上手な悩みの聞きかた・3つのポイント

心理カウンセラー・ラッキー
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「相談があるんだけど…」

「ちょっと聞いてくれる?」

悩み相談

たいせつな人から悩みを打ち明けられること、きっと誰にでもあると思います。

 

そんなとき…

●自分は何と答えたらいいのか?

●どうやって話を聞くのがベストなのか?

 

これを「3つのポイント」にわけてご紹介させていただきます。

3つとも超簡単!頭の片隅に入れておくと、きっと役立つと思いますよ。

 

 

上手な悩みの聞きかた・3つのポイント

ポイント①:アドバイスはNG

ポイント②:魔法言葉「そうだよね」

ポイント③:バックトラッキング

 

ポイント①アドバイスは相手を不機嫌にする

人の悩みを聞くと、つい「じゃあ、こうしてみたら?」とアドバイスしたくなるのが人情。

しかし、悩みを聞いているときのアドバイスはNGです。

 

とくに男性の方は、やってしまいがち。

たとえば奥さんに対して、「そんな事はよくあることだよ」「それは君のガマンが足りないんじゃない」なんて。

アドバイス

こういうのは、もうスペシャルNG。

きっと奥さんは、「も-!そういう事じゃないんだって!」と不機嫌になるはずです。

 

なぜ、アドバイスがいけないのか?

なぜ、悩みを聞いているときのアドバイスはいけないか?

 

それは…

相談者は、自分ですでに答えを出しているからです。

 

たとえ相手が「うちの部長が○○で困ってるのよ」と言ったとしても…

その人は「部長と仲良くしたい」という気もなければ、「会社をやめよう」という気もさらさらないのです。

 

未来のことは、うすうす自分で気づいている。

どうすべきかは分かっているのです。

 

それなのに、なぜ悩みを打ち明けるのか?

 

それは、アドバイスがほしいからではなく、心のエネルギーがほしいから。

心のエネルギー

 

「心にたまった不満やうっぷんを、口から吐き出してしまいたい」

つまり、心のデトックスですね。

 

不満を吐き出すだけで、元気になれる、頭が整理される。

このことを人間は本能的に知っています。

 

だから悩みがあるときは、人に話を聞いてもらいたくなるのですね。

みなさんも、きっと同じだと思います。

 

このように「人に話すだけで元気になれる」ことを、心理学ではカタルシス効果といいます。

しかも、人に話すだけで、悩みの半分は解決するとも言われています。

悩みが半分は解決

 

つまり、聞く側のすべきことは一つ。

相手に気持ちよくしゃべらせてあげる

 

この一点です。

 

では、具体的にどうしたらいいのでしょうか?

 

ポイント②「そうだよね」は魔法の言葉

では、「相手に気持ちよくしゃべってもらう」ためには、どうしたら良いのでしょうか?

 

心理学的には、こちら↓

「そうだよね」

 

「そうだよね」は非常にシンプルですが、相手を元気にする魔法のフレーズ。

相手の気持ちに「共感」するということですね。

 

ほかにも…

「わかる わかる」

「それは腹が立つよね」

「だよね」

などなど。

 

共感して、相手の心に寄りそっていく。

それだけで、相手はだんだん元気になっていきます。

 

これを心理学では「自尊理論」とも言います。

 

人は悩んでいるとき…

「自分を認めてもらいたい欲求」がすっごく強くなります。

 

どこかで、こんな話を聞いたことがありませんか?

「落ち込んでいる女の子に告白すると、うまくいく」みたいな。

告白

 

これは、実際にそのとおり。

人は悩んでいるとき、すごく人から認めてもらいたいのです。

 

ですので、「そうだよね」「わかるわかる」というシンプルなフレーズだけで、相手は元気になっていきます。

「共感で、相手の気持ちを認めまくっちゃいましょう」ということですね。

 

ポイント③バックトラッキング

最後の3つ目は、上手な話のすすめ方。

 

相手の方が、悩みをなかなか言い出せなかったり、沈黙がつづいてしまったり…

沈黙

そういう事にならないための、ちょっとしたコツです。

 

それが、こちら↓

バックトラッキング

 

バックトラッキングとは、相手の話の一部を「オウム返し」するというテクニック。

とても簡単です。

 

たとえば…

悩み相談

相手「彼氏が仕事が忙しいからって、もう1か月以上も会ってないの」

自分「えっ!1か月以上も会ってないの!」(オウム返し)

 

相手「だから私、さみしいというか…」(沈黙)

自分「さみしいというか?」(オウム返し)

 

相手「正直、腹が立つんだよね」(本音)

自分「そうだよね。それは腹が立つわよ」(共感&オウム返し)

 

オウム返しをすると…

相手は「自分の言葉」を、もう一度自分の耳できくことになります。

耳から聞く

 

すると、頭が整理されて…

・スムーズに話がすすむ

・気持ちよく話ができる

 

バックトラッキングは、お医者さん・弁護士・テレビの司会者などの「聞くプロ」も使っている最高のテクニック。

普段の会話で一度ためしてみると、その効果にビックリすると思いますよ。

 

まとめ

悩みを聞くときは、アドバイスはNG。

こちらがすべきことは「相手に気持ちよくしゃべらせてあげる」ことです。

 

「共感&オウム返し」をつかって、相手の心にたまった不満を口から出してあげる。

 

すると、カタルシス効果によって、相手はだんだん元気になる。

さらに、悩みの半分は解決する。

 

 

どれも簡単なことですので、思い切って悩みを打ち明けてくれた相手のためにも、ぜひ頭の片隅にいれておいて下さいね。

 

 

☆☆☆

以上、上手な悩みの聞きかた・3つのポイントでした。

 

●こんな記事もありますよ

子どもの悩みの聞き方|どう聞くのがベストなのか?

著者:心理カウンセラー・ラッキー

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