●エレベーターで、「何階ですか?」と自然に聞けない
●迷子をみつけても、見て見ぬふりをしてしまう
親切にしたくても、親切にできない自分に歯がゆさを感じている人も少なくないと思います。
気軽に親切なことをするには、ちょっとしたコツがあります。
そこで今回は、気軽に親切ができる5つのコツをご紹介させていただきます。
人に親切にするのは、とても気分がいいもの。
「ありがとう」「助かります」と感謝されれば、その日一日、気分爽快!
さらに自尊心も高まって、顔つきまで変わってくるものです。
気軽に親切ができる5つのコツ
①親切をするにも「心構え」が大事
何をするにも「心構え」が大事。
たとえば…
「みんなの前で自己紹介してください」
突然そんなことを言われたら、ドキッとして動揺してしまいますよね。
「心構え」ができていないと、誰だってオドオドしてしまうものです。
親切だって同じ。
・おじいさんが目の前で転倒する
・迷子が大泣きしている
とつぜんの出来事が起きると、誰だって動揺します。
親切をするにも、「心構え」ができていないとオドオドしてしまうのです。
では、心構えをもつには、どうしたら良いのでしょうか?
これは、意外と簡単!
「今日も人に親切にするぞ!」と心に決める。
朝、目が覚めたときでも、玄関を出るときでもOK。
「今日も人に親切にするぞ!」と、心の中で一言つぶやく。
たった2秒くらいのことですが、それによって起こる変化は劇的です。
●通勤途中でも、”困っている人”を以前よりたくさん見かけるようになるでしょう
●困っている人に遭遇したら、「私の出番だ!」と手を差しのべたくなるでしょう
●エレベーターで向こうから人が走ってきたら、自然と「開くボタン」に手が伸びることでしょう
「今日も人に親切にするぞ」という一言によって、行動がまったく違ってくるのです。
たとえ、その日一度も親切にできなかったとしても…
「何かあれば私の出番だ」と思っているだけで気分がいいもの。
親切な人とは、「お役に立ちたい」と思っている人ではなく、「お役に立とう!」と心に決めている人なのです。
POINT「今日も人に親切にするぞ」と思って外出しよう!
②「迷い」は勇気の敵
電車でおばあさんに席をゆずろうと思っても…
「どうしよう、どうしよう」と迷ってしまう。
この「迷い」が、勇気の敵。
迷いが長ければ長いほど、親切にする勇気を失います。
とは言っても、いろいろ考えてしまうんですよね。
「断られたらイヤだなぁ」
「大きなお世話かなぁ」
「周りの人に偽善と思われないかしら」
そう考えたら、もう終わり。
せっかく出てきた愛が、心の奥に引っこんでしまいます。
この迷いを断ち切る方法は、ただ一つ。
困った人を見かけたら、3秒以内に親切にする
大切なのは、迷う前にやること。
それが「3秒以内」です。
コツは…
困った人を見つけた瞬間に、「私の出番だ!」と心の中で叫ぶこと。
迷わずパッとやってしまえば、「勇気なんて必要ない」ということに気づきます。
また、素早く親切にできた自分に、誇りを持つこともできるでしょう。
POINT困っている人を見かけたら、3秒以内に親切にしよう!
③愛を育てる
生まれつき親切で、人の世話をするのが大好きな人。
そんな”思いやりのある人”が、あなたの周りにもいるのではないでしょうか。
その人は、一般の人と何が違うのでしょうか?
それは「愛の強さ」。
愛とは、「人を大切に思う気持ち」です。
つまり、愛が強ければ、自然と親切な人になれるということ。
では、愛を強くする方法はあるのでしょうか?
それが、あるんです!
その方法とは…
すれ違う人に「この人に幸せが訪れますように」と心の中で願う。
できれば、一日100人。
これを3カ月も続ければ、間違いなく愛が強くなります。
「人を大切に思う気持ち」が育ってくるのです。
すると、困っている人を見かけたら、放っておけなくなる。
愛を育てる方法は、募金やボランティアなど、他にもたくさんあります。
中でも、”人の幸せを願う”という方法が、もっとも手軽で、もっとも効果が早いと思います。
いざ、この方法を試してみると…
「なんで俺が、人の幸せを願わないといけないの?」と嫌な気分になる方もいると思います。
その嫌な気分が、”エゴ”。
心の中に”愛”が入ることで、”エゴ”が外に押し出されてきた証拠。
これを何度も繰り返すと、心に愛が溜まってくる。
心がキレイに浄化されて、自然と親切心が出てくるのです。
POINTすれ違う人に「この人に幸せが訪れますように」と心の中で願おう!
④人間を好きになる
”人間嫌い”の人は、会う人すべてに対して警戒心を抱いてしまいます。
それでは当然、気軽に親切はできません。
親切な人になる前に、しなければならないこと。
それは、自分が”人間好き”になることです。
そのための方法が、こちら。
すべての知人の”長所”を考える
あなたが「大嫌い!」と思っている人でも、必ず長所はあるはずです。
・口うるさい部長だけど、仕事に対する情熱は誰にも負けない
・未熟な親だけど、未熟なりに一生懸命育ててくれた
たった1つでもいいから、すべての知人の長所を考えてみる。
すると、不思議なもので、人間好きになっていくもの。
それと同時に、赤の他人に対する警戒心も消えていくものです。
街で出会う人は、パッと見ただけでは、何を考えているのかわかりません。
しかし、その人も、自分や知人と同じ人間。
長所があり、短所もある。
悩みもあり、不安もある。
好きな人もいて、家族もいる。
そして、あなたと同じように、優しい気持ちと純粋な心をもっている。
それが、”赤の他人”の正体です。
それに気づかせてくれる方法が、「知人の長所を考える」こと。
30分くらいの時間は必要かもしれませんが、やってみて損はないと思いますよ。
POINTすべての知人の”長所”を考えてみよう!
⑤親切の練習とは
親切というと…
「電車で席をゆずる」
「困っている人に声をかける」
など、”人助け”を思い浮かべてしまいます。
しかし、親切というのは、”人助け”だけではありません。
協力・励まし・安心・愛のある言葉・優しい笑顔などなど。
これらすべてが、”親切”に含まれます。
「何か手伝うことある?」
「あなたなら、きっと出来るわよ。大丈夫!」
「最近元気がないみたいだけど。悩みがあったら何でも言ってね」
こんな言葉も、すべて親切。
このように、身近な人に親切にしていれば、赤の他人に親切にするのも容易になります。
でも、こういう機会は、なかなかないですよね。
そこで、おすすめなのが…
自分から笑顔で挨拶すること。
「山田さん♪おはよー!」って。
”親切”の中で、いちばん手軽にできること。
そして、毎日できること。
それが、”挨拶”です。
”自分から笑顔で挨拶する”ことは、最高の親切。
親切の練習には、もってこいです。
毎日、自分から笑顔で挨拶をしていれば…
それが、人を喜ばせる練習になって、自然と他人にも親切にできるようになるもの。
いつの間にか、「親切な自分」に生まれ変わっていくのです。
POINT毎日、自分から笑顔で挨拶しよう!
偽善なんてものはない!
「気軽に親切ができる5つのコツ」を見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
最後にお伝えしたいことが、一つあります。
親切をするのに…
「偽善者と思われないかしら」
「いい人ぶってると思われないかしら」
そんな心配をする方もいらっしゃると思います。
たしかに、「心がともなっていない親切は、偽善だ」という人もときどきいます。
でも、そうじゃないんです。
たとえ、心がともなっていなくても、偽善ではありません。
親切は、すべて”善”です。
たとえば、ものすごく心優しい人が犯罪を犯したら、それは、間違いなく”悪”ですよね。
”偽悪”とは呼びません。
それと同じで、心がともなっていなくても、善は善。
詐欺師のような、人からだまし取ろうとする親切を”偽善”というのであって、一般的な親切は心がどうであれ”善”なのです。
だから、親切をするのに…
「偽善者と思われないかしら」
「いい人ぶってると思われないかしら」
などと、心配する必要は一切ありません。
たとえ、心がともなっていなくても、堂々と胸を張っていいのです。
お寺の小坊主でも…
和尚さんに言われるままに、人に親切にすることで、思いやりの心を育てていきます。
⇒
心が先ではなく、行動が先。
人に親切にすればするほど、親切心は育っていくものです。
最後に、5つのポイントをまとめておきます。
どれも、そんなに難しいことはないと思います。
「これで私も変われるぞ」というワクワクした気持ちで、ぜひ取り組んでみてくださいね。
①「今日も人に親切にするぞ」と思って外出しよう!
②困っている人を見かけたら、3秒以内に親切にしよう!
③すれ違う人に「この人に幸せが訪れますように」と心の中で願おう!
④すべての知人の”長所”を考えてみよう!
⑤毎日、自分から笑顔で挨拶しよう!
☆☆☆
以上、親切にする勇気がない!気軽に親切ができる5つのコツでした。
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