「イジメられる側にも原因がある」
そんな言葉をときどき耳にしますが、
果たして、本当にそうなのでしょうか?
いじめられている人の「努力が足りない」のでしょうか?
今回は『いじめの原因と対処』についてお話させていただきます。
いじめの原因
いじめは誰が悪いのか?
いじめる側か?
いじめられる側か?
教育評論家の「尾木ママ」こと尾木直樹さんは、こう断言します↓
いじめは加害者が100%悪い
ぼくも、尾木ママとまったくの同意見。
なぜなら…
「イジメない努力」はできるけど、
「イジメられない努力」はできないからです。
ほとんどの場合、
いじめる側に「理屈」はありません。
「成績が良いから」
「ニコニコしてるから」
「自分がいじめられたくないから」
「足が遅いから」
「なさけない顔つきだから」
「ムシャクシャしてたから」
「自分も昔 先輩にいじめられたから」
「目が合ったから」
「正義感が強いから」
「おもしろくないから」
「おもしろいから」
「カッコつけてるから」
「カッコわるいから」
「なんとなく」
あらゆることが、いじめの理由になってしまう。
被害者は、それを避けられるはずがありません。
いじめって陰湿なんです。ほんとうに。
「加害者が育った環境」にも原因があるかもしれませんが、
いずれにしても…
悪いのは100%加害者。
念のためお断りしておきますが…
ぼく自身は、いじめられた経験はありません。
公平な立場で考えて「すべては加害者に原因がある」と思うのです。
いじめは「犯罪」+「虐待」であり、それ以外の何物でもありません。
いじめの対処
いじめのニュースを見ていると…
「ふざけてるつもりだった」と加害者が弁明することも多いようです。
これって、どうなんでしょう?
本当に”ふざけ”だったとしても…
それは言っちゃいけないでしょ!って。
人の命を奪っておいて、それでも「護身の言葉」が出てくる心を持った人たち。
残念ながら校長先生ですら、そんなことを平気で言う人もいる。
そんな卑怯な人たちのために、自分の尊い命を犠牲にしてはいけません!
限界まで我慢する必要はありません。
戦う必要もありません。
親・先生・友達が肩を持ってくれるのなら、まだ学校へ行く価値があるかもしれません。
しかし、友達ですら「いじめられたくないから」と加害者に加担するような状況なら、まずは一時避難がベスト。
家でテレビを観ていてもいいし、転校したっていい。
そんな状態の学校へ、ノコノコと通う必要はまったくありません。
いじめは「犯罪」+「虐待」なのですから。
一時的に学力が落ちてしまうかもしれませんが、それはいつだって巻き返しができる。
大切なのは、「自分の心」をダメにしないことです。
いじめられない方法
イジメの解決は難しい。
原始時代から、ずっとある問題です。
ただ、方法が無いわけでもないので、ご紹介しておきます。
イジメを解決する早道は…
「他人を巻き込み、騒ぎを大きくする」こと
親が、頻繁に学校に顔を出す。
そして…
校長先生⇒警察⇒裁判所⇒マスコミ
「大ごと」になる過程のどこかで、イジメが解消していくもの。
それを食い止めようとする勢力に負けない「親の覚悟」が大切です。
「いじめられた」ことをエネルギーに変える生き方
”いじめられた”というイヤな記憶を、一生背負って生きる
それって、すごくツラいし「もったいない」ことだと思います。
というわけで、ここから先は…
「いじめられた」というネガティブな出来事を、「エネルギー」に変換する方法をお伝えします。
これは、あくまでも「こんな生き方もありますよ」という提案です。
「こんな考え方もあるんだなぁ」程度に読んでいただければ幸いです。
「悔しい!」
「憎たらしい!」
そんなときに面と向かって相手に立ち向かう。
これは、子どものケンカのやり方です。
大人のケンカは、やり方がまったく違う!
大人のケンカは家に帰ってから始めるのです。
「負けてたまるか!」
「いつか見てろよ!」
と思って、まずは「自分を高めるための本」を読む。
そして、勉強も必死にする。
悔しさを「過去」ではなく「未来」へぶつけるのです。
勉強とは言っても、国語や数学でなくても構いません。
好きなものなら、なんでもいい!
●絵が好きなら、必死に絵画の勉強をする
●コンピューターが好きなら、必死にコンピューターの勉強をする
●お笑い芸人に憧れるなら、必死にお笑いの勉強をする
悔しさを胸に抱いて努力すると、ものすごいエネルギーが湧いてきます。
すると、自分でもビックリするぐらいグングン成長するもんです。
そして将来…
自分が成功をつかみ始めたときに、
「あいつのおかげで、ここまで来れたのかもしれない」と。
そう思えたときに初めて…
「いじめられた」というネガティブな気持ちが、ポジティブに変換されるのではないでしょうか。
自然界では、アリはライオンに勝つことができません。
しかし、人間界では…
「アリのようにコツコツと努力する人」が、「ライオンのように吠えている人」を追い抜くことができる。
ライオンが、アリに頭を下げる日が来るのです。
そういう意味では、すごく平等なんですね。
人気お笑い芸人の中には、昔いじめられていた人も多いそうです。
彼らが成功できたのも、悔しさをバネにして頑張ってこれたからでしょう。
「いじめられた」ことをプラスに変換する。
そんな生き方もありますよ、という提案でした。
●こんな記事もありますよ●
以上、『いじめの原因と対処◇いじめられている君へ』でした。