今回のテーマは、神頼みの効果。
心理学的には、はたして神頼みに効果はあるのでしょうか?
願い事・御守り・開運グッズ・信仰心など、それぞれの心理学的な効果についてお伝えさせて頂きます。
心理学的には 神頼みに効果はあるのか?
①信仰心の効果
②御守りの効果
③開運グッズの効果
④祈りの効果
①信仰心の効果
日本は「無宗教の人が多い」といわれていますが、初詣だけでも約70パーセントの人がお参りするそうです。
無宗教であっても、信仰心は多くの人がもっているのですね。
では、信仰心に効果はあるのでしょうか?
アメリカの研究では…
信仰心のある人は、
●精神的に安定する
●体の健康にいい
●孤独感が少ない
他にも、子育てがうまくなるなど、さまざまな効果が確かめられています。
アメリカ人のかたは、よく「オーマイゴッド!(OH!神様)」といいますが…
そういう言葉が生まれたのも「つねに神様が見ている、守られている」という感覚があるからでしょう。
神様を身近に感じることで、さまざまな効果が表れてくるのですね。
②御守りの効果
2つ目は、御守り。
御守りは、心理学的に効果があるのでしょうか?
結論からいうと、効果あり!
ドイツ・ケルン大学の研究ですが…
「御守りを買った人たち」と「御守りをもっていない人たち」とで、記憶力テストによって対決してもらいました。
その結果は…
御守りを買った人たちのほうが、平均してグンと成績がよかった!
なぜ、御守りで成績があがったのか?
これは心理学的な推測ですが…
御守りによって「自己効力感」が上がったから。
自己効力感とは、「きっとできる」という感覚。
「きっとできる」と思えるだけで、人の能力は上がるようになっていますからね。
③開運グッズの効果
合格祈願のえんぴつや、腕輪のお数珠。
野球選手であれば、成績のいいバットなど。
そのような開運グッズやラッキーアイテムは、心理学的に効果があるのでしょうか?
やはり開運グッズも、効果あり!
たとえば、パターゴルフ場で行われた研究。
ゴルフボールを渡すときに…
・「これは幸運ボールですよ!」と渡された人
・普通にボールを渡された人
両者の成績を比較してみると…
「幸運ボール」を使った人たちのほうが、平均して成績が良かった!
これも御守りとおなじで、自己効力感が上がったから成績が良くなったのでしょう。
「幸運だから、きっと入るだろう」と信じたからうまくいった。
逆からいえば、御守りや開運グッズは「信じない人には効果がない」とも言えます。
「信じる者は救われる」と昔からいいますが、その意味はこういう事なのですね。
④祈りの効果
最後は、祈りの効果。
これぞ神頼みの王道。
誰でも一度は、神様に願い事をしたことがあると思います。
祈りは、心理学的に効果があるのでしょうか?
祈りの効果については、いまだ微妙なところなのですが…
「どうやら、お祈りは健康に効くらしい」ということが少しずつ明らかになってきています。
たとえば、ガンの自然寛解(しぜんかんかい)。
自然寛解とは、ある日突然ガンが消えてなくなることです。
ガンが自然寛解した人たちにアンケートをしました。
「何をされたのですか?」
その結果、見事第一位になったのは「祈り」。
68パーセントの人が「祈っていました」と答えたのです。
それから、もう一つ。
祈りのすごい効果が確かめられています。
重病で入院している人のなかでも…
・多くの人から祈られている人
・そうでない人
この両者の間で、病状が違ってくる。
多くの人から祈られている患者さんのほうが、病状が安定するそうです。
もちろん患者さん本人は、祈られていることを知らない状況。
しかも、「地球の裏側」などのはるか遠い場所から祈っても、その効果は確認できたそうです。
凄いですね!祈りの効果。
ちなみに祈りの効果については、ハーバード大学やコロンビア大学などの有名大学が、かなりの資金をつかって研究をすすめているそうです。
「結果は出ているのに、そのメカニズムがわからない」ということでしょう。
かなり不思議な話までご紹介してしまいましたが…
何はともあれ、お参りで手を合わせるだけで ちょっと気分がいいし、心が澄んできて「今日もがんばるぞ!」「今年こそやるぞ!」と気持ちも引き締まりますからね。
それだけでも、神様に手を合わせるご利益は十分にあると思います。
お正月に神社やお寺でお札をいただいてきて、毎日手を合わせる。
そんな習慣をもつと、ハッピーなことがいっぱいあるかもしれませんね。
☆☆☆
以上、【神頼みの効果】心理学的にはどうなの?というお話でした。
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