世の中を見まわしてみると…
同じような暮らしをしていても、「幸せで充実した毎日」を送っている人もいれば、「不幸せでつまらない毎日」を送っている人もいます。
同じ職場でも…
イキイキと幸せな日々を送っている人もいれば、不満やため息の絶えない人もいます。
幸せな人と不幸せな人、いったい何が違うのか?
実は、幸せな人たちは…
知ってか知らずか「あること」をしています。
不思議ですが、毎日「あること」をしていると、人はどんどんどんどん幸せになっていくのです。
では、その「あること」とは、いったい何なのか?
これさえ分かれば、誰だって簡単に幸せになれます。
そんなわけで今回は…
幸せになる一番簡単な方法をご紹介させていただきます。
今回は、とっても深~い話ですので、ぜひとも最後までご覧ください!
幸せな人がやっている「あること」とは
幸せな人がやっている「あること」とは、いったい何なのか?
それをお伝えする前に…
どうしても知っておいてほしい予備知識があるので、まずはこちらからお話させてください。
「わたしは幸せだ」
「わたしは不幸せだ」
「わたしはツイてる」
「わたしはツイてない」
「わたしは度胸がある」
「わたしは度胸がない」
このように、「わたしは○○だ」という感覚を自己像(セルフイメージ)といいますが…
自己像を認識できるのは、動物の中でも人間だけ。
ほかの動物は、自己像を認識できないんです。
「わたしの足は、どうしてこんなに短いの?」と落ち込んでいるカバはいないし、
「どうして私はのろまなの?」と凹んでいるカメもいませんよね。
動物は、「わたしは○○だ」という自己像を認識できないから、そういうことを考えないんです。
ではなぜ、わたしたち人間は自己像を認識できて、動物は自己像を認識できないのか?
これが分かれば、幸せになるのも簡単なんです。
わたしたちは、どうやって自己像を認識している?
こちらをご覧ください。
イタリアの心理学者が考えた「カニッツァの三角形」。
この図柄をじーっと見ていると…
「白い逆三角形」が浮かび上がってくると思いますが、どうでしょう?
見えますよね。白い逆三角形。
自己像とは、この白い逆三角形みたいなもの。
そして、外にある黒い部分が記憶。
たとえば…
・お母さんから「あんたダメな子ね」と言われた記憶
・学校の成績が悪かった記憶
・先生から「もっとシッカリしろよ!」と言われた記憶
・仕事でミスをした記憶
・上司に「お前、大丈夫か?」と言われた記憶
・彼女に「あなた最低!」とフラれた記憶
このように、自信を失うような記憶が心の奥にたくさんあると…
その内側に「オレはダメなやつだ」という自己像が浮かび上がってくる。
ところが動物の場合は、人間よりも記憶力がとぼしいので、過去にどんな経験をしようが、自己像は浮かび上がってこない。
「オレはダメなやつだ」とは思わないんです。
「わたしは幸せだ」という自己像をつくるには
そんなわけで、前置きがながくなってしまって、ごめんなさい。
やっと、ここからが本題。
「わたしは幸せだ」という自己像をつくるには、どうしたらいいのか?
ここまでご覧いただいた皆さまなら、もうお分かりですよね。
そうです!
幸せな記憶を増やす
幸せな記憶が増えれば…
その内側に「わたしは幸せだ」という自己像ができてきて、心の底から「幸せだなぁ」と思えるようになります。
さらに、幸せな記憶が増えれば増えるほど…
自己像がクッキリと表れてきて、「とびっきり幸せ」な状態になれるんです。
簡単でしょ!
えっ?簡単じゃない?
そうですよね!
幸せな記憶を増やすというのは、簡単そうで簡単ではないんです。
そのために、しょっちゅうディズニーランドに行くわけにもいかないし、ひんぱんに結婚式を挙げるわけにもいかない。
部長に、「私をもっと褒めてください」とお願いするわけにもいかない。
さぁ、困りました…
どうすれば、幸せな記憶を増やすことができるのでしょうか?
「幸せな記憶」をふやす簡単な方法
実は、1つだけいい方法があるんです。
それが…
ポジティブな言葉
たとえばですけど…
朝起きてカーテンを開けたら「いい天気。すがすがしいなぁ」
朝食を食べながら「美味し~い、しあわせ!」
出勤途中に元気なタンポポを見つけて「かわいい~、今日は良いことありそう!」
仕事が終わって「今日もよくがんばったな。ご褒美にアイスを買おう!」
コンビニで「ハーゲンダッツ、30円引きじゃん。ラッキー!ついてる」
テレビを見ながら「サンドウィッチマン、めっちゃおもしろい!」
布団に入ったら「今日も充実してたな。おやすみなさい」
どれもこれも、ほんのささやかな幸せですが…
「美味しい!うれしい!しあわせ!ついてる!おもしろい!便利だな」など、ポジティブな言葉をつかって表現することで、それは「幸せな記憶」として脳に焼き付きます。
で、こんな生活を1週間、遅い人でも1ヵ月も続けていれば…
「幸せな記憶」がたまってきて、「わたしは幸せだ」という自己像ができてくる。
「最近の私、なんだか幸せ♪」と心から思えるようになる、というわけです。
ネガティブな言葉が多いと…
では反対に、ネガティブな言葉が多いと、どうなるのか?
これはもう、だいたい想像がつくと思いますが…
朝、カーテンを開けて「暑い!紫外線マジやばい」
朝食を食べながら「仕事、行きたくないなぁ」
「めんどくさいなぁ」と思いながら仕事をして、
仕事が終わったら「あ~、疲れた」とため息をつく
テレビのチャンネルを変えながら「おもしろい番組、ぜんぜんないじゃん」と文句を言い、
布団に入ったら「明日も仕事か。やってられない…」と眠りにつく
ここまでネガティブな人は、そうそういないと思いますが…
もしも、こんな生活を1週間も続けていれば、脳に「不幸な記憶」がたまってきて、「自分は不幸せだ」という自己像ができてくる。
「俺の人生、つまんない。なんにも良いことがない」と感じるようになる、というわけです。
ひとまず結論
というわけで、ひとまず結論。
幸せな人がやっている「あること」とは…
ポジティブな言葉をつかって、「幸せな記憶」をたくわえている。
だから、どんな暮らしをしていても幸せ。
反対に不幸せな人は、ネガティブな言葉をつかって、「不幸な記憶」をたくわえている。
だから、どんな暮らしをしていても不幸せ。
つまり、言葉を敵に回するか、味方にするかで、人生は大違い。
「パワースポットに行くと、幸せになれますよ」という話をときどき耳にしますが…
パワースポットに行かなくても、ポジティブな言葉を意識して使っていれば、自分自身が「幸せのパワースポット」になっていく。
どこに行っても幸せでいられる、ということですね。
あなたの「幸せな記憶」の量を計測してみよう
ここでひとつ、皆様に試してほしいことがあります。
今現在、脳に「幸せな記憶」がたくさん溜まっているのか。
それとも、「不幸な記憶」のほうがたくさん溜まっているのか。
それを調べる簡単な方法があるので、一度試してみてください。
では、いきますよ。
「この人はどんな性格でしょうか?」
想像してみてください。
よろしいでしょうか?
もしも、「優しそう」「しっかりしてそう」「能力が高そう」というようにポジティブな想像をしたのなら、脳のなかに「幸せな記憶」が溜まっている可能性が高い。
逆に、「性格悪そう」とか、「神経質そう」「キレたら怖そう」といったようにネガティブな想像しか出てこなかったのであれば、「不幸な記憶」がたまっている可能性が高い。
なぜ、そうなるのか?というと…
・幸せな人ほど、発想がポジティブになる
・不幸せな人ほど、発想がネガティブになる
たとえば、遠くで笑い声が聞こえたときに…
幸せな人は、「楽しいことでもあったのかしら?」と思うけど、
不幸せな人は、「私の悪口でも言ってるんじゃないかしら?」と考えてしまう、というように。
幸せが幸せを生む
で、ここでピンときた方もみえると思いますが…
幸せな記憶がたっぷりたまっている人は、発想がポジティブだから、それがまた幸せな記憶となり、雪だるま式に幸せになっていく。
歳をとるほど、幸せでポジティブになる。
逆に、不幸な記憶がたっぷりたまっていると、発想がネガティブになり、それがまた不幸な記憶となって、雪だるま式に不幸せになっていく。
歳をとるほど、不幸せでネガティブになるんです。
「お金がお金を生む」という言葉がありますが…
それと同じで、幸福が幸福を生んでくれるのですね。
ですので、1日もはやく、「幸せな記憶」を頭にたくわえた方がいい!
「幸せな記憶」を高速でたくわえる裏ワザ
というわけで、最後になりますが…
「幸せな記憶」を高速でたくわえる裏ワザをご紹介させていただきます。
これは、心理学でも認められた最高の方法。
では、その裏ワザとは、何なのか?というと…
3つの良いこと
子供だましみたいな名前ですが、れっきとした心理学名称です。
やり方も単純で…
寝る直前に、その日にあった「よいこと」を3つ書き出す
これだけ。
「かつ丼が美味しかった」
「かわいい靴を買った」
「友だちといっぱい笑った」
「電車でイケメンを見た」
「部長の機嫌がよかった」
「綺麗な夕日をみた」
「YOASOBIの新曲がよかった」
「家族みんな元気だった」
何でもいいのですが、その日にあった「よかったこと」を寝る直前に3つ書き出す。
なぜ寝る直前なのか?というと…
寝る前のボーっとしているときは、記憶のゴールデンタイム。「幸せな記憶」がしっかりと脳に焼きつきます。
「ささいな事でもいいの?」という疑問もあると思いますが、むしろ些細なことの方がいい。
それが「小さな幸せ」を見つける練習になるし、1日たったの3つでも「一年で1000個」にもなりますからね。
どんなに些細なことでもOK。昨日と同じことでもOKです。
それから、「書くのがめんどくさい」という方もみえると思いますが、指折り数えるだけでもOKです。
ぼくも、4年くらい「3つの良いこと」を続けているのですが…
「指折り3つ言ったら、百均で買ったカレンダーにシールを貼って布団に入る」というのを家族の日課にしています。
「3つの良いこと」の驚くべき効果
で、この「3つの良いこと」、どんな効果があるのか?というと…
・幸福度が、右肩上がりで上昇する
・落ち込むことが、劇的に減少する
・ストレスに強くなる
など。
そのため、鬱の軽減や予防にも、一定の効果が認められています。
3つの良いことは、その手軽さからは想像できないほど大きな効果があるので…
「なぜ?」ということで、世界中で研究がおこなわれています。
でも、今回の話を聞いた皆さんなら、「なぜ、このような効果があるのか?」は、もうお分かりですよね。
まとめ
幸せになるもっとも簡単な方法は…
幸せな人がやっている「あること」をマネる。
その「あること」とは…
ポジティブな言葉をつかって、「幸せな記憶」をたくわえる。
具体的な方法は…
・意識してポジティブな言葉をつかう(心の中の言葉も含めて)
・「3つの良いこと」をつづける
幸せな記憶が増えてくれば…
「わたしは幸せだ」という自己像ができてきて、本当に幸せな気分になっていきます。
さらに幸せになると、同時に「運勢も上がる」とか「人生で成功しやすい」ということが膨大な数の心理学研究で証明されています。
幸せな気分になるだけでなく、実際に良いことがたくさん起きてくるということですね。
さらに、もう1つ。
ポジティブな言葉が多い人は、ネガティブな言葉が多い人に比べて、寿命が平均10年長いということも、大規模な調査で分かっています。
しかも、ただ長生きするだけでなく、元気に長生きするそうです。
それだけ病気にかかりにくい、ということですね。
・ポジティブな言葉をつかう
・3つの良いこと
この2つを続ければ、なんだかんだで良いことづくめですからね。
しかも、言葉はタダ!
やらないなんて、もったいない!
では、いつから始めましょうか?
それはもちろん…
今でしょ!!
以上、やること1つ!「幸せになる」一番簡単な方法でした。
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