あなたは5年後 10年後、どんな生き方をしているでしょうか?
満足のいく人生を歩めているでしょうか?
「このままでは人生を後悔するかもしれない」
そう思っている方も少なくないと思います。
今回は「後悔しない生き方ができる、たった1つの秘訣」をお伝えいたします。
後悔しない生き方
「このままでは人生を後悔するかもしれない…」
そう思いながらも情熱的に生きられない。
人生の目的や使命が定まらず、「なんとなく」で毎日を過ごしている人が意外と多いものです。
なぜ、そうなってしまうのか?
その理由は、たった1つ。
本気で「自分の死」を意識していない
「自分が死ぬ」という現実を受け入れていないというのが、力強く生きられない最大の原因です。
いつか終わりがくるという「期限」を意識することで、かけがえのない「今」を精いっぱいに生きることができる。
『死』を本気で意識したとき『生き方』が変わるのです。
これは、23歳で白血病で亡くなった悠季くんが残した言葉です。
人は「自分の死」と向き合って、
はじめて「人生を本気で生きよう!」と思う。
「私にも終わりがある」と本気で意識しなければ、情熱的に生きられないのです。
マラソンも「42.195キロ」というゴールを知っているから、一生懸命走ることができる。
ゴールを知らされていなければ、10キロだって走ることはできません。
夏休みの宿題も8月31日が近づかないと、なかなか終わりません。
人は『終わり』を意識しなと、チカラが湧いてこないのです。
人生にも「寿命」という期限があります。
それを本気で意識したときに生き方が変わってくるのです。
今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?
(伊坂 幸太郎)
死を意識すれば、「志」をもてる
未来がどうなるかは、誰にもわかりません。
しかし、たった一つだけ確定している未来があります。
それは…
人は必ず死ぬということ。
当たり前のことですが、人生で唯一「死」だけは避けられません。
しかし、「私は死なない」という思いで生きている人が多いのも事実。
病気などで寝込むと、突然「死の恐怖」に襲われるのもそのため。
病気や事故などで生死の境をさまようことを「臨死体験」といいますが…
臨死体験者の8割が、人生を本気で生きるようになるそうです。
だから…
「自分だって死ぬ」ということを、なるべく早く心に刻んだほうがいい。
「人生には期限がある」と覚悟すると…
「自分の命を、どのように使おうか?」という疑問が湧いてきます。
『命』を『使う』と書いて『使命』。
使命とは『志』のことです。
つまり、死を意識するようになると『志』をもてるようになる。
そして、志をもつと、もっと情熱的に生きられるようになります。
曹洞宗の開祖・道元に、このような逸話があります↓
ある修行僧が「どうして努力する人と、しない人がいるのか?」と尋ねると…
道元はこう答えました↓
「努力する人間には志がある。しない人間には志がない。その差だ」
次に、修行僧は「どうして志がある人と、ない人がいるのか?」と尋ねると…
道元はこう答えました↓
「志のある人は『人間は必ず死ぬ』ということを知っている。志のない人は『人間は必ず死ぬ』ということを本当の意味で知らない。その差だ」
『人は必ず死ぬ』と意識する
↓↓↓
志をもてる
↓↓↓
努力できる
と道元は言っています。
ソフトバンクの孫正義さんも、
『人間は必ず死ぬ』ということを本当の意味で知っている一人。
孫さんは、20代半ばで不治の病といわれた慢性肝炎になり、
虎の門病院のちょっと変わった治療法で良くなるまでの3年間、「自分の死」と向き合うこととなったのです。
あれほど小さな体で、誰よりもエネルギッシュに生きられるのは、死と向き合う経験があったからでしょう。
また、そのときに『志』も定まったらしい↓
「大事なのは、お金でも、地位でも、名誉でもなく、人に喜んでもらえることなのだ」
(孫正義)
その後、孫さんは東日本大震災の被災者支援のために100億円。
引退までの全報酬を「震災で両親を亡くした孤児の支援」に寄付することも決めています。
このような莫大な寄付をできるのは、『死』というものをしっかりと理解しているからでしょう。
なぜなら、死とは「すべてを失う」ことですから。
たった1円すら天国に持って行けないのですから。
どうすれば「死を意識」できるのか?
人生を変えるのに、まずは…
「人間は必ず死ぬ」ということを本当の意味で理解しなければなりません。
では、どうすればそれを理解できるのでしょうか?
日本人が死を意識しなくなった原因
昔の侍は、いさぎよく情熱的に生きていました。
それは「自分もいつかは死ぬ」という事実から目を背けずに、志を持って生きていたからでしょう。
なぜ、昔の人は「死」と向き合うことができたのでしょうか?
それは…
身内の人間の死を、間近に見ていたからです。
江戸時代ごろまで、子どもは5歳ぐらいまでに半数以上が亡くなっていました。
また、祖父母や親の死も、自分たちの手で葬っていました。
「人の死」というものが、とても身近だったのです。
お通夜には、棺の中で眠る「大切な人」の顔を見ながら、一晩中涙を流したことでしょう。
そんな経験を重ねることで「死」というものが現実的になる。
そして、心が成長するのです。
これを『心的外傷後成長』といいます。
しかし現代では、ほとんどの人が病院で亡くなり、お葬式は葬儀屋がとり行います。
「身内の死」ですら見ることが少なくなったために「人の死」が非現実的になってしまったのです。
つまり、
死を意識するための根本的な方法は…
お葬式やお通夜に出席したとき、棺に眠る故人の顔をしっかりと見ること。
「自分も確実にこの日が訪れるのだ…」と覚悟することです。
また、お子さんがいる方は、
お子さんにも「故人の顔」をしっかりと見せてあげて欲しいと思います。
無宗教化している日本では…
子どもに死生観を教えないために「生」を軽んじるようになったとも言われています。
「死」を知るからこそ、命の尊さに気付き、自分にも他人にも優しくなれる。
お釈迦さまも、こう言っています↓
もう1つの方法
死を理解するために「故人の顔をみる」という方法をご紹介しました。
ところが、そう頻繁にお葬式はありませんし、「お葬式待ち」というのもバチ当たりな気がします。
だからといって、臨死体験をするわけにもいきません。
そこで、おすすめの本を2冊ご紹介させていただきます。
きっと、生き方を見つめ直すキッカケになると思います。
①「君と会えたから…」(喜多川泰著)
学習塾の塾長である喜多川泰さんが書かれた本。
「人生で一旗揚げたい」という方や
「30代ぐらいまでの若い方」におすすめの一冊です。
ちなみに僕はマクドナルドで朝マックを食べながら、この本を読んで号泣してしまいました。
それが心的外傷後成長の瞬間です。
②「生きがいの創造」(飯田 史彦著)
超有名なロングセラーなので、ご存知の方も多いと思います。
「死後の世界」を科学的にとらえる本でとても面白い!
「カルビーのかっぱえびせん」と同じように、途中から「やめられない 止まらない」状態になるはずです。
「平凡でもいい。日々喜びを感じて生きていきたい!」という方に、おすすめの一冊です。
まとめ
本当の意味で「人間は必ず死ぬ」と理解したとき、心に疑問が湧いてきます。
「このままの生活をしていていいのか?」
「自分が本当にやりたいことは何か?」
「自分にとって本当に大切な人は誰だろうか?」
「自分の使命はなんだろうか?」
これを突き詰めて考えることにより『志』が生まれ『心』が変わります。
心が変われば、態度が変わる
態度が変われば、行動が変わる
行動が変われば、習慣が変わる
習慣が変われば、人格が変わる
人格が変われば、運命が変わる
運命が変われば、人生が変わる
「お爺ちゃんみたいな人になりたい!」
そう孫たちから尊敬されるような人生にしていきたいですね。
いつかあなたが死ぬとき
あなたが笑っていて
周りの人たちが泣いている
そんな人生を送りなさい
(ネイティブアメリカンの言葉)
☆☆☆
以上、【後悔しない生き方】もっと情熱的に生きるための秘訣でした。
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