・旦那にイライラ
・子どもにイライラ
・店員にイライラ
・他人にイライラ
イライラが多いと…
その日の気分が悪いだけでなく、全身の健康にも害をあたえます。
しかも、大切なお金や休日を「ストレス解消のため」に使わなければならない。
早起きは三文の得、イライラは3000円の損。
できることなら、イライラを減らしたいですよね。
そこで今回は「人間関係イライラの原因と解消法」についてお話させていただきます。
怒りの原因は「期待しすぎ」
人は、なぜイライラするのか?
怒りの原因の99%は…
「期待しすぎ」です。
怒りの順序は…
出来事
↓↓
期待ハズレ
↓↓
怒り
怒りは二次的感情。
「期待ハズレ」が、「怒り」へと化けてしまう。
⇒
つまり、
「期待しすぎ」が、イライラの原因なのです。
高速道路の事故渋滞でイライラしてしまうのは…
「高速道路で事故渋滞があるのは知っているけど、自分が通るときはスイスイ走れるはず」
「もっと早く到着できるはずだった」
という『期待』が、心のどこかにあるから。
ぼくも、ときどき渋滞でイライラしてしまうんですけど、心の中ではそういう事が起きている。
「現実以上」を、無意識のうちに期待しているわけです。
次に「人間関係のイライラ」について掘り下げていきます。
そして最後に「解消法」です。
まずは「期待しすぎている自分」に気づくことが大事
「不愛想な店員だな!」と腹が立つこと、ときどきありますよね。
実はこれも、「期待しすぎ」が原因。
たとえば、海外に行くと…
店員の愛想が良くないのは、普通のこと。
「期待していない」から、腹も立ちません。
逆に、いい店員に出会うと嬉しくなります。
一方、初めて日本にくる外国人は「サービスの良さ」に驚きます。
そもそも「店員に対する期待が低い」から、日本のサービスに感動できるのです。
子育てのイライラも期待しすぎ
子育てのイライラの多くも…
「もっともっと」という期待。
テストで80点だったとしても…
「なんで、ここ間違えたの?」
「これ、ケアレスミスでしょ!もったいない」
と『バツ』にばかり目が行ってしまう。
「もっともっと」という自分の期待が、怒りを生んでいるのです。
もしもこの状況を、「難病の子をもつお母さん」が見ていたら、こう思うはず↓
「点数なんていいじゃない。健康なんだから」
往々にして、親は子どもに対して「自分以上」を期待しがち。
でも、ぼく自身の子供の頃を思い出すと…
「もっと勉強しなさい」と言われて
「はい」と素直に言えたことは、ほとんどありませんでした。
自分ができなかったことを、子どもに期待しても、やはり無理なのです。
期待をかけられたうえに、イライラされたら、子どもだってツラいのです。
夫婦間のイライラも、やはり期待しすぎ
「俺が運転してるのに、隣で寝るなよ」と、奥さんに腹が立つ。
よくある話です。
しかし、もしも奥さんが亡くなったら…
「隣にいてくれるだけでいい」と、しみじみ思う。
その時はじめて「期待しすぎていた自分」に気づくのです。
「箸の上げ下ろしにまで、おれはケチをつけてたんだ。ごめん」と。
期待を低くして、イライラを減らす方法
前置きが長くなってしまいましたが
「期待が低ければ、腹も立たない」ことをご理解いただけたと思います。
では、どうすれば期待を下げられるのか?
そのヒントを、あのタモリさんが教えてくれています。
タモリさんが温厚でいられる理由は、こうです↓
オレは何事にも期待していないところがあるんだね。(中略)
オレは人間性に対して信頼をおいていない。
『週刊現代』1993年3月27日号より
「人間なんて、だれもが未熟な生き物だよ」
そう思っているから、腹も立たない。
もしもスタッフが、「すみません!30分ぐらい遅刻しそうです」と電話してきても…
「あ、そう。気をつけてな」で終わりです。
この世に、完璧な人間は一人もいません。
子どもだけでなく、
親・友達・上司・先生・社長・店員さん・おじいちゃん、そして自分も。
誰もが未熟。
そういうスタンスに立てたとき…
「うまくいかない時もあるよな。でもオレも、がんばってるよなぁ」
「ところで、あいつもがんばってるよなぁ、えらいよなぁ」
と、褒めたり許せたりするもの。
人間関係でイライラしないために必要なのは…
「人間は誰もが未熟」という真実を忘れない努力なのです。
まとめ
イラっとしそうになったら…
「人間は誰もが未熟」というスタンスに立って、「期待しすぎていないかな?」と考えてみる。
そんなことを繰り返していくうちに、体が覚えて、イライラすることも減ってくるはずです。
最後に余談ですが…
先日、あるセミナーを聞きにいったときのこと。
講師の男性が緊張しちゃって、何を言っているのか分からないんです。
途中から、じれったくなってイライラしてしまいました。
そのときに、こう考えてみました↓
「自分の弟が、慣れない所でがんばっている」
すると…
期待がなくなって、温かい目でみてあげられることができました。
「がんばれー!」って。
「人間は誰もが未熟」の応用編ですね。
ぜひみなさんも、「人間は誰もが未熟」を様々なところで応用して使ってみてください。
イライラを、グッと抑えられるはずです。
今回の記事は、軽い感じに書きましたが…
複雑な現代を生きる私たちにとって、とても大切な内容だと思っています。
「イライラしないで許せる心」
「人も自分も許せる心」
そんな「幅広い心」を多くの人が持てたとき、みんなが生きやすくなって、自殺者や心の病の数も減少するのではないでしょうか。
以上、『怒りの原因は「期待ハズレ」◆人間関係イライラの原因と解消法』でした。