短気は損気。
すぐにカッとなる性格では、毎日疲れてしまいます。
胃の健康によくないし、血管にもわるい。
怒鳴ったあとに、「またやっちゃった」と後悔してしまうこともあるでしょう。
![後悔](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2018/05/20180526regret.jpg)
そこで今回は、怒りをコントロールするスキルを10個ご紹介させていただきます。
怒りをコントロールすることができれば、いつも穏やかな気持ちでいられます。
人の器が大きくなり、周りの見る目も変わってくるでしょう。
![評判が上がる](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2018/05/20180526reputation.png)
ここでご紹介する10個すべてを実践する必要はありません。
自分に合ったものを1つだけでも見つければ、心の余裕がぜんぜん違ってくると思いますよ。
怒りをコントロールする10のスキル
01.怒りに点数をつける
人生で最高の怒りが10点とすれば、今の怒りは何点なのか?
「今は3だな」という感じで、1~10点の点数をつけてみる。
それだけで、怒りをコントロールしやすくなります。
怒りというものは不思議なもので、徐々にエスカレートします。
たとえば…
友達が待ち合わせに遅刻する
(怒り3)
↓↓↓
「何してたんだよ!」と怒鳴る
(怒り5)
↓↓↓
「ごめんじゃ済まねぇよ!」とキレる
(怒り6)
このように、だんだん頭に血が上ってくるのが、怒りの性質。
それを防いでくれるのが、「怒りの点数」です。
最初に「3」と決めたら、必要以上に怒らなくなるし、想像以上に冷静でいられるもの。
不思議と、言葉づかいまで穏やかになります。
なぜ、そうなるのかは、ぼくにも分かりません。
でも、実際にやってみれば、すぐに分かります。
POINT怒りに点数をつけよう
02.自分の機嫌をとる
すべて人間には、次の2つの性質があります。
●ご機嫌だと、人に優しくしたくなる
●不機嫌だと、人を攻撃したくなる
これは、誰でもです。
ドラえもんのしずかちゃんでもです。
つまり、小さなことで頭にくるのは、もともとストレスが溜まっている証拠。
極端な話、宝くじで1億円当たった翌日なら、何をされても怒れないのです。
![ご機嫌](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2018/05/20180526good-feeling.png)
ストレスは、火薬のような性質。
誰かが引き金をひくことで、ストレスに火がつき、ドカンと爆発してしまいます。
もしも、「俺はすぐにカッとなる」というのなら、ストレスを溜めたまま生活しているのかもしれません。
そんな人ほど、自分のご機嫌をとることが大事。
美味しいものを食べ、ときにはバカになって遊び、たっぷりと眠る。
積極的に、心にたまっているストレスを「排出する努力」が肝心です。
POINT人よりもたくさん遊んで、たくさん眠ろう
03.穏やかに振る舞う
眉間にシワをよせて、肩で風をきって歩き、乱暴な言葉づかいをする。
そんな人をときどき街で見かけますが、たいていは怒りっぽい。
![怒りっぽい人](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2018/05/20180526angryish.png)
心と体は、つながっています。
振る舞いが臨戦態勢だと、心まで臨戦態勢になってしまうのです。
穏やかな心でいるためには、「穏やかな振る舞い」が大事。
穏やかな笑顔を浮かべ、穏やかに話し、穏やかに人と接する。
そうすることで、心まで穏やかになります。
試しに1日だけ、穏やかに振る舞ってみてください。
まるで悟りを開いたお坊さんのように。
それによって起こる劇的な変化に、驚くことになるでしょう。
POINT日頃から、穏やかに振る舞おう
04.自己開示する
太っている人が、「ガリガリだな」と人に言われても、頭にこない。
貧乏な人が、「成り金野郎!」と人に言われても、頭にこない。
なぜ、頭にこないのかというと、ハズレているからです。
自分のことを言われてカチンと頭にくるのは、それが当たっているから。
ボールと同じで、当たると痛いのです。
![ボールが当たる](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2018/05/20180526ball.png)
この当たる痛みを軽減する方法が、1つだけあります。
それが、「自己開示」。
自己開示とは、自分の欠点を人に話すことです。
たとえば…
「おれは足が短いんだ」と、一度でいいから人に話してみる。
すると、「足、短けぇ!」と誰かから言われても…
カッとなることなく、「そうそう」と素直に受け止められる。
言葉がモロに当たるのではなく、胸でしっかりとキャッチできるのです。
![ボールをキャッチする](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2018/05/20180526catch.png)
それに慣れてくると…
「だけど、座ると立派に見えるんだ」とか、「安定してるから転ばないんだ」などと、ギャグを飛ばす余裕もでてきます。
頭にくることをわざわざ言ってくる人は、どこにでもいます。
それに対処できる方法が、自己開示なのです。
POINT自分の欠点やコンプレックスは、人の話しておこう
05.強気の言葉をつかう
たとえば、部長に怒鳴られて…
「部長は、俺のことを全然わかっていない!」と、頭にくることもあるでしょう。
そんなときほど、「強気の言葉」が大事。
「こんなのへっちゃら!」「どうってことない!」と思うだけで、不思議と怒りは静まるものです。
中でも、おすすめの言葉が…
「おもしろい」
・誰かに理不尽なことを言われても、「おもしろいじゃん」
・困ったことが起きても、「おもしろくなってきた」
「おもしろい」ひとつで、さまざまな怒りに対応できます。
「大きい犬ほど吠えない」のと同じで、自分の気持ちが大きくなれば、腹は立たないもの。
アニメの主人公のような「強気の言葉」で、自分の気持ちを大きくすることが大事です。
POINT頭にきたら、とりあえず「おもしろい」と言おう
06.意外と忘れがちな3つのこと
「怒り」に関する本を読んでも、あまり見当たらない。
専門家でも、意外と忘れがちな3つのこと。
それは…
睡眠・運動・食事です。
●睡眠
グッスリ眠って、スッキリ起きる。
それさえ出来ていれば、一日をすがすがしく過ごせるものです。
●運動
「運動不足」を並べ替えると…
「動きが足りないと不運になる」
運動不足になると、セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質のバランスがくずれ、何事にも悲観的になりがちです。
●食事
・肉食動物は、元気だけど闘争心が強い
・草食動物は、弱気だけど穏やか
人間は、その中間の雑食性。
いいとこ取りができます。
イライラするようなら、肉を減らして野菜を増やす。
それだけで、無駄なイライラを減らすことができます。
POINT睡眠・運動・食事で、心のバランスを保とう
07.「~すべき」は人によって違う
「あそこの店員は態度がわるい!」と、腹が立つこともあるでしょう。
なぜ、店員の態度がわるいと腹が立つのか?
「店員は丁寧に接するべき」という気持ちがあるから。
日本人なら、普通ですよね。
ところが、物の少ない国にいくと、「客が頭を下げるのが当たり前」という所もあるのだとか。
その国では、「あの客は態度がわるい!」となるわけです。
つまり、「~すべき」は育った環境で違うということ。
・「食事を残してはいけない」と思う人もいれば、「無理して食べてはいけない」と思う人もいる
・「不景気なのだから深夜まで残業すべき」と考える人もいれば、「無茶して体を壊したら元も子もない」と考える人もいる
・「整理整頓は大事」と考える人もいれば、「整理整頓しなくても俺は困ってないし…」と考える人もいる
すべては、育った環境次第。
この「価値観の違い」を受け入れることで、怒りをグッと減らせます。
誰かの行動にムッときたら、「こんな人もいる」。
そうつぶやくのが、一番手っ取り早いと思います。
POINT「~すべき」は自分だけの常識と心得る
08.アイメッセージで、言いたいことを言う
たとえば、奥さんが旦那さんに向かって、「脱いだ靴下くらい自分で片付けてよっ!」と怒りをぶつける。
すると、奥さん自身、頭に血がのぼるし、旦那さんだって気分がわるい。
それがきっかけで、ケンカになってしまうこともあるでしょう。
![夫婦喧嘩](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2018/05/20180526couple-fight.png)
友達との関係でも、仕事での関係でも同じ。
「自分が言いたいこと」を言ってしまうと、たいてい関係がこじれます。
そんな時におすすめしたいのが…「アイメッセージ」。
アイメッセージとは、「自分の気持ちを伝える」というシンプルな会話テクニックです。
「脱いだ靴下くらい自分で片付けてよ!」
↓↓↓
「靴下を洗濯機に入れてくれると助かるなぁ」
「わたしの誕生日を忘れるなんてひどい!」
↓↓↓
「誕生日を忘れるなんてさみしいわ」
「もっと綺麗にホッチキス止めしろよ!」
↓↓↓
「紙をきれいに揃えてからホッチキス止めしてくれると嬉しいな」
アイメッセージを使うと、言いたいことを言っても、丸く収まります。
言いたいことを言えるから、ストレスも溜まりません。
うまく活用すれば、人間関係のトラブルをグッと減らせるでしょう。
POINT言いたいことは、アイメッセージで伝えよう
09.イライラの感染を防ぐ
イライラは、インフルエンザと同じ。
人から人へと感染します。
上司がイライラしていたら、自分にも感染し、同僚にも感染する。
さらに、家族にも感染して、自分がイライラした人に囲まれてしまう。
そんな中で暮らしていれば、やがてイライラ癖がついてしまいます。
感染を防ぐためには、イライラした人に極力近づかないこと。
イライラした人がたくさん出ている討論番組などもNGです。
ケンカも戦争も、最初は「一人のイライラ」から始まります。
心穏やかな人が集まっていれば、ケンカも戦争も起きないのです。
POINTイライラの感染を防ごう
10.時間に余裕をもつ
「焦り」は、「怒り」に変化します。
わかりやすい例が、車の運転。
荒っぽい運転をしたり、ブーブーとクラクションを鳴らす人がときどきいます。
あれは、周りの人が悪いというよりも、自分の「焦り」が悪いのです。
時間に余裕があって、「もっと遅く到着したい」と考えている人は、絶対にそんなことはしません。
普段の生活でも、同じ。
時間に余裕のないと、小さなことでイライラしがち。
それも、周りが悪いのではなく、自分の「焦り」が悪いのです。
時間の余裕は、心の余裕につながります。
試しに、1日だけ早起きして、誰よりも早く出勤してみてください。
心の余裕が、いつもと全然違うことに気づくはずです。
POINT時間の余裕が、心の余裕になる
まとめ
「怒りをコントロールする10のスキル」を見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
最後に、ポイントをまとめておきます。
たった1つでもいいので、「これならできそう」というものを探して、ぜひ実践してみてくださいね。
●怒りに点数をつけよう
●自分のご機嫌をとろう
●日頃から、穏やかに振る舞おう
●自分の欠点やコンプレックスは、人の話しておこう
●頭にきたら、とりあえず「おもしろい」と言おう
●睡眠・運動・食事で、心のバランスを保とう
●「~すべき」は自分だけの常識と心得る
●言いたいことは、アイメッセージで伝えよう
●イライラの感染を防ごう
●時間の余裕が、心の余裕になる
☆☆☆
以上、すぐ頭にくる!を改善|怒りをコントロールする10のスキルでした。
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