生きていれば、大きなストレスもあれば、小さなストレスもあるわけですが…
実は「小さなストレスの積み重ねほうが危険」と言われています。
大きなストレスで胃潰瘍・円形脱毛性・心の病になったりすることもありますが、原因がわかっている分、まだ対処のしようがあるわけです。
ところが、小さなストレスが積み重なった場合は、自覚症状がないまま突然困ったことが起きてきます。
●ストレスが爆発する
●心の病
●原因不明の身体症状
小さなストレスが積み重なったときは、はっきりとした原因がつかめないから対処も難しい。なかなか治らない。
だから厄介なんですね。
小さなストレスは「庭に生えた雑草」みたいなもの。
出てきたらすぐに抜いておかないと、あとで大変なことになってしまうのです。
というわけで今回は「小さなストレスを解消する方法」を2つご紹介させていただきます。
2つとも「だったこれだけ!」というくらい簡単ですが、効果は抜群ですよ。
小さなストレスを解消する2つの方法
①ストレス予期
②リフレーミング
①「ストレス予期」で、ストレスが小さく感じる
突然ですが…
誰かにコチョコチョとくすぐられたら、やっぱりくすぐったいですよね。
ところが、自分で自分をくすぐっても、そんなにくすぐったくはない。
同じことが起きているのに、感じ方はぜんぜん違う。
それはなぜか?
その理由は…
「予測できないこと」に対して、脳は強いストレスを感じるから。
自分の動きは予測できるけど、他人がどうくすぐるかは予測できませんからね。
「予測できない」から、脳がパニックを起こし、強いストレスを感じるわけです。
つまり、日常生活で起こるストレスも、あらかじめ予想しておけばストレスは小さくなるということ。
これがストレスを減らす原理。
「ストレス予期」です。
「ストレスをあらかじめ予想することなんて出来るの?」っと思ってしまいますが…
実は、日常生活の小さなストレスは、予想できるものがほとんどです。
たとえば、歯医者さんで…
「6時の予約なのに、もう20分も待ってるぞ」とイライラすることもあると思います。
でも、歯医者さんで20・30分待たされるのはよくあること。
というか、普通ですよね。
なので、最初から「30分ぐらいは待たされるだろうな」と予想しておけば、そんなにストレスも溜まらない。
もしも、予約通りの時間に入れたら「ラッキー」と思えますよね。
待たされるのを前提で、好きな本でも持っていけば退屈することもありません。
他にも、乱暴な運転にイラっとくることもあると思いますが…
乱暴な運転をする車は、日本全国どこに行っても見かけます。
「500台か1000台に1台ぐらいは、どこにでもこういう車がいる」と、はなから思っていれば…
「ああ、またか」とやり過ごすことも可能です。
連休中の渋滞でも…
「連休だから、10キロ位の渋滞はあるだろうな」と思っていれば、予想通り渋滞にハマってもそんなにイライラしない。
もしも「3キロ渋滞」とか、予想よりも短ければ、逆にラッキーなんて思えたりもします。
このように、最初からストレスを予想しておけば、ストレス自体が小さくなるというのが、ストレス予期。
ちなみに、遊園地のアトラクションに並んでいると、「ここから30分」と立て札がありますが、あれもストレス予期。
あらかじめストレスをお知らせしておいて、お客様のストレスを和らげているのです。
②「リフレーミング」でプラス面に目を向ける
予想できるストレスばかりなら良いのですが、「予想できないストレス」だってやっぱりあります。
たとえば…
ネットで服を買ったら、「イメージと全然違う」「思ったより小さかった」とか。
スマホの買い替えに行ったら、「店員さんがビックリするぐらい無愛想だった」とか。
予想外の出来事に、ムカッとくるときもあると思いますが、そんなときはこの言葉↓
「いい勉強になった」
「腹立つなぁ」と思っても…
その後に「でも、いい勉強になった」と付け加えれば、プラス面がいろいろと見えてきます。
「でも、いい勉強になった。これからネットで服を買うときは気をつけないとな」
「でも、いい勉強になった。無愛想な店員がいるあの店は、気分が悪くなるから もう行かないぞ」
また、このようなイヤな出来事ほど、人に話すいいネタにもなりますからね。
たとえ嫌な出来事であっても、かならず得るものはある。
私たちは1つ成長しているわけです。
このように、物事のプラス面を見ること「リフレーミング」といいます。
そして、リフレーミングの中でも「いい勉強になった」という一言が、いちばん役立つ魔法の言葉ということです。
それからもう一つ…
「いい勉強になった」のほかに、ぜひご紹介したいリフレーミングがあります。
それは「神様の時間調整」
たとえば、自分が並んだレジだけが、ぜんぜん進まずに腹が立ったり、
道に迷ってイライラしたり、
信号のタイミングがやたら悪くて、ストレスが溜まったり、
「時間を無駄にした」と思ったときは、とくにイライラしやすいものです。
そんなときはこの一言↓
「きっと神様の時間調整だ」
たとえば、交通事故というのは、どちらかがほんの1秒ズレるだけでも、防ぐことができるもの。
そんな「最悪の事態を避けるために、神様が時間調整をしてくれたんだ」と考えるわけです。
「順調にいかなかったのは、神様が事故を防ぐためにやってくれたんだ」
「きっと、このほうが良かったんだ」
そう考えることで、「時間を無駄にした」という気持ちは消えてなくなる。
ストレスが小さくなるということです。
なんだか「子供だまし」みたいな考え方ですが、意外とそうではないんです。
警察の交通課の人にうかがうと、事故をする車には、ある共通点があるそうです。
ある共通点とは…
事故車の80%くらいは車内が汚い
神様は、不潔なものを一番嫌いますからね。
もしかしたら、不潔にしていると神様が時間調整をしてくれないのかもしれませんね。
まとめ
小さなストレスの積み重ねは、とても危険。
小さなストレスをため込まないようにするには…
①ストレス予期
自分で自分をくすぐるのと同じで、あらかじめストレスを予想しておけば、そんなにストレスを感じない。
②リフレーミング
嫌な出来事があったときは、「でも いい勉強になった」
時間を損したときは、「きっと神様の時間調整だ」
これらをしっかり活用すれば、小さなストレスはかなり減らせると思いますよ。
☆☆☆
以上、小さなストレスを解消する方法でした。
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