生活をしていると、ちょくちょく嫌味な人に遭遇します。
「なによ、その服。どこのバーゲンで安物買いしたの?」
「なんでこの店はセルフサービスなんだ!昭和か」
「この店の魚は、どうせ新鮮じゃないんでしょ。もっと安くしなさいよ」
嫌味な人に遭遇するだけでもイヤな気分になりますが、自分がターゲットにされたら、たまったもんじゃありません。
そんなときは、どんな対処をすれば良いのでしょうか?
ここでは、嫌味な人の心理と対処法をご紹介していきます。
かしこい防御法と反撃法を知っていれば、ストレスもグッと減らせると思いますよ。
嫌味な人の心理
嫌味な人は、なぜ人の嫌がることをわざわざ言うのでしょうか?
その心理は、とても単純。
”ストレスが溜まっている”からです。
「何でこの店は食券なんだ!」と嫌味をいう客は、店に入ってくる前から不機嫌だっただけ。
ルンルンで店に入ってきたお客さんは、絶対にそんなことは言えません。
「自分が不機嫌だから、他の誰かも巻き込みたい」というのが、嫌味な人の心理。
「人の不幸は蜜の味」と言われるように…
嫌味で相手にダメージを与えて、自分より不機嫌な人をつくりたい。
そして、それを見て、心の中でせせら笑いたいのです。
もっとひどい人になると、嫌味を言うことが”クセ”みたいになっている人もいます。
・「ここの野菜は新鮮じゃないわね」と言って、値切りを迫る主婦
・「なんでテーブルの上にネギが置いてあるんだ」と言って、妻を困らせる旦那
そこまでいくと、ちょっと病的。
もう手がつけられません。
では、嫌味な人に遭遇したら、どう対処したら良いのでしょうか?
嫌味な人の対処法3つ
嫌味な人の対処法は、3つ。
「防御・反撃・対処」です。
それぞれ、”簡単で効果的な方法”をご紹介していきます。
嫌味な人の防御法
防御法は、2つ。
①攻撃されにくい人になる
②透明バリアをつくる
防御① 攻撃されにくい人になる
嫌味な人は、「ダメージを与えやすそうな人」を探して嫌味を言います。
その理由は…
・ダメージを与えられない人に嫌味を言っても、意味がない
・反撃してきそうな人であれば、逆に怖い
そして、”攻撃されやすい人”の特徴は、こちら。
・声が小さい
・目を合わせない
・ショボンとしている
反対に、”攻撃されにくい人”の特徴は、こちら。
・声が大きい
・笑顔をたやさない
お店で働いている人は、よくわかると思いますが…
・「いらっしゃいませ!」と、いい笑顔と大きな声で挨拶のできている店員さんは、お客さんから嫌味を言われることはまずありません
・声が小さかったり、ドンヨリした顔で接客している店員さんは、ちょっとしたミスで、こっぴどく嫌味を言われます
お店だけではありません。
嫌味を言われやすい人は、ご近所さん・友達・上司・家族・親戚など、どこへ行っても嫌味を言われやすい。
それを阻止するには…
「大きな声といい笑顔」を心掛けること。
単純なことですが、非常に大切です。
それと、もう一つ。
「自分から挨拶する」「自分から先に話しかける」というのも、とても効果的です。
防御② 透明バリアをつくる
感情は、感染します。
そして、嫌味を言う人は、”強いネガティブ感情”を放出しています。
そのマイナスエネルギーを浴びれば…
こちらの心の余裕が奪われ、相手のペースになってしまうことでしょう。
それを防ぐための方法が…
「透明バリアをつくる」こと。
透明バリアがあれば、たとえ嫌味を言われても、精神的なダメージを最小限に抑えることができます。
やり方は、簡単。
自分の周りに”透明バリア”をイメージするだけ。
その透明バリアは…
「ポジティブな感情」は通しますが、「ネガティブな感情」は遮断します。
「窓ガラスは、光を通すけど、雨風は遮断する」というのと同じ。
相手が不機嫌だろうが、嫌味を言おうが、こちらは余裕の笑顔でいられるという、便利なバリア。
周りでケンカをしていても、自分だけは「南国でトロピカルジュースを飲んでいる」ときのようにリラックスできるバリア。
それをイメージするのです。
子供ダマシみたいな方法ですが、上達すればとても効果があります。
仕事中や、買い物中に練習しておくと、すぐに上手くなると思いますよ。
嫌味な人の防御法は、ここまで。
次に、反撃法⇒対処法と続きます。
嫌味な人への反撃法
「嫌味は受け流す」というのが、嫌味に対する正攻法です。
しかし、嫌味を言われてカチンときたら、反撃したくなることもあるでしょう。
そんなときの反撃法が…
「相手にウイルスを植えつける」こと。
相手の脳にウイルスを植えつけて、攻撃力を奪うのです。
やり方には、ちょっとしたコツがあります。
嫌味な人「そんなことは幼稚園児だって知ってるぞ!」
自分「はぁ?あなたの言っていることは、赤いネズミにリンゴを食べさせるようなものね」
このように、トンチンカンな理屈で、逆に相手を攻撃するのです。
すると、相手は…
「なに、訳のわからないことを言ってるんだ」と返してくる。
そこで、こちらは…
「そんなことも分からないからダメなのよ。友達に聞いてみたら?あなたの友達だって、そう思っているはずだから」
これでウイルスの植えつけ完了。
相手の思考は混乱します。
「自分にどんな欠点があるのだろう?」と気になってしまい、嫌味をいう攻撃力を無くすのです。
”トンチンカンな理屈”は何でもいいのですが、昔話やことわざにありそうな事を言うと説得力があります。
「あなたは、スズメの殿様みたいなことを言うわね」
「あなたの言っていることは、あずきの入っていない赤飯みたいなものね」
「ヘビの首に鈴をつけるようなこと言わないでよ」
当たり前ですが、この”ウイルスを植えつける”という方法は、仕事相手には使えません。
嫌われてもいい”どうでもいい相手”のみに使えます。
では、お客さん・取引先・上司・同僚、またご近所さん・友達・親戚などの場合は、どうしたらいいのでしょうか?
そんな相手に対しては、反撃ではなく、対処です。
嫌味な人の上手な対処法
嫌味な人の上手な対処法は、2つ。
①ひと言でやり過ごす
こちらは、ご近所さんや知人などの、身近な人向けです。
②オウム返しで確認する
こちらは、お客さんや取引先などの、仕事向けです。
①ひと言でやり過ごす
嫌味な人の対処で、いちばん簡単な方法は…
「ひと言でやり過ごす」こと。
相手の挑発に乗る前に、さっさと立ち去ることです。
嫌味な人「中古の車を買ったんですか。うちは先日、新車のベンツを買いましたけどね」
自分「あらそう。では」
嫌味な人「なに、その服。宇宙人みたい」
自分「ふーん。じゃあね」
嫌味な人の目的は、相手の機嫌を損ねること。
つまり、こちらがご機嫌なまま立ち去ることが、最大の防御になるのです。
②オウム返しで確認する
嫌味な相手が、お客さんや取引先であれば、「ひと言でやり過ごす」というわけにはいきません。
そんなときは、「オウム返し」が一番。
「嫌味な言葉を、相手に聞かせる」のです。
嫌味な人「なんでこの店は、水がセルフサービスなんだよ」
店長「水がセルフサービスというのが何か?」
嫌味な人「めんどくさいんだよ」
店長「めんどくさいのですね」
嫌味な人「そうだ!店員の態度も気に食わないんだよ」
店長「店員の態度も気に食わないとは?」
嫌味な人「なんか、ムカつくんだよ!」
店長「なんか、ムカつくのですね」
弁護士のように、あくまでも冷静に”事実確認”だけを行う。
すると相手は、理不尽なことや、筋の通らないことを言えなくなります。
そのうえで、こちらに非があれば、ちゃんと謝る。
単なる言いがかりなら、「無理なものは無理」と言うか、お帰りいただく。
”あくまでも冷静に”というのが、オウム返しのコツです。
嫌味な人の対処法・まとめ
長くなってしまいましたので、最後に嫌味な人の対処法をまとめておきます。
防御法①
いい笑顔と大きな声
防御法②
透明バリアで精神的ダメージを抑える
対処法①
トンチンカンな理屈で、相手にウイルスを植えつける
(※どうでもいい相手のとき)
対処法②
ひと言でやり過ごす
(※知人や身内など)
対処法③
オウム返しで事実確認
(※仕事中)
☆☆☆
以上、嫌味な人の心理と対処法でした。
●こんな記事もありますよ