今回は、不安解消法の『下方比較』というものをご紹介させていただきます。
「20秒から30秒くらいで不安が解消していく」という便利な方法です。
下方比較は多くの人に活用されていて…
心理学だけでなく、仏教でも「慈悲」という言葉で教えていたり、本を読むとけっこう多くの有名人も活用しているようです。
とても効果の高い方法ですので、覚えておくときっと役立つと思いますよ。
不安解消の秘訣は「視野を広げる」こと
不安に襲われること、誰にでもありますよね。
「もしリストラになったらどうしよう?この歳では再就職も難しいし…」
「子どもの将来が不安で不安で、夜も寝られないわ」
「髪が薄くなってきたけど、この先どうなっちゃうんだろう?」
例をあげたらキリがありませんが…
このように、「心配しても仕方ない」とわかっていても心配してしまう。
この状態を、心理学では「トンネル視」といいます。
トンネルの中から、外を見ている状態。「視野が狭くなっている」ということです。
視野が狭くなっているから、そのことばかりを考えてしまう。
悩み事ばかりが、ポッと心に浮かんできてしまうわけです。
その「狭くなっている視野を広げてあげましょう」というのが下方比較です。
下方比較で不安が消えていく
では、下方比較とは何ですか?というと…
下方比較とは…
自分より深い悲しみをもった人を想像すること
「自分よりツラい状況の人」の気持ちを想うことです。
自分が不安になっているときに、ちょっと視野を広げてみると…
たとえば、
●今も日本のどこかには「明日の命も保証されていない人」がいます
●難病で学校にいけない子どももいます
今この瞬間も、現実にたくさんいます。
それから、その子どもの両親の気持ち。
子どもの命の心配だけでなく、
●お金の工面のために、親戚に頭を下げてまわったり…
●それでも仕事では、笑顔で懸命に働いたり…
こういう人の気持ちを想ったとき…
「自分の悩みは、なんて小さいんだろう」
「こんなことでウジウジしててはいけない。もっとシッカリ生きないと!」
このように、だんだんエネルギーが湧いてきて、同時に不安が消えていく。
これが、下方比較。
「覚悟が決まる」と言ってもいいかもしれません。
下方比較は、プロ野球選手の中で、活用している方が結構いるようです。
プロ野球は、死にもの狂いで練習をがんばっても、いい成績を残せる年なんてほとんどありませんからね。
いつ戦力外通告をうけるか分からない。心が折れそうになる。
そんなときに下方比較をして…
「あの人たちの不安や苦労に比べたら、自分なんてまだまだだ!」と気持ちを奮い立たせているそうです。
このように、下方比較は不安を解消できるだけではなく、同時にやる気まで湧いてきますからね。
一石二鳥になると思いますよ。
まとめ
不安に襲われたときは、下方比較
↓↓↓
狭くなっている視野を、ちょっと広げてみて、「自分よりも深い悲しみをもった人」を想像してみる
↓↓↓
すると、だんだん自分の悩みが小さくなってきて、不安が解消していく
↓↓↓
さらに、やる気まで湧いてくる
下方比較は「やればやるほど上手くなる」という所もありますから、ぜひ何度か試してみてくださいね。
☆☆☆
以上、不安解消法『下方比較』でした。
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