悲しみや失恋から立ち直る方法
人間は『感情の動物』と言われています。
にもかかわらず、感情に関する教育はほとんど行なわれていません。
胸が張り裂けるほどの、苦しみ・悲しみ。
この胸の痛みから逃れるには、どうしたら良いのでしょうか。
今回は『落ち込みや失恋から立ち直る方法』についてお話させていただきます。
落ち込んだら明るい曲?暗い曲?
沈んだ気持ちを回復させるには『明るい曲』か『暗い曲』のどちらが良いのでしょうか?
答えは…
落ち込み度合いによって違います。
『少しブルーな気持ち』というように、落ち込みが小さい場合は
「明るい曲をきく」
「お笑い番組を見る」
というような『明るいムード』によって気分転換できます。
これは『気分一致効果』と言われていて、周りの雰囲気に気分が一致していくというもの。
しかし、
「大失恋した…」
「今年も受験に失敗した…」
「仕事で大きなミスをした…」
など、
ひどく落ち込んでしまったときは、逆効果。
明るい曲や、明るい雰囲気にふれることで、虚しくなり ますます落ち込んでしまいます。
どうしようもなく落ち込んだ時だけは…
「暗い曲」のほうがリフレッシュ効果が大きいのです。
これを、『同調効果』といいます。
落ち込みを加速させて、立ち直ろう
ひどく落ち込んでしまったときには、暗い曲を聴いたほうが良いわけですが…
しかし、暗い曲を聴くだけでは、元気を回復することは難しい。
そんなときは『カタルシス効果』も利用しましょう。
カタルシス効果とは「感情をさらけ出すことで、気持ちが浄化される」というもの。
振られたのなら…
失恋ソングを聴いて、思いっきり涙を流す。
悔しい思いをしたら…
暗い部屋で畳を叩いて、精一杯悔しがる。
胸の痛みを思いっきり味わい、悲しみを膨らませていく。
悲しみ度10なら、それを百にも千にもしてしまう。
ドカーンと一気に「感情」を吐き出してしまうのです。
一見、遠回りな感じもしますが…
これが、深い悲しみから立ち直るための近道。
どうしようもない悲しみから立ち直るのに、とても有効な方法です。
悲しみが『愛』に変わる
悲しい思いは、できれば避けて通りたいものです。
しかし悲しみは『無駄にツラい』わけではありません。
その苦しみを経験するからこそ、他人の苦しみを理解することのできる「深みのある人間」になることができる。
本当に愛のある人というのは、だれよりも多くの悲しみを経験した人であるわけです。
それについて、多くの人が名言を語っています。
悲しみと苦しみは、やがて思いやりの花を咲かせる。
(ヘレン・ケラー)
やさしさを持った人は、それ以上の悲しみを持っている。
(明石家 さんま)
悲しみを知ってるほど、人を喜ばせる事ができる。
(岡村 隆史)
あなたは苦しんだ分だけ、愛の深い人に育っているのですよ。
(瀬戸内 寂聴)
心理学では、これを「心的外傷後成長」といいます。
神様は、愛を育てるために『悲しみという感情』を人間に与えたのでしょう。
もしも、悲しみを感じない人ばかりの国があったとしたら…
想像するだけで恐ろしい!
悲しみを知っているから、悪人ではいられなくなる。
人間にとって、悲しい出来事は「大切な経験」なのです。
まとめ
ひどく落ち込んでしまったときは、
「ドン底まで悲しむ」ことで、いち早く元気を回復することができます。
そして、悲しみから立ち直ったら…
いざ!次にチャレンジです。
「また悲しい思いをしたくない」と恐れていては、人生を楽しむことも、愛を育てることもできません。
人生は、ドラマや映画のようなもの。
自分だけのストーリー。
上がり下がりのない無難な毎日より、波乱万丈なほうが確実におもしろい。
「思いっきり泣いて、次の日、思いっきり笑う」
そんな人生が、あんがい理想的かもしれませんね。
以上、【失恋・悲しみ】落ち込みから立ち直る方法でした。