「雑談って、どうでもいい話でしょ」
そう思われた方もみえるかもしれませんが…
そのとおり、雑談の定義は「どうでもいい話」。
どうでもいい話だけど、実はものすごく大切な話なんです。
「雑談を制する者は、人生を制す」といっても過言ではないくらい、雑談には計り知れないメリットがあります。
雑談を甘くみると、人生で大損をします。
というわけで今回は、まず最初に①雑談のメリットをご紹介させていただきます。
「雑談には、こんなメリットがあるんだ!やらなきゃ損だ」という気持ちになれば、上達も早いですからね。
で次に、②雑談の技術を5つ。
この順番でお伝えさせていただきます。
雑談力を身につけることで、仕事もプライベートも輝かしく変化していきます。
たとえ学歴が低くても、仕事が少しくらいできなくても、雑談力が高ければ、すべてをひっくり返すことができます。
雑談力を身につけて損することは、1つもないですからね。
ぜひとも、最後までご覧ください。
雑談のメリット
①雑談の量=好感度
ちょっと思い出してください。
修学旅行のグループ分けをするとき…
一緒になりたかった人は、「勉強ができる子」でも「足が速い子」でもなく、普段からたくさんおしゃべりしている子でしたよね。
これは、職場でも同じ。
「あの人と一緒に仕事をしたい」と思われる人は、仕事ができる人ではなく、普段から雑談をたくさんしている人。
「あの人についていきたい」と言われる上司も、仕事ができる上司ではなく、普段から雑談をたくさんしている上司。
好きだから雑談が増えるのではありません。
雑談が多いから好きになるということです。
また、事務的な話をいくらしても、好きにはなりません。
つまり…
雑談の量=人から好かれる量
「どうでもいい話」をすればするほど、お互いの親密度は高まっていくものなんですね。
というわけで、雑談のメリットの1つ目は…
雑談した分だけ、人から好かれる
②恋愛も雑談次第
次は、恋愛。
雑談が盛りあがって、「えっ!もうこんな時間。もう少し話していたい」というのが、異性を「好きになる」ということです。
「まだ帰りたくない。ずっと話していたい!」というのが、「大好きになる」ということです。
「いやいや、恋愛はやっぱ見た目でしょ」と思われた方もみえるかもしれませんが…
どんなにイケメンでも、話がつまらなくて「もう私帰りたい」と思う人は、好きにはなれません。
恋愛でもっとも大切なものは、「雑談の楽しさ」なんですね。
というわけで、雑談のメリットの2つ目は…
雑談が楽しいと、異性にモテる
③雑談でセクハラ発言にならない
つづいては、セクハラ。
エレベーターで、イケメン君が「家どこ?」と聞けば、「世田谷ですよ」と答えます。
ところが、課長が「家どこ?」と聞けば、「セクハラですよ」と言われます。
課長は「やっぱり人間、顔かぁ」と落ち込みますが、そうではないんです。
イケメン君は、普段から雑談をしているから、「家どこ?」は雑談の中の一言として受け止められます。
課長は普段雑談をしていないから、突然「家どこ?」と聞かれて、「キモッ」となるわけです。
というわけで、雑談のメリットの3つ目は…
普段から雑談していれば、セクハラ発言にならない
④雑談すると、特別扱いしてもらえる
つづいては、特別扱い。
「最近、釣りのほうはどうですか?」
「お袋さんの体調は良くなったか?」
これくらいの雑談を上司とできていれば…
たとえ遅刻をしても、「おう、何かあったのか?」と逆に心配してもらえたりします。
ミスをしても、「困ったときは、俺に聞けよ」と言われます。
ところが、雑談のできていない人が遅刻をすると…
「気持ちがたるんでるぞ!」と怒られます。
さらにミスをすれば、「いい加減にしろ!」とこっぴどく怒られます。
「こんなの不公平だ!」と言いたくなりますが、不公平ではなく、普段の雑談が足りないだけ。
ロンドン大学の研究でも…
「相手を知れば知るほど、冷たい態度は取れなくなる」という結果が出ています。
というわけで、雑談のメリットの4つ目は…
雑談ができていれば、特別扱いされる
⑤雑談で運勢が上がる
次は、運勢。
雑談を増やすと、何かと運勢が良くなります。
食堂のおばちゃんと雑談ができていれば、コロッケをオマケしてくれるかもしれません。
いつか、お嫁さんを紹介してくれるかもしれません。
会社が倒産しても、景気がいい会社の社長さんを紹介してくれるかもしれません。
マサチューセッツ工科大学の研究によると…
・いきなり商談に臨んだときの成功率は5.9%
・少し雑談をしてから商談したときは、成功率39.3%
雑談ひとつで、6倍以上も成功しやすくなるんですね。
ぼくの知り合いで、リフォーム会社の営業をしている女性がいます。
趣味は温泉。
温泉にいったら、いろんな人と雑談するから、各地に友だちができる。
すると、「あなたリフォーム会社に勤めてたわよね。相談に乗ってくれない?」と電話がくる。
その工事を請け負うと…
次は、そのお隣さんからも依頼がくる。
さらに、そのまた親戚からも依頼がくる。
こんな感じで、営業することなく「年間に億単位の契約」をとっています。
会社に行くのも、週に1日だけ。
雑談によって、勝手に幸運が舞い込んでくるんですね。
というわけで、雑談のメリットの5つ目は…
雑談で運勢が上がる
⑥人の幸せは「雑談」で決まる
次は、幸福。
幸福度を上げるのに最も重要な要素は…
お金や仕事の成功ではなく、良好な人間関係ということが莫大な研究でわかっています。
良好な人間関係とは、具体的にいうと「気軽に雑談できる仲間や家族がいる」こと。
つまり、雑談こそが、幸福度を上げる一番の要素なんですね。
というわけで、雑談のメリットの6つ目は…
雑談で幸せになれる
⑦最高のサプリメントは雑談
メリットの最後は、健康。
健康に最も大きな影響を与えるものは…
運動や健康的な食事ではなく、これまた良好な人間関係。
雑談を楽しむことで、ストレスが減り、脳が成長し、血管と心臓が丈夫になる。
また、「自分には仲間がいるんだ」と思えることで、自信が高まり、免疫力も高まり、睡眠の質も良くなる。
その結果、最大15年も寿命がのびると言われています。
ということで、雑談のメリットをたくさん見てきましたが、どうでしょう?
雑談はどうでもいい話だけど、どうでもいい話ではないですよね。
「もっと雑談を増やした方がいいかも」と思われた方もみえるのではないでしょうか。
というわけで、ここからがメイン。
雑談の技術を5つお伝えさせていただきます。
以前にご紹介したものも含まれていますが、今回一挙にまとめました。
数が多いので、駆け足でご紹介していきますね。
雑談の技術・5選
雑談の技術①
雑談の技術の1つ目は、こちら↓
「くだらない話をしよう」と意識する
雑談は、くだらなければくだらないほど、盛り上がります。
ビートたけしさんも、所ジョージさんも「くっだらね~な~」と言いながらニコニコ笑っています。
「くだらね~な~」と言われることが、雑談における最高の褒め言葉です。
「ちゃんとした話をしよう」とすると、疲れます。相手も疲れます。
「すごい話をしなきゃ」と思うと、言葉が出なくなります。
「くだらない話をしよう」と意識すると、話がグダグダになります。
そのグダグダ感を楽しむのが、雑談のコツです。
雑談の技術②
雑談の技術の2つ目は、こちら↓
ネタ帳
雑談のネタはアドリブですが…
ネタ帳をつくると、アドリブが格段に上手くなります。
「アドリブがうまい人は、ネタ帳は要らない」ではなくて、
「ネタ帳をつくるから、アドリブがうまくなる」ということです。
鶴瓶さんも、「ネタ帳がなければ、不安になる」というようなことを言っています。
ぼくも、大学ノートにネタを書いているのですが、ネタ帳作りにはコツがあります。
ハプニングやズッコケ話などを集めるだけでは、なかなかネタは増えません。
なので、思ったことをどんどん書く。
「駅前の新しいラーメン屋が気になる」
「田中さんの香水はいい香り」
「駅裏の謎の建物は、なに?」
「『カニかも』という蟹カマのネーミングがおもしろい」
というように思ったことをどんどん書く。
ぼくの場合は、音声入力で自宅のパソコンにメールを送って、
翌朝、大学ノートに書き写します。
そうすることで、頭の片隅に記憶が残る。
すると、雑談に合わせたネタが、フワッ、フワッと勝手に浮かんでくるようになります。
これがアドリブです。
ネタ帳をつくると、その人の雑談は圧倒的に面白くなります。
雑談が上手くなれば、先ほどお伝えした通り、たくさんのメリットを得られますからね。
いっそのこと、「ネタ帳作り」を学校教育に取り入れてもいいかもしれませんね。
雑談の技術③
雑談の技術の3つ目は、こちら↓
ネームコーリング
ネームコーリングとは、「ときどき相手の名前をよぶ」こと。
「山田さん、どうも!」
「山田さん、いい店知ってます?」
「さすが山田さん!」
ネームコーリングを行うだけで、相手はいい気分になります。
なぜかというと…
人間の脳にとって、「人から名前を呼ばれる」こと自体が快感だからです。
モスクワ大学の研究でも…
会話中に自分の名前を呼んでもらえると、「もう一度逢いたい!」という気持ちが大きく高まることが分かっています。
ネームコーリングは簡単だけど、その効果は絶大ですからね。
やらない手はないと思いますよ。
雑談の技術④
雑談の技術の4つ目は、こちら↓
フォローアップ・クエスチョン
フォローアップ・クエスチョンは、話を盛り上げるための最高の技術。
明石家さんまさんを思い出してもらうと分かりやすいのですが…
「ホンマかいな!」(相づち)
「きっかけは?」(質問)
「すごいなぁ!」(相づち)
「それ大変やろ?」(質問)
このように、「相づち」の次に「質問」するのが、フォローアップ・クエスチョン。
「家族で北陸に行ってきたの」
「へぇ、いいな~(相づち)。カニとか食べた?(質問)」
「そうそう、越前ガニ。もうあれは別格!」
フォローアップ・クエスチョンを使うと、相手は楽しくしゃべれます。
「相づちのみ」だと、しらける
これが、もしも「相づちのみ」だったら、どうなるのか?
「家族で北陸に行ってきたの」
「へぇ、いいな~(相づち)」
「……」
ムードが一気にしらけちゃいますよね。
「私が会話に加わると、場の空気がしらけるんです」
そういう方はたいてい、「相づち」だけして「質問」をしていません。
質問をつけ加えるだけで、一気にムードが変わると思いますよ。
雑談の技術⑤
雑談の技術の5つ目は、こちら↓
いい挨拶
自分と他人との間には、「見えない壁」があります。
「自分がどう思われるのだろう?」「自分がどう扱われるのだろう?」と、お互いに不安なのです。
この「見えない壁」を取っ払ってくれるのが、いい挨拶。
いい挨拶の基本は…
「笑顔で、自分から、目が合うまで」
「山田さん、おはよー!」
そして、目が合う。
これが、いい挨拶。
笑顔で自分からあいさつすると、「あなたが好き」というメッセージが相手に伝わります。
二人の間の壁がなくなります。
エレベーターで一緒になっても、格段に話しやすくなります。
それとは反対に…
顔を見かけたときに挨拶しないと、二人の間の壁がますます大きくなります。
エレベーターで会っても、コンビニで見かけても、声をかけられなくなります。
挨拶は、雑談へのパスポート。
雑談が苦手という方は、まずは「いい挨拶」から始めてみるといいかもしれませんね。
まとめ
今は「生きづらい世の中」と言われますが、生きづらさから抜け出すのに大事なことは、「雑談の量を増やす」こと。
雑談を増やせば、周りの人から好かれます。
特別扱いしてもらえます。
運勢も良くなります。
ストレスも解消できます。
自信もつきます。
健康になります。
幸福度も高まります。
でも、問題はここ↓
わたしたちは、国語を習ったのに、雑談の仕方は習っていない。
でも、大丈夫です!
今回ご紹介しました5つの技術を活用すれば、まず間違いなく雑談は上達します。
①「くだらない話をしよう」と意識する
②ネタ帳
③ネームコーリング
④フォローアップ・クエスチョン
⑤いい挨拶
「でも、自分は内向的な性格だから…」と、あきらめている方もみえるかもしれませんが、安心してください。
最近の心理学では…
「内向的な人は、人の心を読むのがうまいので、雑談の上達スピードが早い」と言われています。
才能はあるので、あとは場数を踏むだけ。
うなぎ登りに上達するはずです。
雑談が上手くなって損することは、1つもありませんからね。
ぜひ、雑談の技術を活用して、最高の人生をゲットしてくださいね。
以上、【雑談の技術】今日からできる!神ワザ5選でした。
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