スピーチやプレゼンの緊張で「頭が真っ白」「顔面蒼白」「口がまわらない」。
人前での緊張がひどいと、ホント憂鬱ですよね。
そこで今回は「スピーチで緊張しない方法」をご紹介させていただきます。
スピーチで緊張しない方法
この記事では…
「上手くやろうとするほど緊張する」というような精神論ではなく、
誰でもできる「具体的なやり方」を、3つ紹介していきます。
緊張を抑える3つの方法
緊張を抑える3つの方法はこちら↓
①脳をだます「3つのゆっくり」
②圧倒的な準備
③緊張のメカニズムを知る
特に、③は重要です。
それでは、1つずつ見ていきましょう。
「来週、結婚式でスピーチしなければならない」という気持ちで読んでいくと、理解しやすいと思いますよ。
①脳をだます「3つのゆっくり」
まず1つ目は、「3つのゆっくり」。
A. 呼吸をゆっくり
B. 動きをゆっくり
C. 話をゆっくり
この「3つのゆっくり」を実行するだけで、緊張は大きく和らぎます。
「呼吸・動き・話」が速いと…
脳は「非常事態かも!」と思い、緊張系のホルモンを分泌します。
また「脳の酸欠」の原因にもなります。
反対に、
「呼吸・動き・話」がゆっくりだと…
脳は「大丈夫だあ」と思い、安心系のホルモンを分泌します。
人間の心と体はつながっていて、これを「心身相関」といいます。
つまり、すべてを「ゆっくり」にするだけで、脳をだませるのです。
A.「呼吸をゆっくり」のコツ
緊張をほぐすには、「腹式呼吸」が定番ですが…
腹式呼吸を意識しすぎると、難しくて、逆に緊張します。
「一回の呼吸を長く」と、ときどき意識するくらいで充分です。
B.「動きをゆっくり」のコツ
すべての動きをスローにします。
結婚式のスピーチであれば…
司会者に紹介されたら
↓↓
ゆっくり立ち上がる
↓↓
ゆっくりイスをしまう
↓↓
ゆっくり服を整える
↓↓
ゆっくり歩く
↓↓
ゆっくりマイクを確認する
という感じです。
C.「ゆっくり話す」のコツ
「話はゆっくり、間をたっぷり」がコツ。
マイクの前に立ったら
↓↓
ゆっくり会場を見渡す
↓↓
ひと呼吸おいてから、ゆっくり挨拶
↓↓
話は、最初から最後までゆっくりと
そして、「です」「ございます」などの語尾まで、しっかりと発音することです。
緊張を抑える・対策①
呼吸をゆっくり
動きをゆっくり
話をゆっくり
②圧倒的な準備
アナウンサーは、緊張を抑える方法を知っています。
それは…
圧倒的な準備
「しっかりとした台本」を用意することです。
スピーチの天才「リンカーン」ですら、こう言っています↓
「どんなに年の功を積んでも、準備なしには、混乱せずに話すことができようとは思えない」
人前で平然と話しているように見える「大会社の社長さん」や「芸能人」でさえ、台本が無ければ混乱してしまいます。
「しっかりとした台本づくり」が、
人前で緊張しないための前提条件なのです。
緊張を抑える・対策②
自分が納得できる「スピーチの台本」をつくる
③緊張のメカニズムを知る
3つ目ですが、ここ重要です。
なぜ緊張するのか?
そのメカニズムがわかれば、「対策」もわかります。
突然ですが…
海に暮らす「アメフラシ」をご存知ですか。
ナマコの親分みたいな生き物です。
アメフラシを指でつつくと…
ギュッと体を縮めます。
これが、「緊張」。
しかし、
何度も繰り返しつついていると…
やがて、体を縮めなくなります。
これが、「緊張しない」状態。
つまり、
回数を重ねて「安全を確認」できたとき、はじめて緊張しなくなるのです。
これは、人間も同じ。
わかりやすい例でいうと、
線路の近くに引越したら…
「夜中に、貨物列車の音で起きてしまう」
↓↓↓
3カ月後…
「すっかり慣れて、ぐっすり眠れる」
いくら頭で「貨物列車は安全」とわかっていても、ダメなんです。
細胞レベルで「安全が確認」されないかぎり、身体は勝手に緊張してしまう。
これは、「気持ち」の問題ではなく、
「神経伝達物質」の問題なのです。
ここで、結論。
「緊張」の根本的な対策は…
数をこなして、慣れる
これが、唯一の方法なのです。
ここで、
「なんだ!結局そんな結論かい!」
と思われた方もいるかもしれません。
安心してください!
いい方法があるんです↓
イメージトレーニングで、何度でも体験できる
家にいながら、何度も体験できる方法…
それが、イメージトレーニング。
頭の中で、「本番さながらに体験」する方法です。
アスリートがイメージトレーニングを大切にするのも、
本番の緊張を適度に和らげるためです。
脳は、「現実」と「イメージ」を区別できません。
なので、
頭の中で「体験」すれば、
それが「経験」となり、
本番の緊張を和らげてくれます。
ある客室乗務員によると…
スケートの羽生結弦選手は、
飛行機に乗っている数時間、ずーっとイメージトレーニングをしているそうです。
頭の中で、何度もクルクルと回転しているのでしょう。
だから、羽生選手は本番に強い。
イメージトレーニングなら、一日で100回体験することも可能です。
結婚式のスピーチであれば、
「ゆっくり歩いて、ゆっくり話す」というイメージを何度も繰り返せばいい。
それを、飽きるほど繰り返せば…
緊張することすら飽きてしまうのです。
緊張を抑える・対策③
本番を想定して、何度もイメージトレーニングを繰り返す
緊張を抑える方法の「まとめ」と「おまけ」
緊張を抑える方法をまとめると…
①ゆっくり「呼吸・動く・話す」
②納得のいく台本をつくる
③本番を想定してイメージトレーニングする
①は少し難しいかもしれませんが、
②③の対策がしっかりできていれば、①も簡単になるはずです。
最後に1つ、
「おまけ」の方法ですが…
「空間に挨拶する」というのもオススメです。
スピーチする会場に入ったときに、
「本日はよろしくお願いします。ありがとうございます」
と「空間」に挨拶する。
野球選手が「グラウンドに挨拶する」のと同じことです。
かなりオカルト的な方法ですが、
ぼくの経験則では、確実に効果があります。
空間が「強い味方」になってくれる、という感じです。
「やるだけタダ」ですので、ぜひ一度お試しください。
以上、『【スピーチで緊張しないコツ】人前での緊張を抑える3つの方法』でした。