「子どもが物を大切にしない」
「出した物を片付けない」
もしくは…
「わたし自身が物を大切にできない」
そんな悩みを解決できる、とても面白い方法をご紹介させていただきます。
今回は“物を大切にする心”を育てるコツというお話です。
なぜ、物を大切にできないのか?
以前、
うちの息子たちを観察していて疑問に思ったことがあります。
それは…
●大切にできる物
●雑にあつかう物
この2種類がある、ということ。
「丁寧にあつかうオモチャ」もあれば、「雑にあつかうオモチャ」もある。
「ちゃんと片付ける小物」もあれば、「出しっぱなしの小物」もある。
いったい、何が違うのだろう?
「大切にあつかう物」の共通点ってなんだろう?
そんな疑問を抱いていたとき…
たまたま読んでいた本の中に、その「答え」を見つけて思わず笑ってしまいました!
すごく単純な理由が隠されていたのです!
「大切にあつかう物」の共通点
その本には、小学校の先生のおもしろい体験談が書かれていました。
内容は、こんな感じです↓
受け持っている5年生のクラスには、ドッジボールが2個ありました。
休み時間終了のチャイムが鳴ると、
生徒は一斉に教室に戻っていきます。
どころがドッジボールだけは、いつも校庭に転がったまま。
先生は、それを見て…
「どうしたら、ドッジボールを片付けられるのか?」
をホームルームの議題にしました。
その結論は…
「校庭へ持ち出した人が片付ける」というルール。
しかし…
残念ながらルールは守られず、三日坊主で終わってしまいました。
再び、同じ議題でホームルームが開かれました。
今度の結論は、なんと…
「ボールに名前を付ける」。
男の子用は「ピョン太」。
女の子用は「ピョン子」。
それをマジックペンでボールに書きました。
すると、面白いことが起きたのです!
●休み時間が終わると、必ず誰かが片付けるようになった
●汚れていたら、誰かがキレイに拭くようになった
●ボールの袋を作ってくる生徒まで現れた
【参考文献】
もう、おわかりですね!
名前を付ければ愛着がわく
だから大切にできる
というわけです。
名前を付けることで、きっと「ペット感覚」になるのでしょう。
実は、うちの息子たちも「物に名前を付ける習慣」があるんです。
ちなみに、このタオルの名前は…
「ミドリちゃん」
この抱きマクラの名前は…
「お母ちゃん お母ちゃん」
このように「名前を付けている物」だけは大切にしているんです。
たとえ古くても、汚れていても、安価な物でも、「名前」が付いている物はとても大切に扱います。
だけど「名前がない物」はほったらかし。
「物を大切にできるかどうか」の分かれ目は「名前の有無」だったのです!
実はぼく自身も「愛車」に名前を付けているんですが…
なるほど、そういう事なんですね!
「ボディーの汚れ」とか「オイルのグレード」とか、すごく気になっちゃう。
もちろん、ぶつけたくないので安全運転にもなります。
名前をつけることで、いつの間にか愛着がわいているようです。
車といえば…
昔から愛されている名車にも、必ず「愛称」が付けられています。
日産スカイラインなら「ケンメリ」「鉄仮面」など。
トヨタの「ハチロク」も長年愛され続けています。
船も、そうですね。
「第七ときわ丸」のように名前を付けて、とても大切に扱われています。
名前を付ければ愛着がわく。
物を大切にするコツは「名前を付ける」こと。
「名前を付けると魂が宿る」とも言えるかもしれません。
というわけで…
今この記事を書いているノートパソコンにも、さっそく名前を付けてみました。
フジ子
富士通なので「フジ子」です。
「なんだか愛していけそう♡」そんな気がしてきました。
みなさんも、身の回りの物に「名前」を付けてみてはいかがでしょうか。
きっと物を大切にする心が育ってくるはずです。
それを「家族の習慣」にしてしまうのも良いかもしれませんね。
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以上、「物を大切にする心」を育てるコツでした。