今回は、好かれる人の会話術「アイメッセージ」をご紹介させていただきます。
アイメッセージをひとつ覚えておくだけで、話し方がグッと優しくなります。
言葉にトゲがなくなり、物腰がやわらかくなり、人からの信頼も得られるでょう。
会話術とは言っても、やり方は至ってシンプル。
ぜひ、今日から試してみてください。
劇的な変化にきっと驚くはずです。
アイメッセージとは
アイメッセージの「アイ」は、英語の「I」。
アイメッセージを直訳すると、主語が「私」のメッセージです。
日本語は、主語を省略しても通じるので、ちょっと分かりづらいのですが、下の2つの例文を見てください。
「なんで遅れたのよ!」
これは主語が「あなた」だから、ユーメッセージ。
「遅いから心配したわ」
こちらは主語が「わたし」だから、アイメッセージ。
このように「私はどう思うか・私はどう感じたか」を話すのが、アイメッセージ。
英語なら、「I think」「I feel」みたいな感じになると思います。
ユーメッセージは言葉にトゲがあるけれど、アイメッセージのほうは優しくて温かい感じがしますよね。
小さな差が、大きな違いを生むのです。
他にも…
「歌がうまいね!」(ユーメッセージ)
「歌がうまいなぁ。感動したよ」(アイメッセージ)
「山田さんは忘年会にいく?」(ユーメッセージ)
「山田さんが忘年会に来てくれると嬉しいな」(アイメッセージ)
アイメッセージのほうが、遥かに好印象ですよね。
これが、人に好かれる会話術「アイメッセージ」。
簡単でしょ!
アイメッセージは、普段の生活のあらゆる場面でつかえます。
クセにしてしまえば、「あの人、なんだか感じがいいわね」と周りの人の評判も上がるはず。
敵がいなくなり、味方がグンと増えるでしょう。
アイメッセージの具体例を、もう少しご紹介させていただきます。
読むだけで、自然と身についてくると思いますよ。
アイメッセージの具体例
△「ありがとう」
○「ありがとう。ホント助かるよ」
「助かるよ」「感謝してるよ」を付けるだけで、温かみのあるアイメッセージになります。
△「食べたものくらい自分で片付けてよ!」
○「食べたら片付けてくれると嬉しいな」
相手が家族だと、ついユーメッセージになりがち。ユーメッセージはイザコザの元です。
「うれしいな」「助かるな」とアイメッセージで伝えれば、反発されることも少なくなるでしょう。
「脱いだ服は洗濯機に入れてよ」
↓↓↓
「脱いだら洗濯機に入れてくれると助かるな」
家族に対しては、こんなアイメッセージもおすすめです。
「飯はまだ?」
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「お腹がペコペコだよ~」
「ごちそうさま」
↓↓↓
「ごちそうさま。美味しかったよ」
「なんで毎日帰りが遅いの?」
↓↓↓
「毎日帰りが遅いと、さみしいわ」
「ドジだなぁ」
↓↓↓
「見てるこっちがヒヤヒヤするよ」
△「ママの話、聞いてる?」
○「1回しか言わないからね」
子どもは、ユーメッセージが大嫌い。「~しなさい」と言っても、なかなか動きません。
アイメッセージをつかって、上手く動かせるといいですね。
「残さず食べなさい!」
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「食べ残すと、ママ悲しいわ」
△「その服、似合ってるね」
○「その服、いいなあ!」
「いいなあ!」「いいねえ!」は、「うらやましい、わたしも欲しい」というアイメッセージ。
バッグ・車・家・ボールペン・旅行・趣味など、あらゆるモノに応用できます。
「ジョギングを始めたんですか」
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「ジョギング、いいですねぇ!」
×「そんなの当たり前でしょ!」
○「私はそう思うよ」
ちょっとキツいことを言うときに、「思うよ」というアイメッセージを使うと、優しい言い方になります。
「この部分を書き直しなさい」
↓↓↓
「この部分を書き直すと、もっと良くなると思うよ」
「正直に謝るべきだよ」
↓↓↓
「正直に謝ったほうがいいと思うよ」
△「美味しいです」
○「こういうの大好きです」
「美味しいですか?」と聞かれたら、「美味しいです」としか言いようがないですよね。
そんなときこそアイメッセージ。きっと相手は喜んでくれるはずです。
「料理上手な奥さんですね」
↓↓↓
「今日からここに住みたいです」
△「お手伝いできたね」
○「お手伝いしてくれたんだ」
「~してくれたんだ」は、感謝の伝わるアイメッセージ。
「花子も来てたんだ!」
↓↓↓
「花子も来てくれたんだ!」
ちょっと高度なアイメッセージ
ここからは、ちょっと高度なアイメッセージをご紹介させていただきます。
高度だけど、慣れれば簡単です。
△「こんにちは」
○「あっ、吉田さん!こんにちは!」
驚きも、立派なアイメッセージ。
間接的に、喜びや感動を伝えることができます。
「なるほど」
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「へぇー!」
「はい、もしもし」
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「あっ、田中さん?久しぶりー!」
△「あんた大丈夫?」
○「あんたなら大丈夫!」
「大丈夫!」は、「君を信じてるよ」というアイメッセージ。
「大丈夫!」と親から信じてもらった子は、自信をもてます。
「大丈夫?」と親から心配されて育った子は、自信を失います。
△「がんばってね」
○「がんばってるね」
「がんばってるね」は、「すごい!」というアイメッセージ。
「がんばってるね」と言われた人は、誇りをもてます。
「がんばってね」と言われた人は、心に負担がかかります。
△「妻が寝込んでいるから、出席できないんです」
○「ホントに残念なのですが、妻が寝込んでしまいまして…」
お断りするときに、理由だけを述べると、嘘っぽくなります。
アイメッセージを加えると、たとえ嘘でも、本当っぽくなります。
「楽しみにしてたのですが…」
「行きたかったんですけど…」
△「美味しい店だから、一度行ってごらん」
○「3回食べてみてよ。ハマるから」
「行ってみてよ」と言われると、なんだか面倒臭くなります。
「私はハマった」と聞くと、自分もハマりたくなります。
「あそこのマッサージ店、腕がいいよ」
↓↓↓
「あそこのマッサージ店、気持ち良くてやみつきになるよ」
△「最近、ハマってる趣味とかありますか?」
○「フェイスブックで拝見したんですけど、富士山に登ったそうですね」
「SNSで見ました」は、「あなたに興味がありますよ」というアイメッセージ。
人は、自分に興味をもってくれる人に、興味をもちます。
たくさんのアイメッセージを見てきましたが、やる事はたった1つ。
「私はどう思い、どう感じるか」を伝えるだけです。
これ一つで、好感度が上がり、人に好かれ、信頼も得られる。
日々実践する価値があると思いますよ。
☆☆☆
以上、好かれる人の会話術でした。
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