褒めても、叱っても、脅しても…
親の思い通りにいかないのが男の子の子育て。
・言わなければ、怠ける
・叱れば、ヘソを曲げる
そんな息子の態度に、頭を抱えているお母さんも多いと思います。
そこで今回は「男の子をうまく伸ばすコツ」についてお話させていただきます。
きっと、いいヒントが見つかると思いますよ。
男の子の育て方
本題の前に、1つだけお伝えしたいことがあります。
0~6歳ぐらいまでは、
「母性で育てる時期」。
たっぷりと愛情を注ぐことが必要です。
この時期は「しつけ」を必要最小限にして、多少のワガママは受け入れてあげてください。
たっぷりと愛情を注ぐことで「素直で自信のある子」に育ちます。
この時期が終わると、いよいよ「しつけ期」に突入するわけですが…
ここからが困っちゃうんですよね。
ほとんどの男の子が、ヘソ曲がり。
「ダメ!」と叱れば…
それを、あえてやりたがる。
「良い子ね!」と褒めれば…
恥ずかしがって、それをやめてしまう。
「もう!どうやって育てたらいいのよ」と、ほとほと困っているお母さんも多いと思います。
というわけで、ここから本題に入ります。
男の子を伸ばす3つのコツ
①男の美的感覚をくすぐる
②ラベリング法
③「心配」よりも「信じる」
①男の美的感覚をくすぐる
「しつけ」=「叱る」
というのが一般的ですが…
「ダメ!」
「いけません!」
と、いくら叱っても、
言うことを聞くのは「その場限り」だったり。
親のほうは、ホント疲れちゃいます。
でも、安心してください。
「叱る」より、もっと効果的な言葉があるんです。
それは…
「かっこわるい」
「悪口は、かっこわるいよ」
「物に当たるのは、かっこわるいよ」
「弱い者イジメなんて、かっこわるいよ」
「片付けができないなんて、かっこわるいよ」
「ダメ」よりも、
「かっこわるい」のほうが、
男の子に効くのです!
男というものは、
「正しい・間違っている」という理屈よりも、「かっこよさ」に心を奪われる生き物。
「理屈」で叱るよりも、
「感情」に訴えかけるほうが、はるかに効果的なのです。
それから、褒める場合にも…
「いい子ね!」より、
「かっこいい!」のほうが効果的。
「がんばってる姿、かっこよかったわ!」
なんて褒められたら、もう嬉しくて体がグネグネします。
ちなみに、
「かっこいい」「かっこわるい」は大人の男性にも効果あり。
ぜひ、旦那さんにも試してくださいね。
男の子を伸ばすコツ①
叱るよりも「かっこわるい」
褒めるときは「かっこいい」
②ラベリング法
「子どもは、叱るよりも、褒めて伸ばす」というのが、もはや常識。
ところが「褒める」って意外と難しい!
いざ「ほめよう!」と思っても、
「ほめてあげられる所が見つからない」ことも。
そこで、おすすめなのが…
まだ、できていないことを褒める
「できたこと」ではなく、
「できていないこと」を褒めるのです。
「シッカリした子」になってほしいのなら…
「三郎はシッカリしてるわね」と褒める。
「優しい子」になってほしいのなら…
「三郎は優しい子ね」と褒める。
そうやって、どんどん褒めていると、
不思議なことに子どもは「期待した方向」に変わっていく。
心理学で、これを「ラベリング効果」といいます。
「子供だまし」みたいな方法ですが、実は大人にだって効果があります。
想像してみてください↓
もしも、あなたが「いつも丁寧な字を書くね!」と上司に褒められたら…
もう、雑に書類を書けませんよね。
それと同じで、
子どもは無意識のうちに「期待された方向」へと努力してしまうのです。
男の子を伸ばすコツ②
<ラベリング法>
「まだ、できていないこと」を褒める
③「心配」よりも「信じる」ことが大切
「早くしないと遅刻するわよ」
「忘れ物はない?」
「宿題は?」
このような、
親の「心配」から出てくる言葉はNG。
なぜなら、
「心配」=「信用できない」
だから。
言ってる親はその自覚がなくても、
子どもは「信用されてないんだなぁ」と思ってしまうのです。
親から信用されなければ…
当然、子どもも「自分の能力」を信用できなくなる。
「僕はたいした人間じゃないんだぁ」と。
そして、次第に「やる気」と「自信」を失ってしまいます。
親の務めは「心配」ではなく…
子どもを「信じてあげる」こと。
「お母さん、あなたのこと信じてるわよ」
「あなたなら大丈夫!きっとできるわ」
そう言われつづけた子どもは…
その期待を裏切らないよう、努力するようになる。
たとえ、遅刻や忘れ物をしても、
「もっとシッカリしなくちゃ」と自主的に改善をはじめるものです。
信じて見守ってあげることで…
子どもは自分で物事を考え、自分の行動や生活・生き方を組み立てていけるように育っていきます。
「お母さん、あなたのこと信じてるわよ」
この声掛けが、とても大切です。
男の子を伸ばすコツ③
「あなたのこと信じてるわよ」「あなたなら大丈夫!」と声をかけ、信じて見守る
男の子の育て方まとめ
男の子の子育ての場合…
- 怒ってやらせる
- 叱ってしつける
というやり方では、なかなかうまくいきません。
「押し付け」は即効性がありますが、その場限り。
そして、いつか必ず反発を招きます。
それよりも、
「感情」をうまく動かして、
「能力を引きだす」ほうが賢明。
即効性はありませんが、本当の意味で「子供を伸ばす」ことにつながります。
最後に内容を簡単にまとめておきます。
実践できそうなものがあったら、ぜひ試してみてくださいね。
男の子を伸ばす3つのコツ
① 叱るよりも「かっこわるい」、褒めるときは「かっこいい」
②「まだ、できていないこと」を褒める
③「あなたのこと信じてるわよ」「あなたなら大丈夫!」と声をかけ、信じて見守る
以上、『男の子の育て方◇手を焼く息子をうまく伸ばす3つのコツ』でした。