「言うことを聞かない子ども」に悩むお母さんも多いと思います。
・叱っても、直さない
・怒ったら、スネる
・ご褒美を与えても、その場限り
・褒めたら、恥ずかしがってやめてしまう
・「ロクな大人になれないわよ!」と脅しても効き目なし
![怒る母親](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2017/07/20170714angry2.png)
「もう!どうしたら言うことを聞いてくれるの!」と。
それ、
もしかしたら「親の愛情不足」かもしれません。
愛情不足だと、何を言っても、子どもは反発するようになります。
![親に反抗する子供](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2017/07/20170714resistance.png)
一方、愛情をたっぷり注ぐと、子どもは聞き分けが良くなります。
![言うことを聞く子供](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2017/07/20170714help.png)
今回は「愛情を注ぐ子育て」についてお話しさせていただきます。
「愛情を注ぐ子育て」とは?
子育ては、ざっくり分けると3種類。
・叱る子育ては、銅メダル
・褒める子育ては、銀メダル
・愛情を注ぐ子育ては、金メダル
ちなみに「怒る子育て」と「無関心の子育て」は、残念ながら予選落ちです。
![残念な母親](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2017/07/20170714indifference.png)
中でも大切なのは、銀メダルと金メダル。
「褒める」と「愛情を注ぐ」ができていれば、叱る必要はゼロに近くなると思います。
愛情を注ぐと、子どもはどう変わる?
人の心には、生まれながらにして「良心」が備わっています。
![良心](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2017/07/20170714conscience.png)
良心とは…
優しく生きたい心
正しく生きたい心
ところが、最初は「良心」は眠っている。
愛情を注ぐことで、良心は目を覚まします。
![目を覚ます良心](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2017/07/20170714wake-up.png)
それはチキンラーメンと同じ原理。
チキンラーメンはお湯を注ぐと、麺がほぐれ、「スープの味」が引き出されます。
![カップラーメンにお湯を注ぐ](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2017/07/20170714give-affection.png)
人間は愛情を注ぐと、心がほぐれ、「良心」が引き出されるのです。
![子どもに愛情を注ぐ](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2017/07/20170714love.png)
「愛情を注いで、良心を引き出す」には?
「愛情を注いで、良心を引き出す」と聞いても、いまいちピンとこないかもしれません。
![意味が分からない親](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2017/07/20170714meaning.png)
ちょっと極端かもしれませんが、分かりやすい例をご紹介させていただきます。
たとえば、刑事さんが取り調べで…
「お前は根っから悪いヤツじゃないよ、俺にはわかるよ」と言えば、
頑固な犯人ですら「素直に自白しよう」と思うもの。
![素直に自白する人](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2017/07/20170714confess.png)
さらに、「腹減ってるだろ?」「ところで国のお袋さんは元気にしてるか?」と。
そこまで気遣いしてもらえたら…
口が固くて有名な奈良の大仏ですら、思わずしゃべってしまうかもしれません。
![大仏](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2017/07/20170714buddha.jpg)
もう一つ、分かりやすい例が「豊臣秀吉」。
信長は「武力」で天下統一しようとしたけど、上手くいかなかった。
それを引き継いだ秀吉は、「愛の力」ですぐに統一しました。
どんな方法を使ったのか?
敵を捕まえると、本来「打ち首」です。
![困っている武士](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2017/07/20170714samurai.png)
ところが秀吉の場合は、愛を注ぎます↓
「おまえも頑張ったよな。俺も足軽だったから、おまえの気持ちがわかるよ。このお金をもって国に帰ってゆっくりしなさい」
![豊臣秀吉](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2017/07/20170714hideyoshi.png)
すると、「素晴らしい殿様が尾張にいるぞ」という口コミが全国に広がり、あっという間に天下を統一できたのです。
犯人や敵ですら、「愛の力」で素直になるもの。
ましてや、子育ての場合「自分の子ども」ですからね。
「力ずく」で子どもを変えようとするよりも、
「愛の力」を使った方が断然いいのです。
「愛情を注ぐ子育て」の具体例
次に、子育ての場合の具体例を、いくつかご紹介させていただきます。
「いつまで泣いてるの、男のクセに」と叱ると、子どもは突き放された気持ちになります。
![子どもを突き放す](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2017/07/20170714thrust.png)
「わかるよ、泣きたくなるよね」と心に寄り添ってあげたほうが、子どもは早く元気になります。
そして、優しい子に育ちます。
![子どもの心に寄り添う母親](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2017/07/20170714stay-mind.jpg)
「来週はテストよね。あんた大丈夫なの?」と心配されると、子どもは自信を失います。
![子供の成績を心配する親](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2017/07/20170714worry.png)
「おかあさん、花子のこと信じてるから」と信用してあげると、子どもはやる気と自信が湧いてきます。
![子どもを信用する母親](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2017/07/20170714believe.jpg)
勉強中に…
「がんばれよ」と声をかけると、子どもはツラくなります。
![勉強が嫌になる子供](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2017/07/20170714studying.jpg)
「がんばってるね。ムリしないでね」とねぎらったほうが、子どもは頑張れます。
![勉強する子供への夜食](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2017/07/20170714heartfelt.png)
子どもが、お父さんの大切なガンダムのプラモデルを壊してしまったら…
「なんてことをしてくれたの!」と叱ると、子どもはおびえ、心に傷を残します。
![子どもを怒鳴りつける母親](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2017/07/20170714bellow.png)
「大丈夫!安心して。お母さんが責任をとるから」と言えば、子どもは心の底から反省します。
![子どもを慰める親](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2017/07/20170714comfort.jpg)
ワンパクな子に…
「もっと優しくしなさい!」と叱っても、なかなか直りません。
![腕白な子どもを叱る母親](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2017/07/20170714arrogant.png)
「あなたはリーダーシップがあるわね」と言えば、子どもは自分の強さにプライドを感じます。「強くて優しい人」になろうとします。
![自分に誇りを持つ子供](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2017/07/20170714pride.png)
「そんなことないよ!」と子どもが返してきたら、
「お母さんにはわかるわ、あなたはスケールの大きい子よ」とダメ押しです。
例を上げたらキリがないので、これぐらいにして。
「愛情を注いで、良心を引き出す」の意味を、おわかりいただけたかと思います。
愛情を注がないと、どうなってしまうのか?
愛情を注がないと、子どもは「良心」が芽生えません。
すると、どう育ってしまうのか?
これまた、ちょっと極端かもしれませんが、少年院にいい例があります。
大阪の浪速少年院には、教室に「心の叫び」という書が飾ってあるそうです。
その内容は…
「愛されたかった、認めてもらいたかった」
「ぼくは家族の温もりを知らない」
「お父さん、お母さんみないな家庭を作りたくない」
というような「親への叫び」ばかり。
彼らは「悪いことをしたから少年院に入っている」というより、そもそもの原因は「親の愛情不足」なのです。
少年院とまではいかないにしても…
良心を引き出してもらっていない子は、心が弱くなりがち。
この状態を、心理学で「自己肯定感が低い」といいます。
一方、愛されて育った人は「生きる意欲が強い」と言われています。
![生きる意欲が強い人](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2017/07/20170714motivation.png)
間違った愛とは?
子育てには「間違った愛」もあります。
ときどき、子どもが震えるほど叱りつけて「これも親の愛なんだ」という人もいますが、
子どもは「愛」を感じないケースがほとんど。
![怯える子ども](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2017/07/20170714frightened.png)
自分を全否定された気になります。
相手が愛を感じないのに、「これが愛だ」と言い張るのは、ストーカーと同じ。
子どもの心に傷を残します。
![子どもの心に傷](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2017/07/20170714scratch.jpg)
「愛情の注ぎ方」を変えたほうがいいですね。
まずは「あいさつ」からはじめよう!
実は、日本語には「愛を伝える言葉」がたくさんあります。
それが「あいさつ」。
- おはよう
- いってらっしゃい
- 気をつけてね
- おかえりなさい
- ありがとう
- ごめんね
- おやすみなさい
親の愛情を伝えるのに、もっとも簡単な方法は「あいさつ」です。
子どもが返してくれなくてもいい。
まずは自分から「笑顔であいさつ」。
![子どもに笑顔で挨拶する親](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2017/07/20170714greeting.png)
あいさつをするたびに…
子どもの「心のコップ」にポタリポタリと愛がたまる。
![コップに水が溜まる](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2017/07/20170714cup.png)
心のコップが愛で溢れると、あいさつを返してくれるようになるものです。
あいさつは、素敵な親子関係の土台。
そこへ、愛情を注げいでいけば、「素直さ」「優しさ」「正しさ」が芽を出すのです。
![愛情を注ぐ](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2017/07/20170714sprout.png)
素直で優しい子は、社会に出てからも愛されます。
足りない能力は、周りの人が手助けしてくれます。
「愛情を注ぐ子育て」まとめ
元々、教育は英語で「エデュケーション」。
語源は「引き出す」。
子どもに「愛情を注いで、良心を引き出す」のが本来の教育です。
親が「自分を愛していてくれる存在」だからこそ、子どもは親の言うことを聞くようになる。
![言うことを聞く子供](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2017/07/20170714parent-love.png)
一方、「アメとムチ」を使った教育は、「子どもの自己評価を低くする」と言われています。
叱って子供を動かすのは、手っ取り早い。
だけど、悪い結果につながることが多いのも事実。
川の対岸に渡るのに「近いから」という理由で、泳いで渡ると危険ですよね。
![川で溺れる人](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2017/07/20170714swim.png)
遠回りでも、隣の橋を渡ったほうが無難です。
それと同じで、
「愛の道」はちょっと遠回りだけど、安全で美しい道。
![安全で美しい道](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2017/07/20170714bridge.png)
愛の言葉を発することは、最初はちょっと恥ずかしいけれど、やってみると案外「気持ちのいいもの」です。
きっと楽しい努力になると思いますよ。
以上、「叱る子育て?褒める子育て?最上級は『愛情を注ぐ子育て』」でした。