今回のテーマは、
絶対やってはいけない!心の無駄使い
無駄使いと聞くと…
まっさきに思い浮かぶのが、お金の無駄使いや時間の無駄使い。
ですが、もう1つ 大きな無駄使いがあって、心の無駄使い。
この3つが、人生の三大無駄使い。
中でも一番ヤバいものが、心の無駄使い。
なぜなら、心の無駄使いが多いと「ストレスの多い灰色の人生」になってしまうからです。
ひとつ例をあげると…
人との比較
「自分の年齢だと、年収はいくらぐらい」とか、
「○齢までに結婚しなければ、負け組だ」とか、
「花子は彼氏とハワイなのに、私ときたら…」というように。
人と比較するのがクセになると…
・世間の平均値より上なら、幸せ
・世間の平均値より下なら、不幸
という考え方におちいってしまう。
これを客観的幸福感というのですが、ここが不幸のはじまり。
自分が世間の平均値に負けたときに…
劣等感を感じたり、焦りを感じたり、
人に嫉妬したり、自分の不運を呪ったり、
不満の多い人生になってしまう。
反対に、人と比較しない人は、どうか?というと…
わかりやすいのが、たとえばタモリさんや所ジョージさん、さかなクンなど。
自分と他人を比較しない人は、
「自分にとっての幸せ」を明確にして生きています。
「俺にとって大切なものは、家族と仲間。そして海と音楽があれば最高の幸せ♪」というように。
これを主観的幸福感というのですが…
主観的幸福感を追い求める人は、劣等感を感じることもないし、心おだやかでイキイキと人生を歩んでいけます。
このように、人と比較するクセがあるか、ないかで、人生は大違い。
だから、人との比較は心の無駄使い。やめた方がいいんです。
心の無駄使いは、他にもまだまだたくさんあります。
その中でも、とくにヤバいものを厳選して3つご紹介させていただきます。
どれも「無意識にやっちゃってるもの」がほとんどですからね。
「あっ!わたし、やっちゃってる」と気づくだけでも、大きな成長につながると思いますよ。
心の無駄使い①
心の無駄使いの1つ目は、こちら↓
反省
意外に思われた方もみえると思いますが…
反省は、心の無駄使い。しない方がいいんです。
なぜなら、反省すると、臆病になり自信を失うからです。
たとえば、会社に遅刻して…
「また遅刻しちゃった。私はダメだ」
仕事でミスをして…
「なんであんなミスをしたんだろう。情けない」
このように、反省を繰り返すと、私たちの心は自信を失い、どんどん臆病になっていきます。
自信がある人とない人の違い
カナダのブリティッシュコロンビア大学の研究ですが、
自信のある人と、自信のない人をグループにわけて観察しました。
「普段の生活で、いったい何が違うのだろう?」と。
5ヶ月にわたって調査した結果、1つの共通点が見えてきました。
それは…
自信のない人は、物事をよく反省する傾向がある
以前、こんな人がいました。
「あなたの一言で、わたし傷ついたのよ」と友達に言われて、それ以来、人と話すのが怖くなっちゃった。
この方もきっと、「なんであんなことを言っちゃったんだろう」とか「取り返しのつかないことをしちゃった」とか、何度も反省を繰りかえしたのでしょうね。
反省した数だけ、心に傷がつきます。そして臆病になっていく。
だから、反省は心の無駄使い。
ホントに反省しなくていいの?
でも、ここまでの話を聞いて…
「反省しなければ、ミスを繰りかえしたり、遅刻を繰りかえしたり、ダメ人間になっちゃうんじゃないの?」と思われた方もみえると思います。
そうなんです!
ミスを繰り返す人は、すぐに信用を失います。
仕事も友達も失います。家族からも嫌われます。
では、どうすればいいのか?
それが、こちら↓
改善
失敗したら、次にすることは…
反省ではなく改善です。
「失敗して、改善して、行動する」
これは、人が成長するためのサイクル。
このサイクルを、グルグルグルグル高回転で回すことで、人はものすごい勢いで成長します。
あの人たちが凄いわけ
アメリカのシリコンバレーには、Google・Apple・インテル・Facebook・ヤフーなど、そうそうたる有名企業が集まっています。
そして、その中心にあるのがスタンフォード大学。
スタンフォード大学は、「失敗⇒改善⇒行動」という考えが、学校の風土として定着している。
「どんどん失敗して、改善しろ!」と。
そして、その学生たちが、シリコンバレーの企業に供給される。
だから、日本の企業が追い付けないスピードで成長しつづけることができるわけです。
わかりやすいのは、iPhone。
iPhoneをつかってる方ならわかると思いますが、iOSのアップデートがしょっちゅう来ますよね。
Appleは、失敗するのを承知でOSを世に出す。
↓↓↓
すると、かならずバグが出る。
ここで、「世界中のユーザーに大変な迷惑をかけてしまった」なんて、いちいち反省しない。
反省している暇があったら、いち早く改善してアップデートする。
このように「失敗⇒改善⇒行動」を繰りかえしているから、猛烈な勢いで成長できる。
そして、成長してるから、自信が出てくる。
ちょっと話がそれてしまいましたが…
●失敗して反省すれば、臆病になり自信を失います
●失敗して改善すれば、人は成長し 自信が高まります
反省が下りエスカレーターとすれば、改善は上りエスカレータ-。
行きつく先が、ぜんぜん違う。
改善のコツ
最後にひとつ。
改善にはコツがあります。
それは…
「改善は具体的に」ということ。
たとえば、遅刻をしてしまったら…
目覚まし時計を2個にするとか、家族に協力してもらうとか。
仕事でミスをした場合も…
「これからはちゃんと確認をしよう」ではなく、
「最終確認は2回」とか「同僚にも確認してもらおう」とか。
「あなたの一言で、わたし傷ついたのよ」と言われたら…
ひとまず謝って、「花子の前で恋愛の話は厳禁」と手帳に書いておけば、もうそれでOK。
ぼくが子どもの頃、学校の先生が生徒に対して「それでも反省してるのか!」と真っ赤な顔して怒っていました。
ああいうのを見てしまうと…
「後悔して深く落ち込むことが反省だ」「そうしない人は不真面目だ」とカン違いしてしまいます。
でも、ここでご紹介しました通り、反省は心の無駄使い。
いちいち落ち込んでいたら、自信を失うだけでなく、あなたの周りの人にまで気をつかわせてしまいます。
「失敗したら、即改善」
この言葉を覚えておけば、反省することも減って、今以上に自信が高まってくると思いますよ。
心の無駄使い②
つづいて、心の無駄使いの2つ目は、こちら↓
暗いニュース
テレビのニュース番組やワイドショー、それからネットニュースや週刊誌などを見ると、知らなくてもいい暗~いニュースがテンコ盛りですよね。
事件・事故・詐欺・病気・衝撃映像・芸能人の不祥事など。
こういうモノを一生懸命見れば、物知りになれるかもしれませんが…
その副作用として、心がどんどん弱くなってしまう。ネガティブな性格になっていくのです。
性格とは、心に蓄積された情報
どうして、そうなってしまうのかというと…
わたしたちは、心に蓄積された情報によって、考え方や感じ方が変わってくるからです。
心理学では、これをABC理論というのですが、凄くわかりやすいのが…
Facebookの情報操作事件
2012年、Facebookが、ユーザー約70万人を2つのグループにわけて、こっそり実験を行いました。
●ニュースフィードに、ポジティブなニュースが多く流れるグループ
●ニュースフィードに、ネガティブなニュースが多く流れるグループ
これを1週間続けた結果、どうなったのか?
●ポジティブなニュースが多かったグループは、ポジティブな発言を投稿するようになった
●ネガティブなニュースが多かったグループは、ネガティブな発言を投稿するようになった
そうなんです!
ネガティブなニュースが、たった1週間多かっただけで、ネガティブで消極的な性格になってしまったのです。
ちなみに、この実験のあと、Facebookは相当叩かれたそうです。
なにはともあれ、ネガティブな情報が心にたくさん入ると、性格までネガティブになってしまう。
同じように、年がら年中、暗いニュースを見ていたら…
たとえば、ニキビができただけで、「悪い病気じゃないかしら?」と夜も寝られなくなる。
娘の帰りがちょっと遅いだけで、「何かの事件に巻き込まれてないかしら?」と、心配で居ても立ってもいられなくなる。
ひどいケースだと…
「あなたの彼、結婚詐欺師じゃない?優しすぎるもん。この前テレビで観たわよ」と言ってくるお母さんもいるそうです。
毎日一生懸命ニュースをみて、結果がこれでは、どうしようもないですよね。
だから、暗いニュースを見るのは、心の無駄使い。
情報を自分で選択する
もちろん、中には大切なニュースもあります。
だけど、ほとんどは自分に必要のない情報。
「この番組は自分に関係ないな。要らないな」と思ったら、ピッとチャンネルを変える。
週刊誌であれば、ペラっとページをめくる。
体に取り入れる栄養と同じように、心に取り入れる情報も、自分で選択する。
そうすることで、不必要な不安や心配事もなくなって、今よりもっと明るくほがらかな毎日になると思いますよ。
心の無駄遣い③
最後。心の無駄使いの3つ目は、こちら↓
人を許せない
実はぼくも、20年以上前の話ですが、一人だけどうしても許せない人がいました。
だから、よ~くわかるのですが…
人を許せないというのは、とんでもなく大きな心の無駄使い。
人を憎めば憎むほど、自分が損をするのです。
想像してみてください。
「眠れないほど腹が立つ!」としても、相手はスヤスヤ寝ています。
「イライラして食べ物がノドを通らない」としても、相手はムシャムシャ食べています。
「一生、呪ってやる」という人もいますが、それも絶対にやめた方がいい!
なぜなら、呪いには、本当に恐ろしい効果があるからです。
人をうらんだり、呪ったりするときの激しい怒りは…
自分の心臓に負担をかけ、
胃袋を傷つけ、
血液をドロドロにします。
さらに、免疫力を下げ、ありとあらゆる病気を引き寄せます。
つまり、呪いが届く先は、相手ではなく自分自身。
結局、自分が損をするのです。
「許せない」というのは、きらいな人を、ずーっとオンブしているような状態。
苦しむのは自分だけ。
だから、「許す」のはできるだけ早いほうがいい。早く下ろしてしまった方がいい。
だけど、やっぱり許すのは難しい。
ぼくも経験があるので、よーくわかります。
人を許すことが、どれほど難しいか。
でも、5年も10年も人を許せないというのは、実にもったいない。
ずーっと自分が損をしつづけるわけですからね。
どうすれば、人を許せるのか?
では、どうすれば人を許せるのか?
その方法がないわけでもないので、ここでは2つご紹介させていただきます。
人を許す方法・その1
まず1つ目が、損切り。
株式投資の世界に、「損切り(そんぎり)」というものがあります。
『あるていど損した株は、かならず手放す』
それが損切り。
「買値より20%下がったら、問答無用で売る」みたいなことです。
損切りするときは、非常に悔しい思いをします。
ところが不思議なもので、損切りした瞬間に気分はスッキリ。
ぐっすり眠れるようになります。
大損も防げます。
「許す」イコール「損切り」
人を許すときも、これとまったく同じ要領。
相手を許すと、「なんだか損した気分」になりそうです。
それでも、勇気をだして損切りする。
「損を覚悟」する。
「損しちゃったけど、もういいや!」と、きっぱり手放すのです。
「元を取ろう」と思ったら、永久に許せません。
赤字だからこそ、勇気をだして「閉店ガラガラ」する。
「損したまんま、エイッと手放す」
それが「許す」ということ。「許す」の定義。
許すことができれば、気分がスッキリします。
ぐっすり眠れるようにもなります。
人を許す方法・その2
2つ目の方法が、感謝。
たとえ憎い相手であっても…
過去を思い返してみると、「感謝できること」が1つくらいはあるのではないでしょうか。
たとえば、自分の親を許せないという人も、少なくないと思いますが…
過去を思い返せば、親からしてもらったことも、たくさんあると思います。
・誕生日ケーキを買ってきてくれたこと
・運動会で応援してくれたこと
・熱を出して苦しんでるときに、看病してくれたこと
このような、相手からしてもらったことを、繰りかえし繰りかえし何度も思い返す。
この方法を「内観療法」というのですが、実はぼくも、この方法で人を許せたんです。
相手からしてもらったことを、くり返し思い返していると、だんだん憎しみが減ってきます。
1年くらい続けていれば、もうほとんど憎しみはなくなるはずです。
人を許したくなる本
最後に1つ。本をご紹介させてください。
「ゆるすということ」
著者は、アメリカの精神医学者・ジャンポルスキーさん。
薄っぺらな本ですが、とても優しい気持ちにさせてくれます。
心が軽くなり、すべてを許そうという気持ちにさせてくれます。
過去を引きずってしまいがちな方には、特におすすめ。
ぜひ、手に取って読んでみてくださいね。
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まとめ
ご紹介しました「心の無駄使い」を簡単にまとめると、こんな感じ↓
①反省 ⇒ 後悔不要!失敗したら即改善
②暗いニュース ⇒ 明るい情報で心を満たす
③人を許せない ⇒ はやく許すが勝ち
お金の無駄使いを減らせば、財布が潤います。
時間の無駄使いを減らせば、生活が潤います。
心の無駄使いを減らせば、人生が潤います。
最初にもお伝えしましたが、心の無駄使いは、無意識にやっちゃってるものがほとんど。
知らぬ間に、人生を灰色にしてしまいます。
心の無駄使いを減らしていけば、まるで霧が晴れたときのように、今よりもっと明るく楽しい毎日になっていくと思いますよ。
以上、人生を無駄にする!心の無駄使い・3選でした。
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