この記事でお伝えしたいこと
- 怒りの原因
- 怒りを減らす2つの方法
怒りの原因と 怒りを減らす方法
「怒りっぽい人」と「おおらかな人」。
その違いは、なんなのか?
これがわかると…
怒りの原因がわかります。
「怒りの原因」がわかると…
怒りを減らす方法もわかります。
「怒りを減らす方法」を実践すれば…
今よりもっと、ほがらかで幸せに暮らすことができます。
というわけで今回は…
怒りの原因と怒りを減らす方法を合わせてご紹介させていただきます。
怒りの原因
まず1つ目は、怒りの原因。
これは心理学でよく言われることですが、「怒りの原因はたった1つ」。
それは何かというと…
期待はずれ
びっくりですけど、怒りの原因はこれだけなのです。
たとえば、よその子が「テストで0点ばかり」でも、腹は立ちませんよね。
なぜなら、その子に期待していないからです。
でも、それが自分の子となると、やっぱり腹が立ってしまう。
「なに考えてるの!」「いい加減にしなさい!」と。
休日の昼間に、となりの旦那さんが家でゴロゴロしていても腹は立たないけど…
それが自分の旦那となると、やっぱり腹が立つんですね。
「もっとシッカリしてよ!」「掃除ぐらい手伝ってよ!」と。
何かしらの期待があるわけです。
海外で買い物をすると、店員さんがビックリするくらい無愛想だったりしますが…
「それが当たり前」と思ってるから、こちらも腹は立たないものです。
ところが、日本に帰ってきて、無愛想な店員さんに出くわすと、やっぱり腹が立っちゃうんです。
日本人の店員さんに対しては、無意識のうちに期待してしまっているのですね。
このように、人はいろいろなものに対して無意識に期待しています。
そして、期待を下回ったときに、不満や怒りがでてくる。
反対に、期待を上回ったときに、満足や幸せを感じられる。
つまり、おおらかな人というのは、期待が低い人。
期待が低いから、愚痴や不満が少なくて、ささいなことでも喜べる。
反対に、怒りっぽい人というのは、期待が高い人。
様々なものに対して、期待が高い。
だから、不満や怒りが多いし、ちょっとやそっとでは満足できないというわけです。
みなさんの周りにも、きっといますよね。
やたら期待の高い人。
「友達なのに、付き合いが悪いなぁ」
「頼んでいるのに、なんでやってくれないの?」
期待が高すぎると、自分が不機嫌になるだけでなく、周りの人たちからも嫌われてしまう。
期待が高くて得することは、何一つないのです。
怒りを減らす2つの方法
怒りを減らすには
↓↓↓
期待を下げればいい
ここまではOKですね。
では、どうすれば期待を下げることができるのでしょうか?
ここでは、2つの方法をご紹介させていただきます。
- 当たり前への感謝
- 相手の立場になって考えてみる練習
①当たり前への感謝
怒りを減らす1つ目の方法は、「当たり前への感謝」。
普通の感謝は「ありがとう」ですが…
当たり前への感謝は、「ありがたい、ありがたい」という気持ち。
たとえば、「今日も家族が健康でありがたい」と当たり前なことに感謝する。
それが、当たり前への感謝です。
ほかにも…
「三度の食事ができてありがたい」
「これも、命を提供してくれた牛さんやブタさんのおかげだ。ありがたい」
「旦那は働くのが当たり前」ではなくて…
「いつも頑張ってくれてありがたい」
「妻は家事をするのが当たり前」ではなくて…
「いつもシッカリやってくれて、ありがたい」
「近くにコンビニがあって、ありがたい」
「電車が時間どおりに来て、ありがたい」
「スマホもありがたい、ティッシュもありがたい、エアコンもありがたい」
現代の私たちは、天下の徳川家康もうらやむような、便利な暮らしを手に入れています。
それを当たり前とは思わず、「ありがたい」と感謝する。
これが、当たり前への感謝です。
当たり前への感謝をふやすと…
小さなことにも喜びを感じられるようになってきます。
下のグラフで言うと、「満足・幸せゾーン」がだんだんと広がっていく。
それに押し下げられるようにして、期待も下がっていく。
その結果、不満や怒りが少なくなっていくというわけです。
反対に、当たり前への感謝がないと、どうなるのか?
「この肉、かたい!」
「自分のスマホは型が古いから」
「電車が5分も遅れてきた!」
愚痴や不満が増えてしまい、それに押し上げられるかのように、期待も上がってしまう。
「ちょっとやそっとでは満足できない」という状態になってしまうわけです。
というわけで、怒りを減らす1つ目の方法は…
当たり前の感謝を増やしていきましょうということでした。
②相手の立場になって考えてみる練習
怒りを減らす2つ目の方法は、相手の立場になって考えてみる。
これは主に、「他人に対する怒り」を減らす方法です。
たとえば、勉強もしないでゲームばかりしてる子に、イラッときたとしても…
ちょっとだけ、子どもの立場になって考えてみる。
「もし自分がこの子だったら、親の理想どおりに勉強できるのかなぁ?」
「親からガミガミ言われたら、どんな気分だろう?」
だからといって、「子どもを放っておく」という話ではありません。
ここで大切なのは、相手の気持ちを想像してみること。想像の練習をすることです。
ほかにも、不愛想な店員さんに出くわしたときに…
「自分だったら四六時中、愛想よくできるのかな?」
「体調が悪い日も、ニコニコしていられるのかな?」
「もしかしたら この店員さん、夜中に親の介護をしていて疲れてるのかもしれない」
これも「店員さんを許してあげましょう」という話ではなく、大切なのは、相手の立場になって想像してみることです。
それから、すぐに怒鳴る部長。
「上からは重圧をかけられて、部下は思いどおりに動いてくれなくて、イライラするのも当然だよな」
「部長だって、人を怒鳴って嫌われたくはないだろうな」
「部長は部長なりに頑張ってるんだろうなぁ。悩んでるんだろうなぁ」
想像する内容は、当たっていても、ハズレていてもOKです。
このように、相手の立場になって考えていると…
やがて、「自分も完璧じゃないし、みんなも完璧じゃない」と思えてくる。
「人間は、だれも理想どおりには出来ないんだ」と。
つまり、人間に対する期待が下がって、小さなことでは腹が立たない。
おおらかな自分になれる、というわけです。
まとめ
日本・アメリカ・ドイツなど、経済的に豊かな国は、戦後70年で生活水準がグンと上がりました。
ところが幸福度は横ばい。変わっていないのです。
その理由は、ここまでご覧いただいた皆さまなら、もうお分かりですね。
はい、その通り!
「期待が上がったから」です。
- 国に対する期待
- 会社に対する期待
- 人間に対する期待
- 食べ物に対する期待
- お店や商品に対する期待
- 病院に対する期待
「これくらいは、してくれるだろう」という期待が、生活水準とともに上がってしまったために、幸福度が上がらない。
ということは…
この先の将来、どれだけ生活が豊かになっても、幸福度は上がらないということです。
でも、「期待を下げる方法」を知ったみなさまは、もう大丈夫!
期待を下げた分だけ、幸福度が上がりますからね。
●当たり前への感謝を増やす
●相手の立場になって考えてみる
少しずつでもいいので、ぜひ実践して、「今の生活水準にふさわしい幸福度」を手に入れてくださいね。
きっと、楽しい努力になると思いますよ。
☆☆☆
以上、幸福度アップ!怒りの原因と怒りを減らす2つの方法でした。
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