「わたし、取り柄がないんです」
ときどき耳にする言葉ですが…
取り柄がないと思うのなら、「短所」を「魅力」に変えてしまえばいいのです。
そこで今回は『自分の「短所」を「魅力」に変えるコツ』というお話をさせていただきます。
取り柄がない人はいない
「私には能力がない…」
「ぼくは欠点だらけだ…」
そんなふうに、
「欠点」や「短所」を、人と比べて落ち込んでしまう。
そんな人も少なくないと思います。
が、しかし!
誰にだって取り柄はあるのです。
ただ、忘れてしまっているだけ。
もしくは、自分で気づいていないだけです。
自信を失った原因
世界的に見て、「日本人は自信がない」と言われています。
武士の時代は、
みんな、自分に「誇り」をもって生きていたのに…。
いったい、何があったのでしょうか?
何が原因なのでしょうか?
それがわかると、本題も理解しやすくなると思いますので、
少々お付き合いください。
日本人の自信のなさは、尋常じゃない!
下のグラフを見てください↓
●日米の高校生へのアンケート●
『自分が優秀だと思う?』
(高校生の心と体の健康に関する調査より)
日本人高校生は、
「あまり自信がない」又は「全然自信がない」と答えた合計が
83.2%。
アメリカ人では、合計10.8%。
ものすごい差ですね!
「日本人の自信のなさ」が、尋常じゃないことがわかります。
だからといって、アメリカ人と日本人に「能力の差」があるわけではありません。
なぜ、ここまで差がつくのがというと…
その原因のほとんどは、
「周りの大人の言葉」。
家庭でも、学校でも…
アメリカの初等教育は「個性を褒めて伸ばす」のが基本。
算数ができる子に対しては、
「きみは算数の理解力がすごいね!」
わんぱくな子に対しては、
「きみはリーダーシップがあるね!将来、大物になるよ」
おとなしい子に対しては、
「きみは、愛があって優しいね」
みたいな。
一方、
日本では「欠点を指摘する」というのが常識。
「☓」を「○」にする教育です。
算数ができる子に対しては…
「算数はいいから、国語をやりなさい」
わんぱくな子に対しては、
「もっと協調性をもたないと、社会生活、やっていけないよ」
おとなしい子に対しては、
「コミュニケーション能力を身につけないと、将来、孤立するよ」
みたいな。
そうやって、
自分の「欠点」ばかりを見せられ続け、
苦手なことばかり取り組んでいたら、
どうなるのか?
当然「自信喪失」し、「劣等感」が生まれます。
たとえ、見事に短所を克服できたとしても…
今度は「自分の長所」が何なのか、分からなくなってしまいます。
このように、
「周りの大人の言葉」の影響を受けて、
日本の子どもはコンプレックスを持つようになってしまうのです。
「私には取り柄がない」と。
これを心理学では「ピグマリオン効果」といいます。
日本の「常識」を疑え!
「アメリカの大人」と「日本の大人」、
なぜ、これほどまでに「子どもへの言葉」が違うのでしょうか?
それは、「常識」が違うからです。
アメリカでは…
「みんなと違う部分」=「個性」
個性を伸ばせば、それが「取り柄」になる。
だから、「褒めて伸ばそう」とします。
日本では…
「みんなと違う部分」=「短所」
だから、「指摘して直そう」とする。
おとなしいワンちゃんに対して、
「もっと大きな声で、元気よく生きろ」なんて言いませんよね。
飼い主は、その犬の「個性」を尊重するはず。
しかし…
なぜか子どもに対しては、それを言って「大切な個性」を潰してしまうのです。
その結果、
「取り柄のない大人」を量産しているのが日本の現状なのです。
さあ、ここまで分かってもらえたら、
あとは簡単!
次は、
「短所」を「魅力」に変えるコツを2つお伝えします。
自分の「短所」を「魅力」に変える2つのコツ
コツ① 短所は「長所の裏返し」
コツ② 褒め上手は、魅力的
コツ① 短所は「長所の裏返し」
日本人が「短所」と思い込まされている部分は、
実は…個性。
他人とはちがう「性質」であり「取り柄」です。
「これは短所ではなく、個性だ」
と見方を変えると…
自分の「長所」が見えてきます。
たとえば、
のんびりした人は…
あまり怒らないし、聞き上手な人が多い。
反対に、
短気な人は…
仕事が早いし、決断も早い。
おしゃべりな人は…
客商売の才能があるし、
一人が好きな人は…
想像力が長けている。
研究家・プログラマー・デザイナー・建築設計など、クリエイティブな才能がある証拠です。
テレビを長時間見ていられる人は…
じっとしているのが得意だから、
肉体労働より、パソコンなどの頭脳労働が向いている。
面倒くさがり屋なら…
工夫がうまい証拠。
田植え機を発明した人も、きっと面倒くさがり屋だったはずです。
このように、
「個性」というものは、
見方によって「取り柄」に変わる。
そこを伸ばしていったとき、はじめて、
その人がもつ本来の力を発揮でき、人生が輝きはじめるのです。
日本では、多くの大学生が、
「やりたい仕事が見つからない」
「自分に向いている仕事がわからない」
と悩んでいるそうですが…
それは、個性を潰す教育によって、
「自分の「取り柄」を忘れてしまっている」のが原因。
今一度、
「自分はどんな特徴をもっているだろう?」
と、自分の個性を思い返してみると、
「自分が輝ける道」が見えてくることも多いものです。
コツ② 褒め上手は、魅力的
最後になりましたが、
実はここが、この記事のメイン。
「ぼくには取り柄がない…」という人でも、簡単に魅力的になれる魔法があるんです!
その魔法とは…
「人を褒める」こと。
自分の短所は、相手の長所。
「自分が劣っている」と思うのなら、
それは、相手を褒めるチャンス。
つまり、
「自分には取り柄がない」と思っている人ほど、人を褒めるチャンスが多いのです。
「この人、字が綺麗でうらやましいなぁ」
と思ったら、
「字が上手ですね!」と素直に褒める。
「あの人、人前で堂々と話ができて、うらやましいなぁ」
と思ったら、
「人前で堂々と話ができて、すごいですね!」と素直に褒める。
そうやって、人を褒めていると…
相手に喜ばれ、愛される。
「褒め上手」な人は、
「才能がある人」よりも、ずっと魅力的で人から好かれるものです。
人脈が広い人も、
商売上手も、
コミュニケーション能力が高い人も、
異性からモテる人も、
共通点は…
やっぱり、「褒め上手」。
昔の殿様も、
家来より才能があったわけではなく、
単に「褒め上手」だっただけけなのです。
ちなみに、ぼくの妹も、
「わたし取り柄がないから。アハハ♪」
というタイプなんですけど…
だからこそ、些細なことでも人を褒める。
「褒める」という魔法を使いまくっているから、とにかく、周りの人から愛されまくっています。
これぞ、まさに才能ですね!
あなたの周りにも、そんな人が1人ぐらいはいるのではないでしょうか。
「取り柄が全くない」という個性も、
「褒める」という魔法を使えば、
長所になり得るのです。
まとめ
長くなってしまいましたので、最後に簡単にまとめておきます。
「短所」を「魅力」に変える2つのコツ
①個性は取り柄
個性は、「短所」ではなく「取り柄」。
見方を変えれば、長所になる。
②自分の短所は、相手の長所
欠点が多いほど、人を褒めることができる。
そして、愛される。
●こんな記事もありますよ●
以上、『取り柄がない!自分の「短所」を「魅力」に変える2つのコツ』でした。