せっかくこの世に生まれたからには、誰だって幸せな人生を歩んでいきたいですよね。
ところが残念なことに「人の幸福度は、一生を通してほとんど変わらない」ということがわかっています。
今が幸せな人は、10年後も幸せ。
今が不幸せな人は、10年後も不幸せ。
なぜ、そうなるのか?というと…
幸せな人と不幸せな人とでは、考え方が違うからです。
幸せな人は、幸せな考え方をしているから、今も未来もずーっと幸せ。
不幸せな人は、不幸せな考え方をしているから、今も未来もずーっと不幸せ。
幸せって、シンプルなんですね。
「でも、人生の勝ち組になれば、誰だって幸せになれるんじゃないの?」
これは、大きな間違い。
実際に、いい大学を出て、いい会社に就職して、高給取りで、綺麗な奥さんをもらって、大きな家に暮らしていても、幸せを実感できない人はたくさんいます。
反対に、町工場で働き、小さなアパートで質素な暮らしをしていても、幸せいっぱいの人はたくさんいます。
結局、人の幸せは、考え方次第なんですね。
では、幸せな人は、どんな考え方をしているのか?
これが、今回の本題。
というわけで今回は、幸せな人の頭の使い方を厳選して2つご紹介させていただきます。
チャーハンの作り方がわかれば、今すぐチャーハンを作ることができます。
それと同じで、幸せな考え方がわかれば、今日からすぐに幸せを始めることができると思いますよ。
幸せな人の頭の使い方①
幸せな人の頭の使い方、その1つ目は、こちら↓
人に嫌われたら、相手のせいにする
子供のころ、親や先生から「人のせいにしてはいけません!」と、私たちは教わってきましたが…
人から嫌われたり、批判されたり、悪口を言われたりしたときは、相手のせいにした方がいいんです。
自分のせいにすると、人は幸せになれないんです。
どういうことか?
人を嫌いになるのは、嫌われた人に責任があるのではなく、嫌いになっている本人に責任があります。
たとえば、ピーマンを嫌いな子どもがいても、ピーマンに責任はありません。
「ピーマンは苦いし、緑が気持ち悪いし、大っ嫌い!」と批判や悪口を言うかもしれませんが、それはその子のせいです。
ピーマンは、甘くなる必要もないし、ピンクになる必要もない。
ピーマンはピーマンのままでいれば、「苦いところが好き」という人が必ず現れます。
「栄養があっていい。料理の彩りが鮮やかになる」と喜んでくれる人も必ず現れます。
ピーマンは、その人たちと楽しく生きていけばいいんです。
人間関係も、これと同じ。
たとえば、おしゃべりな人は、ムードメーカーになったり、商売に向いていたり、「あなたといると楽しい」と思われたりします。
ところが、ごく一部の人からは、「口が軽い」「落ち着きがない」「ペチャクチャうるさい」と批判されることもあります。
でも、この批判は、食べ物の好き嫌いと同じで、自分のせいではなく、相手のせい。
相手の機嫌の良し悪しは、相手の問題であり、その責任は相手にお返しするしかないのです。
もしも、「自分が悪いんだ」と落ち込み、努力して『おっとりとした大人しい人』になったとしても…
今度は、「個性がない」「つまらない」「何を考えてるのか分からない」と批判する人が、必ず出てきます。
で、個性を出すために、髪型や服装を変えれば…
今度は、「派手過ぎる」とか「あなたらしくない」と批判する人が必ず出てきます。
人の行動を見て、どう感じるかは、十人十色。千差万別。
他人の批判や悪口を、いちいち「自分のせい」にしていたら、エンドレスで落ち込まなければならない。
だけでなく、本当の自分が分からなくなってしまいます。
悪いことをしていないのであれば、全部「相手のせい」
親切にしたら、「大きなお世話だ」という人が稀にいます。
人を褒めたら、「嫌味ですか?」という人も稀にいます。
スマホショップで質問したら、「面倒くさいなぁ」という顔をする店員さんも稀にいます。
ゆっくり安全運転をしていたら、後ろのドライバーがイライラしてあおられることも、稀にあります。
これらもすべて、食べ物の好き嫌いと同じ。
相手の不機嫌は、自分のせいではなく、相手のせい。
いちいち相手に気を使っていたら、何もできなくなります。何も言えなくなります。
世界に対する安心感がなくなり、人生が窮屈になってしまいます。
それから、もう1つ。
嫌いな人に飲みに誘われて、「嫌われたくないから」という理由で、つい誘いに乗ってしまう。
こういうことも、絶対にやめたほうがいい!
嫌いな人に好かれたら、その先地獄です。
「付き合い、悪いなぁ」と言われる方が、よっぽどマシだし、2・3度断れば、めでたく誘われなくなるものです。
お分かり頂けたと思いますが、人から嫌われたり、批判されたりするのは、自分のせいではなく、相手のせい。
相手の不機嫌も、自分のせいではなく、相手のせい。
これを「自分のせい」にしてしまうと…
・エンドレスで自信が持てない
・本当の自分が分からなくなってしまう
・世界に対する安心感がなくなる
・人生が窮屈になる
・嫌いな人から好かれてしまう
これでは、幸せとは程遠い人生ですよね。
すべての人に認められるのは不可能だから…
アドラーの「嫌われる勇気」という本が、爆発的に売れましたが…
嫌われる勇気をもって、自分は自分のまま、ありのままの自由な心で生きていく。
そして、人から嫌われたときは、落ち込まずに、相手のせいにする。無駄に気をつかわない。
そんな生き方を貫くことで、「そういうあなたが好き」と気の合う仲間が集まってきます。
逆に、気の合わない人は、離れていきます。
これこそが、幸せな人の人間関係。
ありのままの自分を認めてくれる人たちに囲まれることほど、幸せなことはありませんからね。
クヨクヨ悩みがちだった人間関係も、楽しめるものに変わるのです。
「この世の全員に認められるのは不可能だ」という事実を受け入れる時期が早ければ早いほど、生きやすくなると思いますよ。
幸せな人の頭の使い方②
幸せな人の頭の使い方の2つ目は、こちら↓
小さなことに過剰反応しない
穏やかで優雅な人生を送るには、これが必須条件。
なぜなら、私たちは、小さなことに過剰反応しすぎるからです。
たとえば渋滞で、他の車が強引に割り込んできたときに…
気にせず放っておけばいいのに、怒るのが当然だと言わんばかりに、「なんて奴だ」とイライライライラする。
イライラすることで前の車が消えてなくなるのであれば、怒る甲斐もあるかもしれませんが、どんなに強く怒っても自分のエネルギーが無駄に消費されるだけ。
これでは、二重の損ですよね。
夫婦で、「言った!」「言ってない!」と口論になったときでも…
「えっ?そうだっけ」と軽くスルーすればいいだけなのに、意地を張って自分の正しさを主張してしまう。
たとえ、自分が正しかったとしても、結局は、夫婦の絆が壊れるだけ。
これまた、二重の損ですよね。
このような「小さなこと」は、日常ひんぱんに起こります。
・仕事のミス
・寝坊しちゃった
・工事渋滞
・風邪
・顔のシワ
・子どもがニンジンを食べない
・ママ友に嫌われちゃったかも
・ネットで注文したものが届かない
人生で起こる出来事のほとんどは、冷静に考えれば、ほんの小さなこと。
1か月もすれば、すっかり忘れてしまうようなことばかり。
そんなちっぽけことに過剰反応して大騒ぎするから、ストレスや悩み事になってしまう。
これでは、穏やかで優雅な人生とは、程遠いですよね。
だから、小さなことに過剰反応しないほうがいいんです。
過剰反応しないコツ
「でも、小さなことに過剰反応しないって、難しくない?」
その通り!もう癖になっちゃってますからね。
小さなことに過剰反応しないというのは、想像以上に難しい。
でも、安心してください!実は、いい方法があるんです。
それが、こちら↓
「自分の人生において、これはそんなに重要な問題なのか?」と自分に聞いてみる
事あるごとに、これを行えば、過剰反応している自分に気づけるようになります。
つまらないことで感情的にならずに済みます。
たとえば、奥さんが車をゴツンとぶつけて、修理代が10万円かかるとなったときに…
「自分の人生において、車の修理代に10万円出すことが、そんなに重要な問題なのか?」と自分に聞けば、大した問題ではないことがわかります。
大した問題ではないとわかれば、奥さんにウダウダ言う代わりに、「そんなに気にすんなよ」と優しく声をかけてあげられます。
夫婦の絆が深まります。
「ピアノをやめたい!」と泣き叫ぶ息子を前に…
「この子の人生において、ピアノをやめることが、そんなに重要な問題なのか?」と自分に聞けば、大した問題ではないことがわかります。
平常心を取り戻し、軽い気持ちで、やめさせることができます。
また、翌月からは、浮いた月謝の一万円をもって、家族で食事に行くこともできます。
家族の絆が深まります。
こんな感じで、事あるごとに、「自分の人生において、これはそんなに重要な問題なのか?」と自分に問いかければ、それが練習になって、過剰反応している自分に気づけるようになります。
自分が「一大事」と思っていたことは、実は「小さなこと」に過ぎず、自分自身で「大変な問題」にしていただけなんだ、ということにも気づけます。
人生で本当に重要なことは、万に一つあるかないかということにも気づけます。
このような気づきを得ることで、おおらかでリラックスした心が手に入る。
そのときに初めて、穏やかで優雅な人生を送ることができるのですね。
ちなみにですが、小さなことに過剰反応してしまうのは、幸せの証拠です。
世の中には、重い病気で苦しんでいるとか、自分の力ではどうしようもない借金を抱えているとか、そんな人がたくさんいます。
その人たちに比べたら、「強引に割り込みされた」とか、「妻の言い草が気に食わない」とか、そんな小さなことに大騒ぎできるのは、今が幸せな証拠。
ですので、過剰反応している自分に気づいたら、「今の自分、幸せなんだなぁ」と思ってみる。
すると、より一層、気持ちが楽になると思いますよ。
まとめ
幸せな人は、幸せな考え方をするから、幸せになります。
今が幸せになるだけでなく、未来も幸せになります。
ということで、今回ご紹介しました「幸せな人の考え方」は、この2つ。
①人に嫌われたら、相手のせいにする。自分のせいにすると、どんどん不幸になる
②小さなことに過剰反応しない。そのためには「自分の人生において、これはそんなに重要な問題なのか?」と自分に聞いてみる
今回は、2つの知恵をご紹介しましたが、「幸せな考え方」は、この他にもまだまだたくさんあります。
「もっと知りたい!」という方は、こちらの本がおすすめです。
「小さいことにくよくよするな!」
心理学者であるリチャード・カールソンさんが書かれた本ですが、日米あわせて、1000万冊くらい売れている、大ベストセラー。
今回ご紹介した内容の一部も、この本に書かれています。
心理学者が書いたとは思えないほど、わかりやすて優しい文章です。
価格も、お財布に優しい660円。
気になる方は、ぜひ手に取って読んでみてくださいね。
この本があれば、人生のイラツキや悩み事のほとんどから解放され、心も体も生活も幸福で満たされると思いますよ。
以上、【幸せはコントロールできる!】ハッピーな人生を実現する2つの知恵でした。
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