【性格は変えられる!】悲観的な性格を改善する3つのこと

心理カウンセラー・ラッキー
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人の性格をざっくり分けると、2つに分かれます。

楽観的な性格悲観的な性格

 

言い方を変えると…

プラス思考マイナス思考

ポジティブ思考ネガティブ思考

 

いろんな言い方がありますが…

どちらのほうがお得な性格かといえば、考えるまでもなく楽観的な性格

楽観的な性格と悲観的な性格

 

たとえば、部長から「がんばれよ」と言われたときに…

楽観的な人は、「部長は私に期待してくれている♪」と喜びます。

楽観的な人

 

悲観的な人は、「これ以上、どうやってがんばるんだよ!」と腹を立てます。

悲観的な人

 

失恋したときでも…

楽観的な人は、「もっといい人はいくらでもいる」と考えます。

楽観的な性格

 

悲観的な人は、「彼女以上の人はどこにもいない」と考えます。

悲観的な性格

 

それだけではありません!

 

楽観的な人ほど…

・ストレスに強い
・人生で成功しやすい
・体が健康
・寿命が長い
・人に好かれる
・疲れが少ない
・眠りが良い
・行動力が高い

など、良いこと尽くめ。

 

反対に、悲観的な人ほど…

・神経過敏
・人付き合いが苦手
・イライラしやすい
・落ち込みやすい
・立ち直りが遅い
・心の病になりやすい
・体調を崩しやすい
・行動力がない

など、悪いこと尽くめ。

 

楽観的な性格と悲観的な性格、どちらの方がお得なのか?

親戚を集めて会議をひらく必要もないですよね。

親戚

 

性格を変えることは出来るのか?

では、今回の本題。

悲観的な性格を、楽観的な性格に変えることはできるのか?

 

結論から言ってしまうと…

できます!

その気になれば、性格は意外と簡単に変えられるのです。

 

実は「性格を変えられる」という事実が分かってきたのは、ごく最近のこと。

 

昔は、性格は「一本の川」のようなものと考えられていました。

遺伝子の川

生まれもった遺伝子で、性格は決まる。

 

だから、これまでも、この先も、ずーっとおなじ性格。

悲観的な遺伝子をもっていたら、一生悲観的な性格ということですね。

悲観的な性格

 

ところが、1990年代ころから脳科学と遺伝学の発展で…

「性格はそんな単純なものじゃないぞ」ということが分かってきました。

 

絵にすると、こんな感じ↓

性格を決める要素

主に4本の川の流れが、自分の性格を決める。

 

そして、この絵の①②③が、今回ご紹介します「性格を変える3つの要素」

この3つは、自分で変えることができます。

 

残りの1つが、「生まれもった遺伝子」の影響。

これは、自分の努力では変えられない。

 

ちなみに、「遺伝子が性格に与える影響は、およそ35~41パーセント」と言われていますので、

遺伝子が性格に与える影響

残りの約60パーセントは、自分のチカラで変えられるということです。

 

というわけで今回は…

性格を変える3つの要素①②③をご紹介させていただきます。

 

また、性格を変える具体的な方法も合わせてお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

性格を変える3つの要素

性格を変える要素①

性格を変える要素のまず1つ目は、こちら↓

脳の可塑性(かそせい)

 

脳の可塑性とは…

「よく使われる思考回路はどんどん成長する」という脳の性質

 

もう少し簡単にいうと…

ポジティブなことを1つ考えれば、「ポジティブ思考の回路」が1つ大きくなり、ポジティブに考えるのがうまくなります。

ポジティブなことを考える

 

逆に、ネガティブなことを1つ考えれば、「ネガティブ思考の回路」が1つ大きくなり、ネガティブに考えるのがうまくなります。

ネガティブなことを考える

 

これが、脳の可塑性。

 

つまり…

もしも今「私は人一倍ネガティブだ」というのなら、過去にネガティブなことをいっぱい考えたということ。

ネガティブの思考回路

 

反対に、「私は人一倍ポジティブだ」というのなら、過去にポジティブなことをたくさん考えたということになるのです。

ポジティブなことをたくさん考えた

 

いとも簡単に脳は変化する!

この脳の可塑性、どのくらい凄いのか?

分かりやすいのが、レオナルド・ディカプリオ

 

ディカプリオは、ある映画で強迫性障害の役を演じました。

 

強迫性障害とは…

「玄関の鍵を閉めたのに、気になって何度も何度も確認してしまう」とか、「手を洗っても洗っても気が済まない」などで、生活に支障をきたす障害。

強迫性障害

 

ディカプリオは、その映画を撮影しているうちに…

本当の強迫性障害になってしまったのです!

 

演技を繰り返すうちに、「強迫性障害の思考回路」が脳の中に出来あがってしまった。

強迫性障害の思考回路

ほんのわずかな間に。

 

日本のある有名俳優も、こんなことを言っていました。

「悪役を演じると、性格が悪くなる」

俳優

 

冷たい性格を演じるうちに、「冷酷な思考回路」ができてきて、本当に冷たい人間になってしまうということですね。

冷酷な思考回路

 

たとえ演技だったとしても、同じことを繰りかえしていたら、脳が変化してその通りの人間になってしまう。

それほど、脳の可塑性が性格に与える影響は大きいのです。

 

脳の可塑性を利用して「楽観的な性格」になるには

では、これを踏まえて、具体的にどうすれば楽観的な性格になれるのか?

どうすればポジティブになれるのか?

 

やり方はシンプルで…

ポジティブなことをたくさん考える

 

●何かに感動すれば、ポジティブ思考回路が1つ大きくなります

感動

●何かに感謝すれば、ポジティブ思考回路が1つ大きくなります

感謝

●誰かを褒めれば、ポジティブ思考回路が1つ大きくなります

人を褒める

●大笑いをすれば、ポジティブ思考回路が1つ大きくなります

大笑い

 

ポジティブ思考回路が大きくなれば…

意識しなくても、自然とポジティブな考えが頭に浮かんでくるようになる。

 

そうなれば、もうこっちのもの!

 

まるでエスカレーターに乗っているように、どんどん楽観的な性格に近づいていくというわけです。

エスカレーター

 

大切なポイント

ただ、ここで1つ注意していただきたいポイントは…

3:1の法則

ポイント

3:1の法則というのは…

先ほど、「ポジティブなことを1つ考えれば、ポジティブ思考回路が1つ大きくなる」とお伝えしましたが、

逆に、「ネガティブなことを1つ考えたときは、ネガティブ思考回路は3つ大きくなる」のです。

 

ネガティブ思考回路のほうが、3倍成長しやすいということですね。

 

だから、もしも…

「ポジティブなことを3回考えて、ネガティブなことを1回考える」というペースであれば、

ポジティブ思考回路とネガティブ思考回路の成長スピードは同じ。現状維持のまま。

3:1の法則

 

「ポジティブなことを4回考えて、ネガティブなことを1回考える」くらいのハイペースにする必要があるということですね。

ネガティブとポジティブ

 

とは言っても…

感謝・感動・笑い・人を褒めるなど、ポジティブなことを増やすというのは、実際にやってみるととても気分がいいものです。

気分がいい

きっと、楽しい努力になると思います。

 

いっそのこと、ディカプリオみたいに、しばらくの間「ポジティブ人間」を演じてみるというのも良いかもしれませんね。

 

性格を変える要素②

性格を変える要素の2つ目は、こちら↓

腸内環境

 

楽観的な性格になるのに欠かせないものは、セロトニンという脳内ホルモン。

セロトニンが大幅に不足すれば、どんな人でも悲観的な性格になります。

悲観的な男性

 

そして、セロトニンは、90パーセントが腸で作られている

セロトニンの生産

だから、腸内環境を整えることが大事、というシンプルな理由です。

 

ただ、ネットでいろんなブログを読むと、こんなことが書いてあったりします↓

「腸のセロトニンは、脳まで届かないので、メンタルに影響しない」

ネット記事

 

腸のセロトニンは意味がない⁈

たしかに、「腸のセロトニンは、脳まで届かない」というのは真実。

でも、セロトニンはそんなに単純な話ではないんです。

 

腸でつくられたセロトニンは、迷走神経という神経を通じて、脳に直接命令を送っている。

セロトニンの働き

 

それと、もう1つ。

元気な腸内細菌がつくる脂肪酸が、脳を刺激してセロトニンが分泌される。

セロトニンの分泌

 

これらの理由で、腸内環境を整えることが、楽観的な性格になるための必須条件になるのです。

 

腸内環境を整えるには

では、腸内環境を整えるには、どうしたらいいのか?

 

これは、もう皆さんもご存知だとは思いますが、一応ご紹介してさせていただきます。

 

①野菜と果物をたっぷり食べる

野菜と果物

食物繊維とオリゴ糖が、腸内細菌のエサになります。

 

②プロバイオティクス

プロバイオティクスというのは、ビオフェルミンやヤクルト、乳酸菌ヨーグルトなど。

プロバイオティクス

「腸内細菌を食べてしまえ」ということですね。

 

③運動習慣

腸の場合は、筋トレではなく、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動のほうがおすすめ。

運動習慣

この3つが、腸を元気にするための習慣。

 

腸内環境を整えることは、それほど難しくないし、心の健康だけでなく、全身の健康にも大きな影響を与えます。

気になる方は、ぜひ明日から取りくんでみてくださいね。

 

性格を変える要素③

性格を変える要素の3つ目は、こちら↓

エピジェネティクス

 

エピジェネティクスとは、遺伝子のON/OFF機能のこと。

遺伝子は、すべてが使われているわけではなくて、ONになっている遺伝子だけが使われています。

 

そして、環境によって、遺伝子がONになったりOFFになったり

エピジェネティクス

 

これが、エピジェネティクス。

 

たとえば、「激しいダイエットをすると、太りやすい体質になる」とか、

激しいダイエット

「不安が多い環境で育った子は、ストレスに弱くなる」みたいな話を、みなさんもどこかで耳にしたことがあると思いますが、

不安な幼少期

これも、エピジェネティクスのしわざではないか?と考えられています。

 

「ではないか?」といったのは…

実はエピジェネティクスは、まだまだ研究の途中で、完全に解明されているのは、ごく一部。

研究中

 

なにせ、研究対象が膨大な数の遺伝子ですからね。

なかなか研究が進まない。

 

なので、「ではないか」という推測でしかモノが言えないんです。申し訳ないですけど…。

 

エピジェネティクスが起こるきっかけは?

では、エピジェネティクスは、何をきっかけに起こるのか?

 

それは、脳が「この環境は危険だぞ!」と思ったとき。

脳が恐れる

 

先ほどのダイエットの話でいえば…

脳が「この場所は食料が少ないぞ」と勘違いして、肥満遺伝子や大食いの遺伝子をONにしてしまう。

脳の勘違い

その結果、太りやすい体質になる。

 

不安の多い子どもの話でいえば…

「この世は危険な場所だ」と脳が勘違いして、安心遺伝子をOFFにしてしまう。

安心遺伝子OFF

すると、脳の海馬にある「ストレスセンサー」の感度がになってしまう。

海馬のストレスセンサー

その結果、神経過敏でストレスに弱い人になってしまう(のではないか)というわけです。

 

頻繁に起こるエピジェネティクス

エピジェネティクスは、どれくらいの頻度で起きるのか?

 

宇宙飛行士の研究があるのですが…

340日間 宇宙で滞在した人は、なんと!9000個以上のエピジェネティクスが起きていた。

宇宙飛行士のエピジェネティクス

 

一日に換算すると、26個。

つまり、1時間に約1個のペースでエピジェネティクスが起きたということ。

 

けっこう簡単にエピジェネティクスは起きてしまうのですね。

 

無駄なエピジェネティクスを避けるには

これを踏まえて、どうすれば悲観的な性格にならずに済むのか?

 

それは、脳を安心させること。

脳を安心させる

「この環境は安全だぞ」と脳に安心感を与えることで、無駄なエピジェネティクスを防ぐということですね。

 

そのために私たちができることは、主に2つ

 

1つ目は、情報の選択

 

たとえば、テレビをつけたら事件・事故、チャンネルを変えたら病気の話。

週刊誌をひらいたら、会社や芸能人の不祥事。SNSをみたら、他人への誹謗中傷など。

ネガティブな情報

 

このように、ネガティブな情報ばかりを長年取り込んでいたら…

脳が「この世は安心できないところだ」と勘違いして、エピジェネティクスが起こる可能性が高まってしまいます。

脳が怖がる

 

ですので、もっと明るい情報。

笑えるものとか、感動するもの、生活に役立つ情報や癒し系の情報など、心が明るくなるような情報を、意識して取り入れたほうがいいということですね。

明るい情報

 

2つ目は、ちょっとだけ勇気のいることにチャレンジする

 

どういう事かというと…

たとえば、家の前で見かけた赤の他人に「おはようございます」と挨拶してみる。

赤の他人にあいさつ

同じ会社なのに、あまり話したことのない人に話しかけてみる。

話しかける

他にも、料理教室に通ってみるとか、高級そうなお店に入ってみる。

やったことのない事

 

何でもいいのですが、

やったことのない事をはじめて行うときは、誰だって緊張します。

 

でも、何度か繰り返すうちに、すぐに慣れてくる。

慣れてくる

 

なぜ、慣れるのかというと、不安がなくなるからです。

 

この方法をエクスポージャー法というのですが…

ちょっとだけ勇気のいることにチャレンジしていると、自分にとっての安心ゾーンがどんどん広がってきます。

安心ゾーン

 

「料理教室でいっぱい友達ができたから、今度は水泳教室にもかよってみよう」とか、

「世の中、そんなに悪い人ばかりじゃないんだ。いい人のほうがウンと多いんだ」みたいに。

安心する

安心ゾーンが、加速度的にどんどん広がっていく。

 

その結果…

脳が「ここは安心できる環境だ」と思い、無駄なエピジェネティクスを防ぐことができるというわけです。

脳が安心する

 

まとめ

悲観的な性格より、楽観的な性格のほうが、絶対にお得。

お得

また、人の性格は 生まれもった遺伝子だけでなく、他の3つの要素とからみあって今の性格が決まります。

性格を決める要素

 

それが、今回ご紹介しました、この3つ。

①脳の可塑性

②腸内環境

③エピジェネティクス

これらは、自分の努力で、大きく変えることができる。

 

そのための具体的な方法は、今回ご紹介しましたとおりです。

・ポジティブなことをたくさん考える(感謝、感動、笑い、褒める)

・腸内環境を整える(野菜と果物、プロバイオティクス、運動習慣)

・情報の選択(暗い情報よりも明るい情報)

・ちょっとだけ勇気のいることにチャレンジ(エクスポージャー法)

 

また、本編ではお伝えしませんでしたが…

睡眠不足や運動不足だと、暗いことばかり考えるネガティブ脳になってしまうので、気を付けた方がいいですね。

ネガティブ脳

 

あと、最後に一つ余談になってしまうかもしれませんが…

「人の運命は、生まれもった遺伝子で決まるのではなく、自分次第でいくらでも変えられるんだ」という事実を知るだけで、

知るだけ

人間関係・夫婦関係・心の健康・仕事の成績など、生活のあらゆる部分が、より良い方向へ変わっていくということが、オックスフォード大学の膨大な研究で分かっています。

幸福度アップ

 

なぜ、そうなるのかと言えば、

無意識のうちに、より良い行動が増えてくるからです。

 

今回はちょうど、そのような話になったと思います。

最後までご覧いただいた方は、きっと今よりワンランク上の幸せ、昨日よりワンランク上の人生を、今日から歩み始めることができると思いますよ。

 

 

以上、【性格は変えられる!】悲観的な性格を改善する3つのことでした。

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著者:心理カウンセラー・ラッキー

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