今回のテーマは、「生まれ変わり」の研究で分かる、この世の仕組み。
「生まれ変わり」と聞くと、不思議な話に感じるかもしれませんが…
実はこれ、ただのオカルトではないんです!
実際に世界中の科学者たちが、「前世の記憶をもつ人」や「臨死体験」を調査し、多くの興味深いデータや証言を集めています。
これらの研究を知ると、「生まれ変わりは、ただの神秘論ではない」ということが見えてくるんです。
そして、もっと大事なことは、「生まれ変わりを信じる」ことで、人生が驚くほど楽になるという点です。
どういうことかと言うと…
・死への恐怖が和らぐ
・日々の悩みが小さくなる
・人間関係がより良いものになる
・人生満足度が高まる
など、数々のメリットがあるんです。
そこで今回は、「生まれ変わり」の科学的研究を紐解きながら、信じることで得られるメリットも合わせてお伝えしたいと思います。
目次は、こんな感じです。
●「生まれ変わり」の科学的研究
・前世記憶の研究
・臨死体験の研究
・生まれ変わりを認めない人たちによる研究
・ぼく自身の不思議な体験
●生まれ変わりを信じることのメリット
●「生まれ変わり」に関するおすすめ本3冊と映画1本
もしかしたら、不思議な話には抵抗があるという方もみえるかもしれませんが、そういう方はおとぎ話だと思って読んでいただけると幸いです。
「生まれ変わり」の科学的研究
①前世記憶の研究
前世記憶の研究は、数えきれないほどあるのですが、その中から「特に興味深い報告」をいくつかご紹介させていただきます。
前世の娘と再会した、インド・スクラの事例
1954年3月生まれの女の子スクラ。
まだ1歳9カ月のスクラは、「ミヌ・ミヌ」と枕に向かって語りかけています。
「ミヌって何だい?」
「ミヌは私の娘。私の家族は、夫とミヌ。それから義理の弟が二人、ケトゥとカルナ。5人でバトパラという町に暮らしていたの」
語られる話しがあまりにもリアルなので、スクラの父親は、バトパラの近くに住む友人に連絡します。
「娘がこんな話をしてるのだが、調べてくれないか?」
友人が調べたところ…
「バトパラでケトゥという男を見つけたぞ!。しかも義理の姉を、スクラが生まれる6年前に病気で亡くしている!」
「とても偶然とは思えない」
スクラが5歳になった頃、家族はスクラをバトパラに連れて行くことにしました。
バトパラに着くと、「こっちよ。こっち」と、スクラはどんどん先に進んで行きます。
目的の家に到着すると、大勢の人たちが待っていました。
「旦那さんがどこにいるか分かるかい?」
「この人よ。旦那のお母さまがこの方。この人はケトゥ」
「僕のことはわかるかい?」
「あなたはカルナ。義弟よ」
これには誰もが驚きました。
ちょうどそのとき、一人の女の子がやってきました。
すると、スクラは動きが止まり、涙があふれてきました。
娘のミヌと感動の再会を果たしたのです。
研究者は、たくさんの関係者に話しを聞き、これらの話に嘘がないことを確認しています。
二人の前世記憶が一致(マイアミ大学医学部元教授ブライアン・ワイス博士の報告)
続いては、二人の前世記憶が一致した、マイアミ大学・ワイス博士の報告です。
アメリカ人のエリザベスは、ワイス博士のもとで催眠治療を受けているときに、過去生の記憶を思い出しました。
「パレスチナで父と暮らしています。父の名前はエリ」
次に、メキシコ人のペドロも、催眠治療を受けていたときに、過去生の記憶を思い出します。
「パレスチナで娘と暮らしています。自分の名前はエリ」
二人の話を聞いて、ワイス博士はこう思います。
「二人が語るエピソードは共通点が多すぎる。詳細までピッタリと一致する。二人は親子だったに違いない。
このことを二人に伝えたい。感動の再会を果たしてほしい。
でも、私は医者だ。守秘義務がある。話すわけにはいかない…」
ちょうどそのころ、奇跡が起きたのです!
ペドロは、治療を終えて空港にいました。
すると、一人の女性が話しかけます。
「予定してた便がトラブルみたいで、この便に変更したのよ。大変だったわ」
「ぼくも、この便に乗りますよ」
話しかけた女性は、なんとエリザベスだったのです。
そこから二人は意気投合。
メキシコで幸せな結婚生活を送っているとのことです。
まるで映画のようなロマンチックな話ですが…
こんな話を聞くと、「生まれ変わりだけでなく、運命の赤い糸もあるかも!」と思ってしまいますよね。
実は、これと似た報告がミャンマーにもあって…
前世の妻と結婚(ミャンマー・エイ・ジョウ君)
前世を明確に覚えているエイ・ジョウ君は、記憶をたどり、前世の妻ラ・ミィンと再会。
そして、エイ・ジョウが19歳(ラ・ミィンは39歳)になったときに再び結婚。
二人の間には子どもも生まれています。
ミャンマーには、もう1つ、面白い報告があって…
日本兵の記憶をもつミャンマー人
自分は「前世は日本兵だった」と語るミャンマー人が、少なくとも24名いるということが分かっています。
しかも、この24名には奇妙な共通点があって…
・子供のころから「日本に帰りたい!」と駄々をこねる
・「料理が辛すぎる」「お茶が薄い」と文句を言う
・ミャンマーの習慣に反して、生魚や生卵を食べようとする
・アメリカとイギリスが嫌い
・腹を立てると、相手にビンタする
など、まさに昔の日本兵らしい行動を示すことが確認されています。
ということで、「前世記憶の研究」をざっと4つご紹介しましたが、みなさまはどう思われたでしょうか?
ちなみに、前世記憶の事例は、バージニア大学の研究だけでも2000例以上も見つかっていて…
・前世が誰だか判明したケースが、72%
・誰だか判明していないのが、27%
・誰だか分かったが証拠不十分なのが、1%
という内訳になっています。
②臨死体験の研究
つづいては、「臨死体験の研究」。
臨死体験は、日本では、まだ、学問としての研究対象ではありません。
しかし欧米では、さまざまな医療機関によって、50年以上も研究が続けられています。
各医療機関の報告をまとめると、「心肺停止を経験した人の11~40%が臨死体験を語る」とされています。
臨死体験は、結構よくあることなんですね。
また、臨死体験には、いくつかの共通点があることが分かっています。
①肉体から離れ、上から自分を見下ろす(体外離脱)
②苦痛が消え、安らぎが訪れる
③すでに亡くなった身内や知人と遭遇する
④暗いトンネルをくぐり抜ける
⑤強烈な白い光に遭遇する
⑥自分の肉体に再び戻る
⑦同時に、痛みや苦しみがぶり返す
これらは、国籍や宗教にかかわらず、共通しているそうです。
というわけで、実際の研究報告を見てみましょう。
アメリカ アラン・サリバン(運送業・59歳)
サリバンは、「3年前に心筋梗塞で倒れたときに体外離脱して、天井から手術を見ていた」ことを詳しく語ります。
その話に興味を持ったNHK取材班は、サリバンとともに医師と面談します。
その担当医が語ったのは、次のような内容です。
・5人の医師と看護師が手術室にいた
・心臓だけでなく、足の手術もした
・卵型の目隠しをサリバンに付けた
・特殊な拡大メガネを医師が付けていた
これらは、サリバンが語った内容と完全に一致しました。
何とも不思議な話ですが…
でも、この程度の話なら、「偶然当たっただけじゃないの?」と疑うこともできますよね。
実は、世の中には、疑いようもない臨死体験もあるんです。
それが、目が見えない人の臨死体験。
普段は目が見えない人でも、臨死体験中はちゃんと見えているそうです。
経験者は、このように語ります。
「私は天井から、見舞いに来てくれた人たちを見ていました。
母はグリーンのセーターで、左の薬指にシルバーの指輪。
妹の指輪には、オレンジの花が付いていました。
父のネクタイは濃いブルーでした」
という感じに、そのときの状況を正確に描写できることを確認しています。
ここまでピッタリ当てられると、疑うのはちょっと難しいですよね。
臨死体験中に遭遇する人は、必ず「すでに亡くなっている人」
もう1つ。臨死体験で興味深いのは、ここ。
臨死体験中に遭遇する人は、必ず「すでに亡くなっている人」という共通点があります。
ところが、京都大学のカール・ベッカー教授によると…
「大学時代の友人を見た」など、生きているはずの人に遭遇するケースがしばしばあるそうです。
そこで、追跡調査をしてみると、「娘は2年前に亡くなりました」というような悲しい結末に必ずなるそうです。
また、12歳で臨死体験をした女の子は、こんなことを語ったそうです。
「『お兄ちゃんだよ』と話しかけてくる男の子を見た。でも、私に兄はいません」
その話を父親にしたところ、父は泣きながらこう言いました。
「実は、君が生まれる3カ月前に、兄はあの世へと旅立ったんだよ」
何とも不思議な話ですよね。
ドリフターズの加藤茶さんも、臨死体験をしたときに…
「遠くで「お~い、お~い」と叫ぶいかりや長介さんを見た。で、慌てて逃げ帰ってきた」と語っていますが、これもあながち夢や作り話ではないのかもしれませんね。
ここまで、「前世記憶」と「臨死体験」の研究を見てきましたが、どうでしょう?
もしも、これらを信じるとしたら、2つの事実が浮かび上がってきます。
①肉体は消えても、魂は生き続ける
②再び、別の人間として生まれ変わる
では、「生まれ変わりなんて認めないよ」と考えている人たちは、これらの研究を、どう思っているのでしょうか?
生まれ変わりを認めない人たちによる研究
続いては、「生まれ変わりを認めない人たちによる研究」。
まず一人目は、イギリスの精神科医アレクサンダー・キャノン博士の発言です。
「何年もの間、生まれ変わり仮説は私にとって悪夢であり、それを否定しようと、できるかぎりのことを行った。
現在までに一〇〇〇件をはるかに超える事例を調査して、私は生まれ変わりの存在を認めないわけにはいかなくなった」
続いては、アメリカの惑星科学者カール・セーガン。
セーガンは、エセ科学を告発する非営利団体「サイコップ」の創設メンバーで、かなり過激な人物。
このセーガンが、『人はなぜエセ科学に騙されるのか』という本の中で、このようなことを述べています。
「前世について具体的に語る幼い子供が一部におり、それは調べると正確であることがわかり、生まれ変わり以外では知ることができなかったはずのものである。
自分の考えが間違っている可能性もある。
「生まれ変わり」とよばれる事象は、まじめに調べてみるだけの価値がある」
最後の3人目は、中村雅彦愛媛大学元教授。
「最初は、トリックやでっちあげを暴いてやろうと思って文献購読を始めたのだが、読めば読むほど厳密な研究の姿勢に感心して、同時に人の心の時空を超えた広がりを実証するのは、こんなにも難しいものかと驚きもした。
気がついてみたら、ミイラ取りがミイラになってしまっていたのである」
3人ともが、「生まれ変わりを認めたくないはのだが、調べれば調べるほど、認めざるを得なくなった」ということでしょうね。
ぼく自身の不思議な体験
続いては、「ぼく自身の不思議な体験」をご紹介させてください。
「死ぬと、白い光が迎えにくる」
本を読んでいると、ときどきこんな話に出会います。
なんとも、うさん臭い話ですよね。
でも、ぼくも見ちゃったんです!
ある夜、ぼくと妻がぜんぜん眠れなくて、珍しく夜中の2時過ぎまで話し込んでいました。
そのとき妻が、突然の悲鳴。
「キャー!あれあれ!」
妻が指さすほうを見ると、カーテンのすぐ向こう側、つまりベランダのあたりに「白い光の玉」の軍団がいる!
記者会見のフラッシュのように激しくバチバチ光りながら、右から左へゆっくりと流れていく。
光が通りすぎた直後にカーテンを開けましたが、白い光はどこにも見当たらない。
「もしかして、あれが例の白い光?」と話をして眠ったのですが…。
もっと驚いたのは、次の朝です。
翌朝、なんだか外が騒がしい。
のぞいてみると、たくさんのパトカーや警察の車。
訳を聞くと…
僕たちがとても仲良くしていた近所の奥さんが、自宅で亡くなっていた。
さらにその直後、『人生はいつも「今から」三浦雄一郎』という本を読んで驚きました。
三浦さんは、80歳でエベレストに登頂した、あの三浦さんです。
その本に、このようなことが書かれてあったんです。
「真っ暗なはずの夜の山小屋が、眩しい白い光の玉に覆われ、それを見たとき、親父が亡くなったのだとすぐにわかった」
「ゲッ!まったく同じじゃん!」
という、とても偶然とは思えない話です。
この経験以来、ぼくは「魂の存在」や「生まれ変わり」を信じるようになりました。
では、「生まれ変わり」を信じると、人生はどう変わるのか?
生まれ変わり生まれ変わりを信じることのメリット
続いては、「生まれ変わりを信じることのメリット」です。
メリットは、主に4つあります。
①死に対する恐怖が薄れる
②あらゆる悩みが小さくなる
③人に優しくなれる
④生きるエネルギーが強くなる
1つずつ簡単に説明させていただきます。
①死に対する恐怖が薄れる
これは当たり前ですが、「死んだら無になる」と考えるより…
「肉体がなくなっても、魂は元気に生き続ける」とか「天国でなつかしい人に会える」とか、そう信じて生きた方が、断然気持ちが楽ですよね。
また、大切な人が亡くなったときでも、「今ごろ天国で、みんなと談笑しているかもしれない」と思えれば、微笑ましい気持ちにもなれます。
②あらゆる悩みが小さくなる
心理学界のドン、ペンシルバニア大学のマーティン・セリグマン博士は、うつ病が急増している根本原因を、このように語ります。
「(先進国のような)個人主義社会では、自分が死ねば全てが終わると考えられるので、自分の失敗は永続的なものに思える。
一方、より大きな存在を信じている社会では、個人の失敗はそれほど永続的でも普遍的でもない。
個人主義では、人生に意味は見いだせない」
いまいち意味が分かりませんが、簡単に言うとこういうことだと思います。
「死んだら、すべてが終わりだ」と思っている人にとって、失敗は、単なる失敗でしかない。苦難は、単なる苦難でしかない。
一方、生まれ変わりや魂の存在を信じる人にとって、失敗は「魂の学びだ」と意味付けすることができるし、苦難は「天が与えてくれた試練だ」と意味付けできる。
このようなわずかな違いが、鬱になるかどうかの分岐点、ということですね。
そのほかの研究でも…
「現実主義者は落ち込みやすい」とか、「弁護士は3.6倍鬱になりやすい」と言われていますが、これらも恐らく同じ理由だと思います。
それから、樹木希林さんは、生前にこんな言葉を残しています。
「健康な人も一度自分が、向こう側へ行くということを想像してみるといいと思うんですね。
そうすると、つまんない欲だとか、金銭欲だとか、名誉欲だとか、いろんな欲がありますよね。 そうしたものからね、離れていくんです」
たしかに、「あの世へは、お金も地位も持っていけない」とか、「人は何百回も生まれ変わる」とか、そういう大きなスケールでモノを考えると…
「俺は、あいつよりいい車に乗っている」とか、「あいつより早く出世した」とか、そういう小さな話は、もうどうでもよくなって、
そんなことより、「人としてどう生きるか?」のほうが大切になりますよね。
③人に優しくなれる
フロリダ州立大学は、「あの世をイメージすると、他者に優しくなる」ことを実験的に証明しています。
これは皆さんも、経験的に分かると思いますが…
「おばあちゃん、今ごろ天国で何してるかな?これからも見守っててね」とイメージできる人と、
「バカバカしい!」と言う人。
どちらの方が人に優しいか?は、感覚的に分かりますよね。
④生きるエネルギーが強くなる
エモリー大学のマイケル・セイボム博士は、多くの臨死体験者を調査した結果、次のように結論づけています。
「魂の存在や生まれ変わりを信じるようになると、毎日毎日を一生懸命に生きようとする気持ちがあらわれることが多い。
『今、この時』を精一杯生きようという気持ちになる。
『生きる意志』があらためて強化されるのである」
これは、「魂の存在」を心から信じた人だけに現れる現象なのでしょうね。
ということで、生まれ変わりを信じることのメリットをお伝えしましたが…
世界45か国を対象とした調査でも、死後の魂を信じている人が幸福である割合は、信じていない人の4倍でした。
イメージでいうと、こんな感じ。
この違いは、デカいですよね。
もちろん、信じるか信じないかは個人の自由ですので、どちらでもいいのですが…
ぼく自身は、信じたほうがより穏やかな気持ちで生きていけるし、
自分を取り巻くこの世界が、より輝かしく、より愛しいものに感じられるのではないか、と個人的に思っています。
「生まれ変わり」おすすめ本と映画
最後の最後に、「生まれ変わり」に関するおすすめ本3冊と映画1本を、ご紹介させていただきます。
「生まれ変わり」を科学する(大門正幸 著)
タイトルの通り、生まれ変わりの研究をたくさん紹介しています。
人は死んだらどうなるのか(加藤直哉 著)
「生まれ変わり」だけでなく、「臨死体験」や「過去生療法」についても、詳しく書かれています。
[完全版]生きがいの創造(飯田史彦 著)
200万部を売り上げたベストセラー・シリーズのメインになる一冊。
映画は、ディズニーのソウルフル・ワールド。
内容は、ネタバレになるので詳しく言えませんが…
「もしも、生まれ変わりがあるのなら、おそらくこんな感じかな」というのをコミカルなストーリーにしたのが、この作品。親子で楽しめます。
4つとも、素晴らしいですからね!
ぜひ手に取って、ワクワクした時間を楽しんでくださいね!
以上、【科学で紐解く】「生まれ変わり」の研究で分かる、この世の仕組みでした。
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