徳島県三好市「天空の村・かかしの里」は、数年前にテレビやネットで話題に。
海外からも観光客が訪れていたという限界集落。
「今はどうなっているのだろう?廃れちゃったのかな?」
そんな疑問を抱えつつ、旅のついでに確かめに行ってみました(2018年10月)。
「天空の村・かかしの里」は今どうなっているのか?
「天空の村・かかしの里」は徳島県三好市ではあるが、標高800メートルの山奥。
有名な観光地「祖谷のかずら橋」をスルーして、国道439号をひたすら東へ進む。
国道439号は、バイク雑誌などで「酷道ヨサク」と呼ばれ、たびたび紹介されている。
その名の通り、かなりの酷道だった。
名頃地区に入り、ようやく看板を発見!
看板はまだ新しい。「かかしの里」は廃れていないようだ。
駐車場を探しに、さらに奥へと進む。
すると…
「かかしの里・本部」といった雰囲気の建物を発見。
思い切ってここの駐車場に車を停めて、恐る恐る中をのぞき込む。
「こんにちは~。とつじぇん、しゅみましぇん…」
久しぶりに声を発したため、滑舌が悪い。
すると、「どうぞ!どうぞ!」と中から元気な声が返ってきた!
えっ!
どれが人形で、どれが人間なのかわからない!
よ~く見てみると、動くのは3体。
3人のご年配の方が、優しい笑顔で迎えてくれました。
「中まで入って、写真とってね」
「一緒につくっていかない?」
大歓迎ムードだ!
無条件にうれしい!
旅の醍醐味はやっぱり「人」だなと、つくづく実感しました。
いろいろお話をうかがうと…
・16年間、かかしを作りつづけている
・今月10月7日には「かかし祭り」もある
・小学校の体育館にはたくさんのかかしがある
とのこと。
廃れているどころか、どんどん発展してるじゃん!
というわけで、さっそく小学校の体育館へ。
鯉のぼりがある綺麗な川をわたると、すぐに「元・名頃小学校」がある。
体育館に入ると、かかしの盆踊り大会だ!
こちらは、結婚式。
どのかかしも、表情が愛らしい。
次は外にでて、町を散策。
いたるところに、優しい顔をしたかかしさんがいる。
つい、「こんにちは」と声をかけたくなる。
一旦本部?に戻ると、比較的若い方がかかしを作っていた。
えっ!よく見ると外国人だ。
その方は、アメリカから来た「J」さん。(許可を取り忘れたため仮名)
お話をうかがうと…
・1週間滞在してかかしをつくっている
・3年連続でここに来ている
とのこと。
「かかしの里」に惚れちゃったんですね!
「J」さん気持ち、すごくわかる気がする。
かかしたちからは、優しくて温かいオーラがでている。
眺めているだけで、心がほっこり、まったりしてくる。
まさにここは、ぼくが求めている「感じる旅」をできるところ。
写真には写らない「何か」がここにある。
「なぜか分からないけど、すごくいい」という感覚がたまらない!
来てよかった!
かかしの里は、そんな素敵な場所でした。
お世話になった皆さま、どうもありがとうございました!
この後、車で愛媛県新居浜市へと向かう。
なぜかというと、以前から行ってみたかった「東洋のマチュピチュ」を、明日尋ねてみようと思ったからだ。
まずは、別子温泉「天空の湯」で汗をながす。
宿泊は「ラッキーリゾート・宿泊費0円也」。
※ラッキーリゾートとは…
ラッキーリゾートとは、ぼくの愛車「通称メルセデス・ヴォクシー」の、だいたいここら辺↓
布団あり、テレビあり、パソコンあり、冷蔵庫あり、コンセントあり。
お湯も沸かせるし、書斎もあるという快適な「移動式リゾートホテル」です。
というわけで、明日の「東洋のマチュピチュ」に備えて、早めに眠ることにする。
虫の音が、なんとも心地いい夜だった。