「人は、何のために生きるのか?」
こう聞かれて、即答できますか?
なかなか難しい質問ですよね。
「そんなこと考えたこともない」という方もみえると思いますが、それが普通です。
でも、最近…
ある「重大なこと」に気づいちゃったんです!
人生を充実させる秘訣
それは何かというと…
「何のために生きるのか?」を知っている人は、充実した人生を送っている
というのは、ぼく、けっこう大量に本を読むのですが…
本を書く人というのは、そのほとんどが「人生の成功者」。
一流の経営者・一流のビジネスマン・一流のアスリート・一流の芸能人など、充実した人生を送っている人ばかり。
こういう人たちの多くは、生きる意味をちゃんと本に書いているんです。
「人は〇〇のために生きるのだ」と。
知ってるんですね。生きる意味を。
それで、思ったんです。
「生きる目的を知っている人は、人生がうまくいくのではないか?充実した人生を送ることができるのではないか?」って。
でも、これ、考えてみれば当たり前のことで…
たとえば大海原で、なんの目的もなく、ただひたすらボートを漕ぎ続けている人と、
「おれは、あの島に向かっているんだ」と思って、ボートを漕いでいる人。
どちらのほうが、力が湧いてくるでしょうか?
どちらのほうが、ワクワクしていられるでしょうか?
困難を乗り越えられるのは、どちらでしょうか?
答えは、言うまでもないですよね。
人生も、これと同じで…
「生きる目的」がハッキリしていれば、今をイキイキと力強く生きられる。困難だって乗り越えられる。
そうやって日々過ごしていれば、やがては結果もついてくる。大きなことも成し遂げられる。
反対に、生きる目的がわからなければ…
ひたすらボートを漕ぎ続ける人と同じで、どうしても力が湧いてこない。すぐにヘトヘトに疲れてしまうというわけです。
「人は、何のために生きるのか?」
これを知っているか知らないかで、長い人生、大違いということですね。
こうやって聞くと、知りたくなってきますよね。
「何のために生きるのか?」
というわけで、ここからが本題。
人は、何のために生きるのか?
人は、何のために生きるのか?
結論から言ってしまうと、こちら↓
心理学でも哲学でも、答えは出ていない
実は、答えはないんです。
もちろん、科学でも数学でも答えは出せない。
「最近ハヤりの人工知能はどう考えてるのだろう?」と思って、iPhoneのSiriにも聞いてみたんです。
そうしたら…
「すみません。よくわかりません」だそうです。
では、本に堂々と「人は〇〇のために生きるのだ」と書いている人たちは、デタラメを言っているのか?
それとも、勉強不足なのか?
というと、そういうことではないんです。
「生きる目的」が人生の原動力になる
ゴルフで「チャーシューメーン」と言って打つようにしたら、ゴルフが上手くなったという人もいると思いますが…
ゴルフがうまくなるのなら、「チャーシュー麺」だろうが「ワンタン麺」だろうが「僕イケメン」だろうが、何だっていいですよね。
それと同じで…
「人は〇〇のために生きるのだ」と考えることで、人生がうまくいくのなら、何だっていいですよね。
別に真実じゃなくても。
そういうことだと思うんです。
『「人は〇〇のために生きるのだ」と考えると、なぜか人生うまくいくよ』と、考え方のコツを教えてくれていると思うんです。
ですので、本に書いてあることは、人によってさまざま。
みなさん、いろんなことを言っています。
今回それらを整理してみたら、ザックリ5種類の考え方があることが分かりました。
それが、こちら↓
①生きるのに意味はない
②幸せになるために生きる
③魂の向上のために生きる
④世の中の生成発展のために生きる
⑤自分を高めるために生きる
どれも素晴らしい考え方ですのですので、簡単にですが、1つずつ解説させていただきます。
もしも、「この考え方いいな」と思ったら、そのまま自分に取り入れてもいいし、
これらをヒントに、「生きる目的」を自分で考えてもいいですしね。
「生きる目的」を意識して生活するようになれば、今よりもっと力強い 充実した人生になると思いますよ。
『何のために生きるのか』・5選
①生きるのに意味はない
というわけで、まず1つ目は、こちら↓
「生きるのに意味はない」
「いやいや、こんなこと言ったら、元も子もないじゃないか!」と思ってしまいますけどね。
実は、この先に続きがあるんです。
「ただし、一生懸命に生きていれば、かならず生きる意味が見えてくる」
これ、たとえば…
会社に就職したら、お金のためでも出世のためでも、理由は何でもいいから、とにかく一生懸命がんばってみる。本も読んで勉強もする。
すると、やがて上司から…
「君にやめてもらっては困る」とか、「今度のプロジェクトは、君以外には任せられない」とか言われるようになる。
お客さんからも、「あなたのおかげだよ。助かったよ」と感謝されるようになる。
当然、お給料も上がり、プライベートも充実してくる。
ここまでくれば、「もしかしたら、この仕事は天職かもしれない。このために生まれてきたのかもしれない」と思えるようになる。
そのときにはじめて、「生きる意味」が見えてくるというわけです。
これは、たしかに納得ですよね。
一生懸命やっていれば、多くの人を喜ばせることができるようになり、自分の存在価値が出てくる。
だから、今日を一生懸命に生きようよ。
自分で「生きる意味」をつくっていこうよ、ということですね。
今、なんとなく会社で「やさられ仕事」をしてる人でも、この考え方を取り入れれば、きっと人生が変わってくるでしょうね。
②幸せになるために生きる
つづいて2つ目は、こちら↓
幸せになるために生きる
これはシンプルだけど、とても奥の深い考え方です。
というのは、不幸になるために頑張っている人は、一人もいませんよね。
「がんばって貧乏になりました」とか「努力して病気になりました」とか、そんな人は一人もいない。
ということは、すべての人が幸せになるために生きている。
だったら、せっかくだから、もっと幸せになろうよ。
もっと美味しいものを食べようよ。
もっと遊ぼうよ。
行きたいところがあったら、行ってみようよ。
欲しい物があったら、いつか買おうよ。
という考え方。
これを聞いて、「なんだか自分勝手な生き方だなぁ」と感じた方も見えると思いますが、実はこれには、深い意味があるんです。
自分を幸せにすると、世界が幸せになる
自分で自分を幸せにする。
もしこれを、世界中の人がおこなえば、不幸な人はいなくなる。みんなが幸せになる。
戦争も犯罪もなくなって、世界はもっと平和になる。
それだけではなく、人はご機嫌になると、周りの人に優しくなれるんです。
困っている人に、手を差し伸べたくなるんです。
自分を幸せにすることが、結果として、周りの人を幸せにすることにもなるのですね。
こうやって考えると、自分を幸せにするって、ぜんぜん自分勝手なことではないですよね。
ただ、「自分を幸せにする」というのは、簡単そうで、けっこう大変!
お金をしっかり稼がなければならないし、コミュニケーションも学ばなければならない。
心のコントロール法も覚えなければならないし、食事も気をつけなければならない。
そのためには、本も読まなければならない。一生勉強しなければならない。
でも、「自分を幸せにするために努力してる」と思えば、苦痛なことも苦痛じゃなくなりますよね。
そういうことなんです。
「人は、幸せになるために生きる」。
この考え方も、素晴らしい考え方だと思います。
③魂の向上のために生きる
つづいて3つ目は、こちら↓
魂の向上のために生きる
なんだか難しそうですが、実は簡単な話。
人生で起こるすべての出来事を、「学び」に変えて 心を磨いていくという考え方。
「学びに変える」というのは…
たとえば、部活の先輩からイジメられたときに、先輩を憎むのは「普通の人」。
「昔 先輩にやられたから、今度は自分も後輩をイジメる」というのは、「学ばない人」。
「イジメられるって、こんなにツラいんだ。俺は絶対にやらないぞ。立場の弱い人を追い込むようなことは、この先絶対にしないぞ!」というのが、「学ぶ人」。
初めて失恋したときでも…
「失恋って、こんなにつらいんだ。これほど立ち直れないものなんだ。今度、友達が失恋したときには、優しく寄り添ってあげよう。ゆっくり話をきいてあげよう」というように、悲しみを優しさに変えていく。
それが、魂を向上させるということ。
大きなことだけでなく、小さなことでも同じで…
「にっこり笑顔で挨拶してもらえるって、うれしいよなぁ。これからは、自分も笑顔で挨拶しよう!」とか、そんなことも魂の向上。
あらゆる経験を通して、愛のある人になっていくということですね。
魂を磨くメリット
では、魂を磨くと、どんなメリットがあるのか。
まず、胸を張って生きていける。
自信をつける一番の方法は、「人として立派に生きる」ことなんですね。
マザー・テレサは、白い布をかぶった小さなおばあちゃんですが…
あの人の前に行くと、大企業の社長ですらタジタジになってしまいます。
なぜか?といえば…
マザー・テレサは長年、人として立派に生きてきたから。
才能がある人より、腕力が強い人より、大金を持っている人より、人として立派に生きている人のほうが、自信満々でいられるんです。
そのための第一歩として、「心を磨く」「魂を向上させる」ということですね。
あと、もう1つのメリットが、忍耐強くなる。
人間生きていれば、問題やトラブルが起きたり、悲しいこと・悔しいこと・立ち直れないこと、いろいろありますけど…
そんなときに「これは試練だ。魂を磨くチャンスだ」と思うと、そう簡単にはへこたれなくなるし、ストレスも和らいで忍耐強くなれるんです。
魂の向上を目指して生きていれば、なんだかんだで「人間、強くなれる」ということですね。
④世の中の生成発展のために生きる
つづいて4つ目は、こちら↓
世の中の生成発展のために生きる
人間の社会というのは、どんどん進化していて、2000年前は、土器と石器しかなかった。
300年前は、電気も自転車も、運動靴すらなかった。
でも、今では…
クーラーもある、スマホもある、電車もある、コンビニもある、アスファルトの道もある。
これらすべて、自分が作ったものではなく、過去の人たちの頑張りによって作られたもの。
「だから自分も、社会の発展に貢献していこう!」。
「よりよい社会をつくって、次の世代へバトンタッチしていこう!」という考え方。
ちょっとだけ自己犠牲的な感じもしますが、そうではないんです。
貢献感が、自分の「誇り」になる
わかりやすいので、イソップ童話の「三人のレンガ職人」というお話。
3人のレンガ職人がいました。
そこを通りがかった旅人が、一人の職人に尋ねます。
「あなたはそこで、何をしてるのですか?」
「見ればわかるだろ!親方に言われて、レンガを積んでるんだ」
旅人は、もう一人の職人にも尋ねてみました。
「あなたはそこで、何をしてるのですか?」
「家族を養うために、レンガを積む仕事をしてるんだ」
3人目の職人にも尋ねてみました。
「あなたはそこで、何をしてるのですか?」
「大きな教会をつくってるんだ。完成すれば、みんなの心の拠り所になる。どうだ!素晴らしいだろ」
この3人のなかで、自分に誇りをもっていられるのは、誰でしょうか?
丁寧な仕事をできるのは、誰でしょうか?
もう、これは言うまでもないですよね。
そうなんです。
「自分の仕事が世の中の発展に役立っている」と思うと、人はイキイキと頑張れるんです。胸を張って生きられるんです。
たとえば、今、自動車工場でサスペンションのバネを作っているとしたら…
「もしも、このバネが無かったら、どうなるのだろう?」と考えてみる。
バネが無かったら、車はすぐに壊れます。
エンジンもタイヤもエアコンもドアも、ぜんぶダメになる。
そうなると、街の道路は故障車だらけの、事故だらけ。
トラックの運転手などは、1年もしないうちに腰がやられてしまいます。
ということは、バネは車を支えるだけではなく…
世界の流通も支えている。世界の経済も支えている。
お父さんの腰の健康も支えている。
そう考えると、自分の仕事がいかに尊い仕事か、いかに大切な仕事かがわかってきて、やる気もちょっと違ってきますよね。
そういうことなんです。
「世の中の生成発展のために生きる」。
これも、素晴らしい考え方だと思います。
⑤自分を高めるために生きる
最後の5つ目は、こちら↓
自分を高めるために生きる
これは、あまり一般人向けではないというか、実業家やアスリートに多い考え方。
「最高の自分になって、天国に帰るんだ」というものです。
たしかに、こうやって考えていれば…
ツラいことも、苦しいことも、やりたくないことも、みずから進んでできるようになりますからね。
きっと、大きなことも成し遂げられるはずです。
「人生で、一旗揚げたい」「自分の限界に挑戦したい」「生きた証を残したい」という方には、一番いい考え方かもしれませんね。
「何のために生きているのか?」と疑問が湧いてきたら…
というわけで、5つご紹介してきましたが、最後にもう1つだけ。
余談になっちゃうかもしませんが…
「人は、何のために生きてるんですか?」という質問。
ぼくのところに、この質問がちょくちょく来るんです。
ダイレクトメールで。
決まって、送られてくる時間帯は、深夜の2時か3時。
たぶん、生きるのがむなしくなっちゃってるのでしょうね。
なぜ、生きるのがむなしくなるのか?
では、なぜ生きるのがむなしくなっちゃったのか?
その答えは、この質問をしてくる人自身が、もうすでに知ってると思うんです。
というのは、「何のために生きているのか?」という疑問が湧いてくるということは…
裏を返せば、「私は、何かのために生きたい!何かの役に立ちたいんです」と言っているのと同じ。
わかりますよね。
「何かのお役に立っている」という実感がないから、自分の存在価値を感じない。
「何のために生きているのか?」という疑問が湧いてくる。
そして、生きるのがむなしくなってくる。心が乾いてくる。
これを「無価値観」と言います。
こうやって考えてみると、解決法は簡単ですよね。
そうです!人の役に立てばいいんです。
ほんの小さなことでもいいですからね。
・「なにか手伝うことある?」と聞いてみる
・人の長所を見つけて、褒める
・ゆっくり話を聞いてあげる
・風邪の人に、ノド飴をあげる
「ありがとう」「おかげで助かったよ」など、人から感謝されることが増えてくると、自分の存在価値を感じます。心が潤ってきます。
アドラー心理学のアドラーは、うつ病患者に決まって同じことを言っていたそうです。
この処方どおりにしたら、二週間できっと全快しますよ。
それは、どうしたら他人を喜ばすことができるか、毎日考えてみることです。
心に潤いを与えるのに一番いい方法は、人から喜ばれることなんですね。
あと最近の心理学でも…
「心を安定させるのに最も効果的な方法の1つは、人に親切にすることだ」と言っています。
人から感謝されれば、自分の存在価値を感じます。心が潤ってきます。
そうすれば、夜中に「何のために生きているか?」という疑問が湧いてくることもなくなると思いますよ。
まとめ
人生を、力強く充実したものにする秘訣は…
「生きる目的」をはっきりさせること。
成功者や一流と呼ばれる人たちの多くは、「人は〇〇のために生きるのだ」とハッキリ断言しています。
生きる目的を、人生の原動力にしています。
それらをまとめたのが、今回ご紹介しました、この5つ。
①生きるのに意味はない
②幸せになるために生きる
③魂の向上のために生きる
④世の中の生成発展のために生きる
⑤自分を高めるために生きる
ちなみに僕は、2番の幸せになるために生きる。
まずは自分を豊かにして、自分をご機嫌にして、そのご機嫌を周りの人たちにおすそ分けする。
そんな生き方をしています。
そのためには、勉強したり、運動したり、早起きしたり、食事に気をつかったり、努力することもいっぱいありますが…
でも、自分の幸せのためだから頑張れる。「もっと幸せになるぞ!」って。
もしも、生きる目的を設定していなければ、今ほど頑張れないと思います。
みなさんも、これを機会に「生きる目的」を設定してみてはいかがでしょうか?
「生きる目的」に正解はないですからね。
自分の人生が向上すれば、なんでもOK。
「私は〇〇のために生きてるんだ」。
こう言えるようになれば、きっと行動が変わり、結果も変わり、今よりもっと充実した日々を送ることができると思いますよ。
以上、知らなきゃ損する!「何のために生きるのか?」でした。
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