自己肯定感とは、「ありのままの自分でよい」「自分はかけがえのない存在だ」という感覚。
普段の生活では意識しない「小さくて淡い感覚」ですが…
この自己肯定感が高いか低いかで、人生はまったく違ったものになります。
自己肯定感の低い人は、「自分なんて…」という気持ちが強くなり…
・素の自分でいられない
・他人に気をつかい過ぎる
・人の目が気になる
・新しいことに挑戦できない
・他人と比較してしまう
・プレッシャーに弱い
・自分を責めがち
など、ストレスの多い窮屈な人生になってしまう。
一方、自己肯定感が高い人は、「そのままの自分で充分に価値がある」と感じているので…
・ありのままの自分を好きになれる
・積極的に人付き合いができる
・他人の評価があまり気にならない
・前向きにチャレンジできる
・立ち直りが早い
など。
その結果、仕事も人間関係も趣味も恋愛も、すべてがうまく回りだす。
わかりやすいのが、タレントの渡辺直美さん。
渡辺さんは、「自分が好き」とよく言いますが、これはまさに、自己肯定感が高い証拠。
だから、ありのままで、誰とも比べず、自分を楽しめる。
人目を気にせず、前向きにチャレンジして、人生を謳歌できる。
渡辺さんは、今や世界で大活躍していますが、それを支えているものは「高い自己肯定感」なんですね。
お分かり頂けたと思いますが、自己肯定感が高いほど、人生は楽しくなります。
では、自己肯定感を高めるには、どうすればいいのか?というのが、今回の本題。
というわけで今回は、自己肯定感をガツンと高める5つのステップをご紹介させていただきます。
5つともメチャクチャ簡単なことですからね。
今よりもっと自己肯定感を高めて、最高に充実した人生をゲットしてくださいね。
自己肯定感をガツンと高める ステップ①
自己肯定感をガツンと高める1つ目のステップは、こちら↓
「人は生きているだけで価値がある」ことを思い出す
自己肯定感を高める最初の一歩は、「自分は生きているだけで価値がある」ということを思い出すことです。
ときどき、「私には何の価値もない」と寂しいことを言う方がみえますが、これは大きな勘違い。
ちょっと想像してみてください。
誰かが崖から落ちそうになっているのにハッと気づいたら、走っていって助けようとしますよね。
「何が何でも助けたい!」という気持ちになって、自分の身を危険にさらしてでも助けようとしますよね。
それは、褒められたいから助けるわけでなく、助けないと怒られるからでもない。
ましてや、「イケメンだから助ける」とか、「赤の他人だから助けない」ということもない。
「才能のある人だから助ける」とか、「不器用な人だから助けない」ということもない。
相手が誰であろうが、どんな人物であろうが、必死になって助けようとする。
それは、なぜか?
私たちの心は、知っているんですね。
「どんな人でも、生きているだけで価値がある」ことを。
そして、「誰もが、世界に一人だけのかけがえのない存在だ」ということを、心は知っている。
だから、必死になって助けようとする。
ところが、私たちは、慌ただしい毎日の生活に追われているうちに、このことをすっかり忘れてしまう。
「あの人と比べて私は…」
「何をやっても続かない…」
「どうせ自分なんて…」
というように、「人間としての価値」を忘れてしまう。
でも、あなたが誰であれ、どんな人物であれ、人間としての価値が失われることはありません。
臆病でもいいんです。
弱くてもいいんです。
情けなくてもいいんです。
出来なくてもいいんです。
そんなことで、人間としての価値は1ミリも減りません。
人は誰でも、生きているだけで価値がある。
これは、絶対に絶対に忘れてはいけない真実。
「人は生きているだけで価値がある」という感覚があると、自分を尊重できるだけでなく、他人も尊重できるようになります。
「自分を含めたすべての人が、同等に大切な存在なんだ」と思えるようになる。
この思いこそが、自己肯定感の最も基本的な土台になるんです。
というわけで、自己肯定感を高める1つ目のステップは…
「人は生きているだけで価値がある」ことを思い出す
自己肯定感をガツンと高める ステップ②
自己肯定感をガツンと高める2つ目のステップは、こちら↓
「人は皆、不完全」であることを知る
自己肯定感が低い人の大きな特徴は、「自分に完璧を求めすぎる」こと。
「弱い自分ではダメ」
「欠点があってはダメ」
「だらしない自分ではダメ」
「みっともない自分ではダメ」
というように、完璧な自分を求めてしまう。
でも、どれだけ頑張っても、「完璧な自分」になることは不可能なんです。
なぜなら、私たちは人間だから。
人間誰だって…
・欠点があるし、弱さもある
・やる気が出ないときもある
・イライラしてしまうときもある
・素直になれないときもある
・ミスを繰り返すときもある
・欲に溺れてしまうときもある
親も、先生も、上司も、芸能人も、大統領も、そして自分も、人は誰もが不完全。
私たちは、そんな「人間という動物」。
「チンパンジーと人間の遺伝子は、97%が同じ」だそうです。
そんな人間が、100年くらい前から急に学校に行くようになり、スーツを着るようになった。
本当は不完全だけど、立派な格好をして一生懸命に生きている。
それが人間。
この事実を心に刻むことで、考え方が変わってきます。
今までは、「またミスをしちゃった。情けない…」と自分を否定していたのが…
これからは、「人間だもん。間違えるときだってあるよ」と自分を肯定できる。
上司に「こんなことも知らないのか」と否定されたときでも…
「自分が知ってて、上司が知らないことだって一杯ある」と自分を肯定できる。
このように、「人は皆、不完全」であることを知ることで、自分を否定することが減り、肯定することが増える。
不完全なままの自分を認めることができる。
その結果、自己肯定感がどんどん高まっていく、というわけです。
オードリー・ヘップバーンは、こんな言葉を残しています。
「私にとって最高の勝利は、自分と他人の欠点を受け入れられるようになったこと」
「人は皆、不完全なんだと知ることで、どんな自分でも肯定できるようになりました」ということでしょうね。
というわけで、自己肯定感を高める2つ目のステップは…
「人は皆、不完全」であることを知る
自己肯定感をガツンと高める ステップ③
自己肯定感をガツンと高める3つ目のステップは、こちら↓
「できていること」に注目する
自己肯定感が低い人の1つの特徴は、「できていないところ」ばかりに注目すること。
「あれができない、これもできない、あの人と比べて劣っている」というように、自分の弱点ばかりに注目する。
これを「負の注目」というのですが…
「できないないところ」ばかり見ていたら、臆病になり、自己肯定感がどんどん下がってしまいます。
では、どうしたらいいのか?というと…
「できていること」に注目すればいいんです。
「今日も朝起きられた、OK!」
「歯を磨けた、OK!」
「迷わず会社に着いた、OK!」
「おはようと言えた、OK!」
「同僚に優しくできた、えらい!」
「今日もよく頑張った、すばらしい!」
このように、当たり前にできていることに、あえて注目する。
自分で自分にOKを出す。
これを「正の注目」というのですが…
「正の注目」をときどきやっていると、不思議なことに、「自分の弱点」を受け入れられるようになるんです。
「弱いところも苦手なことも一杯あるけど、それでも自分、がんばってるんだよな。えらいよな」
「誇れるところはあまりない自分だけど、それでも今まで生き抜いてきたんだよな。それって、すごいよな!」
このように、自分の欠点を含めて、ありのままの自分を好きになれる。
その結果、自己肯定感が大幅に高まる、というわけです。
「正の注目」は、自分を責めがちな方には、特におすすめです。
1日しっかりやってみると、その効果の大きさに驚くと思いますよ。
というわけで、自己肯定感を高める3つ目のステップは…
「当たり前にできていること」に注目する
自己肯定感をガツンと高める ステップ④
自己肯定感をガツンと高める4つ目のステップは、こちら↓
課題の分離
自己肯定感が低い人の1つの特徴は、他人の評価を気にしすぎること。
他人の評価を気にしすぎると…
・人の顔色ばかりうかがう
・言いたいことが言えない
・やりたい事ができない
・他人のちょっとした一言で傷ついてしまう
これでは自分らしく生きられないし、自己肯定感は下がる一方です。
たとえあなたが、どんなに優しくなろうとも、どんなに立派になろうとも、どんなに高成績をあげようとも、それに反感を覚え、ケチをつける人は必ず出てきます。
キリがないんです。
だから、他人の評価なんて、一切気にしなくていい。
とはいっても、「それができたら苦労しないよ!」という話ですよね。
では、どうすれば、他人の評価を気にしないでいられるのか?
というと、それが「課題の分離」なんです。
たとえば、わかりやすいところで、電車で目のまえにお年寄りが立っている。
このときに、「どうぞ」と席を譲るのが、自分の課題。
その後に、「ありがとう」と感謝されるかもしれないし、「年寄り扱いするな」と腹を立てるかもしれない。
周りの人も、「あの人はいい人だ」と思うかもしれないし、「偽善者だ」と思うかもしれない。
周りの人が何を思い、何を言うかは、相手次第。
だから、これらはすべて相手の課題。
このように、「自分の課題」と「相手の課題」を切り分けて、自分はただただ自分の課題をこなす。
相手の課題は「知ったこっちゃない」と切り捨てる。
これが、課題の分離。
「部長がイライラしていて、雰囲気悪いなぁ」というときでも…
部長の機嫌が悪いのは、自分の課題ではなく、部長の課題。
だから、こちらが気を病む必要もないし、機嫌を取る必要もない。
自分はいつもどおり、ただただ自分の仕事をこなせばいい。
「この服、派手かしら?ご近所さんに何と思われるかしら?」なんて、心配する必要もありません。
素敵な服を着れば…
「あら素敵にね」と思う人もいれば、「派手過ぎない?」と思う人もいれば、「若作りしちゃって」と思う人もいる。
それらは全部、相手の課題。
「知ったこっちゃない」でいい。
自分はただただ、好きな服を買って、お洒落を楽しめばいい。
このように、課題の分離ができるようになると、他人の評価がそれほど気にならなくなります。
松井秀喜さんは、ヤンキースに入団してすぐの頃、不振続きで、メディアではコテンパンに叩かれていました。
そんな松井さんに、こんな質問が投げかけられました。
「メディアの反応は気になりますか?」
「気になりません。記者が書くことはコントロールできませんから」
これぞまさに、課題の分離。
「自分は自分ができることに集中する。言いたいやつには言わせておけ」ということでしょうね。
というわけで、自己肯定感を高める4つ目のステップは…
自分の課題に集中する。相手の課題は「知ったこっちゃない」
自己肯定感をガツンと高める ステップ⑤
自己肯定感をガツンと高める5つ目のステップは、こちら↓
一日1回、「ありがとう」と言われることをする
自己肯定感が低い人の中には、「自分なんて何の価値もない」と訴える人もいますが…
これは裏を返せば、「人の役に立ちたい!人を喜ばせたい!」という心の叫び。
だったら、どうすればいいのかは、考えるまでもないですよね。
そうです!
「ありがとう」と言われることをすればいいんです。
・同僚を手伝う
・コーヒーをおごる
・エレベーターで「何階ですか」
・「お先にどうぞ」
・「誕生日おめでとう」
・お土産を買って帰る
・家事を手伝う
・相手を褒める
「ありがとう」という言葉には、「あなたのおかげ」「あなたがいてくれて良かった」というメッセージが含まれます。
それが、自分の存在価値を高めてくれる。
また、たくさん人に親切にすると、「自分、なかなかやるじゃん」と自分に誇りを感じられる。
それがまた、自己肯定感を高めてくれる。
できれば、一日1回、「ありがとう」と言われることをする。
これを続けていけば、あっという間に、自己肯定感が高まってくると思いますよ。
まとめ
「自己肯定感が高いほど、人生は楽しくなる」
これは、疑いようのない真実です。
そして、そのための方法が、今回ご紹介しました、この5つ。
・「人は生きているだけで価値がある」ことを思い出す
・「人は皆、不完全」であることを知る
・「できていること」に注目する
・課題の分離
・一日1回、「ありがとう」と言われることをする
最初の2つは、知るだけでOK。
残りの3つも、やろうと思えば簡単にできることばかりですからね。
ぜひ、これらを活用して、明るく無邪気で前向きな、ありのままの自分を取り戻してくださいね。
以上、【自己肯定感】「内なる強さ」を手に入れる5ステップでした。
●こんな記事もありますよ