50歳前後は、人生のなかで最も幸福度が低い時期。
その後は、徐々に幸福度が上がっていきます。
でも、このグラフはあくまでも平均値。
本当は、50代から幸福度が「グンと上がる人」と「ズルズル下がっていく人」の2通りに分かれるのです。
50代は、人生の大切な分岐点。
50代でやるべきことをした人は、60代70代に向けてグングン幸福度が上がっていきます。遊ぶように生きることができます。
やるべきことをしなかった人は、どんどん枯れていきます。もっとツラくなります。
では、「50代でやるべきこと」とは、一体何なのか?
これが今回の本題。
というわけで今回は、50代で絶対にやるべき大切なことを2つご紹介させていただきます。
これをするか、しないかで、後半の人生がまったく違ったものになりますからね。
ぜひとも、最後までご覧ください。
50代でやるべき大切なこと①
50代でやるべき大切なこと、その1つ目はこちら↓
定年までに、「人生でやりたいこと」を全部やる
50代から、多くの人が定年を迎える65歳までの期間。
この間に、「人生でやりたいこと」をやりまくる。
これが、人生の後半を充実させる最高の秘訣になるのです。
なぜなら、定年までに「やりたいこと」をやりまくると、驚くほどたくさんのメリットを得られるからです。
「俺は定年してから、ゆっくりやりたいことを楽しむよ」とか、「老後が不安だから、無駄なお金は使いたくない」と思われた方もみえるかもしれませんが、ちょっと待ってください!
たくさんのメリットを知ったら、きっと気持ちが変わるはずです。
「定年してからでは遅すぎる!」「今すぐ、やりたいことをやらなきゃ!」という気持ちになるはずです。
では、「65歳までに人生でやりたいことをやりまくる」、これにはどんなメリットがあるのか?
「65歳までに人生でやりたいことをやりまくる」のメリット・6つ
まず1つ目のメリットは…
やりたいことにも賞味期限がある
「死ぬまでに一度は、オーロラを見にいきたい!」
「富士登山をしたい!」
「スキューバダイビングをしたい!」
「サイクリングを始めたい!」
「マッチのコンサートに行きたい!」
「寝台特急に乗りたい!」
定年前であれば、気力も体力も充分にあるので、どんな事でも楽しめます。
ところが、定年して70歳近くになると…
そもそも「やりたい!」という気持ちが小さくなるし、実際にやったとしても、体か辛くて楽しいことも楽しめなくなってしまいます。
もしもですが、3歳の男の子がビニールプールを眺めながら、「これ欲しいけど、今は我慢して、成人してから買おう」なんて言っていたら、どうでしょう?
「いやいや、今すぐ買って楽しみなよ!楽しめなくなるよ」って言いたくなりますよね。
それと同じで、やりたいことには賞味期限があります。
そして50代は、経験を最大限に楽しめる黄金期です。
この時期を逃すと、人生に悔いを残すことになります。
人生の最後に後悔することの第1位は、「したいことを、もっとしておけばよかった…」です。
人生最後の日に、「満足のいく人生を送れなかった」と気づいたときの後悔が、どれほど大きなものか。
そんな悔いを残さないためにも、定年前にやりたい事をやりまくったほうが良いのですね。
次のメリットは…
一生涯の趣味が見つかる
たとえば、定年前に100個の体験をすれば、その内の4つか5つが趣味になります。
「おれの趣味は、バイク・映画・そば打ち・野菜づくり・哲学を学ぶこと。これをしているときが最高の幸せ!」というように、心から楽しいと思えるものが見つかるのですね。
たくさんの趣味があれば、定年後は毎日がパラダイスです。
そば打ちの趣味を、そのまま仕事にするという道もあります。
一方、70歳近くになって新しい趣味をはじめても、なかなか続きません。
体力も記憶力も衰えているので、基礎を覚えるだけでへこたれます。
趣味が無ければ、一日中テレビを見たり、ショッピングセンターのベンチで居眠りしたり、という老後になりがち。
また、人は暇だと、不安や心配事が頭に浮かびやすくなります。
そんな寂しい老後にしないためにも、定年前にやりたい事をやりまくって、心から楽しいと思える趣味を見つけたほうが良いのですね。
次のメリットは…
早ければ早いほど、お金の節約になる
世界の物価は、1年に約2%ずつ上昇します。
物価上昇は、思っているより早いです。
55歳でイタリア旅行が30万円だとすれば、15年後の70歳には物価が上昇して40万円以上にもなります。
円安を考慮すると、もっと大きくなります。
また、50代は体力があるので、思う存分楽しめます。
一生記憶に残る旅になります。
70歳だと、飛行機に長時間揺られるだけで、もうグッタリです。
帰ってきた後、3日間寝込んだりします。
余分にお金を払ってこれでは、目も当てられないですよね。
これは海外旅行だけでなく、趣味でも習い事でもみんな同じ。
50代なら価格30%OFFで、2倍以上楽しめます。一生の思い出になります。
とにかく早い段階で経験に投資をすれば、驚くほどのリターンが得られます。
このチャンスを逃さないためにも、定年前にやりたい事をやりまくったほうが良いのですね。
次のメリットは…
仲間や友達が増える
やりたい事をやりまくっていれば、必ず新しい出会いが生まれます。
趣味できれば、仲間もできます。
いろんな体験談を話せば、「あの人の話は面白い」と人が集まってきます。
一緒に笑いあえる仲間がいれば、90歳になっても充実した毎日を過ごせます。
一方、退職まで仕事一本で生きてきた人は、新しい出会いがありません。
趣味が無ければ、仲間もできません。
体験していないから、おもしろい体験談もありません。
歳をとって、どんなにお金や肩書きがあっても、楽しそうでない人は愛されません。
幸福度を上げる最も重要な要素は、良好な人間関係です。
これをゲットするためにも、定年前にやりたい事をやりまくったほうが良いのですね。
次のメリットは…
経験には利息がつく
100万円を年利3%であずけると、3年後には約109万円、10年後には約134万円、30年後には242万円にもなります。
実は「経験」も、お金と同じで利息がつきます。
だから、経験は早ければ早いほどいいのです。
たとえば、50代でそば打ちを覚えたら、その後死ぬまでに、家族や友達に何百回も蕎麦をふるまえます。
一方、70歳でそば打ちを覚えても、ふるまう機会はそれほど多くありません。
50代で友達ができれば、80代になったときに「30年来の友人」と呼べる深い仲になれます。
70歳で友達になっても、それほど深い仲にはなれません。
50代で忘れられない経験をすれば、その後、何十回も思い出してはほっこりできます。
たくさんの人に話すこともできます。
70歳で忘れられない旅をしても、思い出す機会や人に話す機会はそれほど多くはありません。
50代で高級自転車を買えば、その後何百回もサイクリングを楽しめます。その気になれば、日本全国走れます。
70歳で高級自転車を買っても、乗る機会はそんなに多くはありません。乗ったとしてもご近所です。
このように、「経験」は早ければ早いほど、リターンが大きい。
だから、定年前にやりたい事をやりまくったほうが良いのですね。
メリットの最後は…
今の仕事が楽しくなる
50代は仕事や家事など、まだまだ大変な時期ですが、未来に楽しみが待っていると今の仕事も楽しくなります。
「週末はあれをしよう!」
「連休はあそこに行こう!」
「今夜はこれをしよう!」
未来に楽しみがあれば、ワクワクしてドーパミンが分泌されます。
モチベーションが高まり、仕事にも張りがでます。
これだけでも、やりたい事をやりまくる価値がありますよね。
というわけで、定年までに「やりたいこと」をやりまくることのメリットをたくさん見てきましたが、どうでしょう?
「定年してからでは遅すぎる!」「今すぐ、やりたいことをやらなきゃ!」という気持ちに少しはなったのではないでしょうか?
「でも、やっぱり老後のお金の心配が…」
そう思われた方もみえるかもしれませんが、この心配を払拭するための方法が、次の話になるんです。
50代でやるべき大切なこと②
50代でやるべき大切なことの2つ目は、こちら↓
「世間体を気にする」のをやめる
「お隣が外壁塗装をしたから、うちも塗り替えようかしら」
「あいつがアルファードを買ったから、おれはクラウンでも買おうかな」
このように、世間体を気にしはじめると、物凄くお金がかかります。
ところが、100万円をかけて外壁塗装をしても、住み心地は同じです。
クラウンだろうが、中古のプリウスだろうが、中から見る景色は同じです。
クラウンだから「アクセルが3個付いてる」とか、「200キロで飛ばしていい」ということもありません。
iPhoneだろうが、お手頃なアンドロイドだろうが、使える機能はほぼ同じです。
世間体を気にしてお金を使っても、幸福度はほとんど変わりません。
50代で大切なのは、「世間体」ではなく「人生でやりたい事をする」ことです。
外壁塗装をやめれば、100万円が浮きます。
中古のプリウスにすれば、300万円が浮きます。
この2つだけでも400万円。
400万円あれば、人生でやりたい事をどれだけできるでしょうか?
ものすごい事ができますよね!
「われわれは、幸福になるためよりも、幸福だと人に思わせるために、四苦八苦している」(ラ・ロシュフコー)
という有名な言葉がありますが…
50代になったら「幸福だと人に思わせる」ことを卒業して、「自分が幸福になること」にお金を回したほうがいいのですね。
まとめ
50代から65歳は、「経験」を最大限に楽しめる黄金期。
この時期に、「人生でやりたいこと」をやりまくれば…
・趣味が増えます
・仲間も増えます
・話題も増えます
・思い出も増えます。
早ければ早いほど、多くのリターンを得られます。
老後は遊ぶように暮らしていけます。
無理して海外旅行に行かなくても、十分楽しめます。
また、体が衰えて、ベッドの上で何もできなくなったときに、心を支えてくれるのは「豊かな思い出」です。
「30年前に、やりたいことをやりまくって、本当に良かった!」
そう思えるときが、きっと来るはずです。
最後に本を一冊ご紹介させてください。
DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール
有名な本ですが、内容は「やりたいことを先送りするな。お金は若いうちに使え!」という感じの内容です。
ぼく自身、この本に大きな影響を受けて、生き方や考え方がガラッと変わりました。
おかげで充実した50代を過ごさせてもらっています。これからの人生が楽しみです。
「まだ読んでないよ」という方は、ぜひ手に取って読んでみてくださいね。
きっと、たくさんの気付きを与えてくれる人生のバイブルになると思いますよ。
以上、【50歳から輝く人・50歳から枯れる人】50代でやるべき大切な2つのことでした。
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