「他人に気を使いすぎてしまう」
「周りに合わせすぎてしまう」
「きっぱり断れない」
そして、一日が終わるころには「もうグッタリ」。
そんな方へ、気を使いすぎる性格の改善法をご紹介させていただきます。
やり方は簡単ですよ。
気を使いすぎる性格は『過剰適応』
●飲みに誘われて、断ることができずに毎回お付き合いしてしまう
●本当はラーメンを食べたいのに、つい「なんでもいいよ」と言ってしまう
●スーパーで試食をすすめられて、「申し訳ないから」とつい買ってしまう
このような状態を「過剰適応」といいます。
社会に適応することは「大人になる」ということ。
それは大切なことなのですが、過剰なほどに適応してしまっている状態。
それが、過剰適応。
「社会適応能力が行き過ぎてしまっている」ということです。
例えるなら、F1マシンで公道を走るようなもの。
もう少し性能を落としたほうが、生活しやすくなるわけです。
過剰適応になると…
過剰適応の状態で生活していると、困ったことがたくさん起きてきます。
・すぐに疲れる
・自分の意見を言えない
・相手の印象に残らない
・ズルい人に利用されてしまう
・深い人間関係ができない
・すぐに不安になる
これらを一言でいうと…
「他人のために、自分の人生を犠牲にしている」ということ。
もったいないですよね!
たった1度の人生を、自分を犠牲にして生きるなんて、それこそ人生の無駄遣いです。親が泣きます。
気を使いすぎてしまう原因
では、なぜ過剰適応の人は、すぐに気を使いすぎてしまうのか?
原因は何なのでしょうか?
それは…
自分のことを尊重できていないから。
自分 < 他人
過剰適応の人は、自分を尊重できていない分、つい他人を優先してしまう。
ちなみに、「ずうずうしい人」はというと、この反対。
自分 < 他人
他人を尊重できていないから、つい自分を優先してしまうわけです。
つまり、理想的なのは…
他人を尊重するのと同じくらい、自分を尊重する状態。
これが理想の形。健全な心の状態です。
では、理想の状態にもっていくには、どうしたらいいのでしょうか?
本来は、今よりちょっとワガママに生きれば、それでいいんです。
「悪いけど、ちょっと手伝って」
「先輩、それは無理ですよ」と。
でも、それがなかなか難しいんですよね。
というわけで、とっておきの方法をご紹介させていただきます。
簡単!気を使いすぎる性格の改善法
過剰適応の人は、きっと今まで、こう考えてきたことが多いと思います↓
「悪いから…」
「申し訳ないから…」
「お誘いを断るのは、なんだか悪いから」
「忙しい店員さんに尋ねるのは、申し訳ないから」
この「悪いから」「申し訳ないから」というのを、ちょっとだけ変えてみる↓
「悪いけど」
「申し訳ないけど」
「悪いけど」「申し訳ないけど」を意識的につかって、自己主張することに少しずつ慣れていくわけです。
●飲みに誘われても…
「申し訳ないけど、体調が悪いから今日は帰ります」
●忙しい店員さんには悪いけど…
「風邪薬はどこですか?」
●自分が忙しいときは…
「悪いけど、手伝ってもらえる?」
●先輩に無茶を言われても…
「申し訳ないですが、それは無理ですよ」
このように、「悪いけど」「申し訳ないけど」を意識してつかって、自己主張することに慣れていく。
「自分を大切にする」ことに慣れていく、ということですね。
自己主張はワガママではない!
「自分を大切にする」とか「自己主張」と聞いて…
「それってワガママじゃないの?」と感じた方もいらっしゃると思います。
安心してください!
ワガママではありません。
自分の気持ちを大切にすることです。
「人を大切にしましょう」とよく言いますが、その人の中には「自分」も含まれています。
他人を大切にするのと同じくらい、自分も大切にしなければならない、ということ。
そのバランスがうまく取れたときに…
自分と他人を同じくらいのレベルで尊重できる。理想の人間関係になる。
そのときにはじめて「過剰適応」が消えていき、健全な心の状態に戻ることができるのです。
過剰適応が消えると、いい事づくめ!
過剰適応が消えていくと、良いことが盛りだくさんです。
・一日の疲れが軽減する
・自己主張できるようになる
・他人に利用されなくなる
・深い人間関係ができる
・精神的にも肉体的にも自由になれる
一日一日が変わることで、人生全体がガラッと変わってきますからね。
きっと、楽しい努力になると思いますよ。
まとめ
今回ご紹介しました方法は「スキーマ療法」って呼んだりするんですけど…
難しい話は抜きにして、結局やる事は簡単!
「悪いから・申し訳ないから」という気持ちを捨てて
↓↓↓
「悪いけど・申し訳ないけど」を意識して使うようにする。
少しずつ自己主張することに慣れていく。
「お店で商品の場所を尋ねる」「人に道を尋ねる」といった簡単なことから始めていき、少しずつステップアップしていくのがいいと思いますよ。
☆☆☆
以上、人に気を使いすぎる性格の改善法でした。
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