人といると疲れる《原因と対処方法》

心理カウンセラー・ラッキー
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世の中には、「人付き合いが好きな人」「人付き合いが苦手な人」の2種類の人間がいます。

 

人付き合いが好きな人は…

心の通うコミュニケーションで「心のガス抜き」をして、ストレス解消をできる。

 

それに対して、

人付き合いが苦手な人は…

他人といると緊張してリラックスできず、あっという間にクタクタに疲れてしまう。

人付き合いで疲れる

 

この違いは、どこから来ているのでしょうか?

 

今回は『人といると疲れる原因と、その対処方法』についてお話させていただきます。

 

人といると疲れる原因

人といると疲れてしまう原因を、ひと言でいうと…

はっきりと自己主張していない

 

これが、たった1つの原因です。

 

人付き合いで疲れてしまう人は、自己主張せず、誰にでも意見を合わせる傾向があります。

●「そっちが欲しい」「ちょっと寒い」「これはイヤだ」といった意見を、家族以外の人にはなかなか言えない

●「焼肉よりラーメンが食べたい」「ちょっとボールペン貸して」と言うことでさえ、ためらってしまう

●腹が立っても、ムスッとした顔もできない

 

このように常に相手に合わせようとするから、気の休まる暇がなく、

人の話を聞いてるだけでもクタクタに疲れてしまうのです。

人といると疲れてため息

 

心理学では、これを「過剰適応」といいます。

周りに合わせすぎてしまう、ということですね。

 

人付き合いが好きな人は、エネルギッシュ

一方、人付き合いが好きな人は、自分の意見をはっきりと主張します。

 

そして、

会話をすることで「溜まった気持ち」を発散し、ストレス解消していきます。

だから、いつもエネルギッシュ!

 

「意見をはっきり言う人」の代表といえば…

社長さん・大阪のおばちゃん・政治家、それから芸能人でいうと明石家さんまさんのような人です。

 

彼らは はっきりと自己主張をするので、人と会えば会うほど元気になってく。

そのため「疲れ知らず」と人から言われるほど、精力的に活動することができます。

 

あなたの周りのエネルギッシュな人を思い浮かべてみてください。

 

きっとその人も「はっきりと自己主張するタイプ」のはず。

はっきりと自己主張する人
↓↓
人と会うと元気になる

 

自己主張できない人
↓↓
人と会うとグッタリする

 

今回の記事の最終目的は…

「人付き合いで疲れないために、はっきりと自己主張できる人になる」ことです。

 

そのために、まずは「自己主張ができなくなった原因」を見ていきましょう。

 

なぜ、自己主張できなくなったのか?

自己主張できない原因は、

ほとんどが「幼少期の親との関係」にあります。

幼少期の親との関係

1. 乳幼児期の愛情不足

2.「間違った観念」を植え付けられてきた

 

1.愛情不足で、人に対する安心感がない

3・4歳ごろまでに、親から十分な愛情を注いでもらわないと…

「人に対する安心感」が育ちません。

 

これは、人間だけでなく動物も同じ。

生後2ヵ月の子犬

「子犬は、生後2ヵ月まで母犬から離してはいけない」といわれるのも、そのため。

 

母犬から、たっぷりの愛情を受けていないと、

「人に対する安心感」が育たず、オドオドしたなつかない犬になってしまうのです。

 

人間も、それと同じ。

「人に対する安心感」が育っていないと、他人の横にいるだけで緊張してしまい すぐに疲れてしまう。

 

この状態を「自己肯定感が低い」といいます。

 

2.「間違った観念」を植え付けられてきた

子どもは、

「わがままを言うんじゃない!」と叱られれば…

「自分の意見を言うと、怒られる」と思い、意見を言わなくなります。

人付き合いが苦手

 

「男の子が泣くんじゃない!」と叱られれば…

「感情表現すると、嫌われる」と思い、感情を表現しなくなります。

 

「どうして30点なの!」と成績を責められれば…

「能力の低い人は、愛されない」と思い、本当の自分を隠そうとします。

 

「自分でやりなさい!」と突きはなされれば…

「人にお願いをすると、イヤがられる」と思い、人に助けを求めなくなります。

 

このようにして、

大人から「間違った観念」を植え付けられ、自己主張できなくなってしまうのです。

 

自分の意見を言わない人は、一見「謙虚」に思われがちです。

 

しかし 感情を吐き出していないから、心の中にはストレスをたっぷりと溜め込んでいる。

そのストレスが「人付き合いの疲れ」なのです。

自己主張できず人付き合いに疲れた女性

 

自己主張できない人の「2つの恐怖感」

先ほどの「間違った観念」↓

  • 自分の意見を言うと、怒られる
  • 感情表現すると、嫌われる
  • 能力の低い人は、愛されない
  • 人にお願いをすると、イヤがられる

このような間違った観念が心に奥にあると、

2つの恐怖感が湧いてきます。

 

A.人前でミスをできない恐怖感

B.図々しい人だと思わることへの恐怖感

 

幼少期に養われた、これら「2つの恐怖感」を弱めることで、次第に自己主張ができるようになります。

リスクを恐れて感情を抑えこむことが少なくなるのです。

 

「人といると疲れる」の改善方法

それでは次に、2つの恐怖感を弱めるための「心構え」「トレーニング法」を見ていきます。

 

A.「人前でミスをできない恐怖感」を弱める

ミスをしたくない気持ちは、誰にでもあるものです。

しかし、その気持ちがあまりにも強すぎると、何もできなくなってしまいます。

「リスクを恐れて、自分の意見を言えない」

「カラオケで歌いたいけど、なかなか歌えない」

「スポーツをしたいけど、下手だからやらない」

いつも自分が試されている気がして、心配で仕方ないのです。

人といると疲れる

 

これは幼少期に、

「能力の低い人は愛されない」と思い込んでしまったことが、主な原因。

 

でも、その考え方は間違っています。

現実はこうです↓

 

人は、長所よりも短所で愛される

 

人は、長所で尊敬され、短所で愛されます。

 

たくさんのアイドルを育ててきた秋元康さんも、こう言っています。

器用なだけでは、何の魅力もない。むしろ、器用に生きられない「おろかさ」を持っているほうがより人間的なのである

 

心理学のデータでも、

「ドジな人のほうが好かれる」ということが実証されて、これを”しくじり効果”といいます。

 

人前でミスをできない恐怖感を弱めるには…

人は短所で愛される

という現実に気づく必要があります。

 

そのためのトレーニング法がこちら↓

小さな失敗談を、人に話す

 

失敗談の内容は、なんでもOK!

「百均で良いもの見つけてレジで精算したら、324円だった」

「混んでるエレベーターで『7階お願いします』と言えずに、最上階のレストランまで行っちゃった」

「夜道でうしろから誰かにつけられてる気がしたので、勇気を出して振り返ったら、野良猫だった」

 

心を開いて失敗談を話せば…

「人は短所で愛される」ということを、身をもって実感できる。

 

さらに、相手との心の距離が縮まり、会話も楽しくなります。

 

そして、どんどん失敗談を話していくうちに…

「短所を出せば得をするんだ!」

ということをカラダが覚えていきます。

 

それと同時に「人前でミスをできない恐怖感」が弱まっていくのです。

 

B.「図々しい人だと思わることへの恐怖感」を弱める

誰でも「図々しい人」とは思われたくないものです。

しかし、それも度が過ぎると「人にお願いすること」すら出来なくなってしまう。

 

「ちょっと待っててくれる?」

「CD貸してくれる?」

「うどんよりラーメンにしない?」

という言葉すら、気軽に出てこなくなるのです。

 

これは幼少期に

「人にお願いをすると、イヤがられる」と思い込んでしまったことが、主な原因。

 

でも、その考え方は間違っています。

 

ほとんどの人が…

「人の役に立ちたい!」

と、思っているのです。

 

道を尋ねられたときの「嬉しさ」。

「ありがとう」と言われたときの「喜び」。

 

これらを味わいたくて、

みんな「お願いされる」のを待っているのです。

 

図々しい人だと思わることへの恐怖感を弱めるには…

「たいていの人は、お願いされるのを待っている」

という現実に気づく必要があります。

 

そのためのトレーニング法がこちら↓

人に道を尋ねる

 

道を尋ねると、ほとんどの人がビックリするほど丁寧に教えてくれるものです。

 

人に道を尋ねることで…

「たいていの人は、お願いされるのを待っている」ということを、身をもって実感できる。

 

そういった経験を重ねることで、

「お願いしたって、嫌われないんだ!」ということをカラダが覚えていきます。

 

それと同時に、

「図々しい人だと思わることへの恐怖感」が弱まっていくのです。

 

とはいっても、ときにはイヤな顔をする人もいます。

しかし、それもまた良いトレーニング。

 

「一部の人にイヤがられたって、どうってことないんだぁ」

ということに気づくこともできます。

 

知らない人に話しかけるのは、たしかに勇気が要ります。

 

しかし、プールの飛び込みと同じで、

「エイッ!」と思い切ってやってみると、恐怖心は消え、それが「快感」であることに気づきます。

 

たとえ知っている道であっても、どんどん人に尋ねてみましょう。

ちゃんと「お礼」ができれば、問題ありません。

 

人に対する安心感が生まれてくる

はっきりと自己主張できるようになるための、「心構え」と「トレーニング法」をお伝えしましたが…

正直なところ、

これをやったからといって、1週間やそこらで変われるものではありません。

 

子どものころからの習慣は、やはり根強いのです。

 

しかし、根気よく続けていれば「人に対する安心感」が少しずつ芽生え、言いたいことが言えるようになってくる。

 

今よりもっと自己主張ができるようになり、人付き合いが楽になっていきます。

 

まとめ

「能力開発セミナー1回分」ぐらいの内容をお伝えしたので、もう一度簡潔にまとめておきます。

人といると疲れてしまうのは「はっきりと自己主張していない」のが原因。

・はっきりと自己主張する人⇒人と会うと元気になる

・自己主張できない人⇒人と会うとグッタリ疲れる

 

自己主張できないのは、幼少期に植え付けられた「間違った観念」

・自分の意見を言うと、怒られる

・感情表現すると、嫌われる

・能力の低い人は、愛されない

・人にお願いをすると、イヤがられる

 

間違った観念から湧いてくる「2つの恐怖感」を弱めることで、人付き合いが楽になる

 

「2つの恐怖感」を弱める心構え

・人は短所で愛される

・人はお願いされるのを待っている

 

「2つの恐怖感」を弱めるトレーニング法

・小さな失敗談を人に話す

・人に道を尋ねる

「行動」を変えれば、かならず「結果」も変わってきます。

「人と会うのが楽しい!」と思える生活を目指して、まずは最初の一歩を踏み出してみてくださいね。

 

 

著者:心理カウンセラー・ラッキー

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