お笑い芸人たちは 気楽そうにみえて
裏では途方もない努力をしているものです。
しかし、
タモリさんだけは違う!
仕事だろうが、プライベートだろうが、徹底的に気楽に生きています。
そこで今回は、タモリさんに学ぶ「人生を気楽に生きるコツ」を5つご紹介させていただきます。
人生に疲れて、すぐに息切れしてしまう人には、きっと良いヒントになると思いますよ。
タモリさんに学ぶ・気楽に生きるコツ5つ
①最初から他人に期待しない
「すみません!30分ぐらい遅刻しそうです」
「ナニー!!」
他人に期待すればするほど、
腹を立てることが増えてしまいます。
だから、タモリさんは、
「人間なんて、こんなもんだよ」
と、最初から割り切っているそうです↓
オレは何事にも期待していないところがあるんだね。(中略)
オレは人間性に対して信頼をおいていない。
『週刊現代』1993年3月27日号より
そもそも他人に期待していなければ…
「すみません!30分ぐらい遅刻しそうです」
「あ、そう。気をつけてな」
と腹を立てずに済みます。
人に裏切られたとしても、ガッカリすることがなくなります。
他人に期待などしなければ、つまらないことで感情的にならずにすませることができる。
こうすれば人間関係に波風も立たなくなり、円満にだれとでも付き合えるのである。
「他人に期待しない」ということだけで、かなり気楽に生きられるのですね。
②いっそのこと「嫌われよう!」と思う
「好かれよう 好かれよう」とすると
八方美人になってしまい、
生きていくのがツラくなってしまう。
逆に、
「嫌われてもいいや」と思っていると、人間関係がグッと楽になります。
しかも、案外、嫌われない。
タモリさんも、
「寝たくない男ベスト10」で二年連続2位に輝いたとき、このように語っています↓
どっちみち嫌われるんなら、うんと嫌われてみたいね。
『an・an』1988年9月16日号より
また、
あえて「好感度を上げない努力」もしているようです↓
一度は好感度タレントに選ばれた時期があって、オレは気にしていないようで、ついつい好かれるようにやっちゃってたんだよね。そんな自分が嫌だったな。
『週刊明星』1988年3月31日号より
好感度が上がれば、
他人の期待を背負うことになり、やりたいことが出来なくなってしまう。
人間には「嫌われたくない」という気持ちがあります。
そのため、無理して他人に合わせたり、背伸びをしながら生きていく。
しかし、そのような生き方では、いつか疲れ果ててしまうのです。
タモリさんは、通常の人間とは「真逆の考え方」です。
「嫌われてもいいや」
「あえて好感度は上げない」
しかし、
そのほうが気楽に生きていられるし
案外うまくいくのかもしれません。
③「メタ認知」で余裕を持てる
心理学に「メタ認知」というものがあります。
メタ認知とは、
「自分を客観視することで、心が落ち着く」というもの。
「あ、今オレ、怒ってるな」
「緊張で足がソワソワしているぞ」
このように、
自分を第三者の目で見ることで、心を安定させられる
という優れたテクニックです。
タモリさんが大舞台でも緊張せず、気楽に話ができるのも、メタ認知のおかげらしい。
ナインティナインの岡村隆史さんに対して「仕事で余裕をもつコツ」をこのように語っています↓
余裕というのは、オーバーに言うと、幽体離脱したみたいに自分をちょっとズレた視点から見られるということだね。それはどんどんできてくると思うよ。(中略)
そうすると、変に一生懸命やっている自分がおかしかったりする。
『パピルス』2008年10月号より
客観視を「幽体離脱」に例えてくれているので、とても分かりやすいですね。
このメタ認知。
実はメジャーリーグの大舞台に立つイチロー選手も実践しています↓
「自分のナナメ上にはもう一人の自分がいて、その目で自分がしっかりと地に足がついているかどうか、ちゃんと見ていなければならない」
(イチロー)
「必死になってるなぁ、オレ」
「緊張してるなぁ、オレ」
そう考えることで、要らぬプレッシャーを跳ねのけられるのでしょう。
④「自分がいかに下らない人間か」を知る
「気楽になれると同時に、打たれ強くなる方法」を、タモリさんは教えてくれています↓
「自分かいかに下らない人間か」ということを思い知ることで、スーッと楽にもなれるんじゃないかな。(中略)
確かに、それがわかると、一度はドドドーンって落ち込むけどね。
すぐに立ち直って、明るくなっちゃうんだよ。
「なんだ、俺はいままでこんなつまらんことにこだわってたのか」って。
そして楽になると同時に打たれ強くもなるんですよ。
『BIG tomorrow』1995年11月号より
人は誰でも「自分の値打ち」を、実際以上に大きく見せたがるもの。
そのため、自分の欠点から目を背けてしまいがちです。
タモリさんの場合は、そうではなく、あえて欠点を把握する。
「オレって、大したことないよなぁ」
「オレには、こんな下らないプライドがあったんだぁ」
このように
自分の欠点を自覚することで、気楽になり、打たれ強くなれるのでしょう。
また、タモリさんは一流芸能人でありながら、偉ぶったところが全くありません。
その謙虚さも、「自分がいかに下らない人間か」を自覚しているからこそ、自然と出てくるのでしょう。
⑤いちいち反省しない
人間は「反省」しながら成長する生き物。
だから「反省は大切なこと」と思われがちです。
しかし、反省ばかりしていたら、人生の途中でバテてしまう。
反省のために心を病んでしまったら、元も子もありません。
いちいちやる気を出して、反省していたら2年でバテちゃいますよ。(中略)
後に引きずらない。
やったことはすぐ忘れる。
以上が長寿の秘訣。
『SOPHIA』1993年4月号より
反省していたら、身が持たない。
タモリさんのこの意見は、まったくその通りだと思います。
大切なのは、過去は忘れて未来を見ること。
「反省」よりも「対策」です。
反省している暇があったら、
これからできる対策を考えた方がよっぽど楽しいし、気楽に生きられるのではないでしょうか。
気楽に生きるコツまとめ
「タモリさんに学ぶ」人生を気楽に生きるコツを見てきましたが、いかがでしたか。
- 他人に期待しない
- 好感度を上げない
- 自分を客観視する
- 自分の欠点を受け入れる
- 反省しない
これらをひと言でいうと…
「自分だって他人だって、人間なんてこんなもんだよ」と、人に期待しないこと。
「おいらも、あんたもダメ人間。それで良いじゃないですか」
という寛容な気持ちが、気楽な生き方につながる。
さらに、
その生き方が、周りの人たちに「安心感」を与えるのでしょう。
最近はブログの炎上や役人批判など
「他人のミス」に寄ってたかって責め立てる風潮が広がっている気がします。
他人に反省をうながし、よりよい社会にしようという正義感は大切かもしれませんが…
それがあまりに行き過ぎては、窮屈な世の中になってしまう。
タモリさんの
「みんなダメなんだからさ」
という考え方は、今の世の中に一石を投じてくれている気がします。
また、現代社会を生き抜くための「大切な知恵」とも言えそうです。
(シェークスピア)
【出典】
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以上、『タモリさんに学ぶ◇人生を気楽に生きる5のコツ』でした。