「うちの子、消極的だから将来が不安だわ」
「友達づき合いは、うまくいっているのかしら?」
自信がない我が子に、不安を感じている親御さんも少なくないと思います。
そこで今回は『消極的な子供になる原因』と『積極的な子供に育てるコツ』をまとめてご紹介させていただきます。
消極的な子供になる原因
消極的な子供になる原因は、主に3つ。
①生まれつき内向的な性格
②乳幼児期の愛情不足
そして…
もっとも大きな原因が、
③コミュニケーション力の欠如
コミュニケーション力が弱いと、どうしても自分に自信がもてず内向的になりがちです。
最近、社会問題化している「引きこもりの若者」。
その人たちの多くも…
コミュニケーション力不足による自信の欠如が主な原因。
「人付き合いは大好きだけど、引きこもってまーす!」
という若者はいないと思います。
つまり、
積極的な子に育てるには、
コミュニケーション力を磨くことが、一番の近道。
では、
そのためには、どのような子育てをしたらいいのでしょうか?
「親はなくとも子は育つ」時代ではない
昭和の頃は、夕方になると…
たくさんの子供たちが、表に出て遊んでいました。
その中で、自然とコミュニケーション力を磨いていきました。
しかし、最近では…
塾・お習い事・ゲームなどが忙しいのか外で遊びまわる子供をあまり見かけません。
友達づき合いを通して、
コミュニケーション力を身につけることが難しくなってしまったのです。
引きこもり急増の原因も、こういった環境の変化にあるのでしょう。
だったら、
親が、子供のコミュニケーション力を磨いてあげるしかない!
というわけで次に…
積極手な子供を育てるためのコツを、7つご紹介いたします。
積極的な子供を育てる7つのコツ
①言葉のキャッチボールを増やすには?
②共感力を身に付けるには?
③経験は、話のタネ
④「自信」イコール「積極性」
⑤「コミュニケーションは楽しい!」と思わせるには?
⑥「友達と遊ぶチャンス」を親がつくる
⑦個性を認める
①言葉のキャッチボールを増やすには?
コミュニケーションの基本は、言葉のキャッチボール。
「双方向」のやり取りです。
これを苦手にしてしまうのが…
テレビの観すぎ。
テレビは、アナウンサーやタレントが「一方的」に話しかけてきます。
相手がどれだけ熱く語っても、相づちを打つ必要すらありません。
そのため、テレビばかり観ていると…
「うなずきもせず、ただ聞くだけ」という悪いクセが身についてしまうのです。
子供の相手を、
「テレビ任せ」にするのではなく、積極的に「親子の会話」を増やしていきましょう。
②共感力を身に付けるには?
コミュニケーションにおいて、
「相手の気持ちがわかる」という「共感力」がとても重要です。
女性の会話でも…
「だよねー」
「わかる、わかるー」
と、共感の連続。
人の気持ちがわかる子供に育てるには「相手の気持ちを想像させる練習」が必要です。
「○○くん、どんな気持ちだろう?」
「○○ちゃん、きっと、さみしいだろうね」
「アリさん、がんばってるね!」
このような言葉がけが、子供の「共感力」を育て、心の通ったコミュニケーションを可能にします。
③経験は、話のタネ
子供にたくさんの経験をさせて、世界を広げてあげましょう。
- 海水浴
- 山登り
- 科学館
- 祭り
- 工場見学
- 日曜大工
などなど、経験はそのまま「話のネタ」になります。
大人だって、何かを体験したら、誰かに話したくてウズウズしますよね。
反対に、
経験が乏しい人は、会話も乏しい。
また、世界が狭いと「自分の意見」を持てなくなります。
グーグルで「子供 体験型」と検索すると…
たくさんの「おすすめスポット」が出くるので、目を通してみるのも良いかもしれませんね。
④「自信」イコール「積極性」
- 積極性
- やる気
- チャレンジ精神
これらのエネルギー源は、
「自信」です。
「自信」と「積極性」は比例します。
子供に自信をつけさせるには…
「褒める」のが一番!
人から褒められることがなければ、「自分の長所」を自覚できませんからね。
「これでもかっ」ていうぐらい、どんどん褒めてあげましょう。
親の褒め言葉は、いつまでも記憶に残り、心のエネルギーになります。
⑤「コミュニケーションは楽しい!」と思わせるには?
「遊ぼう」「ねぇ聞いて」に対して、
「いま忙しいから」はNG。
子供は、コミュニケーションが苦手になってしまいます。
大人ですら、
「いま忙しいから!」と上司に突き放されたら、もう話しかけたくないですよね。
反対に…
子供の話に「関心を寄せる」ことで、子供はコミュニケーションが好きになっていきます。
聞きかたのコツは…
- 目を見て
- 笑顔で
- うなずく
そして、
できれば「手を休めて」聞いてあげましょう。
⑥「友達と遊ぶチャンス」を親がつくる
子供のコミュニケーション力を伸ばすには、やはり「子ども同士の付き合い」が大切です。
でも、最近は友達同士で遊ぶ場がとても少なくなりました。
だったら、親がそのチャンスをつくってあげましょう。
- 家族ぐるみで付き合う
- いとこと会う機会を増やす
- スポーツクラブに入る
- ボーイスカウトに入る
スポーツやアウトドアなど、のびのびと遊べるものが良いですね。
⑦個性を認める
外国では「個性」=「魅力」
日本では「個性」=「短所」
という風潮があります。
そのため、日本の社会や学校では、叱ってでも「型」にはめようする傾向があります。
たとえば、算数の問題でも…
答えが正解なのに、解き方が教科書のものと違えば、
「×」になってしまう。
校則でも…
「前髪はここまで」とか、
「スカートの丈はここ」とかって。
そうやって個性をつぶしていった結果、子供がどう育つかというと…
「指示待ち人間」
「マニュアル人間」
になってしまいます。
言われた通りにやれば、叱られずに済みますからね。
でも、これではあまりにも消極的ですよね!
積極的な子供に育てるには「個性を認める」ことが大切です。
子供の意見に疑問を感じても…
「なるほど、そういう考え方もあるのね!」という感じで。
子どもがどんな絵を描こうとも…
男の子なのにピンクが好きでも…
箸の持ちかたが非効率でも…
「ひと言」言いたくなる気持ちをグッとこらえて、我が子の個性を認めてあげましょう。
「言葉」を「忍」ばせると書いて「認める」。
そのままの個性を認めてあげることで、子どもの「積極性」が育ちます。
子供の積極性・まとめ
大人になって社会に出ると…
学力はほとんど必要ありませんが、「人とうまくかかわれない」というのは致命傷になりかねません。
コミュニケーション力を磨いて、
積極性を身につけることで、
子どもは、自信満々で社会に出ていけます。
最後に「子供の積極性を育てる7つのコツ」を簡単にまとめておきます。
お子さんの消極性に不安のあるかたは、1つだけでもいいのでぜひ実践してみてくださいね。
①子どもの相手を「テレビ任せ」にしない
②相手の気持ちを想像させて、共感力を育てる
③たくさんの経験をさせて、世界を広げる
④褒めて、自信を与える
⑤子どもの話に関心を寄せる
⑥子ども同士で遊ぶチャンスをつくる
⑦個性を否定しない
以上、『消極的な子が急増!積極的な子どもに育てるコツ・7つ』でした。