今回の記事は、「今日からできる!幸せな悟り生活」という怪しげなタイトル。
でも、安心してください!
日々の生活を幸せにするための「ちょっとした考え方のコツ」についてです。
今日からできる!悟る方法
悟るとは、いったい何なのか?
そして、
悟るにはどうしたらいいのか?
「聖人」になる必要もないし、
「滝に打たれて修行」する必要もありません。
![滝で悟りをひらく人](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2016/12/20161207syugyou.png)
やることは、たった一つ。
日常生活で、今すぐできることです。
悟ることができれば、日々の生活を幸せに生きていくことができます。
ただ、少々説明が必要ですので、しばらくお付き合いください。
「悟り」とは、なに?
「悟り」とは何ですか?と言うと…
「悟り」=「差取り」
「差を取る」ということです。
仏教では、このように言われます↓
「自我と他を区別しない」
![悟りをひらいた僧侶](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2016/12/20161207bousan.png)
さっぱり意味が分からないですよね。
![お手上げの人](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2016/12/20161207oteage.png)
もうすこし簡単に、現代的にご説明させていただきます。
人生の苦しみは「比較」から生まれる
「悟り」=「差取り」
そして、差取りとは…
「差を気にしない」ということ。
つまり、悟りとは…
「人と比較しない」
ということです。
なぜ、人と比較しないことが「悟り」なのか?
それは…
人生の苦しみのほとんどは、「人との比較」から生まれるからです。
もう少し現代的にいうと…
「平均値との比較」。
これが、不幸の始まりです。
「自分の年齢だと、年収はいくらぐらい」とか、
「この年齢で結婚していない私は、負け組だ」とか
「子どもの成績がどうだ」とか。
その平均値に負けたとき…
焦りはじめたり、
嫉妬したり、
自信を失ったり、
イライラしたり。
![イライラした母親](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2016/12/20161207oyako.png)
わたしたちは、無意識のうちに「平均値と比較」しています。
その「差取れない」思考グセが、
不幸・不運・怒り・悲しみ・劣等感・不平不満などを生んでいるのです。
比較しなければ、不幸は生まれない
「比較するから、不幸が生まれる」ということは…
逆に言えば、
「比較しなければ、不幸は生まれない」ということ。
●わかりやすい例が「コンプレックス」です
- 背が低い
- 足がおそい
- 色が黒い
- 身体が弱い
- 学歴がない
- 手先が不器用
これら全てが「平均値との比較」。
極端な話ですが…
世界中、みんなの「足が一本」なら、
![足が一本の人](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2016/12/20161207asi1.png)
二本ある僕は、一瞬にして不幸のどん底に落ちてしまいます。
「こんな姿では、みっともなくて出歩けないよ」と。
![足が二本の人](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2016/12/20161207asi2.jpg)
でも、「比較」さえしなければ…
足が二本あることは「便利」以外の何物でもありません。
●愚痴や不平不満も、「比較」から生まれます
- 給料が少ない
- 有給休暇が少ない
- 料理がまずい
- 布団が重い
- 暑い・寒い
- 道路が渋滞してる
- パソコンの動きが遅い
どれもこれも「平均値との比較」。
「うちの部長は口うるさくて、イヤになっちゃう」
とは言っても…
それは「平均的な部長」との比較。
「部長は、口やかましいのが仕事」ぐらいに思っていれば、それほど腹も立たないものです。
●「悲しみ」ですら、平均値との比較から生まれてくることがあります
「60歳で亡くなるなんて早すぎるわ。かわいそうに」
![悲しむ老人](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2016/12/20161207namida.png)
お葬式でときどき耳にする言葉ですが…
この悲しみも「平均寿命との比較」から生まれているのです。
ちなみに、江戸時代の平均寿命は38歳だったそうです。
差取れない原因とは?
わたしたちは、知らず知らずのうちに、やっちゃってるんですね。
「平均値との比較」を。
![棒グラフ](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2016/12/20161207hikaku.png)
その結果、人生に苦しみをもたらしている。
![悟れない人](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2016/12/20161207otikomu.png)
なぜ、そのような「差取れない」思考グセを、多くの日本人がもっているのか?
原因のほとんどは、子供時代にあります。
戦後、親や先生などは、
「子どもを動かす」ための手段として、「人との比較」を利用してきました。
「こんな成績じゃ、ロクな大人になれないぞ」みたいな。
![叱る母](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2016/12/20161207sikaru.png)
他者と比較して、将来の不安をあおれば、子どもは動きます。
しかし、それについていけない子は、叱られます。
そして、劣等感を抱きます。
劣等感が大きくなると…
落ちこぼれたり、グレたり、引きこもったりする子も出てきます。
そんな姿を横目で見ながら大人になると…
・平均値より上なら、幸せ
・平均値より下なら、不幸
という考え方に染まってしまう。
地球全体が「高速でグルグル回っていても気づかない」のと同じで…
世の中全体が「平均値」という価値観に振り回されていると、多くの人がそれに気づけないのです。
その結果、出来上がったのが「競争社会」。
![競争社会の棒グラフ](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2016/12/20161207kyousou.png)
競争社会で生きていると…
無意識のうちに「平均値と比較」する悪いクセがついてしまう。
それが「差取れない」生き方です。
「お金で幸せになれる」という錯覚
・平均値より上なら、幸せ
・平均値より下なら、不幸
という価値観で生きていると…
「お金があれば、幸せになれる」という錯覚に陥ります。
たしかに、いい暮らしをするために、ある程度のお金は必要です。
しかし、「幸せ」はお金では買えません。
想像してみてください↓
大金を手にしたあなたは、あらゆる物を手に入れました。
- 高級車
- ブランドバッグ
- 宝石
- 理想のファッション
- 理想の体型
![大金を手にした人](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2016/12/20161207moderu.png)
そして、素敵な大豪邸を建てました。
![素敵な大豪邸](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2016/12/20161207goutei.png)
しかし…
そこが無人島だったら、どうでしょう?
![無人島](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2016/12/20161207mujinto.jpg)
「幸せ」というより、
むしろ「むなしい」のではないでしょうか。
比較対象が無いから、むなしいのです。
結局、
お金による幸せも、「平均値との比較」にすぎない。
真の「心の満足」は手に入らないのです。
ちなみに、
宝くじの高額当選者の7割以上が…
数年後には、不幸のどん底に落ちているそうです。
「お金では幸せになれない」ことを証明しています。
「裕福」と「幸福」は、似て非なるものなのです。
悟る方法はこれ!
前置きが長くなってしまって、ごめんなさい。
![謝る人](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2016/12/20161207gomen.jpg)
ここまでの話をまとめると…
①「悟り」とは「差取り」。人生の苦しみのほとんどは「人との比較」から生まれる
②わたしたちは、無意識に「平均値と比較」している
③「平均値との比較」では、「上・下」どちらに転んでも、真の幸せは得られない
では、
どうしたら、人生を幸せに生きられるのか?
どうしたら、「悟る(差取る)」ことができるのか?
やることは、たった1つ↓
「当たり前への感謝」です。
通常の感謝は「ありがとう」ですが、
当たり前への感謝は「ありがたい」です。
「今日は晴れてて、ありがたい」
「電車が時間通りにきて、ありがたい」
「子どもが健康で、ありがたい」
「当たり前」を、「ありがたい」に変えていく。
それが、「当たり前への感謝」です。
夫は働くのが当たり前
↓↓↓
夫がまじめに働いてくれて、ありがたい
妻は家事をするのが当たり前
↓↓↓
妻が家を守ってくれて、ありがたい
水道をひねれば、水が出るのが当たり前
↓↓↓
いつでも綺麗な水を飲めて、ありがたい
「当たり前」のことは、身の回りに無限にあります。
- 健康
- 家族
- 太陽
- 道路
- 病院
- コンビニ
- 電気
- 目が見えること
- 日本に生まれたこと
- 鳥のさえずり
- 三度の食事ができること
すべてが感謝の対象になります。
先日スーパーで、
「アジの開き」が100円だったんですけど…
![アジの開き](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2016/12/20161207himono.jpg)
アジの開きができるまでの「手かず」を考えると、
100円なんて、「ありがたい」としか言いようがありません。
![漁師さん](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2016/12/20161207ryou.jpg)
![料理](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2016/12/20161207sabaku.png)
こうやって、
「ありがたい、ありがたい」と言いながら生活していると、徐々に「差取り」ができてきます。
「人との比較」が減って、心が満たされていくのです。
![悟った女性](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2016/12/20161207siawase.png)
最後に、そのわけをお話して終わりにします↓
なぜ、「当たり前への感謝」で悟れるのか?
「差取り」と「当たり前への感謝」
一見、何の関係もなさそうですが…
実は、大いに関係があるのです。
「他者との差」を気にする生き方では…
「自分にない」ものに意識が向いてしまいます。
「もっと才能があったら…」
「どうせ私なんか…」
「うちにはお金がない」
「あれが欲しい、これも欲しい」
「自信がない」
自分に「欠けている部分」に目が行ってしまうのです。
![欠けている部分を見る](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2016/12/20161207kaketa.png)
だから苦しい。
反対に、
「当たり前への感謝」は…
「自分にある」ものに意識を向けます。
「あれがあって、ありがたい」
「これがあって、ありがたい」
と、「満たされている部分」に目を向けるのです。
![満たされている部分を見る](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2016/12/20161207mitasa.png)
つまり、
意識を向ける方向が、「逆」なのです。
「ない」方向ばかり見ていた思考グセを
「ある」方向に切り替える。
⇒
それが、「悟り(差取り)」。
その練習になるのが、
「当たり前への感謝(ありがたい)」なのです。
「当たり前への感謝」でどう変わる?
「ありがたい、ありがたい」という想いで生活していると…
徐々に、心が満たされていきます。
心が満たされると、エネルギーが湧いてきます。
エネルギーが溢れてくると、頑張れます。
頑張れるというより、頑張りたくなります。
![差取りができる人](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2016/12/20161207yaruki.png)
頑張ると、ますます豊かになっていきます。
反対に、
「差」を意識している人は…
「頑張らなければならない」という、息苦しい努力になってしまいます。
![差取れない人](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2016/12/20161207mendou.png)
「当たり前への感謝」の効用は、それだけではありません。
心が満たされてくると…
「人と比較」する必要がなくなってきます。
その代わりに「優しさ」が湧いてきます。
人に優しくすると、自分にも優しさが返ってきます。
ますます、幸せが加速します。
いい仲間にも囲まれます。
セルフイメージも高まります。
![いい仲間](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2016/12/20161207nakama.png)
そして、その頃には、
「幸せの本質」が見えてきます。
悟りのまとめ
今回の記事では、「悟り(差取り)」の大切さをお伝えしました。
が、しかし…
「人との比較は一切ダメ」というわけではありません。
ライバルを意識することは、「活動のエネルギー」になるし、
順位を競うことは、「楽しみ」でもありますからね。
![競争](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2016/12/20161207hasiru.png)
でも、
なんでもかんでも「人と比較」していたのでは、人生が苦しくなるばかり。
「人との比較」って、キリがないんです。
たとえ東大に入学できたとしても…
東大では、「東大の平均値」との戦いが始まる。
たとえエリート会社に就職できたとしても、またそこで「平均値」との戦いが始まる。
そんな生き方がいけない訳ではありませんが、
もしも、それが「苦しい努力」なら…
苦しい努力の先には、「一時的な達成感」と「ストレス解消」という楽しみぐらいしかないんです。
ここまで読んで下さったみなさんは、ぜひ始めてみてほしい!
「ありがたい」という口ぐせを。
まずは、1日5回でも十分です。
「ない」ほうを見るのではなく、
「ある」ほうを見る思考グセをつくるのです。
![満たされた方を見る](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2016/12/20161207mitasa.png)
すると、「幸せの本質」が見えてきて、人生がガラッと変わってくると思いますよ。
「落ち込みやすい体質とは、感謝の足りない姿勢が原因」
(明石家さんま)
「感謝しても、しすぎることはない」
(アメリカの名言)
以上、『悟りとは「差取り」◆今日からできる!幸せな悟り生活』でした。