何事にも「動じない心」のつくり方・3選

心理カウンセラー・ラッキー
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「動じない人」と聞くと…

「頑固な人」とか、「無神経な人」というイメージがあるかもしれませんが、今回の話はそうではありません。

 

・困難に負けない、たくましい心

・感情に振り回されない、おだやかな心

・小さなことは気にしない、さわやかな心

この3つを兼ね備えているのが、「本物の動じない人」です。

 

動じない心が手に入ると、毎日がびっくりするほどラクになります。

心穏やかに、自信をもって、堂々と生きていけます。

 

そこで今回は、「動じない心」のつくり方を厳選して3ご紹介させていただきます。

 

「イライラしやすい」
「クヨクヨ悩んでしまう」
「人の目が気になる」
「自分に自信が持てない」

など、なんとなく生きづらさを感じている人にとっては、必見の内容になると思いますよ。

 

 

動じない心のつくり方①

動じない心のつくり方、その1つ目はこちら↓

「自分は自分、脳は脳」と考える

 

「いったい、なんのこっちゃ?」ですが…

実はこれが、感情を乱さない“最高の秘訣”なんです。

 

では、「自分は自分、脳は脳」とは、どういうことか?

 

たとえば、緊張。

「よーし!今から緊張するぞ」という人はいませんよね。

 

緊張するときって…

自分は「緊張したくない」と思っているのに、

脳が勝手に「失敗したらどうしよう…」と緊張しはじめる。

 

不安も同じで、「さあ、不安なことを考えよう!」という人はいませんよね。

 

自分は「不安になんかなりたくない」と思っているのに、

脳が「ああなったら、どうしよう」「こうなったら、どうしよう」と勝手に不安なことを考える。

 

このように、「自分の思考」と「脳の思考」は、全くの別物

もっと言うと、「自分は不安じゃない」のに、「脳が勝手に不安になっている」わけです。

 

OKですね!

これが分かれば、感情コントロールは簡単です。

 

たとえば、イラっときたときに…

「あっ、脳に怒りが生まれたぞ」と、脳の反応を言葉にする。

 

不思議ですが、たったこれだけで、それ以上感情は膨らまないし、比較的冷静でいられるんです。

 

このテクニックを心理学では「メタ認知」と言いますが、メタ認知は感情の暴走を抑える最強スキル。

 

「そんな簡単にいくもんかね?」と思ってしまいますが、そんな簡単にいくんです!

 

ワンちゃんの散歩中に、犬がワンワンと怒りだす。

そのときに、自分も一緒になってワンワン怒る人はいませんよね。

 

「困ったもんだ」と思う程度ですよね。

 

犬じゃなくて、脳でも同じ。

「自分じゃなくて、脳が怒ってるんだ」と思えば、「困ったもんだ」と思う程度で済むんです。

 

お坊さんは、いつも冷静で堂々としていますが、それもメタ認知のおかげ。

 

「あっ、ずいぶん焦ってるな」「おやっ、不安も生まれたぞ」というように、脳の反応を常に監視している。

だから、いつも冷静でいられる。

 

ちなみに、坐禅の「坐」という漢字は、「土」の上に「人」が二人。

 

なぜ二人かというと…

一人は、もちろん自分。

もう一人は「脳」。

 

そして、坐禅中は、脳の動きをじっと観察する。

「退屈だなぁ」「早く終わらないかなぁ」「腹減ったなぁ」という脳のおしゃべりを、黙って聞いているんです。

 

その修行のおかげで、「自分は自分、脳は脳」という感覚が体に染みついている。

だから、普段の生活でも、上手にメタ認知ができるわけです。

 

「動じない有名人」として、ぼくが思い浮かべるのは、タモリさん。

タモリさんは、ナインティナインの岡村さんに対して「余裕をもつコツ」をこのように語っています。

「余裕というのは、オーバーに言うと、幽体離脱したみたいに自分をちょっとズレた視点から見られるということだね。」

 

これも結局、自分が「脳の反応」を観察すれば、心に余裕が持てますよ、というメタ認知なんですね。

 

禅の世界には「不動心」という言葉がありますが…

以前、ある禅のお坊さんが、こんなことを言っていました。

「脳の動きを常に見張り、1秒でも早くネガティブ感情に気づくことで、脳の暴走を止める。これが不動心の本質」

やっぱり、メタ認知なんですね。

 

話が長くなったので、メタ認知のやり方を、おさらいしておきますね。

「自分は自分、脳は脳」と認識したうえで、「あっ、脳に怒りが湧いてきたぞ」と言葉にする。

これだけです。

 

メタ認知は、不安や怒りだけでなく、落ち込み・恥・嫉妬・焦り・恐怖・緊張など、あらゆるネガティブ感情に効果があります。

また、やればやるほど上手くなります。

 

「動じない自分」を目指すなら、絶対に身につけた方がいいと思いますよ。

 

動じない心のつくり方②

動じない心のつくり方、その2つ目はこちら↓

他者評価は一切気にせず、自分で自分を褒める

 

誰かに褒められたら、大いに喜んで、誰かに批判されたら、ズドーンと落ち込む。

 

このように、他人の評価に一喜一憂していると、困ったことが起こります

 

その困ったこととは…

承認欲求が膨らんでいくこと。

 

「もっと褒められたい」
「気に入られたい」
「ダメな奴だと思われたくない」
「人に嫌われたくない」

など、「みんなから認められたい!」という欲求が強化される。

 

すると次は、臆病になる

 

「人の目が気になる」
「どう思われてるかが気になる」
「素の自分でいられない」

など、行動の基準が「他人の目」になり、本当の自分でいられなくなる。

 

すると次は、自己肯定感が下がる

 

人は、本当の自分を出さないと、自己肯定感がどんどん下がっていきます。

すると、オドオドした性格になってしまうんです。

 

今の流れをまとめると…

他者評価を気にする
↓↓↓
承認欲求が強くなる
↓↓↓
臆病になる
↓↓↓
本当の自分を出せなくなる
↓↓↓
自己肯定感が下がる

 

これでは、「動じない心」の真逆ですよね。

 

だから、他者評価は一切気にしないほうがいい。

・誰かに褒められたら、「ありがとう」と言ってサラッと忘れる

・誰かに批判されたら、「知ったこっちゃない」と思ってサラッと忘れる

 

「でも、批判されたら、やっぱり落ち込みそう…」

 

そこで、いい方法があるんです!

 

それが、自分で自分を褒めること。

些細なことでいいんです。

 

「よし!今日も6時に起きれたぞ」
「毎日お弁当を作って、偉いよね!」
「満員電車で毎日通勤。凄いことだよ」
「今日もよく頑張った!偉いよ」
「また一つ親切にできた。優しいね!」

というように、とにかくたくさん自分を褒める。

 

「こんなに些細なことでいいの?」と思ってしまいますが、些細なことでいいんです。

生きることは、それだけで苦労を伴うものですからね。

 

また、過去の自分を褒めるのもアリです。

「泣いたときもあった。悔しいときもあった。裏切られたときもあった。それら全部乗り越えて、生きてきたんだよな。やるじゃないか!自分」みたいにね。

 

このように、自分をたくさん褒めていると、「分で自分をじられる」ようになる。

つまり、「自信」がつく。

 

そうやって、自信を積み上げていくと、他者の批判にも動じなくなるんです。

 

たとえば誰かに、「ダメな人ね」と言われても…

「あなたに、そんなことを言われる筋合いはない!私は私なりにちゃんと生きていますから!」と思える強い自分になれる。

 

自信の盾があれば、批判も矢も刺さらないのです。

 

ということで、ポイントは2つ。

・他者評価は一切気にしない

・自分で自分をたくさん褒める

 

この2つを続けることが、「動じない心」をつくる2つ目の秘訣です。

 

動じない心のつくり方③

動じない心のつくり方、その3つ目はこちら↓

ネガティブな気持ちを歌にする

 

「動じない」の反対は、「すぐに動揺する」ですが…

すぐに動揺する人の特徴は、「深刻に考えすぎる」こと。

 

ちょっと恥をかいただけで、「あー、もう最悪!終わった!黒歴史だ」とオーバーに落ち込んだり、

 

「部長のあの言い方は私を嫌っている」とか、「私のことを役立たずと思ってるんだわ。きっと」と深読みしたり。

 

子どもの帰りが少し遅いだけで、「何かあったのかな?事故?もしかして誘拐?」などと勝手な想像をしたり。

 

何でも深刻に考えてしまうのが、すぐに動揺する人の特徴。

ある意味、頭が良すぎて、考えすぎてしまう。脳が高性能すぎるんです。

 

例えるなら、F1マシンで一般道を走るようなもの。

 

もう少し性能を落としたほうが、生きやすくなるわけです。

 

では、どうしたら脳の性能を落とせるのか?というと…

それが、「ネガティブな気持ちを歌にする」こと。

 

たったこれだけで、深刻さから抜け出せるんです。

 

たとえば、先ほどの「子どもの心配」でも…

「へ~んな心配、しちゃってる~♪私は~いつでも心配性~♪ヘイ!」

とネガティブな気分を歌にすると、深刻な自分がアホらしくなってきます。

ストレスの波が、スーッと去っていきます。

 

部長に呼び出しをくらったときでも…

「部長~に、怒られ~にいきましょう~♪ホイホイ♪」と歌にすれば、

「何を言われるんだろう?」「何かやらかしたかな?」といったムダな思考は出てこなくなります。

 

なんとも子供ダマシみたいな方法ですが、これは「脱フュージョン」という、れっきとした心理テクニック。

 

動じない人は、いい意味で「鈍感」です。

 

その鈍感さを手に入れるシンプルな方法が、ネガティブな気持ちを歌にすることなんですね。

これは、真面目な人ほど効果が高いと思いますよ。

 

まとめ

「動揺する心」は、それ自体が苦しみです。

逆に、「動じない心」は快適です。

 

というわけで、今回ご紹介しました「動じない心のつくり方」は、この3つ。

「自分は自分、脳は脳」と考え、脳の反応を言葉にする

他者評価は一切気にせず、自分で自分を褒める

③ネガティブな気持ちをにする

 

「動じない心」が手に入ると、心の中は「安らぎ」と「勇気」で満たされます。

 

ぜひ、この3つを実践して、今よりもっと楽しくて快適な人生を謳歌してくださいね!

 

 

以上、何事にも「動じない心」のつくり方・3選でした。

●こんな記事もありますよ

【人生楽になる】図太いメンタルのつくり方・2選

著者:心理カウンセラー・ラッキー

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