毎日がんばっているにもかかわらず…
・時間がない
・お金がない
・自信がない
・人間関係で疲れてしまう
これは、昔の僕です。
「がんばっているのに、どうして人生がしんどいのだろう?努力が足りないから?」
いいえ、むしろその逆。
がんばりすぎていたから。
たくさん本を読むようになって分かったのですが…
人生の中には「やらなきゃ!」と思っているけれど、本当は「やらない方がいいこと」がたくさんあります。
「やらない方がいいこと」をやっていたから、がんばっている割には、ちっとも人生が楽にならなかったのです。
というわけで今回は、「これをやめて、本当によかったこと」を厳選して3つご紹介させていただきます。
フグは毒を取りのぞくことで、高級料理になります。
人生も、それと同じ。
やらなくてもいい事をバッサリ捨てることで、今よりもっと豊かで楽しい人生になると思いますよ。
「やめて」本当によかったこと①
「やめて」本当によかったことの、まず1つ目は、こちら↓
「人に優しく、自分に厳しく」を、やめる
「人に優しく、自分に厳しく」は、絶対にやめた方がいい。
人間関係がうまくいかなくなります。
下手すると、心を病みます。
大切なのは、「人に優しく、自分に厳しく」ではなく、「自分に優しく」です。
「自分に優しく」すれば、自然と優しくなる
というのは、ここが重要なポイントですが…
人の心は、植物と同じで、もともと美しくて優しいもの。
人への優しさは、勝手に出てくるものなんです。
ところが、普段の生活で感じるストレスや疲れによって、心がしおれてしまう。
そうなると、優しさが出てこなくなる。
こんなときに必要なのが、「自分への優しさ」です。
いっぱい遊んで、いっぱい笑って、美味しいものを食べて、ゆっくりお風呂に入り、自分を褒めて、たっぷり眠る。
自分に優しくすれば、心が潤います。ご機嫌になります。
「ご機嫌になれば、自然と人に優しくしたくなる」というのが人間の性質。
いい人には、「いっぱい優しくしたい!」と思うし、苦手な人でも、ほんの少しは優しくできる。
自然体の自分のままで、バランスの取れた優しさが勝手に出てきます。
そして、人に優しくすれば、ますます自分が幸せになります。
自分を抑えると、本当の優しさは出てこない
それとは反対に、「人に優しく、自分に厳しく」と思っている人は、自分を抑えてでも人に優しくしてしまう。
・やりたくないことを引き受けてしまう
・相手の顔色をうかがって、愛想笑い
・嫌な人と、無理して付きあう
いわゆる「八方美人」になってしまう。
すると、周りの人から、「あの人は本音が見えない。個性がない」と思われてしまう。
無色透明の「どうでもいい人」になってしまう。
さらに、ワガママな人からは、「都合のいい人」として扱われてしまう。
がんばって優しくしているのに、これでは踏んだり蹴ったりですよね。
だから、「人に優しく、自分に厳しく」はやめた方がいいんです。
ぼくはあるときから、「人に優しく」をやめて、「自分に優しく」を徹底するようにしました。
「自分をご機嫌にするぞ!」と。
すると不思議なもので、自然体のままの自分で、無理なく人に優しくできるようになりました。
さらに、人間関係の疲れも、グッと減りました。
あと、人間は「機嫌のいい人」が好きですからね。
ご機嫌でいること自体が、周りの人への優しさになるし、ご機嫌でいるだけで、人から好かれます。
「自分に優しくする」というのは、自分にとっても周りの人にとっても、良いことづくめなんですね。
とはいっても、「最近、人に優しくできないなぁ」というときも、ときどきあります。
そんなときは、疲れやストレスがたまっている証拠。
美味しいものを食べたり、大好きな日帰り温泉や一人旅に行ったり…
自分を幸せにすれば、またすぐに「優しさ」がよみがえります。
「自分を愛せない人は、人も愛せない」という言葉がありますが、
この意味は、「自分に優しくしないと、人への優しさは出てこないよ」ということなんですね。
「やめて」本当によかったこと②
「やめて」本当によかったことの2つ目は、こちら↓
「すごい!と思われたい」を、やめる
人から「スゴいと思われたい」というのは、人間の本能。
ですが、「スゴいと思われたい」がために、いろいろ努力しても、お金と時間の無駄になるだけなんです。
ぼくが高校三年生のときの話ですが、三者面談で先生からこう聞かれました。
「将来、どんなことがしたいの?」
「建築士になって、でっかいビルを建てたいです」
「建築士になりたい」なんて、これっぽっちも思っていないのに、言っちゃったんですね。
「スゴいと思われたい」がために。
そこからズルズルと建築の専門学校に入り、自分なりに頑張りました。
そして、設計会社に就職したのですが、もともと何の興味もない仕事ですからね。
つまらないこと、この上ない。
で、結局半年で辞めてしまいました。
「スゴいと思われたい」がために、2年という時間と膨大な学費をドブに捨ててしまったんです。
20代になってからは、ブランド物。
ただただ「スゴいと言われたい」がために、高級ブランドの財布・カバン・靴・腕時計、それから釣り道具も、高級ブランドで揃えました。
珍しいバイクも、まだみんなが持っていない大きな携帯電話も買いました。
そんなに好きでもないのに、高いワインを買ってきて、「おいしい!」と言いながら飲んでいました。
幼い娘には、習い事を8個もさせていました。
30代では、庭に花壇をつくってガーデニングを始めました。
これも、ご近所さんから「あら、素敵ね!」と言われたかったから始めただけ。
だから、きれいに花を咲かせたのは、最初の1年目だけ。
すぐに飽きてしまい、今では野良猫の遊び場になっています。
こんな感じで、「スゴいと思われたい」がために、たくさん努力をしてきたのですが、それで何かいい事はあったのか?というと…
何にも良いことない!
ただ一つ、確実にいえることは、財布からお金が消えて、生活が苦しくなっただけ。
「順風満帆で豊かな生活を送っている」と人に思わせるために、一人で、もがいていたのです。
そんなある日、本を読んでいたら、こんな言葉に出会いました。
われわれは、幸福になるためよりも、幸福だと人に思わせるために、四苦八苦している
ラ・ロシュフコー
この言葉は、胸に突き刺さりました。
「これって、まさに僕のことじゃん!」と。
そこで決心しました。
「すごいと思われたいは、もうやめよう!」
でも、人は懲りないものですね。
6年くらい前のことですが、とつぜん「レクサス」が欲しくなったんです。
「貯金をはたいて買おうか?それともやめようか?」
迷って妻に相談したら、「どうしてレクサスが欲しいの?」と。
「どうして?どうして?どうして?……あっ、スゴいと思われたいからだ」
と気づいて、レクサスはあきらめました。
妻の一言がなかったら、また大金をはたいて、要らない物を買ってしまうところでした。
最初にも言いましたが、人から「スゴいと思われたい」のは、人間の本能。
よっぽど気をつけないと、大切なお金がどんどん出ていってしまいますよ、ということですね。
「やめて」本当によかったこと③
「やめて」本当によかったことの3つ目は、こちら↓
「失敗を隠す」のを、やめる
「仕事で失敗しちゃった」
「初デートなのに、靴下に穴」
「課長を『お母さん』と呼んじゃった」
生きていれば、恥ずかしい経験やミジメな経験を何度もします。
それを人に話さず隠していると、心の中にどんどん積もっていきます。
自分は忘れたつもりでいても、粗大ごみのように心の中に残っている。
それが、劣等感になってしまうんです。
すると、なんとなく自信がもてない。
人と話していても、なぜか引け目を感じてしまう
という状態になってしまう。
失敗を人に話すと、良いことづくめ
それとは逆に、失敗を人に話すと、どうなるのか?
「聞いてくれる?妻の誕生日を1日間違えて、もうカンカンなんだよ」
「あちゃ~」
「おれも見積もりの数字を1桁間違えて、部長がカンカンなんだよ」
「あちゃ~」
失敗を人に話すことで…
・過去が浄化され、気持ちをリセットできます
・相手からは「正直な人だ」と評価されます
・相手も心を開いて話してくれます
・陰でコソコソ笑われる心配もなくなります
・自信をもって生きていけます
ぼくも、「恥ずかしいこと」や「ミジメなこと」は、人に話して笑い飛ばすように心がけているのですが…
これをするようになってから、自分でもビックリするほどストレスに強くなりました。
たとえば、踏んだり蹴ったりの一日だったとしても…
「これ、ネタになる!どうやって話したら面白いかな?」と考えていると、ストレスはもう消えているんです。
それどころか、「いっそのこと、もっとハプニングが起きないかな」と期待している自分がいるんです。
きっと、自分の中で「ハプニング=ネタになる!」という方程式ができたから、恥ずかしいことやミジメな経験をしても、あまり動じなくなったのだと思います。
ご紹介してきましたとおり、失敗を人に話すと、なんやかんやで良いことづくめですからね。
とくに「自分に自信がない」という方には、おすすめですよ。
まとめ
「何をしないのかを決めるのは、何をするかを決めるのと同じくらい大事だ」
これは、スティーブ・ジョブズの言葉。
ピーター・ドラッカーの場合は、こうです。
「まったくするべきではないことを能率的にする。これほど無駄なことはない」
世の中には、「やめた方が、人生うまくいくこと」がたくさんあります。
その中でも特に重要なのが、今回ご紹介しました、この3つ。
・「人に優しく、自分に厳しく」を、やめる
・「すごい!と思われたい」を、やめる
・「失敗を隠す」のを、やめる
もう、無駄な努力はいりません。
この3つをバッサリやめてしまえば、今よりもっと楽しく、もっと自由に、もっと自分らしく生きられると思いますよ。
以上、やめると人生楽になること・3選でした。
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