「気楽に生きる」と聞くと…
・のん気な人
・楽天的な人
・がんばらない人
というイメージがあるかもしれませんが、今回の話はそうではありません。
多少のことでは動じない「たくましい心」を持った人が、本当の意味で気楽に生きられるのです。
「たくましい心」が手に入ると、不安や悩みは半減します。
逆に、自信や勇気は倍増します。
すがすがしく心穏やかに、そして、堂々と生きていけます。
毎日を気楽に生きていけます。
というわけで今回は、気楽に生きるためにやるべきことを厳選して4つご紹介させていただきます。
「すぐに不安になる」
「他人の目が気になる」
「勇気が持てない」
など、なんとなく生きづらさを感じている方にとっては、必見の内容になると思いますよ。
気楽に生きるために、今すぐやるべきこと①
気楽に生きるために、今すぐやるべきこと、その1つ目は、こちら↓
最悪の事態をイメージする
「最悪の事態をイメージする」ことを、コーピング・イマジナリーというのですが…
人生で起こりうる最悪の事態をイメージしておくだけで、驚くほど将来の不安が減り、毎日を気楽に生きていけるんです。
たとえば、日本で普通に暮らしていれば、何者かに命を奪われる心配はまずないので、考えられる最悪のシナリオは、「ホームレスになる」ことではないでしょうか。
であれば、「ホームレスになったらどうするか?」を一度考えてみる。
①しばらくの間、家に泊めてくれる人は誰か?
②生活保護を受ける
③市営住宅に入居する
④ハローワークや求人サイトで仕事を探す
⑤生活を安定させる
⑥数年後には、「あの頃は、ホント大変だったよな」と笑い話になる
人間は、「不透明な未来」に不安を感じる生き物です。
ところが、未来をくっきりイメージできれば、脳は安心します。
「最悪でも こんなもんか。人生なんとかなるもんだ」と。
そう思えた時にはじめて、人は堂々といさぎよく生きていけるんです。
それとは反対に、最悪の事態をイメージしていない人は、臆病になりがちです。
たとえばですが、職場で…
・自分の意見をいえない
・必要以上に上司に気を使ってしまう
・先輩のムチャブリを断れない
など、弱気な人の心の根底にあるものは、「クビになったら生きていけない」です。
なぜ、そんな絶望的なことを考えてしまうのか?というと、最悪の事態をイメージしていないからです。
最悪の事態をイメージできている人は、「万が一、クビになっても、この4番からやり直せばいいだけ。人生なんとかなる」と思えます。
だから、無駄に気を使うこともなくなるし、言いたい事もきちんと言える。
同僚とも、ざっくばらんに話ができるので、職場の居心地が良くなり、気楽にいきていけます。
最悪の事態をイメージしているか、していないかで、気持ちも行動もぜんぜん違ってきますよね。
これは、仕事だけの話ではなく…
大地震が来たら、どうするのか?
寝てるときに泥棒が入ってきたら、どうするのか?
人に嫌われたら、どうするのか?
など、最悪の事態をイメージすればするほど、心はたくましくなります。
ちなみに、ぼくの場合は…
・大地震が来たらどうするかを、家族で事細かく決めています
・寝てるときに泥棒が来たら、寝たフリをすると決めています
・人に嫌われたら、挨拶だけはちゃんとして、あとはスルーすると決めています。
最悪の事態をシミュレーションしているので、無駄に怖れたり、心配することもありません。
お化け屋敷は、なぜ怖い?
「お化け屋敷は、なぜ怖いのか?」といえば、地図が無いからです。
もしも、地図があって…
「この先にろくろ首がいて、角を曲がると一つ目小僧が大声を出す」と事前に分かったら、それほど怖くありません。
人生も、これと同じ。
最悪の事態をイメージしておけば、怖いものが減り、肩の力を抜いて伸び伸びと生きていけると思いますよ。
気楽に生きるために、今すぐやるべきこと②
気楽に生きるために、今すぐやるべきことの2つ目は、こちら↓
「嫌ならやめていい」という切り札を持っておく
人間にはおもしろい性質があって…
「嫌ならやめていい」と思っているか、「やめるわけにはいかない」と思っているかで、ストレスの度合いがぜんぜん違ってくるんです。
ある研究によると、二人が同じストレスを受けていたとしても、ストレスホルモンの上昇量が5倍も違う!という結果が出ています。
「逃げ道がない」という感覚が、ストレスを増幅してしまうんですね。
たとえば仕事でも…
「やめるわけにはいかない」と思っている人は、「明日も仕事か」「退屈な作業だな」「あの先輩は苦手だな」という誰にでもある小さなストレスも、巨大なストレスのように感じてしまう。
また、「やめるわけにはいかない」というプレッシャーから、上司や同僚にも、必要以上に気を使います。
些細なミスで、「ヤバいことをしてしまった」と落ち込みます。
そうやって、我慢に我慢を重ねることで、ひどいと心を病むほどつらくなる。
これでは、気楽な生き方とは、程遠いですよね。
一方、「嫌ならやめていい」と思っている人は、無駄に気をつかうこともなく、自分の意見もストレートに言えます。
飾ることなく、素の自分でいることができます。
職場の居心地がよくなり、結局、辞めなくて済みます。
これは、仕事だけでなく、夫婦関係でも、友達関係でも、LINEグループでも同じ。
自分の手には、「嫌ならやめていい」というカードが握られている。
そう思うだけで、人間はストレスに強くなり、案外気楽に生きていけるものなんですね。
気楽に生きるために、今すぐやるべきこと③
気楽に生きるために、今すぐやるべきことの3つ目は、こちら↓
「悩みがあるのが普通」と考える
「お金の不安はあるし、息子は勉強しないし、職場に嫌な人がいるし、ヒザは痛むし…。どうして悩みが尽きないの!」
こんな感じで、人生を呪いたくなるときもあるかもしれませんが、大丈夫です!安心してください!
人間生きていれば、不安や悩みがあるのが普通です。
お金の不安があるのは、普通です。
健康の不安があるのも、普通です。
人間関係の悩みがあるのも、普通です。
子育ての悩みがあるのも、普通です。
仕事が大変なのも、普通です。
「一点の曇りもない幸せ」というものは、ありません。
友達も、部長も、隣の奥さんも、ベンチに座っていたおじいさんも、ラッキーも、誰もが悩みを抱えながら生きています。
こんな感じで、「自分だけが悩んでいるんじゃないんだ。悩みがあるのが普通なんだ」。
そう思うだけで、一気に気持ちが楽になります。
不安なまま安心して生きていけます。
また、「誰もが悩みを抱えながら、笑顔でがんばってるんだ」と思うと、優しい気持ちになれます。
「自分もがんばっていこう!」と新たな元気も湧いてきます。
心理学の研究によると…
「誰の人生にもツラいことはあるんだ。それが普通なんだ」と思える人は、
・幸せを感じやすい
・ストレスに強い
・人との「かかわり」も深くなる
その結果、人生満足度が大幅に高まるということも分かっています。
「悩みがあるのが、普通」と考えるだけで、良いことがいっぱい起こるのですね。
それから、もう1つ。
ぜひ、やっていただきたいのが、「悩んだら、悩み以外のことに目を向ける」。
たとえば、「息子が勉強しなくて、困っちゃう」というときでも…
勉強のことで悩むということは、その子はきっと「健康」なんですよね。
ちゃんと学校にも行ってるんですよね。
イジメられているわけでもないんですよね。
旦那さんとも、きっとそれなりに上手くいっているんですよね。
世の中には、重い病気で苦しんでいる子とか、借金で首が回らない家庭とか、昨日旦那さんがリストラにあった人とか、そういう人がたくさんいます。
このように、自分の悩み以外のことに目を向けると…
「こんなことで悩んでいられるって、自分は幸せなんだなぁ」と思えてきて、心が軽やかになります。
悩みが幸せに変わるんです。
簡単にまとめると…
①「悩みがあるのが、普通」と考える
②「こんなことで悩んでいられるって、自分は幸せなんだなぁ」と考える
この2つだけで、人生は想像以上に気楽なものに変わると思いますよ。
気楽に生きるために、今すぐやるべきこと④
気楽に生きるために、今すぐやるべきことの4つ目は、こちら↓
「美しき混乱効果」を知る
これは、知るだけでいいのですが、「美しき混乱効果ってなんぞや?」っていうことですよね。
「美しき混乱効果」を簡単にいうと…
「世の中の人は、自分が思っているよりも、遥かに優しい」というものです。
たとえば、緊張で顔が真っ赤なり、声が震えてしまったとき、「ダメな奴と思われたに違いない。臆病者と思われたに違いない」とネガティブに考えがち。
でも、実際にそれを見ていた人たちは、「正直そうな人だ」「優しそうな人だ」「信頼できそうな人だ」「友達になりたい」など、好意的な評価をしている人がほとんどだそうです。
「俺、片付けが苦手でさ」などと自分の欠点をさらけ出したら、「嫌われちゃうかも」と思いがちですが…
実際にそれを聞いた人は、「正直な人だ」「自分に心を開いてくれている」と感じることがほとんど。
電車で席をゆずるときに、「偽善者と思われないかな?カッコつけてると思われないかな?」と臆病になってしまうかもしれませんが…
実際には、「優しい人だな」「心が温まった」「自分も見習わないと」と思う人がほとんど。
ネットで炎上した人は、「世の中のすべての人から嫌われてしまった」と思いがちですが…
実際にネットを炎上させている人は、0.47%だそうです。だいたい200人に1人。
その人たちが、あちらこちらで炎上騒ぎを起こしているだけのこと。
大多数の人は、別になんとも思っていないし、一度や二度の過ちなら、大目に見てくれているものなんですね。
大学生に「献血に協力してください」とお願いしたら、どれくらいの人が協力してくれるでしょうか?
10%?、25%?、40%?
いろんな意見があると思いますが、予想平均は32%。
そこで、実際に献血をお願いしてみたところ…
結果は62%の大学生が献血に協力してくれました。
いろいろご紹介しましたが、世の中の人って、自分が思っているよりも、遥かに優しい人が多いのですね。
これが、「美しき混乱効果」。
この事実を頭に入れておくだけで、人に対する安心感が生まれ、他人の目もあまり気にならなくなります。
気楽に生きていけます。
今、この記事をご覧の皆さんは、もう頭に入ったので大丈夫だと思いますよ。
まとめ
気楽に生きていくには、「たくましい心」を手に入れることが必須。
そのために必要なのは、厳しい修行ではなく、今回ご紹介しましたこの4つ。
①最悪の事態をイメージしておく
②「嫌ならやめていい」という切り札を持っておく
③「悩みがあるのが普通」「こんなことで悩んでいられるって、自分は幸せなんだなぁ」と考える
④「美しき混乱効果」を知る
どれも簡単なことばかりですが、その効果は絶大です。
ぜひ、この4つを実践して、ストレスの少ない気楽な毎日をゲットしてくださいね。
以上、気楽に生きるために 今すぐ「やるべき」こと・4選でした。
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