今回のテーマは、「たった3日で人生変わる!最強の心理テクニック」。
つかみどころのないタイトルですが、今までに上げたブログの中でも、群を抜いて役立つ内容だと思います。
簡単なテクニックを実践するだけで、イキイキと充実した毎日が手に入る、一押しの心理テクニックです。
ぜひとも最後までご覧ください。
最強の心理テクニックとは?
今回ご紹介しますテクニックは、こちら↓
行動ダイアリー
行動ダイアリーは、心理療法の王様「認知行動療法」を開発したアーロン・ベックが考案したテクニック。
その効果は…
・仕事・勉強・掃除などが、前よりも楽しくなる
・高いモチベーションをキープできる
・自分が本当にやりたいことがわかる
・時間の使い方がうまくなる
など。
その結果、イキイキと充実した毎日が手に入り、幸福度が劇的に高まります。
効果のほどは、追々詳しくご紹介させていただきますが、まずはやり方からお伝えさせてください。
行動ダイアリーのやり方
行動ダイアリーのやり方は簡単で、まずは紙にこのような表を書きます↓
(こちらのページから印刷できますので、ぜひご利用ください)
表の中身は…
・左側に「時間」
・右側のマスは「達成感」と「喜び」
表の準備ができたら…
とった行動を1時間ごとに書き、そのときに感じた「達成感」と「喜び」を、それぞれ10点満点で記入します。
これを出来れば3日間。
「月・火・水」でもいいし、「火・木・土」でもOK。
もちろん「月火水木金土日」と毎日書いてもOKです。
最後に「達成感」と「喜び」の数を足して、横に書いていく。
この数字は何か?というと、幸福感。
というのは、人の幸福感は、おおむね「達成感」と「喜び」で決まるからです。
行動ダイアリーで「自分の意外な一面」がわかる
完成した記録をながめてみると、いろいろなことが分かります。
たとえば、こちら↓
家でテレビをみている時間より、企画書づくりの時間のほうが幸福感が高い。
こちらもご覧ください↓
意外ですが、イオンでショッピングより、庭の草むしりのほうが幸福感が高い。
これは重要なポイントで、心理学でよく言われることですが…
「遊びよりも、仕事や作業に集中している時間のほうが、喜びを感じる回数が多いのは事実。
しかし、『仕事や作業はつまらない』『遊びは楽しい』といった間違った先入観があまりにも強いため、多くの人は仕事の喜びを認識できなくなっている」
本当は、遊びよりも仕事に集中している時間の方が、人は幸せなんですね。
でも、先入観が邪魔をして、仕事の喜びを感じられない。
行動ダイアリーを使えば、その事実を、身をもって実感できます。
「仕事はつまらなくて、遊びは楽しい」といった間違った先入観を壊すことができます。
その結果、仕事や作業にも喜びを感じられるようになるわけです。
「仕事も悪くないかも」「掃除って意外と楽しいかも」というように。
息子たちが「行動ダイアリー」で激変しました
我が家の話で恐縮ですが…
以前、中学3年生になった双子の息子に、行動ダイアリーを3日間書いてもらったんです。
結果は、二人ともこんな感じ。
受験生だけど、ほとんどがゲームとYouTube。
ときどき勉強。
でも、息子たちも気づいてくれました。
「勉強は、予想以上に幸福感が高い」
「だらだらゲームをすると、幸福感がダダ下がり」
で、この日以来、息子たちは人が変わったように勉強するようになったんです。
本当にビックリですが、遊びの時間は、休みの日でも2時間程度。
イキイキとした顔で勉強するようになりました。
親としては、こんなに嬉しいことはないのですが…
きっと息子たちの中で、「勉強はつまらない」「遊びは楽しい」という先入観が音を立てて壊れたのでしょうね。
行動ダイアリーでモチベーションアップ
ちなみに息子たちは、「行動ダイアリー」を今でも毎日書いています。
「なんで毎日書くの?面倒くさくない?」とたずねたら…
「書いたほうが、モチベーションが上がるから」って。
「えっ、モチベーション?」と思ったのですが、考えてみたらこれは当たり前の話で…
最新の心理学では、「モチベーションを高める最大のコツは、小さな達成感をたくさん味わうこと」と言われています。
行動ダイアリーは、1時間おきに「小さな達成感」をしっかりと味わう行為ですから、モチベーションが高まるのは当然。
行動ダイアリーには、そんな効果もあったのですね。
自分が「本当にやりたい事」がわかる
話は戻りますが、次はこちらをご覧ください↓
・昼休みにスマホを触っていたときと、同僚と雑談したときでは、雑談のほうがはるかに幸福感が高い
・企画書づくりは幸福感が高いけど、打ち合わせはもっと幸福感が高い
こういう違いを見つけることで…
「わたしは人見知りだから、一人の時間のほうが好きだと思っていたけど、そうじゃないんだ。人と話すのは意外と楽しいことなんだ」と気づくことができる。
自分が何に「喜び」や「楽しみ」を感じるのかが分かってくる。
すると、自分が本当にやりたいことも見えてきます。
たとえば、この人の場合なら、「企画」と「会話」が好きだから…
「ウエディングプランナーやファイナンシャルプランナーなどが向いてるかもしれない」
「今の会社なら、開発企画部が良いかもしれない」
こんなふうに、自分が本当にやりたいことが見えてくるわけです。
時間の使いかたが上手くなる
次は、こちらをご覧ください↓
朝の通勤は、幸福感がゼロ。
このように、「幸福感の低い生活習慣」は改善した方がいいですよね。
たとえばですが、
今現在、満員の急行電車で通勤をしているのであれば…
試しに20分早い普通電車に乗って、ゆったりとスマホをみながら通勤してみる。
さらに次の日は、同じ普通電車で本を読んでみる。
その結果、幸福感がガツンと上がったのであれば…
「よしっ、明日から20分早く起きよう!普通電車でスマホや本を楽しもう」というように、生活を改善できますよね。
こちらもご覧ください↓
テレビを長時間見ていると、幸福感が下がっていく。
この現象を「限界効用逓減の法則」というのですが…
ビールでも、1杯目の喜びは格別だけど、5杯目ともなると、もうほとんど喜びはないですよね。
それと同じで、どんなに楽しいことでも、長時間続くと喜びは小さくなります。
なので、「テレビを長時間みる習慣は、改善した方がいい」と分かります。
ということで試しに、「夕食⇒テレビ⇒ウォーキング⇒副業の本」というように、行動を変えてみる。
すると、幸福感がずいぶん高まることが分かります。
さらに今度は、「夕食⇒テレビ⇒スーパー銭湯」を試してみる。
すると、幸福感が劇的に高まることが分かります。
このように、行動ダイアリーを使っていろいろ実験することで、「幸福感の高い行動」のレパートリーがどんどん増えてくる。
レパートリーが増えれば、計画的に「幸福度の高い一日」を設計できるようになる、というわけです。
行動ダイアリーのメリット
というわけで、行動ダイアリーのメリットをたくさんお伝えしましたが…
数が多すぎて頭が混乱してしまったと思いますので、ここで一旦まとめさせていただきます。
①「仕事はつまらない」「遊びは楽しい」といった間違った先入観を壊せる。
すると、「仕事も悪くないかも」「本気で仕事に向き合ってみようかな」という気持ちになれる。
②行動ダイアリーを書き続けると、高いモチベーションをキープできる。
③自分が何に「喜び」や「楽しみ」を感じるのかが分かってくる。
すると、自分が本当にやりたいことも見えてくる。
④いろいろ実験すると、「幸福感の高い行動」のレパートリーが増えてくる。
幸福度の高い一日を自由に設計できる。
「大きな幸せ」では、幸福度は高まらない
ここまでの話を聞いて…
「そんなチマチマした幸福じゃなくて、宝くじが当たるとか、豪邸で暮らすとか、もっと大きな幸せが欲しい!」。
もしかしたら、そう思われた方もみえるかもしれません。
もちろん、大きな幸せを目指すのもいいのですが…
心理学では「大きな幸せでは、幸福度はほとんど変わらない」と言われています。
ちょっと想像してみてください。
地方で暮らす太郎さん。
太郎さんは、眠い目をこすりながら車を運転し、会社へ向かいます。
職場では、いつもどおり大量のメール処理と、ガミガミうるさい部長。
家に帰ったら食事をして、いつもどおり一杯やりながらドラマを見る。
そして、11時に眠る。
ここで質問です。
もしも太郎さんが、東京・田園調布の立派な豪邸で暮らすことになったら、幸福度はどれくらい上がるでしょうか?
「まったく変わらない」が0、「劇的に幸福度が高まる」が10として、10点満点でお考えください。
どうでしょう?
おそらく、多くの方が「4~6」と答えたのではないでしょうか?
まだ続きます。
田園調布に引越した太郎さんは、眠い目をこすりながら車に乗り込み、渋滞のなかを会社まで向かいます。
会社では、いつもどおり大量のメール処理と、ガミガミうるさい部長。
家に帰ったら食事をして、いつもどおり一杯やりながらドラマを見る。
そして、11時に眠る。
そんな毎日が、10年20年と続きます。
ここで、もう一度質問です。
太郎さんが、地方から田園調布の豪邸に引越したら、幸福度はどれくらい上がるでしょうか?
今度は、多くの方が「0~2」と思ったのではないでしょうか?
お分かりいただけたと思いますが…
幸福度を高めるのに重要なことは、「大きな幸せを手に入れる」ことではなく、「普段を変える」ことなんですね。
そして、「普段」をいとも簡単に変えられるテクニックが、今回ご紹介しました『行動ダイアリー』というわけです。
まとめ
幸せとは、桜の木と同じ。
大木の桜は、見事な花を咲かせますが…
だからといって、「大きな花びら」をつけるわけではありません。
大きな桜も小さな桜も、花びらのサイズは同じ。
ただ、枚数が違う。
幸せもこれと同じで、「小さな幸福感」をたくさん集めた人が、幸せな人生になります。
そして、「小さな幸福感」を効率よく集める方法が、今回ご紹介しました行動ダイアリーです。
先日、息子たちに「行動ダイアリー、どう?」と尋ねてみたら…
「あれ、マジで人生変わるわ」と生意気なことを言っていました。
でも、僕もその通りだと思います。
僕自身は、3カ月に1回くらいしか行動ダイアリーを書かないのですが、それでも「着実に人生が良い方向へ向かっている」と実感しています。
ですので、ぜひ皆さまにも試してほしい!
行動ダイアリーはこちらのページから「画像を保存⇒印刷」できますので、ぜひ使ってくださいね。
今よりもっとイキイキとした充実した毎日が手に入ると思いますよ。
以上、たった3日で人生変わる!最強の心理テクニックでした。
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