今回の内容は、乱雑に散らかった部屋であっても、サクッと片づいて、二度と散らからない方法。
そんなことが本当に出来るのか?というと…
これが出来るんです!
なぜなら、片づけは「技術」だからです。
手品や料理と同じで、「正しいやり方」さえわかれば、誰だってキレイな部屋をキープできます。
いとも簡単に、一流の片付け師になれるんです。
では、正しい片づけ方とはどんなものか?と言うと…
①片づけのメリットを知る
②捨てる
③散らからない仕組みをつくる
この3つ。
①片づけのメリットを知ることで、「片づけなければならない」が「片づけたい!」に変化します。
ここまで来たら、半分終わったも同然。
あとはその勢いで、②捨てて、③散らからない仕組みをつくる。
これだけで、永遠に散らからない部屋が完成します。
というわけで今回は…
①片づけ・驚きのメリット
②捨て方・2つのコツ
③二度と散らからない仕組みづくり
この3つを順番にお伝えさせていただきます。
過去にも片付けブログを2つあげていますが、今回の内容はさらにパワーアップした完全版です。
これを読めば、不思議なくらい、みるみる片づいていくと思いますよ。
①片づけのメリット
片づけのメリットは、ざっくり分けると4つ。
順番にご紹介します。
片づけのメリット① 部屋が片づくと、メンタルが強くなる
片付けのメリットの1つ目は…
部屋が片づくと、メンタルが強くなる
部屋が荒れると、心も荒れます。
部屋が整うと、心も整います。
想像してみてください。
「スッキリ整った部屋」と「散らかった部屋」。
どちらの部屋のほうが、自分を好きになれるでしょうか?
あなたを不安な気持ちにさせるのは、どちらの部屋でしょうか?
穏やかな気持ちでいられるのは、どちらの部屋でしょうか?
家族のイザコザが増えるのは、どちらの部屋でしょうか?
将来に夢や希望を持てるのは、どちらの部屋でしょうか?
何事も面倒くさいと感じるのは、どちらの部屋でしょうか?
「整った部屋」と「散らかった部屋」では、心の持ちようが全然違いますよね。
散らかった部屋では、ストレスホルモンが出っ放しになる
なぜ、こうなるのか?というと…
人は散らかった部屋にいるだけで、ストレスホルモンが出っ放しになります。
すると、些細なことでイライラしたり、モヤモヤしたり、何事も面倒くさくなって、ダラダラしたり…。
心が弱くてだらしない自分になってしまう。
一方、整った部屋で暮らしていると…
・自己肯定感が高まる
・意志力も高まる
・行動力も高まる
・睡眠の質も高まる
その結果、人生満足度が大幅に高まる。
「部屋を片づけただけで、鬱や精神疾患が改善した」という驚きの報告もあります。
人間、メンタルが弱くなると、それだけで生きるのがツラくなりますからね。
これだけでも、片づける価値はありますよね。
片づけのメリット② 片づけるとお金が貯まる
片づけのメリットの2つ目は、こちら↓
片づけるとお金が貯まる
要らないモノを捨てていくと、残る物は「お気に入りのモノ」になります。
お気に入りのものに囲まれて暮らしていると、「本当に気に入ったモノ」や「上質な物」しか欲しくなくなってくる。
「安いから買っておこう」「便利そうだから買ってみよう」ということがなくなります。
また、片づけは物をたくさん捨てますが、捨てるときには心が痛みます。
「このブラウス、高かったのに…」というように。
この痛みを感じることで、物を買うことに対して慎重になります。
「これカワイイけど、使う機会も少なそうだし、やめておこう」というように、買い物上手になれます。
そんな2つの理由で、「上質で、確実に使うモノ」しか買わなくなる。
お金の節約をしながら、より豊かな暮らしができるというわけです。
片づけのメリット③片づけると痩せる
片づけのメリットの3つ目はこちら↓
片づけると痩せる
「片づけると痩せる」というのは、昔から言われてきたことですが、そのメカニズムは科学的にも証明されています。
散らかった部屋にいると、ストレスホルモンが分泌され、食欲をコントロールするホルモン「レプチン」と「グレリン」が暴走する。
また、睡眠の質が落ちるので、これまた「レプチン」と「グレリン」が暴走する。
すると、高カロリーを胃袋にブチ込みたくなる。
結果、ジリジリと太っていく。
いわゆる、ストレス太りですね。
ちなみに、ストレス太りは、お腹周りに脂肪がつきやすくなります。
心当たりのある方は、いろんなダイエット法を試すよりも、まずは部屋の片づけから始めてみるのが良いかもしれませんね。
片づけのメリット④ 片づけると暮らしが贅沢になる
片づけのメリットの4つ目は、こちら↓
片づけると、暮らしが贅沢になる
物がなかった昭和の時代は、「モノが多い」イコール「贅沢」でした。
しかし時代は変わって、今では「モノが少ない」イコール「贅沢」です。
モノが少なければ少ないほど、その空間が豊かで、贅沢で、おしゃれになります。
旅先の旅館に到着し、余計なモノがない部屋に入ったときの心地良さ。
あの心地良さを、毎日味わえるんです。
こんな贅沢は、なかなかないですよね。
捨て方・2つのコツ
いよいよここからは「捨て方・2つのコツ」。
片づけは「捨てるが8割」で、一番の大仕事ですが…
ここでご紹介します2つのコツを使えば、みるみる部屋が片づきます。
捨て方のコツ①
捨てる基準は「リサイクルショップに売ったとして、これを買い戻すのか?」
捨てる基準は、
・ときめくモノを残す
・1年以上使っていないモノは捨てる
など、いろいろあります。
その中でも、一番簡単でスピーディーな方法は、これ↓
「家のモノをすべてリサイクルショップに売ったとして、これを買い戻すのか?」
・子どもが小学生のときに使っていた水筒
・半年以上使っていないフットマッサージャー
・なぜか3つもあるプラスチックのしゃもじ
財布からお金を取り出して、これらを買い戻すのか?
しゃもじ1つを残して、あとは要らないですよね。
こんな基準でモノを手放していくと、スピーディーに終わります。
ガンガン捨てられます。
もちろん、「人にあげる」「メルカリで売る」というのでもOKです。
捨てて後悔することは、ほぼゼロ
「ガンガン捨てて、後悔しないの?」という疑問もあると思いますが…
後悔することは、あります!
捨てて後悔するのは、多くても100個中1個。
ぼくも、稀にですが、本や文房具を買い直すことがあります。
でも、この100個中1個の後悔をしたくないがために、100個全部とっておけば、先ほどご紹介しました片づけのメリットが小さくなってしまう。
そっちのほうが、よっぽど勿体ない。
なので、「リサイクルショップで買い戻すつもりのないモノ」は、手放したほうがお得なんですね。
ただ、捨てるときは感謝が必須。
「今までありがとう」って。
感謝することで、物を捨てる罪悪感から解放されます。
捨て方のコツ②
写真をフル活用する
捨てるコツの2つ目は、こちら↓
写真をフル活用する
捨てづらいものの代表といえば、思い出の品。
・昔の写真
・旅のおみやげ
・子どもが学校で作った作品
・もらったプレゼント
・手紙や年賀状
押しいれの奥でホコリをかぶったままなのに、捨てられない。
それは、優しさだと思います。
だから、取っておきたい物は、取っておいた方がいいと思います。
ただ、捨てるかどうか迷うのであれば、写真を撮って捨てるのがオススメです。
というのは、本当に捨てられないモノは、そのモノ自体ではなく、モノにまつわる思い出だからです。
写真にとれば、思い出は残せます。
色あせることもありません。
デジタルで保存すれば、場所も取りません。
クラウドに保存すれば、世界中どこからでもアクセスできるし、突然の災害で思い出を奪われる心配もありません。
あと、昔の写真は、スキャンして捨てる。
デジタル化しておけば、いつでも写真に戻すことができます。
学校からのお知らせも、健康診断結果も、年金定期便も、サッと目を通して写真をとったら、捨ててもOK。
そうすれば、「あの紙、どこへしまったかしら?」ということもなくなります。
あとは、本。
本は、電子書籍化するのがおすすめです。
ぼくは1000冊以上の本を所有していたのですが、そのほとんどを「スキャンピー」というサービスで電子書籍にしてもらいました。
電子書籍だから、1ミリも場所をとらないし、キーワード検索ができるので、お目当ての本がすぐに見つかります。
こんな感じで、写真やデジタルをフル活用すると、家の中のモノが劇的に減ります。
モノが減れば、「散らかる」こと自体が減っていくと思いますよ。
二度と散らからない仕組みづくり
最後は、二度と散らからない仕組みづくり。
トヨタ自動車には、「人を責めるな、しくみを責めろ」という言葉があります。
「人間に罪は無い。散らからない仕組みがないのが悪い」ということですね。
では、どうしたら散らからない仕組みをつくれるのか?
ポイントは、4つ。
二度と散らからない仕組み① 立てる
1つ目のポイントは、こちら↓
立てる
モノを散らかす一番の原因は…
「しまうのが面倒くさい」
ハサミを引き出しにしまうのが面倒くさくて、ポン。
バッグを所定の場所に戻すのが面倒くさくて、ポン。
この「しまう面倒」を解消する技、それが「立てる」ことです。
たとえば、こちらのデスクオーガナイザー。
僕は以前、文房具をすべて引き出しの中にしまっていたのですが、たしかに見た目はいい。
でも、1回1回しまうのが面倒くさくて、結局散らかしてしまう。
ところが、このデスクオーガナイザーに立てるようにしたら、不思議なくらい散らからない。
モノが勝手に返っていくような感覚です。
こちらのリモコン立ても同じで、リモコンを立てるようにしてからは、散らかすことがゼロ。
キッチンも、伸縮式フライパンスタンドを使えば、取り出しやすくて、しまいやすい。
よく使う調理道具も、吊るして縦るとしまいやすいし、引き出しのなかも散らからない。
クローゼットも、吊り下げハンガーを使えば、2倍縦ることができます。
これで服をたたむ手間が減るし、「上は大人、下は子供」みたいにすれば、子ども自ら片づけてくれるかもしれません。
ダイソーで2個100円の「ベビーカーフック」をクローゼットに付ければ…
ハンドバッグを縦れるし、帰宅して上着を掛けるついでに、帽子やカバンもサッと掛けることができます。
書類も、引き出しにしまうより、立てたほうが、しまうのが楽で散らかりません。
マキタの掃除機やクイックルワイパーを家具のすき間に立てておけば、お掃除のハードルが下がって、これまた散らかりません。
このように、「立てる(縦る)」という技を使うと、しまう面倒くささが減って、格段に散らかりにくくなります。
二度と散らからない仕組み② 定位置を決める
二度と散らからない仕組みの2つ目は、こちら↓
定位置を決める
「メモ帳はここ。クリップはここ」というように、モノの定位置が定まっているだけで、散らかりにくくなります。
また、「同じサインペンが5本もあった」とか、「使いかけのアロンアルファが3つも出てきた」とか、無駄にモノが増えてしまうのも、定位置が決まっていない証拠。
置く場所が決まっていないと、何をどれだけ持っているのかが分からなくなってしまうのですね。
ですので、とりあえずでいいので、すべてのモノの定位置を決める。
これだけで、格段に散らかりにくくなります。
ちなみにですが、我が家では以前「充電器の定位置」が決まっていませんでした。
あちこちのコンセントに充電器、引き出しの中にも充電器、子どもの机の上にも充電器。
「これではいけない!」ということで、アマゾンで「ケーブル収納ボックス」なるものを買って、充電コーナーをつくりました。
これで充電器の定位置が定まり、ケーブルも箱の中に納まるので、部屋全体がスッキリしました。
二度と散らからない仕組み③ すき間をあける
二度と散らからない仕組みの3つ目は、こちら↓
すき間をあける
棚も、押し入れも、収納ボックスもパズルのようにきっちり詰め込むと、そのときは「やった!」と嬉しくなります。
ですが、3カ月後には確実にあふれ返ります。
なので最初は、すき間をたくさん開けることが大事。
すき間があれば、しまいやすいし、モノが増えても対応できます。
すき間があって困るのは、テトリスと歯並びだけです。
二度と散らからない仕組み④ ワンイン、ワンアウト
二度と散らからない仕組みの4つ目は、こちら↓
ワンイン・ワンアウト
定番のテクニックですが、これはモノが増えない最強の方法です。
やり方は簡単で…
1つ買ったら、1つ捨てる
新車を買ったら、古い車は手放しますよね。
「いやいや、僕は全部取ってあります」という人はいないと思います。
それと同じで、「1つ買ったら、1つ捨てる」を続けていけば、永久にモノは増えない。
たとえば…
「この服、欲しいなぁ」と思ったときに、「捨てる物」を考えてみる。
捨てるものがあれば、買う。
捨てるものがなければ、買わない。
「ワンイン、ワンアウト」という簡単なルールを守るだけで、モノを増やすことなく、生活をグレードアップできます。
無駄遣いも防止できて、一石三鳥になると思いますよ。
まとめ
片づけの良いところは、部屋がキレイになることではありません。
最大のメリットは、人生が豊かになることです。
・心が整い、不安や怒りが減ります
・メンタルが強くなり、意志力や行動力が高まります
・無駄使いが減り、お金が貯まります
・ぐっすり眠れるようになり、スタイルも良くなります
・自分を好きになり、将来に夢や希望を持てます
片付けられたら、いいことしか起こりません。
片づけの正しいやり方は、今回ご紹介しましたとおりです。
●捨てるコツ
・リサイクルショップに売ったとして、これを買い戻すのか?
・写真をフル活用する
●二度と散らからない仕組み
①立てる
②定位置を決める
③すき間をあける
④ワンイン・ワンアウト
最後の最後に、みなさまへご挨拶。
今年も一年、みなさまには大変お世話になりました。
いつも見てくださる方がいるから、こうして好きなことを書くことができるし、家族が生きていくこともできます。
心から感謝しています。本当にありがとうございます!
来年も、お役に立てる情報を発信していこうと張り切っていますので、何卒よろしくお願いいたします。
それでは、少し早いですが、みなさま、良いお年を!
以上、【片付けの心理学】二度と散らからない片付けの極意でした。
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