この記事でお伝えしたいこと
- 「緊張を和らげる言葉」と「緊張を強める言葉」
- 即効性のある緊張を和らげる3つの方法
「緊張を和らげる言葉」は、ちゃんと研究されていて、どの言葉がいちばん良いのかが判っています。
「緊張しているときに使ってはいけない言葉」もあります。
今回は、この2つをご紹介させていただきます。
また、言葉だけでは物足りないという方に、「即効性のある緊張を抑える方法」も3つご紹介させていただきます。
「激しい緊張」を「適度な緊張感」に変えることができれば、きっと最高のパフォーマンスを発揮できると思いますよ。
緊張しているときに使ってはいけない言葉
緊張しているときに使ってはいけない言葉は、こちら。
「落ち着け」「リラックス」
「落ち着け、落ち着け」「リラックス、リラックス」と自分に言い聞かせるのは、かえって逆効果!
何も言わなかったときより、パフォーマンスが10%以上ダウンしてしまうということが判っています。
これを心理学では「努力逆転の法則」といいます。
みなさんも経験があると思いますが…
なかなか眠れないときに、「寝よう寝よう」とすると、余計に眠れなかったりしますよね。
「自分の体の状態と、反対のことを願うと、逆効果になってしまう」というのが、努力逆転の法則。
そのため、緊張しているときに「落ち着け」「リラックス」という言葉を使うと、かえって緊張してしまうのです。
緊張を和らげる言葉
反対に、緊張を和らげる言葉は、こちら。
「ワクワクする」「興奮してきた」
これらの言葉を発すると、緊張がほぐれて…
何も言わなかったときよりも、パフォーマンスが10%以上アップするということが判っています。
なぜ、そのようなことが起こるのか?というと…
実は、緊張とワクワクは、同じ生理現象。ドキドキしたり、手に汗をにぎったりというのは同じです。
英語でも、緊張は「テンション」。
緊張もワクワクも、どちらも「テンションが上がってきた」ということです。
では、緊張とワクワクは何が違うのか?というと…
それは「考え方」。
「不安だな」「イヤだな」と、逃げの姿勢になっているのが「緊張」。
逃げの姿勢になっていると、逃走用のホルモン・コルチゾールが分泌されます。
このコルチゾールが、激しい緊張の原因。
筋肉硬直・顔面蒼白、頭が真っ白・気分が悪いなどは、コルチゾールの仕わざなのです。
それとは反対に…
「ワクワクする」「興奮してきた」といったチャレンジングな言葉を発していると、やる気や喜びのホルモン・ドーパミンが分泌されます。
その結果、緊張が和らいでパフォーマンスが上がる。
適度な緊張感を保てるというわけです。
ここまでをまとめると…
●「不安だな」「イヤだな」は最悪の言葉。逃げ腰になるとコルチゾールが分泌されます
●「落ち着け」「リラックス」もNG。努力逆転の法則でますます緊張します
●「ワクワクする」「興奮してきた」は緊張を和らげる言葉。チャレンジングな気持ちになることでドーパミンが分泌されます
即効性のある緊張を抑える方法3つ
ここからはおまけで、「緊張を抑える行動」を3つご紹介させていただきます。
3つともすっごく簡単ですのでね、ぜひ覚えておいてくださいね。
①グビグビと水を飲む
グビグビッと水を飲むだけで、かなりのリラックス効果があります。
この現象を「胃結腸反射」というのですが…
胃に物が入ると
↓↓↓
腸が動いて
↓↓↓
リラックスモードになる
ご飯を食べたあとは、気持ちがマッタリして眠たくなりますよね。
あれと同じ。
水を飲んで胃結腸反射を起こせば、気持ちがリラックスして、緊張が和らぐというわけです。
ただ、胃に物を入れるといっても、コーヒーはNG。
コーヒーには興奮作用があるので、余計に緊張してしまいます。
エナジードリンクも、もちろんNGです。
どうしても味のあるものが飲みたいのなら、カモミールティーがおすすめ。
カモミールティーは不安を抑える効果もあるので、一石二鳥です。
②強引でもいいから笑顔をつくる
人は緊張すると、表情が「真顔」になります。
顔の筋肉が、カチカチに硬直した状態です。
そして、顔の筋肉がカチカチだと、脳みそは「外は非常事態だ!」と勘違いします。
その結果、コルチゾールを分泌してしまい、ますます緊張してしまうという悪循環に陥るのです。
そんなときは、ちょっと強引でもいいから、笑顔をつくる。
できれば、1分以上。
すると、脳みそは「もう外は安全だ!」と思い、癒しや喜びのホルモンであるセロトニン・ドーパミンを分泌してくれます。
その結果、緊張が和らぐというわけです。
③リズム運動
リズム運動をすると、癒しのホルモン・セロトニンが分泌されてリラックスできます。
リズム運動とはいっても、ダンスやジョギングする必要はありません。
たとえば…
- ガムをかむ
- 音楽のリズムにのる
- ゆっくり深呼吸する
こんな簡単なことでも、れっきとしたリズム運動になります。
オリンピック選手のように、「音楽を聴きいて口ずさむ」というのが一番簡単かもしれませんね。
まとめ
激しく緊張するというのは、それが「人生の大切な局面」である証拠。
どうでもいいことでは、緊張しませんからね。
人生の大切な局面で、緊張してしまって…
自分のチカラを発揮できないというのは、悔しいだけでなく、自信まで失ってしまいます。
そんな事にならないためにも、ぜひ今回ご紹介しました方法をつかって、「激しい緊張」を「適度な緊張感」へと変えていってくださいね。
緊張を味方にすれば、最高のパフォーマンスを発揮できるはずです。
そして、成功体験を積み重ねることで、今よりもっと積極的で、もっと頼もしい自分になれると思いますよ。
☆☆☆
以上、本番の緊張を和らげる『魔法のフレーズ』でした。
●こんな記事もありますよ