素晴らしい絵本に出会いました!
感動で胸が一杯になりました。
とても切ない内容ですが…
『命の大切さ』を改めて実感できる感動的な絵本です。
命の大切さを教えてくれる絵本
この絵本を、
小学生の子どもたちに読んで聞かせたら、感動で目を潤ませていました。
その後…、
「いただきます」
「ごちそうさま」
を心を込めて言えるようになりました。
子どもたちなりに『命の大切さ』を理解してくれたのだと思います。
内容を、すこしご紹介させていただきます。
絵本『いのちをいただく・みいちゃんがお肉になる日』
この絵本は、実話をもとにしたお話です。
舞台は、熊本市の食肉センター。
食肉センターとは、
「牛などの命を解いて、お肉にする」ところです。
熊本の食肉センターに務める坂本さんは…
「もう、この仕事はやめよう」
と思っていました。
牛を殺すときに…
『牛と目が合う』のが、たまらなくツラかったからです。
ある日の夕方、
1頭の牛を乗せた、軽トラックがやってきました。
すると、
助手席から10歳ぐらいの女の子が降りてきて、
荷台の牛にかけ寄ります。
坂本さんが、
「危ないなぁ」と思いながら軽トラックに近づくと…
女の子は、
牛のお腹を優しくさすりながら、何か話しかけていました。
みいちゃん ごめんねぇ
みいちゃん ごめんねぇ
坂本さんは思いました。
「見なきゃよかった…」
運転席から降りてきたおじいちゃんに事情を聞くと…
「女の子と牛のみいちゃんは、姉妹のように一緒に大きくなった」
「でも経済的な理由で、牛を手放さなければならない」
とのこと。
「もうできん。もうこの仕事はやめよう」
そう思った坂本さんは、
次の日、会社を休むことにしました。
家に帰り、
小学3年生の息子・しのぶ君に
その出来事を話しました。
それを聞いて、しのぶ君はこう言います。
「やっぱりお父さんがしてやってよ。心の無か人がしたら牛がくるしむけん!」
翌日、坂本さんはしぶしぶ仕事場へ向かいました。
到着すると…
みいちゃんは角を下げて、
坂本さんを威嚇します。
「みいちゃん、ごめんよう。
みいちゃんが肉にならんとみんなが困るけん。ごめんよう」
すると、みいちゃんは、
やさしく首をこすり付けてきました。
とうとう、みいちゃんの命を解くときがやってきました。
ピストルのような道具をみいちゃんの頭にあて、
坂本さんは言いました。
「みいちゃん。じっとしとけよ。
動いたら急所をはずすけん、
そしたら、よけい苦しかけん、じっとしとけよ」
その言葉を聞いたみいちゃんは、
じっと動かなくなりました。
すると、そのときです!
みいちゃんの大きな目から、
涙があふれ始めたのです!
続きは、ぜひ絵本で…。
私たちは『大切な命』を頂いて生きている
これまで、
「牛」イコール「どう猛」
というイメージしかありませんでした。
しかし、牛にだって…
犬・ネコと同じように『情』や『愛』や『優しさ』や『悲しみ』があることを初めて知りました。
いつも「おいしい、おいしい」と言いながら牛肉を食べていますが、その裏にはこのような悲しい現実があったのですね。
牛だけではありません。
私たちが口にする食べ物の99%は『動植物の命』。
何百万という『大切な命』の犠牲の上に、わたしたちは生きているのです。
心を込めた「いただきます」「ごちそうさま」…
その大切さを改めて感じました。
そして、過去の自分が本当の意味で『命の大切さ』を理解していなかったことにも気づかされました。
この絵本は子どもだけでなく、ぜひ大人の方にも読んでいただきたい一冊です。
以上、『命の大切さを教えてくれる絵本「いのちをいただく」』でした。
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