仕事・家庭・人間関係、生きていれば困難は付きものですが…
問題解決力が高い人は、大きな困難も難なく乗り越えていけます。結果、悩みも少なくなります。
そこで今回は「誰でもすぐに問題解決法を導きだせるテクニック」をご紹介させていただきます。
この方法を使うと、問題解決力が一気に高まります。覚えておいて損はないですよ。
問題解決力を高める方法
突然ですが…
もしも知人から、下記のような相談をうけたら、あなたならどうアドバイスしますか?
「話し上手になるにはどうしたらいいの?」
「彼女と長続きするための秘訣は?」
「部下から好かれるには?」
「ラーメン屋をオープンするんだけど、何かいいアドバイスある?」
正直、困っちゃいますよね。
よほどの「知識」や「経験」がない限り、適切なアドバイスをするのは難しいものです。
ところが、
誰でも簡単に「問題解決法を導きだすテクニック」があるのです!
その名も、反面教師法(仮)。
ちょっとした「公式」に当てはめるだけで…
誰でも、問題解決のための「適切な答え」を導き出すことができます。
知識も経験もいりません。
必要なのは、「ペン」と「紙」だけ。
アップルもパイナップルも不要です。
反面教師法のやり方
早速、やり方をご紹介していきます。実に単純です。
用意するもの
・A4用紙を2枚
・ペン
これで、準備OK。
ここでは、
「話し上手になるにはどうしたらいいの?」を例にして、その「答え」を導き出していきます。
手順は、2ステップです。
ステップ① 「イヤな人」を書き出す
誰かと話をしていて、
「イヤだな~」と感じる人を、思いつくかぎり、一枚目の紙に書き出していきます↓
●不愛想な人
●人の話を聞いてない人
●人の話をさえぎる人
●早口で、まくし立てる人
●ダラダラと結論の見えない話をする人
●すぐに「否定」してくる人
●相づちを打たない人
●自慢話の多い人
●嘘や知ったかぶりの多い人
などなど
これで、ステップ1は終了。
ステップ② 一枚目の「反対」を書く
最後のステップ2では…
「一枚目の反対」を、
二枚目の紙に書いていきます↓
不愛想な人
↓
笑顔で話ができる人
人の話を聞いてない人
↓
相手の話に興味をもって聞く人
人の話をさえぎる人
↓
人の話を最後まで聞く人
早口で、まくし立てる人
↓
しゃべるペースを合わせる人
ダラダラと結論の見えない話をする人
↓
話をまとめてから話す人
すぐに「否定」してくる人
↓
共感する人
相づちを打たない人
↓
しっかり相づちを打つ人
自慢話の多い人
↓
人を褒める人
嘘や知ったかぶりの多い人
↓
正直に話す人
これで終了。
もう、おわかりですね!
二枚目に書いたことが、
「話し上手になるにはどうしたらいいの?」の答え。
「ダメな人」の裏返しが、
「デキる人」なのです。
これが、反面教師法(仮)。
簡単ですよね!
この方法を覚えておけば…
自分の問題解決に役立つだけではなく、誰でも今すぐ立派なアドバイザーです。
一つ、練習問題を解いてみましょう↓
練習問題で、問題解決力アップ!
練習問題として、
「ラーメン屋をオープンするんだけど、何かいいアドバイスある?」
という、突拍子もない相談を解決していきます。
ステップ①
一枚目の紙に、
「イヤなラーメン屋」を書き出していきます↓
●マズい
●店や店員が不潔
●トイレが臭い
●値段が高い
●店員が不愛想
●メニューが見ずらい
●駐車場が少ない
などでしょうか。
ステップ②
二枚目に、
「一枚目と反対の行動」を書く↓
●常に「味」を研究する
●店・トイレ・店員の清潔感を保つ
●仕入れを工夫して、価格を下げる
●ランチセットなどで「お得感」をだす
●愛想のよい接客を身につける
●見やすいメニューをつくる
●入りやすい駐車場にする
簡単に「答え」が出ましたね!
この「答え」をパーフェクトに実行できたなら、ラーメン屋経営で失敗することは、まず無いでしょう。
「黄金律」だから上手くいく!
反面教師法は、
「ダメな人」の裏返しが「デキる人」
という公式で、「解決法」を導き出していきます。
実は、この考え方、
孔子の「己の欲せざるところは、人に施すなかれ」がベースになっています。
「自分がしてもらいたくない事は、他人にもしてはいけない」
ということですね。
孔子のこの教えは、
世界中で「黄金律」と言われていて、「もっとも大切な教え」とされています。
なぜ、「黄金律」と呼ばれているのか?
世界中の「宗教」や「思想家」が、同じことを言っているからです↓
「あなたにとって好ましくないことを、あなたの隣人に対してするな」(ユダヤ教)
「人が他人からしてもらいたくないと思ういかなることも、他人にしてはならない」(ヒンズー教)
「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」(イエス・キリスト)
黄金律は、「最高の知恵」であり「世の中の原理」。
しかし、黄金律を知っていても…
具体的に何をしたらいいのか、ピンときませんよね。
そこで登場するのが「反面教師法」。
反面教師法(仮)は…
黄金律の「具体的なやり方」を導き出すためのテクニックです。
だから、「最高の知恵」を引き出すことができるのです。
黄金律を知らないと、「大きな間違い」をしがち
ちなみに、
この「黄金律」を知らない人は、大きな間違いを犯しがちです。
たとえば…
「彼女に嫌われたくない」からって、
ひんぱんに高級料理店に連れていったり、ブランド物を贈ったり。
「子どもに好かれたい」からって、
どんどんオモチャを買い与えたり。
「部下に好かれたい」からって、
大盤振る舞いをしたり。
「与える」ことばかりに意識が向いてしまうのです。
「与える」ことがいけない訳ではありませんが…
それって、キリがないんです。
続かないんです。
大切なのは…
「与える」ことよりも、
「相手のイヤなことをしない」こと。
結局それが、
相手にとって、「最高のサービス」となるのです。
彼女の立場に立って、
子どもの気持ちになって、
部下の気持ちになって、
「反面教師法」を試してみてください。
きっと、たくさんの「素晴らしい答え」を導き出せるはずです。
問題解決力アップのまとめ
反面教師法を簡単におさらいすると…
①相手の立場にたって、「イヤな人」「ダメな人」などを書き出す
②「①と反対の行動」を書く
簡単ですよね!
反面教師法では、学校のテスト問題は解けません。
しかし、「人間」が絡むさまざまな問題に、幅広く応用できます。
自分のために、
周りのみんなのために、
ぜひ、反面教師法(仮)をお役立てください。
以上、問題解決力を高める方法『反面教師法』でした。