「うちの子は飽きっぽくて、何をやっても長続きしない…」
そんな悩みを抱える親御さんも少なくないと思います。
そこで今回は、飽きっぽい子・根気がない子の「長所」と「伸ばし方」についてお話させていただきます。
飽きっぽい子供・根気がない子供を伸ばすコツ
「飽きっぽい」という性格も、悪い事ばかりではありません。
一見すると「短所」に感じてしまうかもしれませんが…
見方を変えれば、その子の「素晴らしい長所」になるのです。
「飽きっぽい子供・根気がない子供」の長所
「飽きっぽい子・根気がない子」の代表的な長所はこちら↓
好奇心旺盛
切り替えが早い
理想が高い
チャレンジ精神がある
決断が早い
経験豊か
「興味が湧くとすぐに挑戦するけど、けっきょく続かない」
こんな「短所」も、見方を変えればこうなります↓
「好奇心旺盛でチャレンジ精神があり、やめる決断も早い」
「飽きっぽい」「根気がない」というのは、実は「ものすごい才能がある」という証。
そこを、もう少し詳しくお話させていただきます↓
子どもは「試着」を繰り返している
「飽きっぽい子」や「根気がない子」というのは、精神力が足りないわけではありません。
今はまだ「熱中できるモノ」が見つかっていないだけです。
「情熱を持てる何かを探している」という行動が、飽きっぽいようみ見えてしまうのです。
これは、服屋さんでの「試着」に似ています。
大人だって、次から次へと「試着」を繰り返して、自分にピッタリの服を探しますよね。
それと同じで、
次々と目移りする子どもは「自分の性格にピッタリ合うもの」を一生懸命探している真っ最中。
実は、飽きっぽい子供ほど情熱的で理想が高いのです。
親からしてみれば…
「ピアノをやりたいって言うからピアノを買ってあげたのに!もーっ!」と腹が立つこともあるでしょう。
しかし「ピアノをやめた」というのは
「ピアノが自分に向いていないことが判った」という成功体験。
「すぐにやめてしまうのは、もったいない」と感じてしまいますが…
嫌なことをダラダラと続けて人生の時間を無駄にするほうが、よっぽどもったいない。
子供は、そのことを本能的に分かっているのです。
興味があるものに次々と挑戦していく。
そんな体験を繰り返すことで「自分に向いているモノ」がきっと見えてきます。
そして、
「熱中できるモノ」が見つかれば、やめようと思ってもやめられなくなる。
それを「新たな才能が芽生えた」といいます。
「飽きっぽい子供・根気がない子供」の伸ばし方
「飽きっぽい子」「根気がない子」の隠れた才能をご理解いただけましたでしょうか。
次に、その才能の伸ばし方を、3つお伝えします。
特に、1つ目は重要です。
①「自分は根気がない」という暗示に要注意!
「あなたは、根気がないわね」
「飽きっぽい性格ね」
「何をやっても続かないわね」
このような事を、絶対子どもに言ってはいけません!
子どもが悪い自己暗示にかかってしまいます。
「たしかにそうだよなぁ~、
何をやっても続かないし。
ぼくってダメな人間かも…」と。
そう思い込んでしまうと、今度はチャレンジしなくなる。
「どうせムリだから…」
「がんばったって無駄だから…」
と。
心理学では、これを「予測の自己実現」といいます。
そうなると、情熱が「短絡的な方向」に向かってしまう可能性だってあります。
暴走族に入っちゃったりとか。
「楽して儲けよう」と考えたりとか。
それでは折角の「才能」がもったいない!
先に述べましたとおり、「飽きっぽい子供」は情熱的で理想が高い。
だた「熱中できるモノ」が見つかっていないだけです。
サッカーはダメだったけど、ゴルフなら才能があるかもしれません。
ピアノは苦手だけど、料理なら才能があるかもしれません。
理科の成績は悪かったけど、星のことなら誰にも負けないくらい勉強できるかもしれません。
そんな「隠れた才能」を見つけ出すために、ぜひ「本当のこと」を話してあげてください↓
「チャレンジ精神があるわね!」
「いろんな事に興味をもつのは、良いことよ!」
「きっと、あなたにピッタリのものが見つかるわ」
このように、子どもが「試着」を繰り返すことを、全面的に認めてあげることが大切。
良くも悪くも「親の何気ないひと言」が子どもの人生を左右します。
②「子どもが興味あること」に親が興味を持つ
「子どもが興味あること」に親が興味を持つ。
これが継続率をグンッと上げる秘訣です。
「子どもが興味をもって始めたこと」。
例えばそれがサッカーなら、親も「サッカー」に興味をもってあげる。
一緒に公園で練習したり、子供の試合のときは一緒になって興奮したり…。
そして、Jリーグや世界のサッカーにも興味をもってあげる。
なぜ、親が興味をもつと、継続率が上がるのか?
それは…
子どもは「親の楽しそうな顔が大好き」だからです。
③子供に「未来の夢」を語らせる
勉強でもスポーツでも、長続きしない理由の一つに、
「ツラい!」
というものがあります。
たとえば、スポーツなら…
「なんで毎日グラウンドを走らないといけないの?ツラいなぁ」みたいな気持ちです。
このツラさを和らげてくれるのが、
「未来の夢」
・野球のイチロー
・サッカーの本田圭佑
・ゴルフの石川遼
・テニスの錦織圭
彼らの「小学生時代の作文」は有名ですよね。
まるで、未来を予言するかのような内容です。
彼らは「未来の夢をありありと想像していた」からツラい練習も乗り越えられた。
「夢がないけど頑張る」というのは、なかなか出来ないのです。
子どもは「夢を語る」と、エネルギーが湧いてきます。
そのために、まずは…
「将来は、どうなりたい?」
「今の目標は?」
「○○さんみたいになれたらいいね!」
というように、子どもの想像力を刺激してあげること。
きっと子どもは、夢を描きはじめるはずです。
まとめ
「すっぱいレモン汁」は飲めませんが…
ハチミツを入れれば「美味しいレモネード」に大変身!
ちょっとの工夫で、短所が長所に変わります。
それと同じように、子どもの才能を生かすも殺すも、親しだい。
「飽きっぽい子供・根気がない子供」は素晴らしい才能の持ち主です。
そのことを忘れず、ぜひ「素敵な人生」へと導いてあげてくださいね!
以上、『飽きっぽい子供・根気がない子供の「長所」と「伸ばし方」』でした。