「最近イライラすることが多くなった」
「昔はもっとご機嫌だったのに…」
そんなことはありませんか?
怒りっぽい性格になってしまう原因はさまざま。
- ストレス
- ホルモンバランス
- 精神的な病
- 栄養
- 生活習慣
- 考え方のクセ
なかでも『考え方のクセ』はとても厄介なもの。
知らぬ間に、身に付いてしまい…
「ストレス」
「ホルモンバランスの乱れ」
さらには「心の病」の原因にもなります。
「怒りっぽい性格」を直したいのなら、考え方のクセを変えるのが一番の近道。
では一体、どのような状況で「考え方の悪いクセ」が身に付いてしまうのでしょうか?
それがわかると、解決策も見えてきます。
今回は「怒りっぽい性格になる原因」を10個ご紹介させていただきます。
怒りっぽい性格になる原因10こ
①短気な人から感染
②悪意で解釈するクセ
③強すぎる道徳心
④悪い情報を入れすぎ
⑤上方比較
⑥エンペラー症候群
⑦完璧主義
⑧自己主張していない
⑨誇れるものがない
➉退屈が多い
①短気な人から感染
「ナニやってんだよ!」
「ホント、めんどくせえなぁ!」
このような言葉が口ぐせの、
「短気な人」や「文句の多い人」があなたの周りにもいませんか?
長時間一緒にいる人の性格は、感染することが明らかになっています。
心理学では、これを「モデリング」といいます。
たとえば…
「文句が多い友達」と一緒になって文句を言っていると、それがクセになり、やがて性格となってしまいます。
もしも、そのような友達がいるのなら、なるべく距離をとったほうがいい。
そして「ポジティブで笑顔の多い人」とのお付き合いを増やていくのが賢明です。
また、旦那や上司など、どうしても距離をとるのが難しい場合は…
自分も一緒になって同調しないこと。
「ホントそうですよね」などと、相手の考え方に共感しないことです。
「こんな人もいるんだな」と割り切って付き合えば、怒りっぽい性格の感染を防げます。
②悪意で解釈するクセ
人の言動を「悪意」で解釈するクセがある人は、意外と多い。
「悪意で解釈する」とは、
たとえば、上司に叱られたときに…
「上司は、オレのことを嫌ってるに違いない」
「上司は、私だけをイジメてる!」
と、思ってしまうことです。
悪意で解釈するクセがあると、しょっちゅうイライラしてしまいます↓
「その髪型 似合うよ」と褒められても…
「じゃあ、前の髪形は似合ってなかったの?」と思い、イラッとする。
メールの返信が遅いだけで、
「私のことを嫌ってる証拠だ」と思い、イラッとする。
「悪意の解釈」をすれば、どんな事でもイライラの原因になってしまいます。
一方、善意で解釈する人は…
上司に怒鳴られても…
「これも上司の愛情だ」
「怒られるのは見込みがある証拠だ」
と考える。
メールの返信が遅くても、
「きっと何か事情があるんだろう」
と考える。
「善意の解釈」を増やしていけば、心の平安を保つことができます。
もしも「悪意の解釈」をしている自分に気づいたら…
「あら、いけない!」と善意の解釈に切り替えることが大切です。
③強すぎる道徳心
「マナーがなってない!」
「自転車は歩道を走るな!」
このように道徳心が強すぎると…
「オレは守ってるのに、あの人は守ってない!」となり、イライラしてしまいます。
本来、道徳は「自分を律するもの」ですが…
道徳心が強すぎると、他人まで責めてしまう。
つまり、
心が狭くなって、逆に道徳的でなくなってしまうのです。
道徳心は、自分に対してつかうもの。
他人に対しては…
「こんな人もいるんだな」
「まだ人間ができていないんだな」
と割り切ってしまえば、広い心でいられるし、イライラしなくて済みます。
④悪い情報を入れすぎ
テレビの報道番組は…
「事件・事故・政治不信など、ネガティブな情報が80%以上」なのだそうです。
そのような情報は、刺激的で退屈しません。
しかし、心は不機嫌になり「文句」が口癖になってしまう。
それだけではありません。
「危険・事故・不調」などのマイナス言葉を見るだけで、コルチゾールが増加することも判明しています。
コルチゾールとは、ストレスホルモン。
イライラだけでなく、老化・肥満・鬱の原因にもなります。
テレビに向かって文句を言っていたら
少しは気分が良いかもしれませんが、「怒りグセ」が身に付いてしまうし、体にも悪い。
カラダに取り入れる「栄養」に気を使うのと同じように、
心に取り入れる「情報の質と量」を吟味することも大切です。
⑤上方比較が多い
不満が多い人は「上方比較」が多い。
「お隣の旦那さんは立派なのに、うちの亭主ときたら!」
このように、上の人間と比較することを「上方比較」といいます。
反対に、下の人間と比較するのが「下方比較」。
「うちの旦那は安月給で頑固者だ」と思っても…
「うちの旦那は女遊びをしない」
「うちの旦那はギャンブルをしない」
「うちの旦那はカラダが丈夫」
というように下方比較を増やしていくことで、不満をグッと減らせます。
同じ状況でも…
上方比較ならイライラ
下方比較なら幸せ♪
になります。
⑥エンペラー症候群
今ここを読んでいる皆様は、向上心があると思いますので「エンペラー症候群」の人はいないと思います。
でも、いちおう書いておきますね。
「甘やかされて育てられたり、チヤホヤされ過ぎたりすると、ワガママになってしまい、思い通りにならないとすぐにキレてしまう」
これを、ある心理学者によると「エンペラー症候群」というそうです。
エンペラー症候群の人は、自分の実力以上にプライドが高い。
「上手くいかないのは他人の責任」と思い、すぐに腹を立ててしまいます。
たとえば、
就職試験で不合格になったときに…
「相手に見る目がない」
「試験のやり方が悪い!」
と腹を立て、自分を振り返ることがありません。
一方、自分の実力を把握できている人は…
「どうしたら合格がもらえるだろう?」と考え、向上していきます。
「自分の身の丈を知る」ことで、イライラが減り、実力アップにもつながります。
⑦完璧主義
車を洗車するときに、
「これでもか!」というぐらいピカピカにすると、雨が降るだけで腹が立ってしまう。
一方、
そこそこで洗車を終わらせる人は、雨が降っても平気でいられます。
仕事も同じで、
完璧主義が過ぎると…
周りの人を「足手まとい」に感じたり、自分の「運の悪さ」を呪ったり…。
精神的な余裕がなくなって、ちょっとしたことでイライラしてしまいます。
そんな気持ちでは、いい仕事もできませんよね。
仕事や掃除をシッカリとこなすことは大切ですが、あまりストイックにならないことも肝心です。
⑧自己主張していない
ズバズバと言う人は「怒りっぽい」というイメージがありますが、
実は、その逆。
「いつも、いい人」のほうが、
ストレスを溜め込んで、イライラしている場合が多いものです。
- はっきりとモノを言わない
- 相手の行動に合わせる
このような行動が多い人は「すこし図々しいぐらい」にすると丁度いい。
自己主張を増やすと、ストレスが減少し、無駄なイライラも減らせます。
⑨誇れるものがない
子どもを対象にしたある調査によると…
「自尊心が低い子どもほど、攻撃的で非行に走りやすい」のだそうです。
人間の防衛本能だと思いますが、
「人に誇れるもの」を持っていないと、キレやすくなってしまうのです。
「金持ち喧嘩せず」という言葉どおり…
人に誇れるものを持っていると「心に余裕」が出てきて、ちょっとしたことでは腹が立ちません。
仕事でも、勉強でも、スポーツでも、何でもいいのですが…
「これだけは誰にも負けない」という特技を持つことで、イライラを減らせるはずです。
➉退屈が多い
病院では、待ち時間の苦情がグッと減ったそうです。
その理由は「スマホ」があるから。
人間は、退屈するとイライラする動物。
なので、退屈しない工夫が大切です。
たとえば週末に、
何の計画も立てずにダラダラと過ごしていたら、それだけでイライラの原因になってしまいます。
何があったわけでもなくイライラするのなら、
「最近ラクしすぎていないかな?」と自分を振り返ってみることも必要です。
以上が、「怒りっぽい性格になる10の原因」でした。
もしも、自分に当てはまるものが見つかったら、少しだけ意識して生活してみてくださいね。
きっと、イライラすることが減ってくると思いますよ。