不満を感謝に変える方法
「最近、不満が多い…」
「よく愚痴をこぼす…」
不満や愚痴をこぼしても、出てくるのはため息だけ。
それでは、幸せは遠のいてしまいます。
一方、感謝の多い人は、いつも幸せを感じて生きています。
今回は『不満を感謝に変える方法』をお話させていただきます。
不満のメカニズムと心理
人の心は、現状に不満を抱くようにできています。
![現状に不満を抱く心理](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2014/12/20141205fuman.jpg)
「ああなりたい」
「あれが欲しい」
「もっと○○なら良かったのに…」
![うらやましがる](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2014/12/20141205urayamasi.jpg)
現状には飽き足らず、『ひとつ上』を欲しがってしまう。
これは、誰にでもある欲求で、
またの名を…
『向上心』と言います。
![向上心](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2014/09/20140915jyousyou.jpg)
向上心は、「ひとつ上を目指す欲求」。
![ひとつ上を目指す](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2014/12/20141205ue.jpg)
たとえば、
「野球を上手くなりたい!」と思った子どもは、野球部に入ります。
上手くなると…
「リトルリーグに入りたい!」となる。
![野球部](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2014/12/20141205yakyu.jpg)
その先は、
「野球の強い高校に入りたい!」
↓
「甲子園に行きたい!」
↓
「プロになりたい!」
↓
「大リーグへ行きたい!」
↓
「大活躍したい!」
![大活躍](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2014/12/20141205katuyaku.jpg)
このように、
「ひとつ上を目指す欲求」が向上心です。
向上心は本来、
『努力を促すために、神様が付けてくれた大切な心』
![神様](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2014/12/20141208kamisama.jpg)
人間に向上心がなければ、
21世紀も原始時代が続いていたことでしょう。
![原始時代](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2014/12/20141205gensijin.jpg)
しかし、この向上心がクセモノ!
向上心は、四六時中ずっと働いています。
![四六時中](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2014/12/20141205tokei.jpg)
だから、
努力と関係ない場面でも、
「ひとつ上を目指す欲求」が出てきてしまう。
![不満や愚痴が多い人](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2014/12/20141205fuman2.jpg)
これこそが、不満の源です。
「もう少し、顔が良かったらなぁ」
「上司が、もうちょっと優しかったらなぁ」
「子どもが、もう一つ上の高校に合格してくれたらよかったのに」
このように、
変えられないのはわかっていても、ひとつ上を見てしまう。
努力とは関係ない場面でも、ひとつ上を見てしまう。
![現状に不満が湧いてくる](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2014/10/20141006nayami.jpg)
だから、現状に不満が湧いてくる訳です。
心理学では、これを「上方比較」といいます。
不満を感謝に変えるには…
それでは、この不満を…
『感謝』に変えていきましょう!
![感謝に変える](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2014/12/20141205tejina.jpg)
「そんなこと、できるの?」
できるんです!
上記の不満のメカニズムを理解できていれば…
もう簡単!
では、どうすればいいのか?
ひとつ上を見ると、不満が湧いてくるわけだから…
![不満が湧いてくる](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2014/12/20141208komaru.jpg)
その逆の…
ひとつ下を見たらいい!
![下方比較](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2014/12/20141208hirameki.jpg)
たったそれだけ。
(※以下、人間を『上』『下』で評価するのはどうかと思いましたが、説明をわかりや すくするために『上』『下』という言葉で表現しました。何卒ご了承くださいませ)
ひとつ下を見る「下方比較」とは
たとえば、
「子どもが、もう一つ上の高校に合格してくれたら良かったのに」
と、嘆くお母さんは、ひとつ上を見ています。
![嘆くお母さん](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2014/12/20141205fuman2.jpg)
しかし、そのひとつ下には、
「せめて高校にだけは行って欲しかった!」と、嘆くお母さんがいます。
![せめて高校にだけは行って欲しかった](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2014/12/20141205naku1.jpg)
さらに、その下には、
「不良になってしまい、中学すら卒業してくれなかった」と、嘆くお母さんがいます。
![中学すら卒業してくれなかったと嘆くお母さん](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2014/12/20141205naku21.jpg)
その下には、
「病気が治って欲しい!元気でさえいてくれたらいい!」と嘆くお母さんがいます。
![元気でさえいてくれたらいい!と嘆くお母さん](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2014/12/20141205naku3.jpg)
その下には、
「入院しててでもいいから生きていて欲しかった…」と、嘆くお母さんがいます。
![生きていて欲しかったと嘆く](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2014/09/20140919byouki.jpg)
ひとつ下を見たとしたら、どう思うでしょうか?
![ひとつ下を見る](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2014/12/20141205sitamiru.jpg)
「無事、高校に入学してくれて良かった!」
![喜ぶ親](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2014/12/20141205yorokobu.jpg)
「毎日、元気に登校してくれて嬉しい!」
![嬉しいお母さん](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2014/12/20141205yorokobu2.jpg)
などと、感謝の気持ちが湧いてくる。
下を見ることで、不満は湧いてこないはずです。
心理学では、これを「下方比較」と呼びます。
仏教の世界でも「下方比較」は大切な教えの一つです。
ひとつ下を見て生活する
もしも、ケガや風邪で病院に行ったときには、
不満が出る前に、入院患者を思い浮かべてみる。
![不満が出る前に、入院患者を思い浮かべる](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2014/12/20141205nyuuin.jpg)
「ああ、自分はこんなもんで良かった」と思えるはずです。
もしも「うちの旦那はつまんない」と不満が出てきたら、
夫を早くに亡くし、苦労している母子家庭を思い浮かべてみる。
![苦労している母子家庭を思い浮かべてみる](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2014/12/20141205bosi.jpg)
ほんの少しは感謝できるはずです。
人はたいてい、現状を失ってはじめて、その価値に気づき、感謝し始めます。
視力を失えば…見えることの素晴らしさを
家族を失えば…家族の大切さを
病気になれば…健康のありがたさを
感謝が少ない人は、上ばかり見ていて、下を見ることを忘れてしまっている。
下を見て生活することで、失う前に感謝できるものです。
まとめ
向上心は「ひとつ上を目指す欲求」。
人間にとって大切な心であり、
![向上心](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2014/12/20141205ue.jpg)
また、不満の源でもあります。
![不満の源](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2014/12/20141215iraira.jpg)
心をほったらかしにしておけば、不満だらけになってしまう。
不満を減らすには、
向上心をうまく使い分けることが大切です。
![使い分け](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2014/12/20141215bunki.jpg)
努力するときには、ひとつ上を見る↑
それ以外はすべて、ひとつ下を見て生活する↓
ひとつ下を見ることで、不満を感謝に変えることができます。
感謝は『満足の表れ』。
感謝しながら、同時に意地悪になったり、イライラする ことはできまん。
![感謝は満足の表れ](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2014/12/20141212ha-to.jpg)
感謝の時間が多いほど、人生は充実してきます。
「感謝と幸せ」はハッピーセットなのです。
![感謝と幸せ](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2014/12/20141205jyuujitu.jpg)
『幸せな人生』と『感謝の時間』は比例するもの。
![感謝の時間が比例するグラフ](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2014/12/20141205gurafu.jpg)
一生が80年とすると、人生700,800時間。
不満を感謝に変えて、『感謝の時間』を少しでも増やしていきたいものです。
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以上、『【最近、愚痴が多い…】不満を感謝に変える方法』でした。