今回の記事は、とても大切な内容!
タイトルは、たった1つの『思い込み』が運命を変える。
これを知るか、知らないかで、その後の人生が大きく違ってくる。
ぜひ、最後までお読みくださいね。
運命を変える!たった1つの『思い込み』とは
人間は、無意識にいろんな思い込みをしています。
たとえば、「栄養はしっかり摂ったほうがいい」と思っている人もいれば、反対に「栄養の摂りすぎはよくない」と思っている人もいる。
「世の中には悪い人がいっぱい」と思っている人もいれば、「世の中にはいい人がいっぱい」と思っている人もいる。
人それぞれ、いろんな思い込みをしているわけですが…
中でも、ある1つの思い込みによって、その人の運命が大きく違ってきます。
どれくらい運命が違ってくるのか?というと…
「三日坊主の人」と「コツコツ努力できる人」。
それを分けるものは、ある1つの思い込み。
「人の目が気になる人」と「さほど気にならない人」。
これを分けるものも、ある1つの思い込み。
ほかにも…
●「悲観的」と「楽観的」
●「めんどくさがり屋」と「チャレンジ精神旺盛な人」
●「結婚生活がうまくいかない人」と「結婚生活がうまくいく人」
●「鬱になりやすい人」と「鬱になりにくい人」
これらすべてが、「ある1つの思い込み」によって分かれてくる。
人生が全然違ってくる。
つまり、今は左側だとしても、「ある1つの思い込み」を変えれば、右側の人になれるというわけです。
「ある1つの思い込み」とは?
では、その思い込みとはなにか?というと…
「生まれもった才能・知能・性格は一生変わらない」と思っているか、
「生まれもった才能・知能・性格はいくらでも変えられる」と思っているか。
それだけの違い。
世界的権威の心理学者キャロル・ドゥエックさんは、これらの思い込みをこう呼びます↓
●「才能・知能・性格は一生変わらない」という思い込みを「固定思考」
●「才能・知能・性格はいくらでも変えられる」という思い込みを「成長思考」
そして、「固定思考」と「成長思考」とでは、人生が大きく違ってくるということを、ドゥエックさんは20年に渡る膨大な研究で証明したのです。
固定思考と成長思考の違い
ではなぜ、「固定思考」と「成長思考」とでは、人生が大きく違ってくるのでしょうか?
固定思考は「生まれつき」を重視する
固定思考の人は、「能力のある人はある、ない人はない」と思っています。
昔話の「ウサギとカメ」ではありませんが…
「カメに生まれた人は、いくら努力したところでウサギにはかなわない」と感じてしまう。
だから、やる気が湧いてこないし、コツコツ努力できない。
「やるだけ無駄」と感じてしまう。
成長思考は「成長」を重視する
一方、成長思考の人は…
「たとえカメに生まれようが、努力次第でウサギにもなれるし、チーターにだってなれる」と思っている。
だから、モチベーションが上がり、自然と努力できる。
自分を成長させることに、ワクワクを感じるわけです。
固定思考から成長思考に変わる瞬間
これを証明する、アメリカで起きたとても面白い現象があります。
以前は、白人の生徒たちより、黒人の生徒たちのほうが、はるかに成績が低かった。
なぜかというと…
「俺たち黒人は、努力したところで、良い職業にはつけない。努力しても無駄」という思い込みが蔓延していたから。
固定思考ですね。
ところが、ある日を境に、黒人生徒たちの成績がグングン伸びた。
そのある日とは…
オバマさんが大統領に当選した日。
オバマさんは、アフリカ系アメリカ人ですが…
彼が大統領になったことで、「俺たち黒人だって何にでもなれる!大統領になるのだって夢じゃない!」と思うようになった。
つまり、固定思考から成長思考へと、一瞬で変化した。
その日以降、黒人生徒たちの成績がみるみる伸びて、あっという間に白人生徒たちの成績に追いついたそうです。
「自分だって何にでもなれる」という思い込み(成長思考)をもつことで、自然とモチベーションがアップする。自然と成果が出てくる、というわけです。
固定思考の人ほど「内気になりやすい」
それから次に、固定思考の人ほど「内気になりやすい」という特徴もあります。
というのは、固定思考は「潜在能力は一生変わらない」という思い込みですから…
「自分の潜在能力が60点だとしたら、のび太くんは40点、出木杉くんは90点で、それは一生変わらない」という具合に考えてしまう。
そのため、 60点の自分を、少しでも良く見せたいと思うし、欠点は隠したいと思ってしまう。
結果、自意識過剰になり、人の目が気になってくる。
だんだん内気になってしまうというわけです。
固定思考の人ほど「鬱になりやすい」
それから、固定思考の人は「鬱になりやすい」という特徴もあります。
たとえば、上司から「こんなレポートではダメだ」とダメ出しされたときに…
●成長思考の人なら、「レポートを手直しすればいいだけ」とか「今は未熟でも経験を積めばうまくなる」と考える
●固定思考の人は、「レポートがダメ」と言われただけなのに、「自分がダメ」と言われた気になる。「自分には能力がない」と感じてしまう
だから、ズドンと落ち込んでしまう。劣等感を抱えてしまう。
失恋したときも同じで…
彼女にフラれたら、「自分には魅力がない証拠だ」と解釈してしまう。
だから、ズドンと落ち込んでしまう。自信を失ってしまう。
そのため、固定思考の人ほど、鬱になりやすい傾向があるそうです。
さらに、固定思考の人ほど、「鬱が治りにくい」という傾向もあります。
精神科医やカウンセラーの方ならご存知だと思うのですが…
「たぶん私は変われない」と思っている人は、いくら心理療法を施しても、良くならないんです。
固定思考だと、鬱になりやすくて、さらに治りにくいということですね。
固定思考の人ほど「夫婦関係がうまくいかない」
それから次は、夫婦関係。
固定思考の人は、「性格は一生モノ」と考えるので…
結婚も「相性が良ければずっとうまくいく」と思ってしまう。
でも、二人の相性がすべてピッタリなんてことはありえませんからね。
トラブルが起きたときに「うまくいかないのは、相手に性格的な欠点があるからだ」と考えてしまう。
だから、良好な関係が長続きしない。
一方、成長思考の人は、「生まれもった性格」より「成長」を重要視します。
ですので、トラブルが起きるたびに改善をくり返し、いい夫婦関係をみずからの努力で築いていけるというわけです。
固定思考は悪いことばかり、成長思考は良いことばかり
このように、固定思考だと悪いことばかり。成長思考だといいことばかり。
長くなるので、これ以上ご紹介しきれませんが、他にもまだまだたくさんあります。
「親や先生が成長思考だと、子供たちの成績が自然と伸びる」とか、
「社長が固定思考だと、会社をつぶしやすい」とか。
つまり、固定思考だと悪いことばかりだから、早いところ成長思考に切り替えたほうがいいということですね。
では、固定思考から成長思考に切り替えるには、どうしたらよいのでしょうか?
成長思考になるには?
では、固定思考から成長思考に切り替えるには、どうしたらいいのか?というと…
やり方は単純で、「人間はいくらでも変わることができる」という事実を知ること。それだけ。
人間の可能性は無限大で…
生まれもった「性格」や「特徴」、それから「人間の脳みそ」は、私たちの想像以上にしなやかに変化することがわかっています。
それらを、最後にご紹介しますが…
その前に!
お読みのみなさんが、今現在「成長思考」なのか「固定思考」なのか、それとも「その中間」なのかを計る簡単なテストがありますので、ちょっとやってみましょう。
成長思考度テスト
下の3つの考え方のうち、今までの自分は「どの考え方」で生きてきたでしょうか?
①スキルや技術を向上させることはできるが、才能・知能・性格は変えられない
②才能・知能・性格は、努力次第で少しは向上させることができる
③才能・知能・性格は、その気になればどれだけでも伸ばすことができる
《結果》
①を選んだ人は、固定思考
③を選んだ人は、成長思考
②を選んだ人は、その中間
とはいっても、「100%固定思考」とか「100%成長思考」という人はいなくて…
ほとんどの人が、「やや固定思考寄り」か、「やや成長思考寄り」に分かれるそうです。
みなさんは、どうでしたでしょうか?
ちなみに僕の場合は…
若いころは「ガチガチの固定思考」で、努力が大嫌い。それでいて劣等感が強かった。
でもね、たくさん本を読むうちに、考え方が変わってきて、今は「まあまあ成長思考寄り」。
ポケモンじゃないですけど、今は自分を進化させることがすごく楽しい。
たとえ人生が八方ふさがりになったとしても、改善をくり返せば、かならず道が開けてくると思えるんです。
なにはともあれ、成長思考になればなるほど、人生はより良くなりますからね。
最後に、「人間の無限の可能性」をいくつかご紹介させていただきます。
これを知るだけで、より成長思考に近づけると思いますよ。
人間の無限の可能性
まず1つ目は「IQ」。知能指数ですね。
「世の中には、頭のいい人、普通の人、悪い人がいて、それは一生続くもの」と思ってしまいがちですが…
いやいや、全然そんなことないんです。
100年前の人々が、現代の知能検査を受けたとしたら、「平均IQは70」になるそうです。
ちなみに、IQ70未満は精神遅滞とみなされます。
反対に、現代の人々が100年前の知能検査を受けたとしたら、「平均IQは130」になる。
ちなみに、IQ130は超優等生レベルです。
ではこの100年で、脳みそが劇的に変化したのかというと、そうではなくて「情報量と考える量」が変わっただけ。
人間の脳みそは、非常に柔軟で、使えば使うほど性能がアップするようにできています。
のび太君が、出木杉君の知能を追い越すことも、ぜんぜん可能なのです。
ちなみに、頭を賢くするには何が一番いいのか?というと、『読書』。
「賢い人ほど本を読む」というイメージがあるかもしれませんが、本当はその逆で、「本を読むほど頭が賢くなっていく」のです。
「身長・体格」も努力次第
「身長と体格は、遺伝的な影響が大きく、努力で変えることがもっとも難しい」と言われていますが…
いやいや、全然そんなことはないんです。
世界の平均身長は、ここ150年でグングン伸びていて…
とくに伸びたのはオランダで、 150年前の男性は平均170センチ、今は平均185センチ。
それに負けてないのが日本人で…
男性は「1950年・平均160.3センチ」、「2010年・171.5センチ」。
たったの60年で、11センチ以上も身長が伸びた。
その理由は、60年で遺伝子が劇的に変化したわけではなく、食事が変わっただけ。
つまり、遺伝子の影響だけでなく、お母さんの献立次第で、子どもの身長は大きく左右されるというわけです。
あと、体格。
これ、面白い話があるのですが…
遺伝子の研究は、「一卵性の双子」を調査することが多いんです。
「一卵性の双子は体重がほぼ同じ。だから、体重は遺伝子の影響が大きい」みたいに。
ところが、それに反するようなことが、我が家で起きているんです。
というのは、うちの息子たち「一卵性の双子」なのですが、食事はそれぞれ、自分の好きなものを食べています。
お兄ちゃんは焼肉で、弟はうどんみたいに、毎回違う食事。
そうしたら、体格がぜんぜん違ってきた!
お兄ちゃんはガリガリで、弟は腹が出て小太り。
ウェストを測ると…
お兄ちゃんは53.5センチ、弟は65.5センチ。
この結果を、学会に持っていきたいくらいなんですけど…。
なにはともあれ、身長も体格も、遺伝子の影響より、食べ物の影響のほうが遥かに大きい。
「遺伝だから仕方がない」という考えは、半分まちがっているのです。
性格も、その気になれば変えられる
「私、ネガティブな性格なんです」という方も見えますが…
たしかに、生まれつきネガティブな性格の人もいれば、ポジティブな性格の人もいます。
でも、遺伝の影響よりもっと大きいのが、「ネガティブなことを何回考えたか」。
脳は1秒1秒変化していて…
ネガティブなことを一つ考えれば、ネガティブ思考が一つ上手くなります。
ポジティブなことを一つ考えれば、ポジティブ思考が一つ上手くなります。
結局は、回数次第。
ネガティブ思考だから、暗いことばかり考えるのではなく、
暗いことばかり考えているから、ネガティブ思考になってしまうのです。
これを証明する「Facebook事件」というのがあります。
Facebookがタイムライン操作して、「ネガティブな情報」を意図的に増やしました。
すると、それを閲覧した人たちは、ネガティブな情報を発信することが増えた。
つまり、ネガティブな情報を見たり考えたりする回数が多ければ、脳みそがネガティブ思考になってしまうということですね。
ユーモアセンスも回数次第
それから、「私、ユーモアのセンスがないんです」という方も見えますが、これも同じ。
結局は、回数次第。
ギャグを考えた回数や、人を笑わせようとした回数が多ければ、脳みそはだんだんお笑い脳に変化していきます。
アドリブも上手くなります。
でも、そうした経験が少ないのであれば、ユーモアのセンスがないのは当然で、生まれつきではないのです。
コミュニケーション力も回数次第
あとは、「私、人と話すのが苦手なんです」という方も見えますが、これも同じ。
結局は、回数次第。
話がうまい人は、生まれてから今までに、人と話した回数が多いだけのこと。
その気になれば、誰だってできるのです。
文系脳も理系脳もない!
最後にもう一つ。イギリスの科学雑誌「ネイチャー」で発表されたものですが…
●数学の成績がのびた生徒の頭の中をのぞいてみると、数学脳が発達していた
●英語の成績がのびた生徒の頭の中をのぞいてみると、言語脳が発達していた
よく、「僕は理系です」「私は文系です」と言いますが…
それは生まれつきではなくて、結局は考えた回数。
数字のことをいっぱい考えた人は理系頭になっていくし、言葉のことをいっぱい考えた人は文系頭になっていく。
スポーツを続けている人は、スポーツ脳になっていく、ということですね。
最後に、極めつけのお話
ご紹介してきましたように、人間は、非常にしなやかに変化することができる生き物。
このほかにも、人間の記憶力、注意力、判断力、意志力、集中力、忍耐力、運動能力、人間性、優しさ。
これらもすべて、その気になれば、想像以上に伸ばすことができます。
小中学生のときは、どうしても遺伝子の影響が大きいけれど、その先は自分次第。
トランプのポーカーと同じで、「最初に配られた手札が弱くても、少しずつ強くしていけばいい」ということですね。
ここまでの説明で、「人間はいくらでも変わることができる」ということをお分かりいただけたと思うのですが…
「いまだ半信半疑」という方もみえるかもしれませんので、最後の最後に1つ、極めつけの話を紹介させてください。
アメリカ人の女の子・ウィルマちゃんは、 22人兄弟の20番目の子。
未熟児として生まれ、いつも病気ばかり。
4歳の時に重い病気をわずらい、左足が麻痺してしまいます。
けれども、8年間の懸命なリハビリとマッサージとによって、ようやく12歳のときに足の補助具なしで歩けるようになりました。
歩けるようになったウィルマちゃんは、今度は「走りたい!」と思いました。
やがて走れるようにウィルマちゃんは、「もっと速く走りたい!」と思うようになりました。
それで、どこまで速く走れるようになったのかと言うと…
オリンピックの100メートル走、200メートル走、400メートルリレーの3種目で金メダルを獲得し、地上最速の女性と呼ばれるまでになりました。
すっごいですよね。
「カメがチーターになれる」ということを、ウィルマさんが身をもって証明してくれたわけです。
これですべてをお伝えしましたが…
みなさんの「思い」に変化はありましたでしょうか?
少しでも、成長思考の方へと近づくことができたでしょうか?
一回聞いただけでは、なかなか難しいかもしれませんけどね。
「もっともっと成長思考になりたい」という方は、伝記や自伝を読むのがおすすめです。
ぼくが最近読んだ本だと…
ジャパネットたかたの創業者・高田明さんの「伝えることから始めよう」
高田さんは、たしか38歳まではお父さんの写真館のお手伝い。
その後独立して、自分の写真館を経営するようになるのですが…
小さな写真館を少しずつ少しずつ成長させていくうちに、気づいたら、今のジャパネットたかたにまで成長した。
北の町から南の町まで、素敵な夢を届けることができるようになった、というお話。
こういった本を読むと…
「誰にでもできることをやってるだけなんだ」とか、「自分にもできそうだぞ」とか思えてきて、やる気が湧いてきますからね。
成長思考が自然と身についてくると思いますよ。
まとめ
先日、岐阜県にある分水嶺公園に行ってきました。
分水嶺(ぶんすいれい)とは、運命の分かれ道。
左に流れた水は太平洋へ、右に流れた水は日本海へ流れます。
人間も、この水と同じ。
「潜在能力は一生変わらない」と思っている人は…
漠然とした無力感に襲われたり、自意識過剰になったり、人生がだんだん悪い方へと流れていきます。
「人間はいくらでも変わることができる」と思っている人は…
自然とモチベーションが上がり、どんどん成長していく。落ち込むことも少なく、よりよい人生を築く努力ができます。
天の神様は、ライオンには「牙」を与えました。
ゾウには「長い鼻」を与えました。
鳥には「翼」を与えました。
そして、人間には「成長」という武器を与えました。
人間は、もともと無力な存在。
けれども、その気になれば、どこまででも成長できる。どんな壁でも乗り越えられる。
今は10人の前で話ができなくても、経験を積めば1000人の前でも平気になる。
それが人間。
最初は何もできないからこそ、可能性は無限大。
「自分だって変わることができるんだ」ということさえ忘れなければ、人生はいい方向へいい方向へ、どこまでも流れていくと思いますよ。
以上、知らなきゃマズい!たった1つの『思い込み』が運命を変えるでした。
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