この記事でお伝えしたいこと
- ダイエットに失敗する理由
- ラクしてやせる方法
新しいダイエット法は次から次へと登場しますが…
「私、これでダイエットに成功しました!」という人を、ほとんど見かけないですよね。
「いろんなダイエット法を試したけど、結局つづかない」
「一時的に やせたけど、すぐにリバウンドしちゃった」という人が、ほとんどだと思います。
なぜ、多くの人がダイエットに失敗するのか?
その理由は簡単!
やり方が間違っているから。
『ダイエット大国』であるはずのアメリカが、『肥満大国』になってしまってるのも、その証拠。
ダイエットのやり方を間違えると、痩せないだけではなく、ますます太ってしまう。
逆効果になってしまうのです。
というわけで今回は…
①ダイエットに失敗する理由
②ラクしてやせる方法
この2つを合わせてご紹介させていただきます。
「今まで何度もダイエットに失敗してきた」という方には、きっと役立つ内容になると思いますよ。
ダイエットに失敗する理由
『体重の増減』には方程式があります。
(摂取カロリ)ー(消費カロリー)
当たり前ですけどね。
つまり、体重を減らすには…
「食事制限をする」か「ハードな運動をする」しかない。
と思いがちですが、
そこが大きな落とし穴なのです!
その理由は、3つ。
理由①食事制限は続かない
ダイエットに失敗する理由の1つ目は…
食事制限は続かない
食事を制限すると、脳内のブドウ糖が不足します。
ブドウ糖が不足すると、人間は我慢ができなくなります。
自転車は、「ブレーキ」がないと止まれない。
それと同じで、人間は「ブドウ糖」がないとガマンが効かなくなるのです。
「糖質制限ダイエットをすると、イライラしたり、気持ちが不安定になる」
そんな話を聞いたことがある方も少なくないと思いますが、そういうことなのです。
食事制限であれ、糖質制限であれ、ブドウ糖が減少しますからね。
ブドウ糖が減少すると、ブドウ糖を補給したくなる。ヨダレがでてくる
↓↓↓
ガマンの限界がくると、「もう、どうにでもなれ!」という気持ちになってくる
↓↓↓
結局、ガッツリ食べてしまう
だから続かない。
一時的にやせたとしても、すぐに戻ってしまう。
「食事や糖質を制限するからやせる」のではなく…
「食事や糖質を制限するから太る」というのが人間のシステムなのです。
理由②食事制限で痩せない体になる
ダイエットに失敗する理由の2つ目は…
食事制限で「痩せない体」になる
これ、ちょっと怖い話ですが…
食事制限をすると、肥満遺伝子がスイッチオンになってしまうのです。
すごく分かりやすい『ネズミの実験』があります。
Aグループのネズミには、「普通のヨーグルト」を食べさせる
Bグループのネズミには、「ゼロカロリーのヨーグルト」を食べさせる
Bグループだけ、カロリー不足にするというわけです。
その後は、両グループとも、自由に餌を食べられるようにした。
すると、Bグループのほうは、大食いになった。
さらに、体温が上昇しにくい体に変化した。
その結果…
ブクブクと太っていったのです。
これは、動物だけではなく、植物でも同じことが起きますが、怖いですよね。どんどん太る体質に変わるって。
激しい食事制限・カロリー制限はやっちゃいけない、ということですね。
理由③ハードな運動は、良しわるし
ハードな運動を一生つづけられるのなら、それでOK。
長期間つづければ、確実に痩せます。
一生つづければ、体型をキープできます。
でも、ハードな運動を毎日続けるなんて、なかなか難しいですよね。
ちょっとやそっとでは痩せない、だけではなくて、結構なストレスになる。
苦しい思いをしますからね。
で、ストレスになると…
ストレスホルモンのコルチゾールが出てきます。
実はこのコルチゾール、肥満ホルモンでもあるのです。
コルチゾール濃度が高くなると、食欲がウンと増すだけではなくて、お腹に脂肪がつきやすくなる。
いわゆる、だらしない体型になっちゃう。
これも嫌ですよね。
そんな3つの理由で、食事制限やハードな運動では、なかなか痩せることができない。
むしろ、太っちゃうのです。
では、どうしたらいいのか?
次の章でお伝えいたします。
楽して痩せる方法
ここからが、今回のメイン「楽して痩せる方法」ですが、3つの方法ご紹介させていただきます。
1つだけでもOKですし、3つとも実践すれば効果が早いと思いますよ。
痩せる方法①睡眠時間を1時間ふやす
楽して痩せる方法の1つ目は…
睡眠時間を1時間ふやす
寝るだけだから、食事制限やハードな運動より遥かにラクですよね。
なぜ、寝るとやせるのか?
「睡眠とダイエット」の研究はたくさんあります。
たとえば…
●睡眠時間を1時間ふやすと、年間で6キロ以上のダイエットになる
●睡眠の長い人ほど、平均して痩せている
なぜ睡眠で痩せるのかというと、その理由は2つ。
①食べ過ぎを防ぐホルモン「レプチン」の量が増える
②食欲を刺激するホルモン「グレリン」の量が減る
つまり、自然と食べる量が減るというわけです。
ちなみに、睡眠不足の人は、十分に睡眠をとっている人に比べて…
1日あたり約500キロカロリーも多く摂取してしまうということが判っています。
500キロカロリーというと、ラーメン一杯分。
これ、1年間続けると…
500 × 365=182,500kcal
それを脂肪に換算すると…
なんと!26キログラム
計算上は、1年間で体重が26キロ増えることになる。
実際はそんなに増えませんけどね。
なにはともあれ、睡眠不足は太るんです。
ほかにも、睡眠を十分にとると…
脳の前頭葉という部分が元気になります。
前頭葉が元気だと、自然とガマンが効くようになる。
たとえば、スーパーに行ったときに…
「あれも欲しい!これも食べたい!」と思っていたのが、
「これはいる。これはいらない」と無駄なものを買わなくなる。
自然と理性が働くようになるわけです。
そんなわけで、「充分な睡眠」はガマンのいらない素晴らしいダイエット法になるのです。
痩せる方法②食事瞑想
楽して痩せる方法の2つ目は…
食事瞑想
「瞑想」と聞くと、座禅やヨガを思い浮かべるかたも多いと思いますが、そうではなくて…
食事瞑想は、マインドフルネスの1つ。
やり方は「食事に意識を集中する」。
それだけ。
具体的には、「心の中で食レポをする」。
たとえば…
「ご飯がつやつやしてる」
「お味噌汁の良い香りがする」
「きゅうりがシャキシャキしてておいしい!」
「海の幸の宝石箱や~」
見た目・食感・歯ざわり・香り・ノド越し・舌触り・温度・味などを、シッカリ感じて心の中でつぶやく。
あとは、食べ物への感謝、農家さんへの感謝など。
食事に意識を集中して、よそ事は考えない。
それが、食事瞑想。
食事瞑想をすると…
早食い・大食がおさまって、肥満になる確率が半分になる。
さらに、脳の後帯状皮質の活動がだんだん低下して…
「もっと欲しい、もっと欲しい」という欲求に流されないようになる。
その結果、無駄食いが日に日に減っていくのです。
ビックリするような研究もあります。
8週間マインドフルネスを続けたグループと、何もしなかったグループとでは、無駄食いの量が60倍も違った!
驚きですよね。
ただ食事瞑想は、いざやってみると、簡単そうで簡単ではないんです。
すぐによそ事を考えてしまったり、ついテレビをつけてしまったり、スマホの通知音に気を取られたり…。
とはいっても、食事制限やハードな運動と比べたら、食事瞑想のほうが遥かにラクですよね。
最初は難しいと思うかもしれませんが、すぐに慣れてきますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
痩せる方法③軽い運動
「えっ?けっきょく運動するんかい!」と思われた方もみえると思います。
が、この場合は、ハードな運動ではなく軽い運動。
たはえば、ウォーキングや通勤で一駅歩くなどです。
なぜ、軽い運動なのかというと、ハードな運動の目的は「カロリー消費」ですが…
軽い運動の目的は「脳を変える」こと。脳みその性質を変えることです。
たとえば…
運動を習慣にしている人は、ストレスホルモン・コルチゾールの分泌量がだんだん減っていく。
コルチゾールは先ほども出てきましたけど、ストレス食いの元ですからね。
それから、食欲を抑えるレプチンの量が増加する。
他にも…
●基礎代謝が上がる
●睡眠の質が上がって、食欲が減る
●脳の形が変わって、意志の力が強くなる
運動によるダイエット効果は、挙げたらキリがありませんが…
それを証明するわかりやすい研究があります。
平均50歳の女性を対象にした研究。
1日に歩く量が…
・6000歩未満の女性は、体脂肪率が平均44.2%
・6000歩から10,000歩の人は、平均35.1%
・10,000歩以上歩く人は、平均26.4%
一目瞭然ですよね。
歩く量を増やせば、痩せるんです。
それからアメリカの研究で、「リバウンドしない人の共通点」がわかっているのですが…
それは「運動を止めない」こと。これだけ。
そういう意味でも、ハードな運動より、軽い運動のほうが良いというわけです。
まとめ
よく眠り、味わいながら食べて、ウォーキングを楽しむ。
これが、簡単・確実・リバウンドしないという三拍子そろったダイエット法。
ところが、これらの方法が最先端の科学で証明されているにもかかわらず、なぜ 世間の人たちには広がらないのか?
理由は簡単で、大人の事情。
ダイエット市場は、莫大なお金が動いていますからね。
でも、正しいダイエット法を知ったみなさんは、もう大丈夫!
1日に、ほんの10グラム痩せるだけでも、1年で3.6キロ。
3年間で10キロ以上も痩せます。
そして、体型が変わると…
自信がついたり、行動力が上がったり、人生全体が変わってきます。
「もう、ダイエットはあきらめた」という方でも、一度チャレンジしてみる価値はあると思いますよ。
☆☆☆
以上、「失敗するダイエット」と「成功するダイエット」の違い でした。
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