「はやく勉強しなさい!」
「はやく寝なさい!」
やかましく注意したところで、子どもは思い通りに動いてくれません。
子どもを動かすにも、ちょっとしたコツがあります。
そこで今回は『子どもの上手なしつけ方』を7つご紹介させていただきます。
我が子に合った方法を、ここで見つけてくださいね!
子どもの上手なしつけ方7つ
①否定語は使わない
②「やらないのを叱る」のではなく「できたことを褒める」
③ラベリング法
④共感で聞き分けがよくなる
⑤自主性が失われる言葉
⑥「ワクワクする言葉」を使う
⑦「You & I」で褒める
1つずつ見ていきましょう。
①否定語「~しないでね」は使わない
「大人の脳」と「子どもの脳」は構造が違います。
とくに幼い子は…
「イメージできないと行動に移せない」という特徴があります。
イメージとは「頭のなかで映像化」すること。
たとえば…
「こぼさないでね」
「あわてないでね」
という言葉。
イメージしづらいですよね!
これを、イメージしやすいように変換してあげる必要があります↓
「こぼさないでね」
↓↓↓
「そーっと入れてね」
「あわてないでね」
↓↓↓
「ゆっくり歩いてね」
「騒がないでね」
↓↓↓
「静かにね」
コツは…
「~しないでね」を「~してね」に変換すること。
このようにイメージしやすくすると、子どもは聞き分けが良くなります。
子どもの上手なしつけ方①
「~しないでね」を「~してね」に変換する
②「やらないのを叱る」のではなく「できたことを褒める」
「歯磨きしなさい!」
「はやく宿題をすませなさい!」
子どもを叱って動かすのは簡単なことですが、それはその場限り。
叱れば叱るほど…
子どもは、そのことがイヤになってしまいます。
イヤになれば…
「バレなければいいや」という気持ちすら湧いてくるものです。
反対に…
「ピカピカに歯を磨けたね!」
「宿題がんばってるね、偉いね!」
と褒めていれば、子どもは段々そのことを好きになっていく。
好きになれば、自主的に動くようになります。
コツは…
「できて当たり前のこと」を褒めることです。
子どもの上手なしつけ方②
叱るより先に「できて当たり前のこと」を褒める
③良いレッテルを貼る
不思議なもので…
人に「レッテル」を貼ると、その通りの人間になっていきます。
「算数が苦手なのね」と言われれば、本当に算数が苦手になってしまいます。
反対に…
「優しい子ね!」と言われ続けていれば、次第に「優しい子」になっていきます。
「シッカリしてるね!」と言われ続けていれば、次第に「シッカリした子」になっていきます。
人間は、自分について評価が与えられると『その評価を裏切らない行動』をとってしまう。
心理学では、これを「ラベリング効果」といいます。
たとえ、今はできていなくても構いません。
子どもには「良いレッテル」をどんどん貼っていきましょう。
それから「悪いレッテル」は貼らないことです。
子どもの上手なしつけ方③
悪いレッテルを貼らない
良いレッテルをどんどん貼る
④共感すると聞き分けがよくなる
子どもを、頭ごなしに否定することはありませんか?
「嫌だ!もっと遊びたい」
↓↓↓
「もうダメ!帰るわよ」
「あのオモチャ欲しい!」
↓↓↓
「ダメに決まってるでしょ!」
このように…
頭ごなしに否定すると、子どもはますますダダをこねます。
このようなときは『まず共感』するのがベスト↓
「もっと遊びたいよね~、でもね…」
「オモチャほしいよね~、でもね…」
親が「共感」を示すことで、子どもは親の話を聞くようになります。
不思議と聞き分けがよくなるのです。
これは幼児だけでなく、中高生でも大人でも同じです。
子どもの上手なしつけ方④
否定する前に、共感を示す
⑤「~しなさい!」で自主性が失われる
しつけで一番大切なのは…
「自主性を育てる」こと。
●自分からすすんで、掃除をする
●自分からすすんで、勉強をする
このような「子どもの自主性」を潰してしまう言葉が…
「~しなさい!」
「~しなさい!」と言われ続けた子は『指示待ち人間』になってしまいます。
自主性を失うのです。
とはいっても…
「~しなさい!」を使わないなんて、難しいですよね。
どうしたら良いのでしょうか?
「~しなさい!」を「~しよう!」に変えればいいのです。
「7時よ、早く起きなさい!」
↓↓↓
「7時よ、もう起きようね!」
「はやく宿題をしなさい!」
↓↓↓
「はやく宿題をすませようね!」
それぞれ言っている意味は同じですが…
「~しよう」と言われた子には「やらされた感」がありません。
「自分でがんばった」という気持ちになれるので、自主性を失わずに済むのです。
子どもの上手なしつけ方⑤
「~しなさい!」を「~しよう!」に変える
⑥「ワクワクする言葉」を使う
「イヤなこと」をさせるには…
「ワクワクするような言い方」をするのがベスト。
「掃除しなさい!」
↓↓↓
「掃除するとピカピカになるね」
「お風呂に入りなさい」
↓↓↓
「お風呂上がりは気持ちがいいね」
「野菜も食べなさい!」
↓↓↓
「野菜を食べると強くなれるよ」
子どもを動かすためのキーワードは
「ワクワク」です。
面倒なことでも、ワクワクすれば面倒でなくなります。
子どもの上手なしつけ方⑥
子どもがワクワクするように語る
⑦「You & I」で褒める
「スゴイね!」「偉いね!」と褒めていれば、子どもはいい風に変わっていいます。
しかし「変わるまでに時間がかかる」のが難点。
そこで…
「You & I」という、とても効果的な褒め方をご紹介します。
通常の褒め方は主語が「You」↓
「(あなたは)優しいわね!」
「(あなたは)がんばってるわね!」
この後ろに…
「わたしがどう感じたか」という「I」を加えれば、「You & I」の完成。
これを「アイメッセージ」といいます。
具体的には、こんな感じ↓
「優しいのね!お母さん嬉しいわ」
「勉強がんばってるね!尊敬するよ」
「歌がうまいのね!感動したわ」
アイメッセージで褒めると、子どもはとても喜びます。
普通の褒め方より、何倍も効果があるのです。
子どもの上手なしつけ方⑦
褒めるときは「自分の気持ち」も一緒に伝える
子どものしつけ方・まとめ
『上手な子どものしつけ方』を7つ見てきましたが、いかがでしたか。
どれも、さほど難しいことはないと思います。
まずは「1つだけ」でもいいので、実践してみることが大切!
実践してみて…
上手くいけば、それを続ければいいし、
上手くいかなければ、また違う方法を試したらいい。
そうすることで親がラクになるだけでなく、子どもの成長にも良い影響を与えます。
子どもを上から押さえつけてしまう前に、ぜひ一度 試してみてくださいね。
以上、「上手な子どものしつけ方・7つのコツ」でした。