「子どもが学校に行かない」
「子どもが暴れる」
「子どもが話をしてくれない」
どうにかして解決したいけど、どうしていいのかわからない。
そんな悩みを抱える親御さんも少なくないと思います。
そこで今回は『子供の心を乱す5つの根本原因』をご紹介させていただきます。
子どもの問題行動に困り果てている親御さんだけでなく、子育て中のすべての人に知っておいてほしい内容です。
引きこもり.不登校.非行の根本原因
現代の子どもの問題は多様化していて、
「引きこもり・不登校・非行」の原因は一人ひとり違います。
なので、解決方法も人それぞれ。
100人いれば、100通りの解決方法が必要です。
これを聞いて、
「やっぱり大変なんだなぁ」と眉をひそめた親御さんもいることでしょう。
でも、あきらめないでください!
「引きこもり・不登校・非行」の引き金は人それぞれですが、根本的な原因はほぼ同じ。
今も昔も、子どもの心を乱してしまう根本原因は、多く場合「家庭での心の教育」にあります。
子どもの心の教育は、乳幼児期からの積み重ねが大切。
とはいえ「もう遅すぎる」とあきらめないでください。
今日から始めたっていいんです。
子供の心を乱す5つの根本原因
①時間管理と栄養
②ルールとマナーのしつけ
③子どもとの会話量
④褒めていない
⑤スキンシップ
①規則正しい生活ができていない
「生活」の乱れは、「心」の乱れとなって表れます。
たとえば「朝起きるのがツラい」というだけで…
子どもは学校に行くことが苦痛になり、勉強どころか精神的にも参ってしまいます。
規則正しい生活で大切なのは…
- 時間管理
- 栄養
1つずつ見ていきます。
時間管理
- 就寝時間
- 起床時間
- 食事の時間
規則正しい生活をするには、
これら3つの時間を「極力ずらさいない」ことが肝心です。
たとえば、
週末に昼まで寝ているような生活を繰り返していると、体は時差ボケを起こします。
海外旅行の経験がある方ならわかると思いますが、
時差ボケは本当に辛く「どうかしちゃった?」というぐらい、やる気が湧いてきません。
それと同じように、
土日に生活時間を乱してしまうだけで、「一週間ずっとやる気が出てこない」ということになりかねません。
話が少しそれますが…
情緒不安定な薬物依存患者の治療は、
「薬をやめること」と「規則正しい生活をすること」の2つなのだそうです。
規則正しい生活は、最も効果の高い「心の良薬」になるのです。
栄養
カラダに取り入れる栄養は、「心」にも影響を及ぼします。
現実に、食生活を改善しただけで、人が変わったように性格が良くなる子どももいます。
バランスのいい食生活が大切なのはもちろんのこと、
「インスタント食品・加工食品」など、食品添加物の多い食べ物も、子どもの心に悪影響を及ぼします。
②「しつけ」ができていない
人間は、社会的動物。
人がつくった「現代社会のルール」の中で生きていくしかありません。
たとえそれが、窮屈で面倒くさいことであってもです。
今の社会に合った「ルール・マナー・道徳」を幼いうちから身体に浸み込ませておかないと、やがて本人が苦労することになります。
実は『犬』も人間と同じで、
人がつくった「社会」の中で生きていかなければならない動物。
しつけのできていない犬をドッグトレーナーにあずけると、見違えるように良くなって帰ってきます。
まるで「ルールを守るのが楽しい」と思っているかのごとく行動し、人がつくった「社会」に馴染んでいきます。
犬と子供を一緒にしてはいけませんが
「しつけ」に関しては同じこと。
「ルール・マナー・道徳」をしっかり教えていかないと、社会に出てから困るのは子供本人なのです。
しつけには根気が必要
ルール・マナー・道徳を、子どもの身体に浸み込ませるためには
「回数」が必要です。
3回言って出来るようになる子もいれば、
10回言っても出来ない子もいます。
10回でダメなら、100回。
100回でダメなら千回言う。
子どもの心の中で「それが当然」となるまで、根気よく教えていくことが必要です。
もちろん「ガミガミ」言ってはいけません。
子どもの心に負担がかからない程度に、根気よく教えていくことが肝心です。
まずは親が見本になる
「ありがとう」「ごめんなさい」を素直に言えない親に育てられれば…
当然、子どもも似たような大人に育ちます。
また、夫婦喧嘩の多い親が、
「喧嘩はいけません!」と言っても、子どもは反発するだけです。
子どもをしつけるには、それ相応の親の『威厳』が必要。
まずは、親が「良い見本」になることが大切です。
③子どもとの会話が少ない
子どもに問題行動があるのなら、
「子どもとしっかり会話ができているか」をまず確かめてみてください。
子どもは、親と話すことで2つの欲求を満たしています。
- 話を聞いてほしい
- 関心を持ってほしい
子供本人すら自覚がないかもしれませんが、この2つはとても強い欲求。
コンビニの前でタムロする子どもたちが、2時間・3時間も一体何をしているかといえば…
単に「お話し」です。
家庭で満たされない欲求を、
うまいこと外で満たしているので、まだ健全なほうだと言えます。
それすら出来ない子どもは、もっと心が曲がってしまうことでしょう。
子どもの話を最後まで聞く
子どもの話を聞いていて、反論したくなることもあるでしょう。
世代が違うのだから、当然のことです。
しかし、
子どもの話は否定せず、とことん聞いてあげることです。
子どもは、「最後まで話を聞いてくれる大人」の話には耳を傾けます。
子どもに関心を持つ
子どもから話してくれないからといって、放任主義はいけません。
「今日は学校で何があった?」
「将来は何になりたいの?」
このように、子どもに関心を持つことはとても大切。
子どもは、「親が、自分に関心を持ってくれているかどうか」で愛情を確かめることができる。
『親の愛情』が心の土台にあってはじめて、自信を持って社会に出ていくことができるのです。
④褒めていない
「学歴をつけてほしい」
「安定した職業についてほしい」
子どもに希望を持つことは、決して悪いことではありません。
ところが導き方を間違えてしまうと、子どもの心が乱れかねません。
よくある間違いが、こんな感じ↓
子どもが勉強しない
↓↓↓
「勉強しなさい!」(命令)
↓↓↓
「ろくな大人にならないよ!」(脅し)
このように強制されて勉強する日々が楽しいはずもありませんし、「もう耐えられない…」と自信まで失ってしまいます。
親がしなければならないのは
「やらせる」ことではなく、
「やりたくさせる」こと。
そのためには、まず、
子どもの「長所や適性」を見つけて、それをどんどん褒める。
そして自信がついてきたら『将来の夢』を語らせる。
すると、子どもは未来に希望を持つようになり、あとは放っておいても本人が努力するものです。
そうなったら、親はサポート役にまわりましょう。
⑤スキンシップが少ない
犬は、人から撫でられると…
体内の健康的なホルモンが増加したり、血圧が下がることが分かっています。
この現象はペットだけでなく、人間でもまったく同じ。
たとえば「抱っこ」するだけでも…
- 成長ホルモン
- 免疫力を高める物質
- 心が安定するホルモン
- 神経伝達物質
これら健全な成長に必要なモノが、体内で分泌されます。
そして、その影響は大人になってからも持続するほど。
親子の肌の触れ合いは、とても大切です。
乳幼児期だけでなく、中学生・高校生になってもスキンシップは必要。
スキンシップが多いというだけで、
不思議なくらい、子どもの心は健全に育っていきます。
抱きしめてあげるのが最も効果的ですが、年ごろになると恥ずかしがって嫌がる子もいます。
そんなときは、
「一緒にお風呂に入る」とか「近くで寝る」というだけでも、効果があります。
まとめ
最後に「子供の心を乱す根本原因」をまとめておきます。
①規則正しい生活をする
・就寝・起床・3度の食事の時間を決める
・バランスのいい食生活をする
②しつけをする
・「ルール・マナー・道徳」を習慣になるまで教える
・親が見本になる
③会話を増やす
・否定せず とことん聞いてあげる
・子どもに関心を持つ
④褒めて希望を与える
・長所や適性を見つけて褒める
・将来の夢を語らせる
⑤スキンシップを増やす
できそうなものがあれば、ぜひ生活に取り入れてみてください。
次第に効果が出てくると思いますよ。
以上、『【引きこもり.不登校.非行】子供の心を乱す5つの根本原因』でした。