さらば!ストレス体質・健康な心を手に入れる方法

心理カウンセラー・ラッキー
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「なんとなくやる気が出ない…」

やる気が出ない

「頭がスッキリしない…」

頭がすっきりしない

「すぐに不安になったり、イライラしたり…」

不安・イライラ

 

今回は、そんな漠然としたストレスを抱えて毎日を過ごしている方に、とくに役立つ内容になると思います。

 

というのは、このあとにご紹介しますある1つの条件を満たすと…

健康的な脳が手に入ります。心も安定します。

 

その結果、

●集中力・記憶力がアップ

●理解力・IQもアップ

●忍耐力・コミュニケーション能力もアップ

 

仕事のスピードもアップし、時間に余裕ができます。

そして、ストレスが減り、幸福度もアップします。

 

たった1つの条件を満たすだけで、これだけの変化が起こるんです。

さまざまな効果

すごいですよね!

 

つねに「なんとなくストレスを感じている」という方は、ぜひぜひ最後までご覧ください。

 

 

健康な心を手に入れる方法

「まず最初に、何から話せば分かりやすいかな?」と迷ったのですが、最初はこちら↓

 

現代人にストレスが多い理由

ストレスの多い現代人

 

「ストレスは現代病」と言われていますが…

なぜ、こんなに便利で、モノが豊かな時代になったのに、ストレスは増えてしまったのか?

 

よく言われている原因が、情報過多

メディアやインターネットによる情報の氾濫ですね。

 

それを証明するように…

「情報量の増加」と「うつ病患者の増加」は、きれいに比例しています。

情報量とうつ病

 

情報がストレスになる理由

でも、「なぜ情報が増えたことが、ストレスになるの?」

「情報が増えるって、嬉しいことじゃないの?」と疑問を感じてしまいますよね。

疑問

 

その理由は、数え切れないほど たくさんありますが…

最も大きな原因、最大の理由は、おそらくこちら↓

 

マルチタスク

 

マルチタスクというのは…

たとえば、ながら勉強や、歩きスマホ。食事をしながらYouTubeなど。

マルチタスク

 

2つのことを同時に行うのが「マルチタスク」。

これが、脳と心にダメージを与えるんです。

 

昔はシングルタスク中心の生活だった

ぼくの若い頃は、「友達との会話中に、彼女にメール」とかは、やりたくても出来なかった。

メールがありませんからね。

 

友達とバイバイしてから、電話ボックスで「もしもし、ヨシ子さんみえますか?」という感じで、1つずつしか出来なかった。

電話

 

それより、もっと昔だと…

昔の人

朝起きたら、まず着替えて、

着替えたら、食事をして、

食事がすんだら、川で洗濯。

洗濯したら、大きな桃を拾うというように。

シングルタスクの生活

「常に、1つずつ1つずつこなしていく」というシングルタスクの生活スタイルでした。

 

ところが、時代が進んで…

世界中の情報がすぐに手に入るようになると、マルチタスクがどんどん増えてきた。

情報化社会

 

20年くらい前のビジネス書をみるとわかりますが…

「マルチタスクで情報化社会を切り抜けろ!」なんて、よく書いてあったんです。

20年前のビジネス書

「朝食を食べながら、テレビと新聞。歯磨き中に、今日の予定を立てろ」というように。

マルチタスクを勧めていました。

 

ところが、ここ数年前から、ビジネス書は、まったく逆のことを言いはじめた。

「マルチタスクは今すぐやめろ!シングルタスクで仕事をこなせ」と。

数年前のビジネス書

 

なぜ、シングルタスクを勧めるようになったのか?

なぜ、手のひらを返すようなことを言いはじめたのか?

それは、世界中の有名大学が、警笛を鳴らしはじめたからです。

世界の有名大学

 

「マルチタスクは、マジやばい!シングルタスクに切り替えろ」と。

研究結果

こぞって驚きの研究結果を出してきたのです。

 

「マルチタスク」がダメな理由

では、マルチタスクの何がいけないのか?

 

理由は、これ。

脳は1つのことしか処理できない

 

マルチタスクは、同時に2つのことを処理しているように見えますが、脳をMRIでのぞいてみると…

いやいや、1つずつしか処理していなかったのです。

 

たとえば、テレビを観ながら勉強であれば…

勉強・テレビ・勉強・テレビ・勉強というように、脳の使う場所を、高速でカチカチ切り替えている

タスクスイッチング

 

「タスクスイッチング」というのですが、これが脳に大きな負担をかけてしまう

 

●集中力が40%低下。

●IQは、10低下。

●注意力が低下し、ミスが1.5倍。

●作業スピードが40%ダウン

 

この状態は、「違法薬物をやっている人の徹夜明け」よりも、ひどい状態だそうです。

 

でもね、この程度のことで、心まで病むことはないですよね。

大人であれば、上司に怒られるか、残業が増えるくらいなことです。

上司に怒られる

 

マルチタスクが、心の健康を害する理由

では、なぜマルチタスクが、心の健康まで害するのか?

実は、ここからが怖いんです。

 

マルチタスクが癖になると、タスクスイッチングが止まらなくなる。

カチカチカチカチと、まるで開かずの踏切のように。

タスクスイッチング

 

そうなると、何をしていても「よそ事」を考えてしまう

 

・奥さんが話していても、うわの空

上の空

・皿洗いをしながら、「息子の将来、大丈夫かしら?」

心ここにあらず

つねに、心ここにあらず。

 

「物事に没頭できない脳」になってしまうのです。

これが、マルチタスク脳

 

マルチタスク脳になると…

・仕事に身が入らない

・友だちと遊んでいても、なんだかつまらない

・やたら人の目が気になる

・映画をみても、入り込めない

・すぐに不安なことを考える

などなど。

 

このマルチタスク脳を、仏教用語で「モンキーマインド」というのですが…

頭の中をのぞいてみると、こんな感じ↓

モンキーマインド

四六時中、こんな感じでザワザワしていては、気が散って、集中できるはずがありませんよね。

 

タスクスイッチングが脳に負担をかける

さらに、マルチタスク脳は、つねにタスクスイッチングしているわけですから、脳に猛烈な負担がかかります。

 

つまり、脳がいつもオーバーヒート状態。

脳のオーバーヒート

 

オーバーヒートすれば、緊急事態だ!ということで、脳がストレスホルモン・コルチゾールを分泌する。

コルチゾールが出っぱなしになる。

コルチゾール

 

この、「コルチゾールの出っぱなし」というのが怖い!

 

まずは、自律神経が乱れてきます。

「なんだかやる気が出ない」「ちょっとしたことでイライラしたり」など。

自律神経の乱れ

 

それと、もう一つ。

コルチゾールの毒性で、脳細胞が萎縮する。

 

前頭葉と海馬という部分が小さくなります。

そのかわり、扁桃体は大きくなる。

脳の変化

 

扁桃体は「不安のアクセル」みたいなもので、

前頭葉と海馬は「不安のブレーキ」の役目をしています。

 

つまり、マルチタスク脳になると、やがてブレーキの壊れたF1マシンのように、不安が暴走してしまう。

不安が暴走

 

神経過敏になる、ということですね。

 

神経過敏になれば、コルチゾールがもっと出てきて、さらに脳が萎縮するという悪循環におちいってしまう。

コルチゾール増量

そして、最悪の場合、心の病にいたるというわけです。

 

ずいぶん長くなってしまいましたが…

マルチタスクの悪影響をまとめると、こんな感じ↓

●集中力・注意力・理解力・記憶力・自制心・生産性・やる気の低下

●不安・怒り・恐怖・ストレスの増大

 

あとは、つねに心がザワザワしたり、自律神経が乱れたり、脳細胞が委縮して心の病の引き金になったりする

怖いですよね。

 

シングルタスク脳の好影響

それとは反対に、シングルタスク脳の人は、逆のことが起きてきます。

脳細胞は増大し、自律神経は安定する。

 

その結果、一番最初にご紹介しました、たくさんの効果が現れてくるというわけです。

さまざまな効果

 

あなたなら、どうする?

ここで、1つ質問ですが…

もしも、パソコンにこんな警告が出てきたら、どうしますか?

警告

「マルチタスクは、あなたの脳を萎縮し、能力や自制心を低下させ、イラ立ち・不安・不眠をまねきます……常に許可する or 許可しない」

 

さあ、どちらをクリックしましょう?

 

親戚を集めて話し合う必要もないですよね。

答えは1つ、「許可しない」

クリック

 

シングルタスク脳になるには

では、どうすればシングルタスク脳になれるのか?

と、ちょっとその前に、みなさんのマルチタスク度がどれくらいか、簡単に測定をしてみましょう。

 

マルチタスク度チェック

下の「6つの項目」に、何個あてはまるか数えてみてください。

①つい歩きスマホをしてしまう

②会話中によそ事を考えてしまう

③メールが来ていないか、ひんぱんにスマホをチェックする

④人の目が気になるほうだ

⑤すぐに不安なことを考える

⑥忙しいのに充実感を感じない

 

どうでしたでしょうか?

 

6つ全部当てはまったという方は、マルチタスクの達人

おそらく、漠然としたストレスを感じながら、日々、過ごしているのではないでしょうか。

 

反対に、1つも当てはまらないという方は、シングルタスク脳

澄み切った心で、イキイキとした毎日を過ごせていると思います。

 

ほとんどの方が、その中間だったと思うのですが…

では、シングルタスク脳になるには、どうしたらいいのか?

 

そのためには、やらなければならないことか2つあります。

 

①あきらかなマルチタスクはしない

まず1つ目は、「あきらかなマルチタスクはしない」

 

歩きスマホ・テレビを観ながら食事・会話中にラインなどなど。

あきらかなマルチタスク

 

マルチタスクを続けていたら、当たり前ですが、ますますタスクスイッチングのプロフェショナルになってしまいます。

 

シングルタスクのコツは、1つずつ1つずつ

 

たとえば…

会社帰りの歩きスマホはやめて
↓↓↓
家に帰ってからスマホをさわる
自宅でスマホ
↓↓↓
スマホが終わってから、テレビをつける
テレビをつける
↓↓↓
テレビを消してから、料理をはじめる
料理をする

 

何事も、1つずつ1つずつ。

「目先の作業」と「頭の思考」を完全に一致させる。

作業と思考を一致させる

 

と、こうやって文章で書くのは、簡単ですけどね。

実際にやってみると、意外と難しいんです!

 

マルチタスク脳で「シングルタスク」は難しい!

というのは…

マルチタスク脳になっていると、すぐに雑念が浮かんでくるし、自制心も弱くなっている。

誘惑

 

だから、すぐに誘惑に負けてしまう。

いけないと分かっていながら、運転中にラインを確認しちゃったりとか。

運転中にライン

 

シングルタスクをしたくても、どうしてもガマンが効かない。

また再び、マルチタスクな生活に戻ってしまう。

 

では、どうすればいいのか?

 

②マインドフルネス瞑想

それが2つ目の、こちら↓

マインドフルネス瞑想

 

「えっ!なんでここでマインドフルネス瞑想なの?」と思った方もみえると思いますが、ちょっとだけご説明すると…

 

「マルチタスクをしない」イコール「シングルタスクをする」

ここまではOKですね。

 

では、「シングルタスクをする」とは、具体的にどういうことか?

「よそ事を考えず、目の前のことに集中する」

 

この状態を、今ふうの言い方でいえば「マインドフルネス」

 

そして、「マインドフルネスになるためのテクニック」がマインドフルネス瞑想なのです。

シングルタスクとマインドフルネス瞑想

 

マインドフルネス瞑想で、どう変わる?

マインドフルネス瞑想を続けていると…

自動的なタスクスイッチングが止まるようになり、雑念が減ってきます。

雑念が減る

 

8週間以上続けていると、脳も変化してきます。

前頭葉と海馬は大きくなり、扁桃体は小さくなる。

 

つまり、シングルタスク脳が手に入る

 

でもね、「マインドフルネス瞑想って難しいんじゃないの?」と感じている方も多いと思います。

疑問

 

難しくないんです!要領さえわかれば。

 

今までに2度ほど、このブログでもご紹介しましたが、ちょっとだけ説明させていただきます。

 

マインドフルネス瞑想の「要領」

マインドフルネス瞑想と一口に言っても、いろんなものがあります。

たとえば、食事瞑想

 

やり方は、口の中の感覚に意識を向ける

食事瞑想

味・食感・温度・香りなど。

 

そして、雑念が浮かんできたら、口の中の感覚にキュッと意識を戻す

意識を戻す

 

また雑念が浮かんできたら、口の中の感覚に意識を戻す。

この繰り返し。

 

歩行瞑想であれば…

歩いているときの「足の裏の感覚」に意識を向ける

歩行瞑想

 

そして、雑念が浮かんできたら、足の感覚に意識を戻す。

意識を戻す

また雑念が浮かんできたら、足の感覚に意識を戻す。

 

このように、「雑念を消す要領」さえつかんでしまえば、いつでもどこでもマインドフルネス瞑想ができます。

・トイレ瞑想
・お風呂瞑想
・仕事瞑想
・ラジオ体操瞑想
・皿洗い瞑想
……

 

たとえば、朝食瞑想を10分、仕事瞑想を20分、お風呂瞑想を10分。

マインドフルネス瞑想

 

これだけ行えば、合計40分。

毎日続ければ、相当の効果を期待できるはずです。

 

もちろん、すぐには効果は出ませんけどね。

「1年前の自分とはぜんぜん違う!」という日が、かならず来るはず。

 

お坊さんの心が安定している理由

ちなみに、マインドフルネス瞑想の起源は、もともと仏教ですが…

禅僧の修行は、読経・作務・座禅が中心。

禅の修行

 

この3つ、言い方を変えると…

音読瞑想。

お掃除瞑想。

呼吸瞑想。

瞑想

お坊さんも、日常生活の中で、シングルタスク脳を鍛えているわけです。

 

スティーブ・ジョブズもやっていた

アップルのスティーブ・ジョブズ。

ジョブズも、日本人の僧侶・乙川 弘文(おとがわ こうぶん)さんのもとで30年間、禅の指導を受けていたそうです。

 

そして、このような貴重な言葉を残しています。

思考をシンプルにするには、努力がいる

だが、それだけの価値はある

なぜなら、山をも動かせるからだ

(スティーブ・ジョブズ)

 

ジョブズは、シングルタスク脳を鍛えたからこそ、iPhoneというとんでもない発明ができたのでしょうね。

 

でも今となっては、そのスマートフォンが「マルチタスクの一番の原因」になっているというのは、なんとも皮肉な話です。

マルチタスクの原因

 

まとめ

情報化社会を幸福に生きていくための条件

それは、シングルタスク脳になること。

 

シングルタスク脳になれば…

脳が高性能になります。心も安定します。

 

心のザワザワがなくなり、ストレスも減り、きっと充実感のあるすがすがしい毎日を送れるはずです。

 

そのために、すべきとは2つ。

①あきらかなマルチタスクはやめる

②マインドフルネス瞑想

 

残念ですけど、「1つだけ」では、あまり効果は期待できませんからね。

マインドフルネス瞑想だけおこなっても、マルチタスクを続けていたらプラマイゼロで、せいぜい現状維持。

ぜひ、両方行ってください。

 

ちなみに我が家では、子どもたちが1日中ゲームをしようが、宿題をやり忘れようが、何も言わないのですが…

マルチタスクに関しては、いつも口やかましく注意しています。怖いですからね。

 

それでトイレに、こんなものも貼っています。

貼り紙

 

あと、最後に余談になってしまうかもしれませんが…

シングルタスク脳は、言い方を変えると「没頭できる脳」

 

この「没頭」というのが大切なキーワードで、

今回ご紹介したとおり、物事に没頭できる人ほど幸福度が高く、心が安定しているということが、たくさんの心理学研究でわかっています。

 

それと、もう1つ。

人は、没頭したものを好きになる

 

・将棋に没頭すれば、将棋を好きになる

将棋

・ジョギングに没頭すれば、ジョギングを好きになる

ジョギング

・あの人に没頭すれば、あの人を好きになる

あの人に没頭

 

「好きだから没頭する」のではなく、

「没頭するから好きになる」というのが、正しい順序

 

で、もしも「仕事を好きになれない」「天職が見つからない」というのなら…

仕事を好きになれない

それは、本気で仕事に没頭した経験がないのかもしれない。

 

没頭しなければ、好きになれませんからね。

 

シングルタスク脳が手に入れば…

気が散ることなく、仕事に没頭することも比較的容易になります。

仕事に没頭

 

その気になって一心不乱に取り組めば…

1ヶ月2ヶ月もしないうちに、おもしろ味がわかってきて、仕事を好きになれる、、、かもしれません。

 

シングルタスクには、そんな効果もあるということですね。

 

最後の最後に長くなってしまいましたが、今回はここまで。

長い文章を最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

 

以上、さらば!ストレス体質・健康な心を手に入れる方法でした。

●こんな記事もありますよ

大丈夫?ストレスに弱くなる2つの悪習慣
世界一わかりやすい!マインドフルネス瞑想のやり方

著者:心理カウンセラー・ラッキー

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