ストレスに『強い人』『弱い人』・たった1つの違い

心理カウンセラー・ラッキー
YouTube Twitter Facebook

ストレスに強い人と弱い人の違いを、一言でいうと、こうです↓

力んでいるかどうか

 

ストレスに強い人は、常に自然体でリラックスしています。

ストレスに弱い人は、どこか緊張して力んでいます。

 

たとえば、通勤電車で、無意識のうちに全身に力が入って、ガチガチになっていること、ありませんか?

 

ぼくも昔、会社員をしていたころは、「おいおい、この吊り革はウナギか?」というくらい、手汗をグジョグジョにかいていました。

 

これらがまさに、「力んで生きている」証拠。

 

力んでいる人は、たかが電車に乗っただけでも、猛烈なストレスを感じます。

 

一方、リラックスしている人は、それほどストレスを感じません。

 

これは電車だけでなく、仕事中でも、ご近所さんと話すときでも、歯医者の治療中でも、いつでも同じ。

 

人は、余計な力が入っていると、ストレスに敏感になります。

すると、ますます力んでしまう、という悪循環に陥ってしまう。

 

これが、ストレスに弱い人の一番の特徴。

 

この無限ループをどこかで終わらせないと、ずっと力んだままになっちゃいますよね。

 

では、なぜ力んでしまうのか?

ストレスに強い人は、どうやってリラックスしているのか?

これが今回の本題。

 

というわけで今回は、ストレスに強い人と弱い人の決定的な違い1つお伝えさせていただきます。

 

この違いを知れば、ストレスが大幅に緩和されて、気づいたら『なんだ、こんなに楽な世界があったのか』と思える自分になれると思いますよ。

 

 

ストレスに強い人と弱い人の決定的な違い

ストレスに強い人と弱い人の決定的な違い、それはこちら↓

  • ストレスに強い人は、呼吸が深くてゆったり
  • ストレスに弱い人は、呼吸が浅くて速い

 

「息」は、「自らの心」と書きます。

 

まさにその通りで…

心がストレスや緊張を感じていると、呼吸は浅くなります。

逆に、呼吸を深くすると、ストレスや緊張は小さくなり、穏やかな気持ちになります。

 

ぼく自身の話で恐縮ですが…

エアコンのきいた涼しい歯医者さんで、脂汗をかきながら治療を受けていると、先生がこう言いました。

 

「鼻でゆ~っくり呼吸してくださいね」

 

言われた通りに、鼻でゆ~っくり呼吸してみると、あら不思議!

痛みも緊張も苦しみも、なんだか少しずつ小さくなっていく。

 

もちろん痛いのは痛いのですが、さほどツラくないんです。

 

その日以来、歯医者に行くのが怖くなくなりました。

 

この時にはじめて、「呼吸ってスゴイな」と実感したのですが、それからいろんな場面で深い呼吸を試してみました。

 

・仕事中に「深い呼吸」をしていると、仕事は大変でも、それほどキツく感じない

・初対面の人と話すときでも、「深い呼吸」を意識すると、緊張がほぐれ、リラックスして話ができる

・満員電車でも、「深い呼吸」をすると、以前ほどストレスを感じない

・なかなか眠れないときでも、「深い呼吸」を続けると、スーッと眠りにつくことができる

 

そして今では…

「以前は、なんて息苦しい世界で生きていたんだろう」「呼吸一つで、こんなに楽に生きられるなんて」と実感しています。

 

呼吸でストレスが小さくなるメカニズム

では、なぜ、呼吸でストレスが小さくなるのか?

体の中で、いったい何が起きているのか?

 

そのメカニズムは意外とシンプルで…

脳は、頭蓋骨の中の真暗闇にいて、外の状況がどうなっているのか、実はよくかわからないんです。

 

そこで、ゆっくり深い呼吸をすると…

脳の島皮質という部分がそれをキャッチして、「おや?どうやら、外は安全みたいだぞ」と判断します。

 

そしてその情報を、ストレスセンサーである扁桃体に伝えます。

 

「扁桃体くん、今は外が安全みたいだよ」

「えっ、ホント!良かった~。じゃあセキュリティシステムを解除するよ!」

 

ということで…

・安心ホルモンのセロトニンを分泌する

・リラックスの神経、副交感神経を活性化する

・ストレスホルモン濃度を下げる

・心拍をゆっくりにする

・血圧を下げる

 

その結果、筋肉が緩み、心に余裕が生まれ、ストレスが大幅に軽減されるというわけです。

 

それとは逆に、浅くて速い呼吸をすると…

島皮質が「やばい!外が危険だー!」と叫び、扁桃体のストレスセンサーがビンビンになる。

 

ストレスホルモンも無駄に放出されて、心も体も緊張する。

これこそが、「力んでいる状態」。

 

だから、力んでいる人は、わずかなストレスを何倍にも感じて、ものすごく疲れてしまうのです。

 

胸を張っている人は、ストレスに強い?

・胸を張っている人は、ストレスに強い

・猫背の人は、ストレスに弱い

 

なんとなく、そんなイメージがあると思いますが、これはまさに大正解で…

・呼吸が深いから、胸が開くし、ストレスにも強い

・呼吸が浅いから、猫背になるし、ストレスに弱い

実に、簡単な理屈なんですね。

 

仏教の禅にも、「調身、調息、調心」という教えがあって…

(調身)胸を開いて

(調息)深い呼吸をすれば

(調心)心は勝手に整うよ

という心理テクニックです。

 

昔の人は、深い呼吸でセキュリティシステムを解除できることを、体感的に知っていたのですね。

 

どんな呼吸が理想なのか?

では、深い呼吸とは言っても、具体的にどんな呼吸が理想なのか?というと…

かに、ゆっくり、長く、吐き出す

これだけです。

 

たとえば、「4秒で吸って 8秒で吐く」とか、「3秒で吸って 10秒で吐く」とか、何でもOK。

とにかく、静かに、ゆっくり、長く、息を吐く。

 

仕事中に、「呼吸が浅くなってるな」と思ったら、1分だけでもいいので、ゆっくり深く呼吸する。

電車の中でも、会議中でも、お風呂の中でも、寝る前でも、ゆっくり深く呼吸する。

 

このように、ときどき呼吸を意識すると…

「あっ、今呼吸が浅くなってるな。力んでるな」と気づける自分になり、

深い呼吸の時間が、大幅に増えます。

 

あと、「私、緊張しやすいんです」という方は…

ノドの奥に力が入っていることが多いので、

「吐く息とともに、フワ~と力が抜けていくイメージ」をすると、さらに効果的です。

 

深い呼吸で「心拍変動」も上がる

ちなみにですが、ストレス耐性の指標となる心拍変動(HRV)というものがあります。

 

心拍変動とは、心拍スピードの変化のことで…

私たちの心臓は、ドックンドックンと一定のリズムで動いているわけではありません。

 

息を吸うときは、心拍が速くなり、息を吐くときは、心拍が遅くなる。

 

この変動幅が大きい人ほど、ストレスに強い。

変動幅の小さい人は、ストレスに弱い。

 

で、この心拍変動は、自分で鍛えることができるんです。

 

では、どうすればいいのか?

 

もう、お分かりですよね。

 

そうです!

深い呼吸の時間を増やす

 

これで、少しずつですが、心拍変動が上がっていく。

 

つまり、深い呼吸は、今のストレスを小さくしてくれるだけでなく、未来のストレスも小さくしてくれるのです。

 

心拍変動の驚きの効果

さらに、これだけではなくて、心拍変動が上がると…

・体が健康になる
・心臓や血管の病気になりにくい
・抑うつが少なくなる
・セルフコントロール能力が高まる
・ダイエット効果がある
・頭の回転がよくなる

などのオマケまで付いてくる。

 

「深い呼吸、最高!」ですよね。

 

アメリカ・ペンシルバニア大学の研究でも…

「もっとも効果的なストレスマネジメント法は?」ということで、ありとあらゆる方法を徹底的に調査した結果、「深い呼吸が最強!」という結論を出しています。

 

今のところ、「呼吸」に勝るストレス対策は、他にないのですね。

 

まとめ

「生きる」とは、「息る」こと。

 

つまり、生きていくのに最も大切なものは呼吸です。

 

深い呼吸をすれば、力みが取れます。

力みが取れれば、ストレスが減ります。

ストレスが減れば、生き方が変わります。

生き方が変われば、人生が変わります。

 

呼吸は、意識しなくてもできるので、ついおろそかにしがちですが、「深い呼吸」を習慣にすれば、人生が丸ごと変わります。

 

とくに、

・緊張しやすい
・疲れやすい
・不安になりやすい
・人といると疲れる

という方には、効果てきめんですからね。

 

ぜひ、深い呼吸を自分の味方にして、気楽でイキイキとした毎日を楽しんでくださいね!

 

 

以上、ストレスに『強い人』『弱い人』・たった1つの違いでした。

●こんな記事もありますよ

著者:心理カウンセラー・ラッキー

★YouTube 始めました★

きっと役立つ知恵をお届けします

☆ラッキーのTwitter☆


★読むだけでみるみる幸運になる「ラッキー語録」も、TwitterとFacebookで無料公開中!